安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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東郷さんとフラグを立てた奏くん、罪深い男やでぇ


第17話 照れる東郷さんは可愛い、ハッキリ分かんだね

視界が開けるとそこは学校の屋上で、勇者部全員が揃っていた。

 

「東郷さん!すごくカッコよかったよ!!」

 

少し離れていた東郷に友奈が初めに駆け寄っていき、ほかのメンバーも近寄っていく。

 

「でも本当に助かったわ東郷」

「ですが私だけでは多分、変身出来ませんでした。変身出来たのは奏くんのおかげです」

「へぇ、奏もたまには役に立つのね」

「たまには余計だ」

「それで奏くん、私どうだったかしら?」

 

軽口を交わす奏と風に、東郷が顔を少し赤らめつつ話し掛けてきた。

 

「え?カッコよかったと思うぞ?もし性別が逆だったら惚れてたかもな!」

「え、ほ、惚れ!?そんないきなり過ぎるわ...」

 

おっとぉ~ちょっとした冗談のつもりだったのに、なんか東郷の様子が変だぞ~

 

「と、とにかくだ!コレからは一緒に国防に励もう!」

「...国防、素敵な響きね」

「これから東郷先輩が一緒に戦ってくれるなんて、頼もしいです!」

「任せて樹ちゃん、樹ちゃんの背中も私が守って見せるわ!」

 

東郷達が話していると、風が近づいてきて耳打ちしてきた。

 

「ねぇあんた、東郷のあんたへの視線が乙女のそれなんだけど、どう言うこと?」

「....一応心当たりは、ある」

「何したのよ?」

「なんて言うか、励ましたと言うか、体を張って守ったと言うか?」

「んなアニメじゃ無いんだから...」

 

そう言われましても、それしか覚えないんですが...

 

「まぁあんたが決めなさいな」

「他人事だと思いやがって...」

「だって他人事だも~ん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後は前回の様に早退して、帰路につく。

 

この時間帯でも、お、いたいた。

 

「お~い、かりんりん!」

「かりんりんゆーな!」

 

今日も今日とて修行をしていた夏凜を見つけて声をかける。

 

「てか今日も来たのね....」

「なんだ?嫌だったか?」

「....別に勝手にしなさいよ、稽古は付けるって言ったのは私だしね」

「素直じゃ無いね~、正直に1人で寂しかったから来てくれて嬉しいってさ」

「バカ言ってんじゃ無いわよ」

 

夏凛の木刀が1本投げ渡される。

 

「おろ?もっと取り乱すかとおもったのに」

「アンタの事が何となく分かってきたのよ」

「さすが夏凛ちゃんだぜ!会って間もないのにもう俺の事分かってくれるなんて!」

「ハイハイソウデスネー」

 

むむむ、弄りに反応してくれ無いのは寂しいな...

 

「ま、いいわよろしくお願いしますよっと!」

 

まだ言い終わらないうちに夏凛に切りかかり、模擬戦が始まった。




短くてすみません....
丁度いい所で切りたかったんや、そう言えばもっかい夏凛にご飯シーン書いた方がいいですかね?別に書かなくてもストーリーにはあんまり関係無さそう...

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