「うぉぉぉぁぁ.....」
「あ、お疲れ様奏くん」
「なんでこのクソ暑い中こんなに.....クソ」
「ちょっと最後まで言い切りなさいよー」
「うっせ、自分は扇風機の前で涼んでた癖に....」
「何かやる気出ないのよ」
「何かが足りないような気がしますよね~」
まぁ、言いたいことは分からんでもないけどさぁ.....
『( ゚д゚)ハッ!糖分!?』
「それだぁ!東郷のお菓子が食べたい!」
「そう言えば奏くんのお菓子も美味しいですよね?」
「嫌だァァ!」
『Σ(´Д`;)まだ何も言ってないのに!?』
「何が言いたいか位分かるわ!俺につくれってんだろ!?」
「なんだ、言わなくても分かるならいいじゃない」
分かるから嫌なんだよクソッタレ!
「美少女4人が手料理食べたいって言ってんのよ!?嬉しくない!」
「嬉しくないね!そんな事言うならこの美少年を休ませてくれませんかね!?」
「うわぁ....自分で美少年とか、無いわァ....」
そろそろ俺はキレてもイイと思うんだ
「......これも全部夏凛のヤツがサボるかこうなるんだよな......」
「え?まぁそうね?」
「......上手い菓子が食べたいって言ったな?」
「え?うん、言ったよ?」
「.....別に、手作りじゃなくてもいいのだろう?」
『(´・ω`・ )エッ?まぁ、そうですけど?』
よし、ならやる事は決まった
「なぁ部長殿」
「な、なに?」
「俺は明日部活に来るのが遅れるが、よろしいか?」
「り、理由を聞かせて貰える?」
「夏凛を連れてくる、生死は問わないな?」
「殺しちゃダメでしょ!?」
「大丈夫だ、あの煮干しはそう簡単にはくたばらないだろ」
多少の怪我は多めに見てもらおう
「じゃそう言う事で俺はもう帰るんで!サラバダー!」
「ちょ、なるべく無傷で連れて来なさいよ!?」
ーーーーーーーーーーーー
次の日、いつもの浜辺に行くと案の定夏凛が素振りをしていた
呑気に素振りなんてしおってからに.....風にはなるべく無傷で連れてこいって言われたけど....あくまでなるべくだからな
夏凛の背後からバレないように近付き、一定の距離で飛び蹴りを放つがギリギリでかわされてしまった
「ッチ、躱したか」
「ちょ、いきなり何よ!危ないでしょ!?」
「うるせぇ!昨日はお前のせいでこちとら仕事多くて大変だったんだぞ!?いいから黙って付いてこい!」
「い、行かないわよ、元々私は部活メンバーじゃないし....」
「あぁ!?」
「それにもう行く理由が無いのよ!私は勇者として戦う為にこの学校に来たの、学校にいたのは他の勇者と連携を取りやすいからよ」
「......」
「それ以上の理由なんて無い、大体風だって何考えてんのよ!?勇者部はバーテックスを倒すための部活なんでしょ!?バーテックスをみんな倒しちゃったらそんな部活もう意味ない!」
「.....で?言いたい事はそれだけか?」
「え?」
なんでサボってんのかと思ってたけど、そんな理由でサボってたとはね......
何も言わずに木刀で夏凛に斬り掛かる、もちろん回避される
「ちょ、なによいきなり!」
「刀を構えろ三好夏凜、2本ともだ」
「はぁ!?」
「訳わかんねぇ事抜かしやがって、ふざけて怪我させてでも連れ帰るとは風に言ったけど.....」
剣先を夏凛に向ける
「本気で戦えよ?三好夏凜、ホントに怪我をしても責任は取らねぇからな」
「だからなんでそうなるのよ!?」
「剣士なら刀で語れよ、行くぞ!」
次回は夏凛ちゃんとの激戦です!
ま、流石の奏くんでも女の子に怪我はさせないでしょ
.....させないよね?