部活のが終わった後に東郷、友奈、夏凛、俺で帰り道を歩きながら樹の歌をどうやって治すかについて話し合っていた
「明日の樹の歌の授業大丈夫かしらね」
「特にこれと言って対策とか取れなかったしね」
「このまま行ったらアレを皆に披露するのか.....」
「何とか阻止したいわね.....」
とは言ってもな~緊張するなって言われて出来るものじゃないし....
「ヤッパリ他の人をカボチャに見えるように催眠術を.....」
「止めなさいよ」
「......寄せ書き」
「え?」
「いや寄せ書きとかどうかなってさ」
「なんで寄せ書きなのよ?」
「要は自分に自信を持てるようにすれば解決するんだろ?ならさ、みんなで応援の寄せ書き書いてこっそり風辺りにでも仕込んでもらえれば」
「確かにいい案かも知れないわね」
そうであろうそうであろう、我ながらいい案だと思うもの
「よっし!じゃぁ明日樹ちゃんに内緒でみんなで寄せ書きしようね」
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次の日の昼休みに樹にバレないように勇者部で集まり寄せ書きを書くために部室に集まっていた
「寄せ書きって言っても何書けばいいのよ」
「そっか~夏凛さんはお友達居なかったから寄せ書きなんて書いたこと無いんだもんな~」
「って言うか夏凛はそんな事をしてる暇があるなら勉学に励みなさいって言いそうね」
「な!舐めるんじゃ無いわよ!寄せ書き位余裕だっていうの!!!」
「あ、そう?じゃこれに書いて」
「貸しなさい!」
俺からひったくって書こうとするがやはりなかなか筆が進まないようだ
「で、みんな書くこと決まってんの?」
「勿論!昨日頑張って考えてきたよ!」
「そう言う奏こそちゃんと考えて来てるんでしょうね?」
「任せな俺を誰だと思っていやがる!」
「逆にここまで自信満々だと不安しか無いんだけど.....」
なにぉう!失礼なヤツめ、しっかり考えてきましたとも
「因みになんて書くの?」
「いつから自分が歌が下手だと錯覚していた?」
「なん....だと!?ってネタに走るんじゃ無いわよ!真面目に励ましてあげなさい」
ムゥ...1人ぐらいネタ枠がいてもいいと思ったのに
「じゃぁ俺が信じるお前を信じろ!」
「オリジナリティにかけてるので却下」
「えぇじゃあ.....」
「止まるんじゃねぇぞも却下ね」
先に釘を刺された.....
「仕方ない真面目に考えますか」
「初めからそうしてくれる?」
って言ってもな~いざ真面目に応援するって何か恥ずかしいって言うか
「よし出来た、ほらアンタ達も書きなさい」
「へぇどれどれ~って短!夏凛ちゃん短すぎるよ!?」
俺も気になり確認してみるとそこには、気合いよの一言
「部長、これはいいんですか?」
「夏凛にこう言うのは求めたって仕方ないでしょ?諦めなさい」
「何か引っ掛かる言い方だけどまぁいいわ」
「じゃ次は私ね~」
「その次は私が書くわ」
「最後はアンタに書かせてあげるからちゃんと考えときなさいよ?」
ってもな~樹を励ますって.....
「ま、真面目に書くのは恥ずかしいからね仕方ないネ」
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~side樹~
「はぁ緊張する.....」
結局緊張をしない方法を思いつけなかったし、どうしよう
と悩んでいると先生に名前を呼ばれた、どうやら私の番が来たらしい
だ、大丈夫昨日だって練習したんだし!
と思っていたがみんなの前に立つと緊張してしまう、解決法を考えるよりも先に先生のピアノがなり始める
と、取り敢えず歌う準備しなくちゃ!
と教科書を開くと教科書から紙が落ちてしまった
「あ、す、すいません!」
なんだろうコレ?こんなの教科書に挟んだかな?
と中身を確認すると勇者部もみんなの寄せ書きだった
「テストが終わったらみんなでケーキ食べにいこう!」友奈
「周りの人はみんなカボチャ」東郷
「気合いよ」夏凛
「周りの人は気にしない!お姉ちゃんは樹が上手に歌えることしってるから」風
「樹が歌が下手だって?俺はそうは思わん、見せて見ろよお前の可能性を.....あ、廊下に注目」奏
.....所長?ていうか廊下って
視線を廊下に向けると奏先輩がガッツポーズをこちらに向けてしていた
「えぇ!?」
「い、犬吠埼さん大丈夫ですか?」
「あ、はい大丈夫です!」
サボってまで見に来てくれたんだ.....
ひとつ深呼吸をする
大丈夫、私は1人じゃない、勇者としてだってこの歌だって!
一体いつから今回で終わると錯覚していた?
ごめんなさい!怒らないで!