安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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一体いつから園子様が弱いと錯覚していた?え?逆に強すぎるって?
......ソンナコトナイデスヨー?


第87話 鴉は空を駆ける(中編)

それにしても未来視、かぁ.......それにまだあるって言ったよな?オイオイマジで勘弁してくよ、ただでさえ今も攻めきれてないってのにさ.....

 

先程はこちらもまだ本気を出ていない、と言ったは言いものの実は今が全力だ、正直これ以上強くなるという事は敗北を意味するだろう、しかし......

 

そもそと本当にまだ能力があるのか?今の園子なら出し惜しみなんてしないで本気で殺しにかかってきそうなもんだけどな、いやその前に未来視すら本当に出来るか怪しいもんだけど.......んぁぁぁ!!くそ、前提としていくら園子が餓者髑髏に精神汚染されてるとは言っても相手は園子だ、そもそもこんな心理戦的なものを強いられる時点で相手の思うつぼだ、やっぱり慣れないことはするもんじゃないな

 

〜side園子〜

 

う〜ん、今の攻撃も避けられるんだ、やっぱりアモりんは凄いなぁ〜それにしてもさっきの発言がブラフってバレてないかな?正直未来視なんて出来ないし、これ以上の能力なんて無いんだよね。純粋に満開を繰り返ししたから反射神経が凄い上がってるだけ.......まぁそれでもアモりんに負けるとは思えないんだよね、アモりんもあんな事言ってたけど本気で倒しに来てはいないみたいだし、このまま行けば勝つのは私

 

恐らく奏はこちらを傷つけまいとして、手加減をしているのだろう.....それは素直に嬉しいがそれでも関係は無い、こちらは奏も含めて全員殺すだけだ、ならば寧ろ都合がいい。こちらは全力で殺す、それだけの事だ......

 

〜side奏〜

 

さて、結局は園子に満開をさせないといけない訳だけど......

 

「で、園子さんやもしかしてさっきの攻撃が本気、とか言うんじゃないだろうな?」

「まさか、アモりんこそそろそろ本気出さないと死んじゃうよ?」

「おいおい、あんまり強い言葉を使うなよ.....弱く見えるぞ?」

「へぇ、そっかァ......」

 

フラァ、と園子が身体を揺らした瞬間にこちらに突撃してきた

 

やっぱり、餓者髑髏の精神汚染は効いてるっぽいな、普段の園子ならこんな簡単な挑発に乗ってくる分けないしな

 

園子の戦闘スタイル上本当は迎撃に徹した方が効率が良く、相手よりも優位に立てる筈だそれを分からない位冷静に考えられない、という事だろう

 

このままこっちは回避に専念させて貰うぞ、もちろん当たりそうで当たらないギリギリの回避でな!そうすりゃ今の園子なら激おこぷんぷん丸待った無しだろ.....う〜ん、我ながら卑怯な戦法ではあるけど......今は卑怯とか言ってられる状態じゃ無い、か

 

大量の槍を扱いながらひたすらに距離を詰めてくる園子の攻撃を全てギリギリで避けるか、旋刃盤を使って防いでいき、たまに反撃をしていく、幸いこちらの防御力は園子の攻撃も防ぎきれる

 

「もう!ちょろちょろと避けないでよ!!」

「避けないと死んじゃうでしょうよ!?」

「殺そうとしてるんだから当たり前でしょ!!」

「そんな無茶苦茶な!!」

 

とは言え、このままじゃあんまり意味なさそうだな......まぁ園子を満開させる方法があるにはあるけど、あんまりやりたくはなかったな......

 

至近距離で攻撃を回避していた奏は不意に打鉄を手放し、園子の自分の間に放った、次の瞬間に打鉄が爆発し両者を互いに吹き飛ばした

 

「なぁ、園子はさなんでこんな事したんだ?」

「ん?アモりんったらさっきも言ったでしょ?わっしーや勇者部の皆が私のアモりんを奪って行ったからだよ、私はこんなになってまで世界を救ったのに、ね」

「はぁ.....まぁ正直園子の事は可哀想だと思うし、俺も1人にさせて寂しい思いをさせたと思うけどさ?.......それは普通の事じゃないか?」

 

園子は唖然としている、それはそうだろうまさか普通の事と言われるとは思って居なかったはずだ、だがこちらはこれ以上にもっと彼女を傷つける事になる

 

「え?」

「仕方ない事だったんだよ、世界を救う為の必要な犠牲。だってさ、勇者ってのは自分を犠牲にしてでも世界を守る、それが勇者だろ?それを園子は身体の自由を失って、方や親友はのうのうと普通に過ごしてるが気に食わない訳だろ?は!笑わせんな、自分が悲劇のヒロインとでも思ってんのか?それに、悪いな俺は園子の面倒を見ていく気は更々無いよ」

「そん....なんで?なんでそんな事を言うの?わた、しは.....私は私は!!」

 

顔を手で多い泣きじゃくる園子、その姿をみて左手を血が滲むほど握りしめる

 

くそ!くそ!くそ!なんで園子にまだこんな思いをさせないといけないんだよ!!なんで園子を泣かせないといけないんだよ!!ざけんな!!!!くそ、全て終わったらこんなことをしでかしたヤツを殺してやる、絶対にだ!!

 

「......もういいよ、終わりにしよう。やっぱり今ここにいるアモりんは私の知ってるアモりんじゃないんだね、私の知ってる私の大好きなアモりんはこんな事言わないもん、なら早く殺さないとね?いくよ.....満開」




園子様ごめんなさい!!待ってて!もう少ししたら奏君が全部終わらせてくれるから!!
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