目を覚ます、どうやら本当に気絶していた様だ首を起こし周りを確認してみると夏凛も砂浜に横になっていた
「夏凛~?」
返事が無い
「お~い、夏凛~起きてるか~?」
「たった今起きたわよ.....あぁ身体痛い.....」
「なぁ因みにどっち勝った?」
「さぁ?先に起きたアンタじゃない?」
「イヤでも先に気絶したのは俺だし、夏凛じゃね?」
「いやいやいや」
「いやいやいやいや」
『.......』
沈黙が流れる2人の間に流れる
「ま、今回は」
「どっちも負けたっていう事で」
立ち上がり夏凛の元まで歩いていき手を差し伸べる
「ほら、そろそろ......ぷぷぷ」
「......何よ、人の顔見て笑うなんて」
「いやぁ思ったよりもヤバい顔だったから」
「言っとくけどアンタも人のこと笑えるぐらいマトモな顔して無いわよ?」
「え?マジですか?」
「マジよ、大マジ」
えぇそんなにヤバいのか.....こりゃ風に本気でどやされるな....
「ま、取り敢えず手貸してやるから立てよ」
「ん、ありがと」
「で、気分転換は出来たか?」
「お陰様でね、って言うか身体痛過ぎて考えてる暇も無いわよ」
「そいつはよかった、狙い通りだ」
「嘘つくんじゃないわよ!どうせ最初は身体動かせば嫌な事なんて忘れるだろ!みたいな事を考えてる模擬戦でもしよう思ってた来たんでしょ!?」
わぁお、バレてら
「まぁ最初はそうするつもりだったんだけど、お前が勇者部なんて敵を全て倒したらもう意味の無い部活なんて言うから」
「.......ソレは」
「どうせ1人だけ満開出来無かったから皆に合わせる顔が無い、とか考えてたらどんどん悪い方向に考えてたんだろ?」
「そこまで分かってるならどうしてここまでの殴り合いになったのよ.....」
「.....ちょいと最近忙しくてストレスが溜まってたもんで、それが夏凛のセリフでプッツリと....」
つまり悪いのは風達なわけだな
「まぁ、私もネガティブになってたせいであんな事言っちゃったし.....」
「あ、悪いとは思ってるのね」
「まぁ.....そりゃね」
「じゃ行こうか?」
「.......部活?」
「Exactly」
その為にわざわざ痛い思いしたんだから......いや半部ぐらいは悪いの俺なんだけどね?
「でも......私」
「大丈夫だって、みんな普通に出迎えてくれるさ」
「そうかな.....」
「そうだよ」
「あ、でも」
「ん?」
「お菓子でも買っていくか」
「そうね、それぐらいあった方が.....」
「そうすれば俺はお菓子買わなくていいし、作らなくてもいい!完璧だね!」
「アンタ自身の為なの!?」
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「安森奏、三好夏凜帰還しましたよ~」
「あ、おかえり奏くん夏凛ちゃ...ってどうしたのその顔!?」
「少々砂浜で殴り合ってまして、あ!ケーキ買ってきたぞ?」
「その顔で!?」
「定員さんにめっちゃ見られた!」
「だろうね!?」
夏凛と俺を5回ぐらい見返してたからね
「え?なになにどうしたって随分ひどい顔ね!」
部室の奥から風と樹が顔を出して驚いている
「そんなに酷いか?」
『(-ω-;)確認してないんですか?』
「痛過ぎてどうなってるか怖くて見てない」
「えぇ.....」
そんなに酷いのか......本気で怖くなってきた
「言葉にするとどのぐらいヤバい?」
「樹の手料理位ヤバい」
『((( ;゚Д゚))エッ!?』
「え?逆に樹の手料理めっちゃ気になるんだけど」
「ソレは後で教えて上げるから取り敢えず治療しましょうよ.....」
取り敢えず定員さんに驚かれる位男前になった奏くんなのでした
あ、因みに夏凛よりも攻撃食らってる回数が多いので見た目だけだったら奏くんの方がひどい顔です