安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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どうもどうも、fgoでどうせ星4以上は当たらないから単発何回かで先生当たんないかなぁって引いたら1発で引いた者です。
だからなんだと、言いたいでしょ?
私もそう思います


第6話 三好夏凜はチョロインである。

「ここは、学校の屋上か?」

「神樹様が戻して下さったのよ」

「あ、東郷さん!無事だったんだね!!」

 

少し離れた所に転送された東郷の元へ友奈がかけてゆく。

 

「友奈ちゃん....友奈ちゃんこそ大丈夫?」

「うん!もう安全、ですよね?」

「そうね、ほら見て」

 

風が指を指した先ににはいつも通りの街並みがあった。

 

「みんな、今回の出来事に気づいてないんだね...」

「そうね、他の人からすると今日は普通の木曜日」

「俺達が守ったんだな、皆の日常を」

「あ、因みに世界の時間は止まったままだったから、今はモロ授業中よ?」

『えぇ!?』

「ま、後で大赦にフォロー入れてもらうわ」

 

皆からすると俺達がいきなり消えてた事になるんだろ?....どうやって誤魔化すんですかねぇ...

 

樹が風の元え走っていき、抱きつく。

 

「怖かったよぉ〜お姉ちゃん、もう訳わかんないよぉ...」

「よしよし良くやったわね、冷蔵庫のプリン半分食べていいからね...」

「あれ元々私のだよぉ〜」

 

チラッとさっきから黙っている東郷に視線を向けたが、何か思い悩んでいるようだ。

 

「どうした?なんかあったか?」

「....ううん、何でもないわごめんね気をつかせちゃって」

 

いや、どう見ても私落ち込んでますよ的な空気出してますし、気を使わせたくないならもうちょっと努力しません?

 

「いやいやいや、どう見ても落ち込んどるやん、さてはあれだな、皆は変身して戦ったのに自分だけ変身できなかったこと悔やんでんだろ?だったら...」

「ほらほら樹ももう離れなさい、今日はこれで解散ね公欠扱いで早退になるから皆各自で家に帰って休んでちょうだい」

「は〜い、東郷さん帰ろっか、ってあれ?何か話してた?」

 

友奈さんや、いま大事な話をしているんですよ、東郷は1度ネガティブになるととことん落ち込む人だからフォローしてやんないといけないのに。

 

「私は大丈夫よ友奈ちゃん帰りましょっか」

 

行ってしまわれた...まぁ友奈がついてれば変な気も起こさないだろうし、大丈夫だろ、俺も1人で色々考えたい事とかあるし。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(これからは剣術とか、色々習った方が良いのかね、でもなぁ金かかるし)

 

色々と考えたい事をしながら歩いて帰っていると、浜辺で少女が木刀で素振りをしているのが見えた。

 

(俺が言えたことじゃないけど、今って普通授業して時間帯だよな?しかもあの子、どこか見覚えが....ワカンネまぁいいや直接聞けばいいし)

 

近くにある自販機でスポーツドリンクを2本買ってから少女の元へ歩いていく。

 

「よぉ、こんな時間に何やってんだ、サボり?良くないなぁサボり癖は社会人になってからじゃ治すのは遅いんだぞ?」

「...なによ、どうしようが私の勝手でしょ?て言うかあんたもサボってんじゃない」

 

少々警戒をしながらもこちらの問に答えてくれた、フムコミュ障って訳では無いんだな。

 

「俺は公欠だからいいんです〜てかホントに何してんの?こんな所で木刀振り回して、しかも二刀流....中二病?」

「違うわよ!私は特訓してるの!」

 

うわぁ....授業サボってまで特訓とか言いながら浜辺で木刀振ってんのかよ、末期だなこいつは。

 

「...アンタ今失礼な事考えてたでしょ?」

「ほほぅ、よく分かったな。なぁ俺達どっかで会ったことある?」

「はぁ?何言ってんのよ初対面よ」

 

どうやら初対面のようだ、まぁ確かにこんなに印象の強い子を忘れるわけないか。

 

「あ、そうだコレやるよ」

 

そう言って買ってきたスポーツドリンクを少女に投げ渡す。

 

「怪しいヤツからの飲み物を飲めると思ってるの?」

「怪しいとは失礼な」

「じゃあアンタはいきなり話し掛けられて、中二病って言われて、挙句の果てに初対面の相手にあった事ある?って聞いてくるヤツが怪しいとは思わないの?」

「....ソンナコトナイデスヨォー?」

「カタコトで言われても説得力ないわよ...」

 

ジト目でそんな事を言われる、確かに字ずらだけ見るなら俺ってすげぇ不審者じゃん。

 

「じゃぁあれだ、拳をぶつけて相手を知ろう」

「武闘派過ぎない!?」

「木刀で軽く模擬戦しましょうって言いたいんだよ、言わせんな恥ずかしい」

「自分で言ってんじゃないの...てか何でアンタ何かと模擬戦なんてしなくちゃいけないのよ」

「いやぁこれから部活で剣術とか使う機会があってな、そしたら明らか初心者の動きじゃない子がいたから教えて貰おうかと」

 

うむ、我ながら完璧な理由だ、嘘もついてないし上手く行けば出品も抑えられるし、不登校の女の子も救えるかもしれん。

 

「...ふぅん、まぁいいわでも私強いわよ」

「そりゃ良かった、そうでなくちゃこっちも上手くなんないんで、ところでアンタの名前は?」

「名乗る時は自分から名乗りなさいよ」

 

...やはり中二病でないか、今どきそんな事言ってくるヤツはそうほういねぇよ、いやイイけどさ

 

「ジョンマックレーン、ジョンって呼んでくれ」

「私は三好夏...ってそんな名前なわけ無いでしょ!?」

 

いいノリ突っ込みだ、将来はお笑い芸人とかいいんじゃないかな。

 

「....ヤッパリ変な名前だよな、皆そう言うんだよ俺だってこんな名前になりたくてなったんじゃないのに...」

 

しくしく、と泣き真似をしてみる、さぁ次はどんなツッコミをしてくれるのか。

 

「ちょ、ちょっと泣かないでよ、私はいい名前だと思うわよ?変わった名前だからびっくりしただけ」

 

えぇ(困惑)めっちゃええ子やん、どうしようなんか今更言い直すのも言いづらいし...ジョンでいいっか。てかコイツチョロいな。

 

「ぐすん、いや大丈夫だ慣れてるから」

「そ、そうじゃあ改めて自己紹介するわね私は三好夏凜よろしく」

「よろしくカリンリン」

「変なあだ名付けるなぁ!!!」




カリンリンは私がリアルで友達と付けた夏凛のあだ名です。
ゆゆゆの中で1番か2番ぐらいに夏凛の事が好きです

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