安森奏は試作型防人である   作:ゆゆゆい

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日曜はは出せずに申し訳ありませんでした!!
それどころか月曜日の分も遅くなってしまいましたし......


第97話 最悪の切り札

「おぉ〜い、奏ぇ!」

「ん、銀かそっちは終わったか?」

「おう!須美からの援護のお陰でな!!この感じ見るとお前もホントに1人で倒しきった見たいだな」

「言ったろ?任せろって」

 

まぁ結構ギリギリだったりするんだけど、ま言わなきゃバレないし黙っとこ、言ったらまた皆にボコられそうだし......アレはもう勘弁だ

 

そんな事を考えていると電話が掛かってきた

東郷から?

 

「もしもし?銀から聞いたよ、ナイスショッ......」

『奏君!壁を、穴を見て!!』

「穴?」

 

東郷に言われた通り穴を見る

おいおい....なんだありゃ?

自分が園子の攻撃を弾き飛ばした事で出来てしまった大穴、そこには前回の戦いの際に手こずったレオクラスターの巨大な火の玉の攻撃に似た球体が見えた。しかし大きさが前回の比では無い

 

「何よ....アレ?」

「なるほど、なんかアイツらの行動が消極的だと思ったけど、アレをせっせと作ってたって訳か......」

「なんか見るからにヤバそうだな.....元気玉と言うか、ストナーサンシャインと言うか........」

『今マップを使って確認したけれど、アレはどうやらあれ自体が敵みたいよ、合体しているようだけどね』

 

は?あれ自体が敵なの?じゃぁ何か、あのミニマムサン見たいなヤツの中に御霊があんの?てか何体と合体したらあんなんになるんだよ.....

 

「.....因みにさ東郷、アレって何体位合体してんの?」

『余り言いたくは無いのだけど......』

「OK覚悟は出来てる」

『.......多分アレはバーテックスと黄金十二宮全てが合体しているわ』

「え?全部って24種類全部?」

『名前が重なり過ぎてよく読めないけれど、恐らくね』

「あの場所で止まってるけど、あんなものが神樹様に当たったら......」

 

風の予感は的中、先程まで止まっていた集合体は一直線に動き出した、進行方向には神樹様

 

「っつ!東郷急いでコッチに合流しろ、全員でもあんなもの止められるか解んないぞ!!」

『りょ、了解!今行くわ!!』

「私達は先に行って、少しでも勢いを弱くするわよ!!」

『了解!』

 

くそ、ダダでさえこっちは結構限界が近いってのにあんなもの止められるのか?.......くそ、何を弱気になってるんだ俺は!皆だって不安な筈だ、それなのに最大戦力の俺が怖気づいてどうするんだ!!

 

集合体の前に友奈達と立ちはだかり前面にバリアを展開する、すぐに後から東郷も合流するし、集合体を迎え撃つ

 

「行くわよ勇者部、ファイトー!!」

『ファイトー!』

 

「何よこれ!重すぎるでしょ!?こんなの止められる訳......」

「諦めちゃ、ダメよ!!ここで私達が押し負けたら神樹様は.....!」

 

コチラは死力を尽くしている。しかし、集合体の勢いは全く弱まる気はしない、それどころか全力で張っていたバリアも簡単に破られてしまい、吹き飛ばされ受け身も出来ずに地面に叩き付けられる

 

「ぐぁ!!やっば、神樹様が!!!」

 

あのスピードじゃ誰も追い付けない!いや、追い付いたとしても止めることなんて......世界は滅びるのか?

 

全てを諦めかけたその時

 

「満開!!!!」

 

1人の少女の声が聞こえた、その声の主は知っている、俺が大切にしたいと思っている少女の、助けたいと、救いたいと思っている少女の声だ

 

「園子!?」

 

大赦所属対勇者殲滅型勇者乃木園子、先程まで自分達と殺し合っていた少女が巨大な船を出現させ集合体の眼前に立ち塞がった




園子様の肩書を書いたらなんかめっちゃ漢字が並んで凄いことになっちゃったけど.......間違った事書いてないし、別にいいかな?

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