讃州中学勇者部はバーテックス達との決戦が終わった後、病院に運ばれ検査を付けていた
「お、友奈も検査終わったのね」
「はい、キッチリしっかり血を抜かれて来ました!って、風先輩その眼帯は?」
風の左目には眼帯がしてあった
「んふふ.....これが気になるか?これは先の暗黒戦争において魔王と戦ったさいに.....」
「左目の視力が落ちてるんですって」
「ちょっとちょっとぉ!ネタバレ早くない!?」
夏凛が暴露してしまったことに文句を言っている風、夏凛自体はにししと笑っているが....
「視力がおちてる?」
「ん?そうね」
「もしかして敵からなにか!」
「違う違う、戦いによるものだろってさ、勇者になると凄く体力を消耗するみたいだからさ、この目も療養すれば治るってさ」
「そうなんですか、良かった.....」
「なんて言ったって私達は7体のバーテックスと4体の黄金十二宮を一度に倒したんだからね!」
「あ、みんなはもう集まっていたのね」
「あ、東郷さん、樹ちゃん!」
廊下から東郷と車椅子を押す樹が部屋に入ってきた
「私達も検査終わりました」
「樹~注射刺されて泣かなかった?」
樹は返事はせずに首を横に振った
「樹ちゃん声が出ない見たいです、何でも勇者システムの長時間利用によるもので、療養すれば治るとの事ですが」
「へぇ、私の目と同じね」
「お、みんなもう終わったのか?」
「奏くんも終わったのね!......それは何?」
検査が終わりです皆がいる部屋に入ってきた奏は似合わないサングラスを得意げにかけていた
「へへへ、そこの購買で買ってきたんだ似合うだろ?」
「ハイハイ、そう言うの良いから話なさいよ」
「なんだよノリ悪いな、まいいけど」
特に思い入れも無いのだろう何の躊躇もなくサングラスを外す
「え?」
「その目どうしたの?」
サングラスを外した奏の目は綺麗な青色にかわっていた
「なんか精霊との融合のせいだろって」
「疲労とかによるもの?」
「さぁ?お前らの勇者システムと違って俺のは試作型のシステムだから分からない事が多いんだってさ、たがら治るとは言い切れないっだって」
奏本人は気にしていない様子だが他の勇者部にはどんよりとした空気が流れる
「まぁ治らないって決まった訳じゃないし、それに俺はこの瞳の色気に入ってるんだよな」
「そ、そうだよ少し経てば風先輩達みたいに治るかもしれないし!」
「え、えぇそうね!」
「そうだ私達敵を全部倒したんだよ?お祝いしないと!」
「じゃそうと決まれば購買でお菓子でも買ってくるか」
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「ジャジャーン!購買で買ってきました!」
「ず、随分沢山買ってきたのね」
「半分位は牛鬼に食われるだろうからな、多めに買ってきた」
「あ.......前に使ってたのは回収されたからもう精霊は呼び出せないの」
「あぁなるほどな....じゃ俺の腹にのしかかってきたのは牛鬼達なりの挨拶だったのかもな.....」
最後ぐらい撫でてやれば良かったな.....
「で、でもそれって私達がもう戦わなくても良くなったって事だよね!」
「....そうだな、じゃ今は楽しもうか」
「そうだよ、じゃみんなジュースを持って、かんぱーい!」
『かんぱーい!』
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「そう言えば退院は明日だって、早く学校に戻りたいなぁ~」
「あ、俺1回家に電話かけてくる」
と言って1度部屋からでて声の聞こえない距離まで離れてから教えられている大赦の電話番号を入力して電話をかけると、すぐに電話が繋がった
『ドウモ、ノギソノソデス!』
「アイヤー、ソノコ?ソノコナンデ!?」
『ふふふ、そろそろ電話がかかってくるだろう思っていたからね~お願いして私が出てるの!』
「素晴らしい予想ですね.....あ、俺少し入院する事になったから....」
『あ、聞いてるから大丈夫、怪我もないんでしょ?』
「あぁ、怪我は無いでも料理は作れないから大赦の人に頼んで貰えるか?」
『おっけー、しっかり休んでね~!』
「じゃ、俺は用事あるからそろそろ切るぞ?」
『は~い、またね~』
と電話が終了した
「.....随分簡単に引き下がったな、てっきりもっとお話しようよ!とか言われるとか思ったけど.....俺の事を考えてくれたのか?」
ま、後で美味しいうどん作ってやるか
余り書くことが無いですな.....まぁ平和な証拠なのですが