安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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いや〜もう少しでこの話も終わりですね......次書くとしたら、乃木若葉編か、鷲尾須美編のどちらがいいですかね?


第102話 明日への剣

〜side園子〜

 

まるで太陽の様な球体を満開して受け止める、しかし止めるどころかスピードを落とす事で精一杯だ

 

こんなのどうすれば......!人1人が止められるようなものじゃない!!

 

「そのっち!!」

「わっしー!?」

 

声のした方に振り返ると、わっしーや他の勇者部の人達が前方にバリアを集中させ、私と共に球体を受け止める

れでもまだ止まらないし、そこにアモりんは居ない、もしかしたら先程吹き飛ばされた時に怪我でもしてしまったのだろうか?

 

「ごめんなさい、そのっち私全部忘れてたとは言え約束、破ってしまったわ」

「そんな!わっしーは悪くないよ!!だって悪いのは全部私なんだよ!?」

「何言ってんのよ、悪いのは全部大赦でしょ?アンタは利用されてただけなんだから、私達も見てたのよ?アンタが餓者髑髏って言う精霊に精神を汚染されてたのをね」

 

犬吠埼風さんはそう言ってくれるけど、それでは私自身が納得出来ない、だってアレは増幅されていてもアレは私の感情だ、それにあんなに酷いことをしたんだ、私は許されていい筈が無いんだ

 

「でも、私は.......」

「あぁ、もう頑固ね!ならコレが終わったら勇者部に謝りに来なさい!!そうすれば綺麗さっぱりアンタがした事も、言ったことも全部許してあげるわよ!!」

「え?でも私は皆を本気で.......」

「結果的に死んだ人なんて居ないんだ、ここは風さんに甘えようぜ園子」

「銀もいい事言うじゃない!で?アンタはどうするのよ園子?ここで負けて世界を終わらせる?」

 

ダメだよ......こんな所で終わらせられない!世界を滅ぼす訳には行かないし、皆にも謝らないといけないんだ!!!

 

「は!いい顔出来るじゃない!だったら、ここは死ぬ気で耐えるわよ!勇者部ファイトー!!!!」

『ファイトー!!!!』

 

6人の勇者の力を一点に集中させ、6片の花の様なバリアを作り出し集合体を完全に受け止める

 

「奏ぇぇ!上手いところは全部持ってきなさい!!!」

「っしゃぁ!任せなぁ!!村正ァ!!!!」

 

集合体の奥から巨大な剣が突き刺さる、アレは私の船を叩き切ったアモりんの剣だ、どうやらあの剣を作るために今まで待機していた様だ

 

村正が球体に突き刺さっていく、このまま行けば中心まですぐに貫く事が出来そうだ、しかし突如村正が止まった

 

「奏!?ちょ、どうしたのよ!もう少しで届くのに!?」

「ゴフっ!?」

「アモりん!?」

 

突如アモりんは吐血し、変身が溶け落下していく

 

「そんな.....!」

「くっ!まだよ、まだ奏は必ずやってくれる!それまで耐えるのよ!!」




今回のは話が進みませんでしたね....申し訳ありません

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