「で、説明して貰いましょうか?」
「ナンノコトデスカ?」
「あくまでも知らっばくれるって事ね?」
くそぅ....何だってこの学校に転校して来るんだよ!お前ついこないだまで学校サボって修行してたじゃん!あ、大赦からの命令か、なるほどね。なんてこったい.....
転校してきた夏凛を勇者部の部室に友奈達が呼んできたのはいいが、ここは絶賛修羅場である。
「ちょっと貴方!」
「な、なによ」
お、東郷が助けてくれたイイぞー
「奏くんとはどう言う関係なの!?」
「はぁ!?」
違う、そうじゃない。東郷さんや、今聞くのはそれじゃないだろ?
「別にどんな関係だっていいでしょ!」
「奏くん!どう言う関係なの!?」
くそぅ、俺にターゲットが代わりやがった...
「えぇっと....師匠とか?」
「なんで疑問形なのよ!」
「え?じゃあなんだよ」
「えっと....何かしら?」
「疑問に疑問で返さねいでくれますか?」
「く!樹ちゃんだけでなく新たなライバルが....」
東郷さん、コメントがおかしく無いですかね?
つっても実際俺と夏凛の関係ってなによ?一緒に砂浜で汗流して、ご飯作って、たまに一緒に食べて....うん、これって。いや、何も言うまいこれ以上は俺がもたん、主に頭痛と吐き気に襲われる。
「ともかく、なんで私に偽名で名乗ったのよ!」
「なんで偽名だって気が付かなかったんだよ!」
「ぐぬぬぬ」
「そんなお前に言うことがある」
「.....なによ?」
「その気になっていたお前は滑稽だったぞ!」
夏凛が立てかけてあった箒で殴りかかってくる。
「ふはは、馬鹿め!その程度の剣筋今更当たるものか!」
箒を白刃取りし、ドヤ顔を夏凛に見せつける。が、蹴りが顔面に炸裂する。
「馬鹿はあんたよ座ってるんだから回避は出来ないでしょ?」
くっそ、ドヤ顔返しされた.....
「.....白か」
「な!こんの変態!」
「うるせぇ!てめぇなんぞの下着見たって何の足しにもならんわ!!」
「ハイハイ、コントはいいから説明してくれないかしら?」
「コントなんてして無いわよ!!」
全く、と仕切り直す夏凛。
「それでどうしてこのタイミングで援軍?」
「あんた達の戦闘データを組み込んで最強の勇者に仕上げる為に、ここまで時間がかかったのよ、でもそれだけじゃないわ!」
そう言って手に持っている箒を振り回す。
「私自身もあんた達トーシロとは違います長年訓練を受けているのよ!」
「壁に箒ぶつかっておりますがな」
「躾がいのありそうな後輩ね~」
「なんですって!」
「あわわわ!喧嘩しないでください!」
「.....まぁいいわ、とにかくアンタ達は大船に乗ったつもりでいなさい」
ここで邪魔だけはしないでねとか言わない辺り流石は夏凛ちゃんですわ~
無論口には出さないが心の中でそう思う奏。
「そっか、じゃ宜しくね夏凛ちゃん!」
「い、いきなり下の名前?」
「え?だって奏くんだって下の名前でよんでるよ?」
「....ふん!どうでもいいわ」
「照れおってからに」
「照れてない!」
ま、取り敢えずは夏凛の第1位印象は悪くは無かった様だし良かった良かった。
「勇者部へようこそ!」
「は?誰が?」
「夏凛ちゃん」
「部員になるなんて話し1回もして無いわよ!」
「え?入らないの?」
「入らないわよ!いい、私はアンタ達を監視する為にココにきたの」
「じゃぁ入った方がいいじゃん、その方が監視しやすいだろ?」
「ぐぬぬぬ」
勝ったな。
「じゃぁ入部届持ってくるね~」
こう言う時の友奈の行動は早いな~
夏凛ちゃん相手だと書きやすいですな!!
大体のストーリーは決まったけど友奈ちゃんとの仲良くなるきっかけが未だに出来ない.....鉄壁過ぎませんかね?