決められないからメインヒロイン決まらないんだよなぁ
奏の喉元に夏凛の木刀が突きつけられる。
「お見事」
息を切らせながら夏凛の実力に素直に感心する。
「あんたこそ習う必要とかあんの?部活でやる分には充分過ぎると思うんだけど...まぁ私の方が強いけどね!」
「とか言いながら随分息が上がっているようですけど?」
「ふ、ふんそれでも100回やったら100回勝つ自信はあるわね」
確かに夏凛の言う通りだろう。善戦はしたが今のままじゃ絶対に勝てないだろう。
ていうか防人になってなくても剣術とか使えるんだな。
「でも、アンタの場合は技量は充分あるのよ、けど純粋に実戦不足何でしょうね、相手の気を読んで次の手を考えなさい」
「相手の気を読むって...そんなアニメじゃあるまいしさ」
「鍛えれば出来るわよ、見せて上げましょうか?」
「あ〜はいはい、スゴイデスネ〜」
「アンタ信じてないでしょ!?」
喚いてる夏凛を無視してスポーツドリンクを口に含み、端末で時間を確認する。
「で、俺はそろそろ帰るけど夏凛はどうする?」
「人の話聞きなさいよ...まぁ私も今日は帰るわ流石に疲れたし」
「そっかんじゃ取り敢えず途中までは一緒に帰ろうぜ」
「な、なんでアンタなんかと一緒に帰らないと行けないのよ!」
「え、やだったか?悪かったなもう少し話してた見たかったんだが...」
「ま、まぁ帰るまででいいなら少しくらい話してもいいけど...」
あぁ、やっぱコイツチョロな、友奈とに任せたら楽しそうだな、アイツ素でこんな感じだし。
「ツンデレめもう少し素直になれよ」
「誰がツンデレよ!全く...さっきのも演技だったのね、アンタのことなんか分かってきたわ」
「話したかったって言うのはホントにだから演技はしてるけど嘘はついてないぜ?」
「はいはい、ソウデスネー」
「...お前俺の話し信じてないだろ?」
「お返しよ」
ニヤニヤしながらそんな事を言われた。
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それから夏凛がらなんでこんな時間に特訓してたのか、とか学校サボってんのか、とか聞きながら歩いていた。夏凛曰く、別に私の勝手でしょ。で片付けれた。
「あ、少し買い物あるから俺スーパー行くわ」
「私も弁当買うようだからスーパー行くわ」
「へぇ、てか夏凛の好きな食い物ってなに?」
「煮干よ、あれは完全食よそれとサプリ」
女の子にあるまじき好物、てかサプリは好物に入んないだろ...
「それで親御さんになんか言われたりしねぇのかよ」
「...,言われないわ、私一人暮らしだし」
...なんか家族のこと聞いた瞬間にちょっと雰囲気変わったな、聞かない方が良かったか?って言うか
「え?じゃ何、普段から煮干と弁当とサプリ食ってんじゃねぇだろうな?」
「?普段からずっと食べてるわよ、栄養に偏りがある訳じゃ無いし別にいいでしょ」
「.....」
「ジョン?どうしたの黙りこくって」
おいジョンって呼ぶのやめろ笑いそうになる、まぁ俺が名乗ったんだけどさ、いやそれは今はどうでもいい。
「...やる」
「え?なんて言ったの?聞こえなかったんだけど?」
「俺が飯作ってやるから食え、答えは聞いてない」
「強制!?てかなんでアンタにご飯作ってもらわなきゃ行けないのよ!?」
「いいか夏凛、人の作った飯は食べた人の心を豊かにするんだ、弁当が悪いとは言わない、確かに時間が無い時とかはそれでもいいだろう、けど学生しかも女の子が....」
「わ、分かった分かったから!なによ今まで見たことないぐらいマジじゃないのよ」
「そんな事はどうでもいい、ほら、早く行くぞお前に手作りの飯の偉大さを教えてやる」
奏くんの作ったご飯を夏凛ちゃんに食べてもらいたかったから無理やりの展開にしました
後悔も反省もしていない、だって1ヶ月間1人で弁当って可哀想でしょ?