安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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イマイチ三好家の家系って分からないのが辛い.....
私の情報不足なだけ?


第47話 三好夏凜は自信が無い

「にしても、随分激しく殴りあったみたいね~」

「これ跡ついたりしないかな?」

 

夏凛と俺の治療をしながら夏凛の怪我を見ながらそんなことを言う風と友奈

 

「もし跡残ったりしたら俺が責任もって夏凛貰うから大丈夫」

「な!?」

『((( ;゚Д゚))エッ!?』

「ふぅ!この場に東郷がいたら修羅場だけどお熱いわねぇ!」

「いや、冗談だからね?最悪跡残ったら、跡位なら大赦に治して貰えるだろ」

 

樹がポコポコ殴ってくる

 

あのね樹ちゃん?怪我してる部分をピンポイントで殴るのはやめてくれないかな?

 

「ま、取り敢えずはこんなもんかしら?」

「じゃ私が医療箱を保健室に返してきますか?」

「部長としてお礼も言うようだし私も行くわ、ほら樹もポコポコ殴ってないで着いてきなさい」

 

ズルズルと樹を引きずって行く風達

 

「な、みんな気にしてなかっただろ?」

「そうね......ねぇ奏、私ってこれからはどうすればいいのかな?」

「は?どしたお前?またネガティブになってんの?」

「そう言うわけじゃ無いけど.....でも敵を全部倒した後の、勇者としての役目が無くなった私ってこれからどうすればいいのかなって」

 

う~ん、あんだけ暴れたから吹っ切れたと思ったけど思ったりも重賞だな

 

「夏凛はなんでそこまで勇者としての役目にこだわるんだ?」

「.......」

「だんまりですかそうですか、ま言いたく無いなら言わなくてもいいけどさ」

 

俺だって大赦に住んでるって事隠してるしな

 

「......私ね、兄貴がいるの?」

「お兄さん?」

「うん、春信って言うんだけどね、兄貴は私と違って人付き合いも上手くて、勉強もできて、スポーツもできてたわ昔から神童って言われてるぐらいにはね。両親もそんな兄貴の事が誇りだってよく言って、私も兄貴みたいに褒められたくて頑張った、でも周りは誰も私を見てくれなかったの、私がクラスで1番の点数をとっても、私がクラスで1番のタイムを出しても、ね。その位じゃ兄貴には到底勝てなかった」

「.......」

 

「でもね、当の兄貴だけがしっかり私を見てくれて、褒めてくれたの。クラスで1番だなんてすごいじゃないか!でも僕の方が凄いけどねってね、褒めてくれる嬉しさと悔しさで私はもっと頑張ったわ、今思うとアレは兄貴なりの激励だったのかもね」

「いいお兄さんじゃん」

「そんな時ね兄貴が大赦に入る事になったの、家族は喜んだわ勿論私も、でも大赦に入ってからは殆ど家に帰って来れなくなってね、正直辛かったわ.....唯一私を見てくれる兄貴が居なくなったからね、そんな時に大赦から連絡がきたの、私に勇者としての適性があるってね、その時に初めて家族が私を見てくれたの、それが凄く嬉しかった」

「それから勇者としてのお役目の為に努力した?」

「そ、勇者として頑張ればみんなが私を見てくれる、だから頑張ってきた、それこそ他の事なんて考えずに勇者になる為だけに.....ねぇ奏、私はこれからはどうすればいいと思う?どうすればみんなに見てもらえる?」

「さぁ?」

「さぁ?って.......」

「そう言うのは自分で考えなきゃ意味無いだろ、取り敢えずいい案が出るまでは勇者部の為に頑張るとかいいんじゃね?」

「勇者部?」

「もうちょっとで劇やったり、その後も色々やる事が多いだろ?取り敢えず、お前が何か目的を見つけるまでは」

「でも、お役目が終わったから、私がずっとここにいられるかなんて分からないじゃない」

「それこそ大赦にお願いしろよ、私は讃州中学で勇者部のみんなと勉学に励みたいってさ」

「.....思ったよりも適当ね」

「そりゃ悪かった」

「でも、いいかもね部活の為に頑張って行くって言うのも、学生らしい」

 

にしても、大赦にねぇ......まさかねぇ?




夏凛ちゃんも勇者である前に1人の学生ですからね
てか、家の夏凛ちゃんは少しメンタル弱いかも?ま、これからこれから!逆に奏くんとの信頼が深まったってら思えばね?

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