変身した東郷は奏の上に場乗りしていたムリエルを双銃の拡散弾で吹き飛ばした。
「ゲッホゲッホ、悪ぃ助かった東郷、てか怖いとか言っておきながらちゃんと変身出来たじゃん」
「敵と戦う恐怖よりも、奏くんが死んでしまう恐怖の方が大きかった、それだけよ。どちらにしてもやっぱり私は臆病者のようね...」
「また始まった、そう言う臆病者が居るからこそ俺達が失敗しないんだぞ?」
「そんな事...」
東郷が未だに納得出来ていないようだがムリエルは既に体制を整えている。
「納得するのは後にして前線は俺がやるから東郷は俺と友奈の援護してくれ、結構距離あるけど...」
「問題無いわ、あの距離なら充分友奈ちゃんを援護できる」
「いいねぇ、頼りにしてるぜ!」
そう言いながらムリエルに抜刀術の構えをいつつ駆けていく。後からも東郷の援護が飛んでくる。
ダメージはあまり無いようだが、よろけさせる事には成功した。
「その隙もらったァ!」
抜刀術で装甲と装甲の隙間、右手の関節を狙う、その刀身は光輝いていた。
だがムリエルは僅かに身体をずらし狙いがズレる、生太刀が弾かれてしまい今度は奏の体制が崩れてしまう。そこをムリエルのハサミが狙う。
「東郷!」
「任せて」
と東郷の援護射撃のおかげでハサミがスレスレを通過していく。
「この瞬間を待っていたんだァ!大翼穹!!!」
大翼穹を出現させる、ゼロ距離で装甲と装甲の隙間、右腕の関節を狙う。そのままムリエルは後方えジャンプ
「ゼロ距離、なおかつその体制じゃ避けれないだろ?」
関節を狙って限界まで引き絞って大翼穹を放つ。その弓は簡単に腕を吹き飛ばした。
「ナイス東郷よく分かったな」
「奏くんなら正面から突っ込みそうだと思ったけどホントにやるとは...,私が分かってなかったらどうする気だったの?」
「結果成功してんだからいいだろ?」
そのままムリエルは撤退していく。
「アイツ!逃がすか!」
「待って奏くん!今は友奈ちゃんや風先輩達の援護をした方がいいわ!」
「....そお言うところだよ、俺達には出来なくてお前なら出来ること」
「そんなとこ...」
「ま、いいや。俺は友奈の援護に行くから東郷は風達を、あと風にちゃんと謝っておけよ?」
未だに納得していない東郷の言葉を遮りつつ、友奈の援護に向かう。
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「とぉうりやぁ!」
と友奈と戦っていたサソリのバーテックスを飛び蹴りで体制を崩す。
「奏くん!大丈夫だった!?」
「東郷が変身して助けてくれたよ」
「東郷さんが!?変身出来たんだねよかった、あ良かったって言うものなんか変だね...」
「今は風達の方に援護しに行ってるよ、コイツもアッチに持って行っていこうぜ」
「りょーかい!」
取り敢えず言っておきます、ドンピシャドンピシャ!コノシュンカンヲマッテイタンダー!