安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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未だにヒロインを誰にするか決めてない投稿者とかおるのww
....はい、私です


第3話 讃州中学勇者部は勇者になる

日常が壊れるのは簡単だ、そんなセリフをよくアニメとかで聞くが日常なんてそう簡単に壊れるなんて思っていなかった、それがもしかしたらフラグだったのかもな。

 

「なんじゃこりゃぁ!」

 

目の前に広がるのは見たことも無い綺麗な世界が広がっていた。

 

「でっかい木の根っこ、か?いやほんと何処だよ夢の中か?」

 

ベタかもしれないが取り敢えず頬を抓ってみる、うん普通に痛い。

 

「なんかサイレン見たいな音がしたから起きたのに。お、そうだ携帯携帯」

 

ポケットに入っている携帯のスリープを解除して電波を確認する。

 

「やっぱり電波は入って無いか、てか画面が変わってるし...あの壁紙気に入ってたんだけどな〜」

 

携帯には何故か勇者部に入った時に入れるように言われたSNSアプリのNARKOと電話、後はマップだけが画面に残っていた。

 

「連絡とか取れねぇかな...」

 

ダメ元でNARKOを開いてみる。

 

「お、開いた...ってなんだこれもいつもと違う?」

 

文字を打つためのキーボード等は全て無くなっており代わりにど真ん中に丸い種から芽の生えたアイコンがある。興味本位で押してみたのが悪かった、アイコンを押した瞬間に視界が光に包まれた。光が収まり自分の体を確認する。

 

「なんじゃこりゃぁ!!!!」

 

さっきよりも大きな叫びが樹海に響いたのは言うまでもない。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「この辺に奏がいるはずだけど...」

 

もう既に合流していた奏以外の勇者部はマップを開いて奏を探していたが、奏のいる方向から光が見えた、しかも奏の叫び声のおまけ付き。

 

「あの光は!皆奏はあそこよ!」

 

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自分の姿に驚いていると、ガサガサと草むらから見知った人達が出てきた。

 

「奏くん見つけた!って、えぇ!?どうしたのその服!?」

「い、いやなんか適当に携帯弄ってたらこうなった」

「っつ!どう言う事ですか風先輩!説明してください!」

「落ち着けって東郷、なんでそんなにイライラしてんだよ」

「....えぇそうねこんな状況だから少し冷静さを失っていたわ」

 

イライラしている東郷を落ち着けた後に風に向き直る。

 

「とは言え説明して欲しいのは俺も同じだ、なんか知ってんのか風?」

「...ええ大丈夫今から説明するわ」

 

それから風から説明を受けた、残っているアプリについて、この空間について、讃州中学勇者部の存在理由、勇者としてのお役目、そして風は大赦から派遣された人間だと言うこと。

 

「そんなの今まで一緒に住んでたのに初めての知ったよ...」

「ごめんね、私達の班がなる確率の方が低かったから下手に言う事が出来なかったの」

「そう言えばさっきからマップに写っているこれって...」

 

友奈の言う通りマップには乙女座と書かれた自分たち以外の点があるのに気づいた。しかもその方向にな見たことも無い巨大な化け物が浮遊してこちらに向かってきているのが見えた。

 

「あれね、遅いヤツで助かった、あれはバーテックス人類の敵、世界を殺すもの...」

「世界を殺すって...」

「バーテックスの目的はこの世界の恵みである神樹様にたどり着くこと…そうなった時世界は、死ぬ...」

 

全員が息を呑むどうして自分たちが?あれと戦うのか?と。

 

「大赦の調査で私達が最も適性が高い事が分かったの」

「そんな...あんなのと戦える訳が...」

「方法があるのいま奏がなっている様に勇者となってアイツらと戦うの、厳密に言うと奏は勇者ではないんだけどね?」

「俺は勇者じゃない?」

「そう、基本的にやる事は勇者と同じ、バーテックスと戦う事、名前が違うだけよ」

「....なんか、よく分かんねぇよ、なぁ風つまり勇者部はさ...」

「皆あれ!」

 

東郷がバーテックスを指す、何だよ今風と話をしてるだろ?と思いつつバーテックスを見るとピカン!とバーテックスが光った。

 

「っつ!皆危ない!」

 

瞬時に風は樹を友奈は東郷を庇う姿勢に移る、俺は反射的に皆の前に出て腕を交差させて防御の姿勢をとることが出来た。幸運にもバーテックスの攻撃は直撃する事は無く、爆風しか来る事は無くその爆風も俺が壁になったことで皆に届く事は無かった。

 

「な、なに!?」

「私達のことを、狙ってる?」

「こっちに気が付いてる....!」

「ダメよ...こんなの....勝てる訳がない!」

「...友奈、東郷を連れて逃げて!」

「で、でも....」

「行きなさい!」

「は、はい!」

 

いつもの風のおちゃらけた感じとは違い怒気のこもった声で言われた友奈は渋りつつも東郷の車椅子を押して行く。

 

「奏もついて行って、樹も一緒に行きなさい!」

「...分かった、樹行くぞ!」

 

樹も連れて友奈達の後をついて行こうとする。が

 

「嫌です!お姉ちゃんを残して行けません!!!」

「樹...」

「ついて行くよ、何があっても」

 

涙を溜めながらもしっかりと意志のこもった目で答えた。

 

(樹や風が頑張ろうとしてるのに俺だけ逃げ出す訳には行かないよな)

「東郷には友奈が付いてるし、俺もこっちを手伝うさ、樹と風に世界の存亡を任せるなんて危なすぎるだろ?」

「....っは!言ってくれるわね!いいわ樹私に続いて!!」

 

樹と風もアイコンを押すと光に包まれる、その後光から出てきた姿は風は巨大な大剣を携え、樹は黄緑色の衣装を纏っていた。

 

「さあ行くわよ!」




次回から戦闘シーン書かなきゃいけない、俺にかけるかね?

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