気が付くと、目の前には何故か顔は見えないが金髪で長髪の少女が立っていた。右手にはよく見えないが長物を構えている、本能的に見えるソレは自分を殺すモノだと言うことが
イヤだ.....死にたくない、逃、ないと!
必死に少女から離れようとするがどんなに頑張ろうと、身体を動かす事は出来ない、それどころか身体中が痛い。そんな自分に右手の長物を構える少女
なんで.....なんで俺を殺そうとするんだ!
声は出ない。
少女は右手に持った長物で奏の胸を一撃で貫いた、だか死ねない。寧ろ死んだ方が楽なのにも関わらずに生かされる。
痛い、苦しい、痛い、苦しい、痛い、苦しい、痛い、苦しい!
少女の顔が自分の顔の目の前にくる、やはり顔はよく見えない、が
わ、らってる?
その少女の口角はつり上がっていた、まるで自分を殺した事がとても嬉しいように.....
「.....で.....ん!......なで.......くん!」
遠くで声が聞こえる
誰だ?誰かいるのか?いるなら、助けて.....
遠くに聞こえる声に助けを求める、声は出ないがそれでも諦めずに助けを求め続ける
「奏くん!」
「っ!!!!」
友奈の声で目を覚ます、周りを見渡すが金髪の少女は見当たらない、それどころか自分の教室だ、どうやら授業中に眠っていたらしい
いつもの夢か......何度見てもなれないな
身体は汗をびっしょり書いていた
「友奈?ここは.....教室.....だよな?」
「そうだよ、奏くんが部室に何のなかなか来ないから見に来たら魘されてるんだも、びっくりしたよ?」
「あぁ悪い、ちょっと嫌な夢を見てた」
そう言えば、今回位ハッキリと見えたのは初めてだな......あの笑顔何だったんだ?
少女が自分を刺し殺した時の顔を思い出し身震いする
「全く奏くんったら居眠りはしちゃ駄目なんだよ?」
「いやいや、友奈には呼ばれたく.....」
顔を上げるとコチラを見ている友奈と目があった、瞬間に何故かとても懐かしく、愛おしく、悲しくなった
「ん?奏くきゃ!」
「友奈......友奈......友奈!」
「か、奏くん!?」
気づいたら友奈を抱き締めていた、何故自分がこんな感情を抱いているのか自分自身でも分からない
「ちょ、奏くんどうしたの!?」
「ごめん.....もう少し、もう少しだけだから......」
ギュッと友奈を抱きしめる、友奈も驚いているようだが抵抗はしない
「ごめん......いきなりこんな事して」
「うぅん、私は大丈夫だよどうしたの何かあった?」
「分かんない、全然何も分からないんだ......」
「そっか大丈夫、大丈夫だよ私はここにいるよ?」
自分を慰めるように、抱きしめくれる友奈。何故だか涙が溢れてくる
「ど、どうしたの奏くん!?ゴメンね、何か変な事言っちゃったかな!?」
「違う、違うよ友奈、ゴメンホントに、ゴメン......」
涙が床に落ちてゆく、がそこで世界の時間が止まった
遅くなって申し訳!とりあえず今後はドロドロした話が書けそうだ(ゲス顔)