「さて、随分と敵さんは空気が読めるわね、助かるわ」
「そりゃいきなり仲間同士で攻撃してたら呆然とするだろうよ」
風の言う通り、先程まで隙すら無いほどに攻撃してきた敵が遠方でコチラを観察するかのように待機している
「けどま、コレで仕切り直せるわね」
「そう言えば園子の守りは?」
「須美が園子がいる所から援護するってさ」
「そっか、なら安心して前線で暴れられるな」
結局皆に頼る事になったけど......まぁ若葉たちの力を借りて戦ってるし、今更感はあるか?
「それにしても、あれだけ数がいると敵ながら圧巻ねぇ......流石に犠牲なしって訳には、行かないわよね」
「今回ばかりは仕方ないわね、力を温存してて勝てる量とは思えないし........奏の満開はあとどれぐらい持ちそう?」
「ん、まだまだ行ける。力の呼び出しもまだ使ってないしな」
「なら全員で満開して一気に攻め切るわよ、えっとぉ?1人3体以上は倒さないとね」
「あ、それなら問題無いぞ、俺が黄金十二宮全部相手にするから」
ギロ、とその場に居た全員から睨まれ、身がすくんでしまう
「こ、怖いから余り睨まないで欲しいなぁ......」
「だってアンタねぇ......さっきみんなで頑張るって言ったでしょ?」
「いや、ちゃんと考えてるって!黄金十二宮はバーテックスほど場を荒らす能力は無いけど、連携能力がバーテックスより高いんだ、なら事実6人でノータイムで連携が取れる俺がやった方がいいだろ?」
「それでも、数だったら相手の方が上じゃない」
「あんまり俺を、いんや俺達を甘く見るなよ?こちとら300年前に世界を救った勇者なんだぞ?」
「.......無事に帰ってこなかったら承知しないからね!」
「ほいほい、任せろって」
なんか、こんな事前にもあったな、相手は若葉だったけど。ははは、俺っていっつも皆に心配かけてるな
300年前の記憶を懐かしく思いながら端末を取り出して、東郷に連絡をする
「そっちの準備はどうだ東郷?」
『いつでも行けるわ、背中は任せて』
「おう、いつも信頼してるよ」
『ふふふ、ありがとうその信頼に答えてみせるわ!』
まぁ、あの距離から俺の頭を1発で打ち抜けるんだ、信頼する他無いんだよなぁ.......
「よし、いいみんな絶対に、何があっても生きて帰ること!そして勇者部の部室にみんなで帰るのよ、勿論銀もいっしょにね?」
「うす!三ノ輪銀、臨時として讃州中学勇者部に入部します!!」
「いい返事ね!よっし、讃州中学勇者部行くわよ!!」
『はい!!』
今回は短かったです申し訳ありません!!次回は......戦闘シーン書いた方がいいかな?