古賀未来は勇者である   作:鈴野

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はじめまして、鈴野です。
はじめましての作品ですが、頑張っていきます!


第一話 思い出

ーー 種を植え、芽が出て、蕾になる

           

           そして、可憐な花となる ーー

       

    ーー だが、育て方を間違えると、花は育たない ーーー

 

2015年 6月10日

五月蝿いアラームの音を止め、むくりと起き上がる。ゆっくりと身体を起き上げ、ベットから降りる。覚束ない足取りで、クローゼットの方へ向かう。

 

クローゼットに着いたら、着ている服を脱ぎ捨て床に落とす。

クローゼットを開き、制服を手に取る。

制服からハンガーを取り、片手で制服を持ちながらハンガーをクローゼットの方に戻す。

片手で持っている服に着替える。着替え終え、クローゼットを閉める。

床に落ちている服を拾い上げ、自室を出る。

 

欠伸をしながら階段を降り、洗面所へ向かう。

洗濯機の中に持っていた服を入れて、洗面器の方へ身体を向ける。

洗面器の近くにコップが置いてあり、コップの中には歯ブラシがある。

歯ブラシを取り、歯みがき粉を付ける。

一通り磨き終わったら水を口に含み、一緒に吐き出す。

近くにあるタオルで口を拭き、鏡を見る。

 

髪の毛がはねていないか、確認をしてから洗面所から出る。

ダイニングへ向かう途中に、美味しいそうな匂いが漂う。

美味しいそうな匂いに釣られ、扉を開ける。

「おはよう、未来」

母の挨拶が聞こえてきた。

「おはよう、母さん」

ワンテンポ遅れて、挨拶を返す。

辺りを見渡す。

何時もはリビングでテレビを見ている父がいないことに気が付く。

「母さん、父さんは,,,?」

取り敢えず母に聞いてみる。

「あの人なら、”今日は早く起きないと遅刻する~”とか言って、慌てて出ていったわ」

朝食を運びながら、クスクスっと笑いながら話す母。

笑っている母を見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。

「早く席について、早く食べましょう」

朝食を運び終えた母がそう言う。

「うん、母さん」

返事を返しながら、席に座る。

「「いただきます」」

母と声を合わせながら言う。

そこからは他愛のない会話をする。けど、この何気ない会話が大好きだ。

穏やかに時間が進み、朝食を食べ終える。

「「ごちそうさま」」

ここでも、声を揃える。

席を立ち上がり、空になった食器を持ち、キッチンへ持っていく。

着いたら、食器を置き、軽く水に浸ける。

 

ダイニングに行き、前日に用意してある鞄を持ち、玄関に向かう。

「忘れ物はないわね」

忘れ物がないか聞いてくる。

「大丈夫だよ、母さん」

返事を返しながら、靴を履く。

「じゃあ、いってらしゃい」

静かな声で見送ってくれる母。

「うん、いってきます」

微笑みながら、返事を返す。

扉を開けて、外へ出る。

ーーーーーーー何気ない一日が始まる。

 

 

外に出ると、暑い風と眩しい陽射しが出迎えてくれる。

だが、馴れてしまえば暑いとは思わない。

そんなことを考えているよりも、待ち合わせ場所に行かなくてはならない。

時間には余裕があるが、もしも、彼女が早く着いていたら待たせる訳にいかない。

 

少し早足で、待ち合わせ場所に向かう。

待ち合わせ場所に着くが、彼女の姿はない。

心の中で、ほっとする。

近くにあるベンチに座る。

息を調える。

彼女が来るまで、何をしようか考える。

が、その必要はなくなった。

「お~い、み~ら~い~」

彼女も早く来たようで手を振りながら、こっちに走ってくる。

彼女の名前は芝月加古。

幼稚園からの付き合いで、私の親友でもある。

「ごめん、待った?」

息が上がりながら、聞いてくる。

「大丈夫だよ、私もさっき来たから」

ベンチから立ち上がり、いつもの会話をする。

この会話をしてから、加古との日常が始まる。

 

加古は息を調えてから言葉にする。

「じゃあ、出発!」

加古の元気な号令で、歩き始める。

「もうすぐで、夏休みだね! 未来は夏休みなにする?」

歩き始めると同時に、聞いてくる。

「,,,,何しようかな?」

曖昧な感じで答える。

「私はもう決まっているんだよ! まずね、未来と遊んで、未来と一緒にテレビを見て、料理したり、色々あるだよ!」

「ちゃんと、宿題もやらないとね」

そんなことを言うと、加古は嫌な顔をした。

「が、がんばるよ~」

覇気のない声で答える加古。

そこからは二人で笑いながら歩く。

 

学校に着き、下駄箱で靴を履き替えて、加古と一緒に教室に行く。

教室の扉を開けて、自分の席に座る。

加古も、私の後ろの席に座る。

鞄から教科書やノートを取り出し、机の中にしまう。

しまうと同時に、加古が後ろから抱き着いてきた。

「今日の分の、未来成分を補充しないと~」

訳がわからないことを言うと、ぎゅっと強く抱き締めてくる。

何時も抱き着いてくるので、そんなに気にならなくなった。

「いや~、朝からアツアツだね~」

横から言ってくるのは、相葉美樹。

今年の春から仲良くなった私の友達。

「おはよう、美樹」

「あっ、みきたんだ~、おはよ~う」

私が挨拶をした後に、加古も挨拶をする。

「はいはい、おはよう」

流すように挨拶をする。

「毎日思うんだけど、暑くないの」

手を扇ぎながら、聞いてくる。

「全然暑くないよ~、逆にこうすると、すごく力がわいてくるよ!」

元気に答える。

「私も大丈夫かな、もう馴れたから」

普通に答える。

「あ~,,,,,ごめん、聞いた私がバカだったわ」

は~っと溜め息を吐きながら、呆れていた。

キーンコーンカーンコーンっと予鈴が鳴る。

 

「んじゃ、私は席に戻るわ」

そう言うと、踵を返して、自分の席に戻っていく。

「もっと補充したかったのに,,,,」

不機嫌そうに、後ろの席に戻る。

「ねえ、後で補充してもいい,,,?」

泣きそうな顔で聞いてくる。

少し考えた後で、言う。

「いいよ、また後でね」

私が言うと、加古は泣きそうな顔から、嬉しそうな顔になった。

私は、加古の嬉しそうな顔見た後に前を向く。

私はふっと思う。

 

 

ーーーーーー ああ、本当に楽しい毎日だな。ーーーーーー

 

 

         

      だが、平穏な毎日は少しずつ、崩れていく ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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