「いい!仕方ないから情報交換と共有よ」
夏凛が来てから数日が経過して、未だに勇者部に馴染めない夏凛から珍しく提案があったと思ったら....
「結局御役目の話かよ....」
「当たり前でしょ!私達は神樹様に選ばれた勇者なんだから!」
「お堅いね~」
「アンタはもう少し防人としての意識をね.....」
「と言うかなんで煮干?」
先程から煮干を食いながら話をしている夏凛に疑問を問いかける東郷。
あ、始まるな。
「なによ!いい!煮干しはね....」
「ビタミン、ミネラル、カルシウム、タウリンその他諸々が入ってるから完全食なんだよな」
「詳しいわね」
「嫌という程教わった」
「言っとくけどあげないわよ!」
「要らないわよ....」
煮干を常時持ち歩いている女子とはどうなんだろうな....
「それなら私のぼた餅と交換しましょう?」
「何それ?」
「さっき家庭科の授業で作ってきたの」
「お前と違って東郷の料理は絶品だからな」
「や、やだわ絶品だなんて照れてしまうわ....」
顔を手で覆って俯く東郷だったが....
「アレ?なんで奏くんは夏凛ちゃんの料理の腕前しってるの?」
.....しまった、墓穴掘ったか。
「ま、まぁアレだ!俺がよく手作り作ってるから、そのお返し的な?」
「奏先輩が手作りをよく作るような関係なんですか?」
おおっとぉ?樹まで入ってきたぞ?
「料理の話はどうでもいいの!いいから私の話を聞きなさいよ!」
「そうね、ごめんなさい話が逸れてしまったわね」
いいぞぉ夏凛!おかげで助かった!今度うどんを作ってやろう!!!
「....じゃあ奏くん、この話はまた後で」
「私も聞きたいことが出来ました」
....救いは無いんですかね?
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「いい、バーテックスや黄金十二宮の出現は周期的と言われていたけど、相当に乱れているこれは異常事態よ」
夏凛の説明を東郷のぼた餅を食べながら聞いている。
「私ならどんな事態にも対応出来るけどあんた達は気をつけなさい、命を落とす事になるわよ!」
なんやかんや言っても心配してくれる辺り夏凛ちゃんですわ~
と口に出して言えば絶対に否定されるだろうから心の中で呟く。
「他にも一定経験値を溜めることでレベルが上がり、より強くなれるそれを満開と言うわ、最も防人には満開は無いけどね」
「でもその代わり精霊との融合があるんだろ?」
「へぇ、よく知ってるわねその通りよ」
まぁ、前に園子にレクチャーして貰ったしね....
「そうだったんだぁ、私全然知らなかった」
「アプリの説明に書いてあったよ?」
「因みに夏凛は満開した事あるの?」
「わ、私はまだ無いけど....」
「お前もレベル1なら俺らと変わんないじゃん」
「う、うるさいわね!基礎戦闘力が桁違いなのよ!」
そんな序盤に出てくる敵キャラ見たいな事言うんじゃないよ....
「ま、実際夏凛が強いのはホントだしな」
「わ、分かってるじゃない!」
「ま、最近は俺に何本か取られるようになってきたけどな」
「て、手を抜いて上げてるのよ!本気でやってボコボコにしたら可哀想だからね」
息を切らしながら手を抜けるものなんですかね~
「なによ!何か言いたげね?」
「べっつに~ナンデモナイデスヨー?」
「アンタがそんな言い方をする時は嘘ついてる時なのよ!!」
そんなに分かりやすいかね?そんな事無いと思うんだけどな。
「じゃぁ私達も強くなる為に朝練しましょう!」
「お前は起きられんだろ?てか友奈は充分強いですやん」
「そうね、この間も奏くん練習試合やったら気絶させられてたもんね」
「それは言わないでくれませんかね東郷さん....」
嫌な、事件だった....主に男としての尊厳が色々落ちた....え?夏凛にも負けてるじゃんって?夏凛は不登校で修行してるからまだいいんだよ!
「はぁ、なんでアンタ達見たいな奴らが神樹様に選ばれたんだか....」
「なせば大抵なんとかなる!」
「なによそれ?」
「勇者部五箇条!大丈夫、みんなでやればなんとかなるよ!」
「なるべくとか、のんとかとかアンタ達らしい曖昧なスローガンね....まぁいいわ、私の中で諦めが付いた」
「私らはアレだ!現場主義なのよ!!!」
アレとか言ってる時点で今考えたのがバレバレだと思うんですよね~
「じゃそろそろ本題に入りますか」
「そうね、元々その為に集まったんだし」
「ちょっと!私の説明はついでだったって言いたいの!?」
「その通りですが何か?」
その後はプンスカプンスカしてる夏凛を適当に流しつつ週末にある子供会のレクリエーションについて話あった。
因みに夏凛は最後まで行かない行かないと行っていたが。
なんやかんや言っても来るんだろうなぁ....
ううむ夏凛ちゃんと奏くんがイチャつくともれなく樹ちゃんと東郷さんが付いてくる.....
ま、いいか