東郷と別れて帰路を歩んでいる奏。
あぁもう嫌だ嫌だ、自分の体質が嫌になるよ....勿体無い、は流石に失礼か。
口には出さないが内心自分の身体に文句を言っている。
にしても今日は楽しかったな.....また今度か、確かに東郷となら何とか....
そこまで考えて思考が止まる、猛烈な頭痛に襲われて膝から崩れ落ちて、それだけでなく強烈な吐き気に襲われる。
「っ痛!くっそ何だよさっきまで調子良かったじゃねぇか.....」
吐瀉物が上がってくる。
ダメだ!吐くなよ、東郷の頑張りを無駄にはするな。
上がってきた吐瀉物を飲み込む。
「はぁはぁはぁ、くっそ、あんまり頼りたく無いけど.....」
事情を知っている人物に助けを求める為に端末を開く。
「ジョン?」
ナイスタイミングだよクソ野郎、呼びたかったのはお前じゃねぇ!
でもこうなったら夏凛でもいいか。
「ちょっと!大丈夫!?ものすごく顔色悪いけど?」
「あんまり大丈夫じゃない....」
「その顔で大丈夫って言われたらどうしようかと思ったわよ、ほら取り敢えずそこのベンチまでいきましょう」
と言って肩を貸してくれる夏凛、それに甘えて肩をかりる。
「ほら、ちょっとここで待ってなさい、なんか飲み物買ってくるから。お茶でいい?」
「何でもいい....,」
「了解、待ってなさい」
そう言って自販機に走っていく夏凛。
でもホントに夏凛で良かったな、勇者部の面子だったらなんて説明すれば....てか今回は大丈夫だと思ったんだけどな、この調子じゃ無理っぽいな~
そんなことを考えていると、夏凛が手にお茶を持って走ってきた。
「ほら、ゆっくり飲みなさいよ?」
「おう、サンキュ」
と言って蓋を開けようとするが....
「開かねぇ...」
「ちょっとホントに大丈夫?ペットボトルの蓋も開けられないとか...ほら開けて上げるから貸しなさい」
「.....ん」
夏凛にお茶の蓋を開けてもらう。
「ほら、空いたわよで?どうしたのよ?」
「ちょっと持病が...」
「何よそれ、アホくさい。言いたく無いなら言いたく無いって言いなさいよ」
「.....わり、言いたくない」
「あっそ、なら無理には聞かないわよ」
夏凛ちゃん、なんて物分りのいい子何でしょう。
「それでアンタコレからどうすんの?病院?」
「いや、家に帰るよ」
「迎えとか読んだ方がいいんじゃない?流石に危ないわよ」
「無理、来てくれる人いない」
多分大赦の人達に頼めば来てくれるんだろうけど、呼びたくないしな。
「来てくれる人が居ない?仕事とか?」
「いや、そう言うのじゃなくて、普通に居ない」
「あ、えっと、ごめん....」
「あ、大丈夫大丈夫、特に気にならないし」
実際覚えてないからね、気にならないのだよ。
「じゃぁ家に来なさい」
「.....病人に何をしでかすつもりですか?」
「何もしないわよ!?ったく、ほら肩かすから」
「ありがと、助かる」
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side夏凛
苦労しながらジョンに肩を貸しつつ、なんとか自宅まで帰ってくることが出来た。
「ほら、着いた。取り敢えずソファーに横になってなさい」
「悪いな、助かったわ」
「.....今日のアンタは随分素直ね」
「そうか?」
「そうよ」
「そっか....そうかもな」
弱ってるせいか、いつもより返しにキレがないジョン。
「取り敢えず良くなるまで休んどきなさい、少なくとも歩いて帰れるくらいにはね」
はい、と濡らしたタオルを渡す。
「何から何まで悪いな」
そう言ってタオルを額に掛けてソファーに横になり目を閉じるジョン。
「さて、どうしようかしら?」
何とか少しでも元気になってもらいたい。
「料理とかいいかもね....」
いつも作って貰っているし、サプリを入れれば元気もでるでしょ。
~少女料理中~
「ほらジョン、いったん起きなさい」
「ん?何?」
ジョンの顔色を確認すると先程よりは大分良くなったようだか、それでもまだまだ顔色が悪い。
「ほら、サプリ入のうどんよ食べなさい」
「.....食欲ない」
「無理でも食べなさい」
「病人に無茶言いますな....せっかく作ってくれたから食べるけどさ」
そう言ってうどんを食べるジョン。
「.....まどぅい」
「ちょっとぉ!?」
「まどぅ過ぎ.....何をどうやったらこうなるのさ」
「そんな理由無いでしょ!ちょっと貸しなさい!」
ジョンの持っていた箸を奪い取り1口食べる。
.....まどぅい
「しっかり味見するべきだったわね....」
「病人になんてもの食わせんだお前は.....ほら箸返せ」
「え?」
「残り食うから箸を返せって言ってんの」
「これを食べるの?下手するともっと体調悪くなるわよ?」
自分で言うのもなんだけどね。
「自分で言うのか....いやそれでもわざわざ俺の為に作ってくれたんだし、最後まで食べきらないと、ほら箸返せ」
そう言って私から箸を奪ってうどんを食べていくジョン。
て言うか、これって間接キス...
考えてしまった途端に顔が暑くなるのが分かる。
「ん?顔赤いぞ?」
「べ、別に!何でもないわよ!」
「ハイハイ、さいですか」
そう言いながらクソ不味いうどんを食す奏くんでした。
夏凛ちゃんて確か料理出来なかったですね?
取り敢えず奏くんに夏凛ちゃんの手料理を食べてもらいたかった&看病して貰いたかった!
同じ日に女の子2人から手料理とか、奏くんプレイボーイッスね!!