さて、園子を満開させるって言う目的が出来たのはいいけど.......そう上手く行くかねぇ?
相手は園子だ、しかも精霊バリアが無いとはいえ純粋な戦闘力だけならこちらより上の筈だ、しかしそれはいつもの園子の場合だ。今の園子は餓者髑髏に精神を汚染されている園子なら何とかなる筈だ
「取り敢えず、相手に思考をさせないように、か」
園子に向かって生太刀と打鉄を構え突撃していく、300年前に学んだ事だ対人戦はずっとこちらのペースを保つ、相手にペースを握らせてはならない、そう学んだ
まさかこんな所で役に立つなんてな........人生何があるか分かんないもんだな。あ、死んでるんだったな
そんな事を考えながら園子に2本の太刀で攻撃を仕掛け、槍で防いだ園子と至近距離で話を始める
「で、なかなか俺を殺せて無いみたいだけど?諦めるなら今のうちだぞ?」
「さっきも言ったでしょ?まだ私は本気じゃないよ?」
「は!どうだかな、強くなるって言っても能力的な面の話だろ?だったらあんまり意味無いんじゃないか?」
「私が弱いって事かな?」
「お?言わんと分からんか?」
ギリ、と歯を食いしばり怒りを顕にする園子、やはり思った通りだいつもの園子ならばこの程度の挑発意味も無い筈なのにここまで乗ってくる、やはり餓者髑髏の影響だろう
これなら大分やりやすい......訳では無いか、あんまり園子を煽るのもな。いや、そんな事も言ってられないか!
蹴りを放ち園子を蹴り飛ばし、両腕の金弓箭を連射しながら距離を離すが、園子もすぐさま体制を戻し槍を高速で回転させ金弓箭の矢を防いでいく
「ッチ、流石にこれじゃぁ威力が足りないか......」
もっと威力を上げることも可能だがそれでは万が一園子に当たった場合大怪我をさせてしまうかも知れない
「そんなものじゃ私は倒せないよ!!」
槍を回転させつつ別の槍を振り下ろしてくる、その攻撃を回避すると槍は地面を抉り周りに煙幕を撒き散らした
「?アモりんは......後だね!!」
奏は瞬間に園子の後に回り込み旋刃盤を投げつけるが簡単に防がれてしまう、どうやら背後から攻撃する事はバレていた様だ
「けど、こっちもソレを防ぐのは計算通りだ!!」
両腕の金弓箭で矢を連射する、しかし片腕の矢は園子が狙いではない、際ほど攻撃した旋刃盤に向けて矢を放ち矢を反射させて1人で園子を十字砲火する
「だからさぁ.......それじゃぁ私は殺せないよ?」
矢が飛んでくる方向に槍を展開し攻撃を防いでいく
「あ、因みにそこにいると危ないぞ?」
指を園子の足ものに向けて指している、そちらに目を向けるとそこには地面に突き刺さった打鉄
「爆破」
奏が手を握る、その瞬間に地面に突き刺さっていた打鉄が爆発し、園子がたっていた場所にまたも爆煙が広がっていく
「因みに何本でも生成可能」
握った手を開くとそこに新たな打鉄が生成される、それが安森奏200年前の戦い方だ
コレで多少ダメージが入っていれば......
次の瞬間、爆煙から巨大な槍が奏に向かって飛んでいった、ソレをギリギリで旋刃盤で防いぐ
「っつ!流石にそんなに甘く無い、かぁ.......」
爆煙が晴れるとそこには無傷の園子が立っていた、驚いている様子すら無い
割かし会心の一撃だったんだがねぇ......流石は歴代勇者最強って事かな?
「こんな物私には効かないよ?私には全て視えてるからね♪」
「全部視えてる?どう言う事ですかいな?」
「う〜ん、ま教えても変わんないか.......いいよ、教えてあげる、私はね未来が視えるんだよ、これも満開で得た精霊の力」
未来視だぁ!?おいおい流石に予想外だぞ......
「ふふふ、驚いている見たいで嬉しいよ〜、でも安心して?まだまだ奥の手はあるから」
........ぺ、ペース握れてるかな?
園子様がこのまま一方的にやられる理由がないジャマイカ!
頑張れ奏君!空間置換とかしてこないといいね!ゲス顔