「ぐ!!くそ、離れろこの野郎が!!!」
バーテックスと黄金十二宮のと、双児宮アムブリエルと双子座のバーテックスのジェミニの4体を相手にしているが代わる代わるに攻撃を繰り返し、反撃する事は出来ずに防戦一方になっていた、4体を引き剥がす為に大葉刈を展開し薙ぎ払うように攻撃する
「うぉ!?っぶな!!」
4体を引き剥がす為に攻撃したものの、その攻撃の隙を付いて遠方から攻撃が飛んでくるのをギリギリで避ける
「くそ......さっきからあと1歩の所で引いていくなぁ、無駄に連携してくるとはコレがアイツらの進化って事か?厄介だねぇ......つってもこっちもまだマトモにダメージは食らってないし........皆の力を呼び出して多少無理矢理にでも攻撃を仕掛けるか?」
とは言ってもアレは結構消費が激しいし、もう少し温存しておきたかったんだけど......まぁ、温存してる場合じゃない、か.......
「うし!いっちょ頑張って行きますか!!!」
気合を入れ直して、構えを取る
「チェストォォォォ!!!」
「うぼぉぁ!?」
突如死角から攻撃をされ、樹海の根に叩きつけられる
「あら、いい格好ねこの馬鹿」
「か、夏凛!?なんでココに!?」
殴って来たのは他でもない、先程餓者髑髏の力を使い自由を奪った筈の夏凛の姿だった
「な、なんでバリアが出ないんだ?」
「あ、言っとくけど私だけじゃないから」
「へ?」
チョイチョイと、夏凛が指を指していた、その方向へ首を向けると、目の前には巨大な壁が迫っていた
「え?壁?」
「じゃなくて大剣よ!!!」
「ぐほぉぅあ!?」
気が付けば風の大剣の腹の部分で殴り飛ばされた、このまま行けば敵のど真ん中に突入してしまうだろう、だが吹き飛ばされていく奏の足に何かが巻き付き、引き止めた
「い、樹ぃ!!ありがとう助かった!!」
ニコリ、と微笑んだ樹、しかしその微笑みはいつもの微笑みとは違い、どこか小悪魔的なものを含んだ微笑みだった。ソレを見て恐る恐る樹に聞いてみる
「い、樹さん?もしかしてさっき殴った事を怒ってらっしゃいます?」
ニコリと笑ったまま返事は無い、喋る事が出来ないので当然と言えば当然なのかも知れないが、今はソレに恐怖を感じた、その瞬間
「ふごぉ!?」
足を掴まれたまま地面に叩き付けられた
おおぅ.....今までで1番痛いんだけど......
地面に叩き付けられた痛みに耐えつつ立ち上がると、突如端末がなった
こ、コレ、出ても大丈夫なのか?出たらもっとひどい事されるんじゃ......
「ほら、早く出たら?」
「い、いやでも」
「出ろ」
「はい!」
夏凛に刀を突き付けられ、慌てて端末を取り出して電話に出る
『あら奏君、お元気かしら?』
「お、お陰様で」
『そう、ソレは良かったわ、因みに私達にあんな事をした訳だけど、何か言いたい事はあるかしら?』
「も、申し訳ございませんでした......」
『あら?一応悪い事をした、と言う自覚はあるのね?』
「そ、それはもちろん!!」
『なら、尚のことタチが悪いわね。いいわ、銀やっちゃって』
「おう!任せな!!」
「え?」
何故だろう、銀の声が後から聞こえてきたぞ?
がし、と肩を後から掴まれた。ギギギと壊れたロボットの如く後を振り向くとそこには銀の姿があった
「よう」
「よ、よう元気ですか銀さん?」
「もちのろん!だからこの有り余った元気を受け取ってくれないか?」
それでなぜ拳を握りしめて振り上げているんですか銀さん?銀さんの元気の発散の仕方は暴力なんですか?
「え、遠慮させて.....」
「ま、拒否権は無いから!!!」
「おぼぅ!?」
言葉と同時に、いや何なら言い切る前に銀の拳が奏の顔にめり込み、数メートル殴り飛ばされるが、何とか立ち上がると端末から東郷の声が聞こえてくる
『あらあら、痛そうね奏君可哀想に』
「ほ、本当にそう思ってますかね?」
『勿論よ?当たり前じゃない!』
「そ、そっかぁ良かったなぁ〜ははは!」
『可哀想だと思うけど、同情はしないけれどね?』
スパァン!と頭にナイスショットを決められた、恐らく威力を最低限にまで下げているのだろう、身体へのダメージは無いが.....物凄く痛い、それによってふらついてるしまったのを後から誰かに支えられる
「大丈夫奏くん?ボロボロだね」
「ゆ、友奈......」
「皆も手加減無いよね〜よしよし」
東郷に撃ち抜かれた所をさする友奈
良かった〜、友奈は怒って無いみたい.......
「でもね、奏くんがそれだけの事をやったんだから当然だよね?」
「え?」
次の瞬間視界がブレて、気が付けば奏は空に浮いていた、顎には痛みがある、恐らく友奈にアッパーをくらったのだろう。受け身も取ることも出来ずに地面に落下した、そこでやっとバリアが発動した
.......遅くない?普通にダメージ食らってんだけど?
仰向けになると、端末から八咫烏が飛び出して奏の胸の上に乗りヤレヤレと言いたい様な顔でこちらを見ている
んの馬鹿鳥がぁ!!お前の招待は大体わかってんだかんな!!全部終わったら焼き鳥にしてやる......!
そんな奏に東郷以外の勇者部が歩み寄ってくる
「.......なんでここにいんだよ、全部俺がやるって言ったろ」
「そんなのも分かんないの?馬鹿ねそんなの、私達全員があんたの事を大好きで助けたいって思っただけよ、ただそれだけ他に理由なんて必要かしら?」
「.......余計なお世話なんですけど?」
「アンタの事なんて知ったこっちゃないわね、大体アンタだって私達に無理をさせないようにこんな事してさ.......そんなに私達じゃ頼りないの?」
「違ぇよ、俺はただ皆がこれ以上辛い思いを.....」
「しないと思う?自分のために全部背負ってボロボロになったあんたを見てさ」
「........」
そんなのわかってる、けど......それでも皆には俺が居なる、コレが最後の辛い事になると思ってた
「一緒に背負わせて奏くん、そしてみんなで部室にかえろう?」
「けど、この先は地獄だぞ?」
「地獄で結構、お前のいない日常なんて言う以上の地獄があるとは思えないんでな」
「.......はぁ、完敗だよクソッタレ。いや、そもそも餓者髑髏を破られた時点で俺の負け、か。いいぜ、そこまで言うなら地獄まで付き合って貰おうじゃん」
「望む所よ」
そう言ってこちらに手を差し伸べる夏凛、だがその手を掴むのを躊躇ってしまう
「何よ、まだなんかあんの?」
「いや、なんて言うか.......もう無い?」
「流石に無いわよ!?」
という事で、勇者部として戦う事になった奏君、必要以上にボコられて無いかって?いえ、寧ろ足りない位じゃないですかね?