安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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取り敢えず今回で戦闘シーンは終わりです!長かった.....


第40話 決戦讃州中学勇者部(終編)

「これは......まずいな」

 

前回戦った時は1体1ですら勝てなかった相手だ、勝てるとは思わなかったけど、ここまで一方的にやられるのか.....

 

もうダメージで動くことすら出来ない奏に少しづつ近づいてくるムリエル

 

このままだと、死ぬ?ダメだまだ死ねない、このままコイツらをほっといたらみんなも......

 

違みんなが危ないと言いたいのか?違うな、それは二の次だ、そうだろ?

 

頭の中に声が反響する

 

お前はただ敵を倒したい、蹂躙したいだけだ

 

な、違う!俺は本気でみんなを!

 

違わないさ、お前が本当にやりたい事はなんだ?

 

何を言って....

 

全て敵は殺したいのだろ?約束したのだろ?

 

やく、そく?何の事だ?

約束?分からない何も......あぁ、頭が痛い気分が悪い気持ちが悪い

 

何も考えるな、自分の感情を偽るなその感情のままに戦え

 

あぁそうか、それでこの気持ちが悪いのが解消されるのか.....だったら、殺さないと

 

そうだ、それでいいなら力が必要だ

 

「八咫烏、こい.......」

 

八咫烏を呼び出す

 

「......融合」

 

勇者達の満開のような光が奏を包み込む

 

「これが精霊との融合、か」

 

衣装は皆と同じく丈が伸びている、背中には巨大な黒翼

 

良い感じだ、これなら

 

「殺せる!」

 

感情のままにムリエル達に飛翔する、バキエルが水流で射撃をしてくる

 

「当たらんよ」

 

最小限の動きで回避するし、追撃を仕掛けてきたアスモデルに一撃を浴びせる

 

視野が広い、この戦闘州域全ての情報が分かる

 

蹂躙せよ、駆逐せよ、殺戮せよと頭の中で響く声に従って身体を動かす

 

「殺す、全て殺す貴様(・・)ら全員皆殺しだ」

 

ガキエルに向って大翼弓を放つ、単調な攻撃で回避される

 

「だがその行動は知っている」

 

回避をした先に回り込み生太刀で一撃を浴びせると光の粒子になって消えて行く

 

「次はどちらだ?」

 

残った二体に剣先を向けて問い掛けると、アスモデルがコチラに突貫してくるが精霊と融合した奏でに掠りすらしない

 

「二体目.....」

 

瞬時にアスモデルの背後に周り脳天に生太刀を突き刺すアスモデルも粒子になって消えて行く

 

「あと一体か」

 

残ったムリエルを一瞥する

 

「貴様には随分世話になったな」

 

生太刀を構えるとムリエルは背を向けて逃げて行く

 

「.......がっかりさせるな、最後まで付き合って貰うぞ?」

 

ムリエルの後を追うために黒翼に力を込める

 

「奏くん!」

「......東郷?」

 

背後から東郷に呼びかけられ、振り返り我にかえる

 

「良かった無事だったのね!敵も1人で倒してしまうし流石ね!!!!」

 

そうか俺がやった、のか?

 

先程までの記憶があやふやだ、どうやって戦っのか

 

「でも一体は逃げてった」

「あの方向は友奈ちゃん達が戦っているわ、邪魔をされる訳には.....」

「ならすぐに追いかけよう、アイツ思ったよりも足が早い」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ムリエルを追い掛けて行くと巨大な御霊が姿を現した所だった

 

「なんだ、あれ!?」

「あれが御霊なの、あんなモノどうやって.....」

 

アイツ!友奈達の邪魔をする気か!?

 

「友奈!そっちに言ったぞ気をつけろ!」

「え!きゃぁ!ってあれ?」

 

ムリエルは友奈達には目もくれずに御霊の上に飛び乗り、そのまま御霊と共に上昇して行く

 

「アイツ!はなからこれが目的か!?」

「なんて上昇スピード!あれじゃ追いつけない!」

 

上空を見上げる巨大な御霊は宇宙に達しているようだ

 

「どこまで規格外なバーテックスね......」

「あんなものどうやって....」

「最後の最後でこんな.....ちくしょう!」

「このままじゃ時間が!」

 

「大丈夫!御霊なんだから今までと同じ様にすればいいんだよ、まだ終わってない諦めちゃダメだ!」

「じゃぁ俺と東郷であそこまで飛んでいく、今の状態なら行けるはずだ、後は友奈、お前が決めろ1番この中で余力があって火力があるのはお前だ」

「うん、行こう!」

「頼んだわよ!」

「お願いします!」

 

2人の激励を受け取りつつ東郷の台座に捕まり上昇を始める

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「よし!だいぶ大きくなって来た!これなら.....」

「見てアレは!御霊が金色に」

「バーテックスと黄金十二宮も合体出来るの?そんな....」

「まだだ!合体したって所詮は御霊大した攻撃、なん、て.....」

 

言い終わる前に御霊から大量の破片が落下してくる

 

「あんなのが地上に落ちたら夏凛ちゃん達が!」

「任せて迎撃するわ、ひとつも地上には落とさない!」

「なら進むのは俺に任せろ!」

「えぇお願い!」

 

次々と破片を撃ち落としていく東郷、背後に通り過ぎた破片も全て破壊していくと、御霊の至近距離まで近づく事が出来ると攻撃がやんだ

 

「凄いここまで来たよ!」

「ホントに1個も落とさなかったな!」

 

ふらりとバランスを崩す東郷を慌てて支える

 

「お、おい大丈夫か東郷」

「えぇありがとう奏くん、ごめんねちょっと疲れちゃた見たい....」

「後は任せて!私がやっつけてくるから!」

「頼んだぞ友奈」

「うん!じゃ行ってくるね!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

~side友奈~

 

「満開!」

 

満開時の光が友奈を包み込む、友奈の満開は背後から巨大な腕が2本生えている

 

「みんなを助けて私は!勇者になる!」

 

背後から東郷の砲撃が御霊に飛んでいき、少し欠けた

 

「そこかァァァァァ!」

 

後はひたすらに殴る殴る殴る殴る殴る、御霊を破壊するまで殴り続け、砕いていく

 

ガァン!と先程までは砕く事の出来た御霊がいきなり固くなる

 

「硬い!?く、うぁぁぁ!」

 

御霊が再生していき体が埋まってしまった、光が届かず視界も無く身動きひとつ出来ない

 

このままじゃ.....

 

すると背後の御霊の1部が砕けた

 

「これは、奏の矢?」

 

そうだ、まだ、私は!

 

「勇者部5箇条!ひとぉつ!成る可く諦めなぁァァァい!」

 

砕く砕く砕く砕く、ひたすらに砕いていく

 

「さらに5箇条!もうひとぉつ!」

 

大きく振りかぶり渾身の力を込める

 

「成せばぁ!大抵!何とかなるぅぅぅ!」

 

友奈の一撃は御霊を完全に砕いた。御霊は光の粒子になって消えて行き、友奈も引力に引かれて落ちていく、が

 

「え?この大きな破片壊れない?」

 

ひとつの大きな破片が光の粒子にならずに引力に引かれて地球へ落ちていく

 

「そんな!もう......」

「後は、任せな」

 

背後から奏が友奈を追い抜き御霊の破片に飛んで行く

 

「ごめんね.....後はお願い.....」

 

そこで友奈の意識は途切れた

 

ーーーーーーーーーーーー

 

~side奏~

 

友奈をキャッチする為に六花片を展開し、作り待機していると、御霊にヒビが入り光の粒子になって消えて行く

 

「やった!友奈のヤツやったぞ東郷!」

「えぇこれで終わった.....待って、あの破片そのまま落ちてくるわ!?」

 

東郷の指さす方を見るとたしかにひときわ大きな破片が粒子ならずに落下してくる

 

「な!最後の最後まで粘るなよ!」

「どうしたら.....」

「俺がいって砕いてくる」

「待って、そしたら奏くんは帰って来られるの?アレを砕くなんて力を全て使ってしまうんじゃ.....」

「確かにそうかもしれないけど」

 

この六花片は大気圏も耐え切るために東郷達に使わせないといけない

 

「ここまで来て諦められるか、皆の頑張りを無駄には出来ない」

「......分かったでも絶対に帰って来て、それとコレを」

 

と言って東郷に2丁のライフルを渡される

 

「大翼弓よりは火力が出ると思うわ」

「ありがとな、使わせてもらうよ、じゃ友奈は頼んだぞ」

 

そう言って黒翼を羽ばたかせ御霊に飛んで行き、友奈とすれ違いざまに

 

「後は、任せな」

 

と一言のこしていく

 

「さぁて、最後の仕事頑張りますか!」

 

東郷から貰ったライフルの横同士を合体させて構える

 

「俺の今出来る全部を叩き込む、帰りの分なんて考えていられない」

 

エネルギーの収束を始めるが思ったよりも破片の落下速度が早い

 

「これじゃ間に合わないな......」

 

引力に逆らう為に使っていた推力を全て収束に使うと、引力に引かれて落下して行く

 

破片を壊すよりも先に大気圏で燃え尽きないよな?

 

落下し始めて少し立つと熱を背中で感じ始め、八咫烏がバリアをはる

 

「バリアよりも収束の方に力をよこせ八咫烏!」

 

すると先程よりも熱を感じる代わりにエネルギーの収束の速度が上がる

 

まだだまだ、溜めろ

 

衣装の裾が燃え始めるが、それでもエネルギーの収束をやめない

 

後少し、後少しなんだ.....!

 

勇者部のみんなや園子の顔が脳裏によぎる

 

「は、走馬灯ってヤツか?さっき死にかけた時は見えなかったのに見えるってことは.....」

 

相当ヤバいんだろうな.....

 

「けど、これだけはしっかり砕く!」

 

収束が終わった

 

「いっけぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

全力の砲撃が破片に直撃すると今度は確実に光の粒子になっていく

 

「ははは.....任務完了っか?」

 

でも暑っついな、これは流石に死ぬか?

 

そんな事を考えているといきなり暑さが和らいぎ、確認すると

 

「奏くん!」

 

真下に六花片で東郷が来ていた

 

「ごめん、助かった......」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

~side樹~

 

「見て樹!アイツらやったのよ!」

 

地上で封印をしていた夏凛と樹は上空にある御霊の破片が砕けるのを確認した

 

「ん?アレって.....」

 

よく見ると奏の六花片が落下してくる減速する様子も無い

 

「まさかアイツら減速する余力すら無いの!?」

 

どうしよう.....何とかしないと、何とかしないと3人が死んじゃう、そんなのは絶対ダメ!

 

「どうしようあんなものを止めるなんて.....」

「私が、やります!私がワイヤーをネットみたいに張り巡らせて減速させれば!」

「....そうね、お願い樹、仮に私が満開してもアレは止められないわ、あんたにしか出来ないことよ」

「任せて下さい、絶対に3人を助けます!」

 

ワイヤーを自分が出来る限り出現させ、ネットの様に編んでいき、それを何重にもして行く

 

「来るわ!頼んだわよ樹!」

「はい!」

 

構えて、落下してくる六花片をネットで包むが簡単に破られてしまう

 

「凄い衝撃.....」

「絶対に、絶対に助けて見せます!」

 

即急で再度ネットを編んで包むそれも破られる、だが確実に速度は落ちている

 

「まだまだぁ!」

 

もう編んでいる時間はない、何度も何度もワイヤーで減速を試みる

 

「止まれぇぇぇぇ!」

 

後数メートルに迫る六花片をワイヤーで包み込み、止めた

 

「凄いわ樹!ナイス根性見てアンタが止めたのよ!アンタが3人を助けたのよ!!!!」

 

ふらりとバランスが崩れその場に座り込んでしまう

 

「行って....上げてください....」

「うん、樹は少し休んでて」

 

3人に駆けていく夏凛の背中を見送る

 

「お姉ちゃん、私頑張ったよ?」

 

満開が解かれてる

 

「サプリ、キメとけば良かったか、な.....」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

~side夏凛~

 

「友奈!東郷!奏!」

 

呼びかけるが返事がない

 

「おい!3人とも返事しろよォ!」

 

身体を揺すってみるが反応がない

 

「そんな......」

「あぁ.....生きてる、生きてまぁす.....」

「奏!?」

「ケホッケホッ私も」

「お、同じく.....」

「私も、何とか生きてます」

 

勇者部全員がどうやら無事なようだ

 

「なんだよみんなァ....ぐす、早く返事しろよォ.....」

 

樹海が解ける時の花吹雪で目を閉じ、最後開けて見るといつもの学校の屋上だった

 

「いやぁ.....私美人薄命だから危なかったけど、セーフだったわねぇ」

「自分で言うな自ぶ.....ぐほぉぁ!あの.....牛鬼?生きてて喜んでくれてるのかな?ならどいてくれる?あ、待って八咫烏まで.....」

 

そんな奏達のコントに微笑んでいると携帯に大赦から着信が来てるのに気づく

 

「はい、三好夏凜です、バーテックスと黄金十二宮と交戦負傷者5名、至急霊的医療班の手配をお願いします、なお今回の戦闘で12体のバーテックス、及び黄金十二宮は全て殲滅しました!私達讃州中学勇者部一同が!!!」




おわったぁあぁ!書いてて難しかったけど楽しかったです!
え?まだ話は続くだろって?戦闘シーンも沢山ある?君の様な勘のいいガキは嫌いだよ
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