~side風~
「んじゃ俺は風呂行って来るから」
「今度は倒れないでね?」
「お前らが入って来なかったら倒れないよ」
ガラガラと扉を開けて部屋を出て行く奏を見送った
本当に大丈夫そうね、酷い時は立ってることも出来ないのに....まぁ邪魔者は消えた事だし.....
「さて.....野郎が居なくなって、女だけの空間になった訳だけど?今から何をするから分かってるかしら?」
『(▭-▭)✧ズバリ恋バナ!』
「YES!流石は我が妹私の言いたい事が分かってるわね~」
愛いやつめ!どれ褒めてやろう!
樹の頭をグリグリと撫でてやりながら話を続ける
「恋バナって.....そんなの話せる様な相手とか私いないわよ?」
「.....それはひょっとしてギャグで言っているのか?」
「いやいや、どうしてギャグだと思ったのよ?」
「とか申して降りますが、どう思いますが東郷殿どう思いますか?」
「これは極刑ですね」
「なんで!?」
「こう言う時ぐらい素直に言いなさいよ~」
「素直も何もそんな相手いないって言ってるでしょ!」
『(ㆆ_ㆆ)これは本気で気づいていないのでは?』
えぇ....少女漫画じゃ無いんだからさ、自分の気持ち位把握して起きなさいよ
「ま、夏凛は別にどうでもいいのよ、結果は分かりきってるしね」
「どうでも良いってなによ!?」
「そんなことより....聞きたいのは友奈!アンタよ!」
「えぇ!?私!?」
「そうよ!友奈から好きな人が出来たとか、そんな素振りも見た事が無いわ!」
びしぃ!と友奈を指さす
実際気になる、友奈が好きな人が出来た!って言うような性格でも無いし、こう言う機会でも無いと聞き出せないからね
『(*´д`*)実際気になる人とか居るんですか?』
「う~ん、そもそもあんまり男の人と接する事が少ないから....奏くんはただの友達だし、そう言う樹ちゃんは好きな人いるの?」
「......友奈もしかして気づいて無いの?」
「え?夏凛ちゃん知ってるの!?」
「いや、普通気付くでしょ.....」
はぁ....とため息をつく勇者部メンバーをキョトンとしている友奈
「じゃあ仮に奏を異性と思った場合は友奈的にはどうなの?」
「いつも美味しいお菓子とかご飯とか食べられます!」
「えぇ.....他には?」
「他に?一緒にいたら楽しそう?」
「なんで疑問形なのよ.....てか私的にはもっとキャッキャウフフな展開を期待してたんだけど.....」
『(´⌒`)そもそも大半が好きな人分かってるしね』
.....言われて見ればそんな状況でキャッキャウフフな展開になる筈も無いわね.....
「そもそもそんな事言ってる風こそ誰か好きな人いるの?」
「ん?私?えぇ?聞きたいの~?」
「あ、ウザイからいいです」
「まって!ごめんなさい聞いてください!」
『(●´ω`●)実はお姉ちゃんって二年前位まで付き合ってたんですよ?』
「ちょっと樹!勝手にネタバレはやめてよ!」
「でもその話凄く気になります!」
て言っても奏と付き合ってたなん言えないしなぁ、さてどうするか
「因みにどっちから告ったの?」
「告ったのはアッチね、まぁ私も知ってるやつだったし嫌いって訳でも無かったから」
「物好きもいたものね」
「ちょっと!それどう言う意味!」
「そのまんまよ」
「むき~!」
よく考えればあんまり恋バナ深くすると風先輩の昔の事を語らないといけないですが、あんまり語り過ぎるほどの設定は無かったり