ラッキーセブンが2つなのにこんなにドロドロとした話で申し訳ねぇ.....
あとひとつ、一体いつから奏君が暴走すると錯覚していた?
春信さんから連絡を貰ってすぐに勇者システムのマップを使って風と夏凜の位置を確認すると、すごいスピードで一方向に進んでいた、風達の進む先にあるのは.....大赦。奏達も勇者システムを起動し風達の元へ向う、位置的に一直線で向えばギリギリ追いつく事ができるはずだ
「奏くんどう言う事?風と夏凜ちゃんに何があったの?」
すぐあとから追いかけてきた友奈がそんな事を聞いてきた
「分からない、俺にも何が何だか....」
春信さんの言葉を思い出す、以前春信さんは大赦は1枚岩では無いと言っていた、それにさっきは嵌められたと.....もしかしたら風が追われている相手は大赦の人達なのかもしれない。だがだとしたらなぜ大赦は風達を消そうとしている?有り得るとしたら何かを知ってしまったとか?......ダメだ答えは出てこない、取り敢えず風達と合流しないと何も始まらない
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しばらく移動していると風達の姿が見えた
「あ!奏くん風先輩達いたよ!おーい2人ともー!!!」
友奈の声に気が付いた様でその場に止まった風と夏凜、近くには特に怪しい人影はいない
「あら?どうしたの皆してそんなに焦って」
「先輩達こそ何とも無いんですか!?どうしてこんなところに!?」
「どうしてってそんなの大赦をぶっ潰す為に決まってるでしょ?」
「え?」
俺たち3人は風が平然と言っているその言葉に唖然とした
「た、大赦を潰す?冗談にしては面白くないぞ風?夏凜もこんな変な冗談につい合う必要なんて.....」
「私は本気よ、本気で大赦をぶっ潰してやるわ」
「な、なんでそんな事......」
「コレを見て」
そう言って風は自分の端末をこちらに見せてきた、そこには大赦からのメッセージ、だが内容を見て俺たちは驚愕した
「ね?おかしいと思わない?満開の代償として身体機能のひとつを神樹様に供物として捧げる事わだまっていたかと思ったら、それが些細な犠牲だってよ?樹の夢を奪って置いてそれが些細な犠牲って言ってんのよ?」
「お前、まさか樹がヴォーカリストを目指してるのを.....」
「え?奏は知ってたの?な~んだ樹も人が悪いわね姉である私には話さないなんてね。ま、いいわよ丁度いいしアンタも大赦ぶっ潰すの手伝いなさいよ」
笑っている風のいつもとは様子がおかしい風に俺た3人は戦慄した、きっとこのままでは風は本気で大赦を潰しに行ってしまうだろう
「そうだ奏、アンタも手伝ってよアンタもおかしいと思わない?樹の声を、夢を捨てでも救われる世界なんておかしいと思うでしょ?こんな世界消えてしまえばいいのよ」
そうだ.....そうだよなそもそも大赦が黙っていた事に問題がある、しっかり話してくれればなんとでもやりようはあったのだ
「ふ、風先輩ちょっと落ち着きましょうよ、そんな事をしても何も変わりませんよ?」
友奈が風の前に立って何とか風を宥めようとする友奈
「.......そ、友奈は私の邪魔をするのね」
「え?」
「じゃアンタから先にぶっ潰す」
「っ!!!!」
風が持っていた大剣を振りかぶった、標的は友奈以外に居ない、反射的に友奈と風の間に身体を滑り込ませて防御姿勢を取った瞬間に強烈な衝撃が頭上から襲ってきた、一応は八咫烏がバリアを張って守ってくれた様だが、バーテックスにも劣らない強烈な衝撃だった
「どうして止めるのよ奏?」
「お前こそ何やってんだよ!いくら精霊のバリアがあるからってやっていい事と悪い事が!」
「私の邪魔をするなら誰だって敵よ、それは誰であろうと変わらないわ」
風の大剣を弾いて近くいた友奈をだき抱えて風との距離を開ける
「それに何も知らない一般人もいるんだぞ!?神樹様の加護が無くなったら皆死んじゃうんだぞ!?」
「じゃぁ何!世界の為に樹の声は仕方が無かったって!必要な犠牲だったって言いたいの、アンタは!?」
「ちが、そうは言ってな.....いや、そうだ単純な計算だよ風、6人の人間と四国全ての人間、価値が大きいのは明らかだ......」
「アンタは......アンタはいつだってそうだ!私はいつもアンタを信じてきたのにアンタはいつだって私を裏切る!!!」
今自分が酷い事を言っている事ぐらい分かっている、けど、それでも風や夏凜に世界を消させる訳にはいかない、2人の為にも皆の為にも.....その為ならいくらでも憎まれ役になってやる、感情に身を任せるのは他の人にやらせればいい、俺は感情に呑まれるな、感情を理性で乗りこなせ
殺せ、殺せ、惨殺せよ、殺戮せよ、破壊せよ、抹殺せよ......脳内に自分のものでは無い別の感情が入り込んでくる、身体は風達を敵だと認識した様だ、都合がいいこれなら何も考えずに風達を止める事ができる
「俺は世界の、神樹様の味方だ」
「.......そう、じゃぁアンタは私の敵ね」
「友奈と東郷は下がってろ、俺だけで十分だ」
こんな事を友奈と東郷にやらせるわけにはいかない、こんな事をするのは俺一人で十分だ
今まで感情で動いて来た奏君が理性で感情を押さえつけました、アレですよ興奮してる人を見ると冷静になりますよね?そう言う感じです