どうも、秋 緋音です。
未だにこの小説執筆のシステムに戸惑っていますが
今朝、小説の情報なるページを発見しました。
中を見てみると、なんとッ!
お気に入り登録を31件も頂いているではないですか!?
(そんなに驚く数じゃないのかな……?)
初めて書く拙い文章でも、こうして見に見えて
誰かが読んで下さっているとわかることが
どんなに嬉しいことか……。
ありがとうございます!
リアルが忙しい時期ですが、頑張って書きます!
それでは、あの人と再会を果たした第3話です。
「すまん……。俺には……お前たちの気持ちに応えることは、できない。選ぶことなんて、できない。……これが……俺の、嘘偽りない本心だ。」
そっか……。
先輩はそういう"答え"を導いたんだ……。
それが、先輩のいう"本物"なんだ。
なら……わたしは……。
……しき……。……っしき。
「おい一色、聞いてんのか?」
「っふぇ!?」
「……ったく、お前が無理矢理連れて来た挙句無視とか、なんなの?いじめなの?」
「あはは、すみません……」
先輩と再会したことで、あの記憶が蘇り
脳内タイムスリップしていた。
ここはとあるカウンターのみの小さな居酒屋。
なぜ先輩と2人でこんなところで
サシ飲みをしているかというと、
時を一時間ほど遡る。
~1時間前~
「………先輩……?」
「……あ?……お前、一色か?」
死んだ魚のような目でこちらを振り返った先輩は
わたしに気付くと同時に、目を丸くして硬直した。
どうして。なんで。こんなところで。
わたしの頭の中はぐちゃぐちゃで
先輩と目線を逸らせないでいた。
そんなわたしと先輩の様子を見ていた
同じようにスーツを着ていた男が
驚愕の表情で先輩に飛びつく。
「ちょ、比企谷っ!……お前なに、誰、この子? まさか……も、元カノ……? こんな超絶可愛い子が?……うそ……だろ……」
先輩より少し背が高く黒髪短髪で
いかにも社会人という風貌のスーツを着た男は
この世の終わりを告げられたように膝から崩れ落ちた。
そんな男を無視して、周りのスーツ軍団も近寄ってくる。
「比企谷くん! 彼女がいたなんて聞いてないんだけど!」
「しかもこんな可愛い子……」
「裏切ったな比企谷……俺を裏切ったなアアアア!」
「振谷うるさい。……ほうほう、これが比企谷くんの元カノさんかぁ」
あっという間に同じ格好をした男女に囲まれてしまった先輩は
「ばっ、おま、ちげ、てか、離せっ……」
と、心底嫌そうな顔で周りを押し退ける。
そういえば、あの頃わたしが生徒会の手伝いを
頼んでいた時も、あんな顔してたな。
そんな事を思い出すとふふっと吹きだす。
「いろはちゃん……その人、元カレ、なの……?」
あ、完全に存在を忘れていた。
振り返ると相葉先輩が、先程の地に膝を着けたままのスーツの男と同じように
絶望を顔に浮かべてワナワナしてた。
「えーっとぉ…………」
これはチャンス……。
この場を抜け出すために、ここは乗っかるが吉!
「そうなんですよぉ~ほんとに偶然!では、そういうことで、わたしはここで失礼しますね!」
「あ、ちょっと、いろはちゃん!」
「だからあいつは、ただの高校の後輩だっつってんだろ……。」
「えーっ。あんなに見つめ合ってたくせにぃ……?」
「そーだそーだッ!」
「別に見つめ合ってなんか────」
「せ~んぱいっ!お久しぶりですね!」
自然とあの頃のようなあざとい仕草が復活して
同じ格好をした男女に問い詰められている先輩に話しかける。
「……お、おう。ひ、ひさし────」
「ど、どうも初めまして!比企谷と会社の同期の青木です!まさか比企谷にこんな可愛い知り合いがいるなん────」
「ちょっと青木、邪魔!」
「驚かしてごめんね。私たち、比企谷と同じ会社の同期なの」
「そうなんですね!初めまして、一色いろはです!」
「いろはちゃんか~。ところで……比企谷くんとはどういうご関係で……?」
「ただの高校時代の先輩後輩ですよぉ~。ねぇー、先輩?」
「お、おう……」
「……ふ~ん」
同期の女は先輩にジト目を向けている。
「……じゃ、俺帰るから。またな」
「ちょ、先輩!せっかくなんでどこかでお話ししましょうよ!」
その場から逃げるように立ち去ろうとする先輩に
わたしは慌てて待ったをかける。
「は?なんでだよ」
「なんでもいいじゃないですかー!こんなに可愛い後輩が、久しぶりに、可愛くお願いしてるんですよ~?」
「自分で可愛いとか2回も言うなよ。」
「大事なことなので2回言いましたっ!」
「はいはい、あざとい」
「むぅ~……」
「それもあざとい」
「あざとくないですってば!」
なんだか懐かしさを感じるやり取りに
少し切なさが混じり、自然と瞳が潤いを帯びる。
いま先輩と話さないと、もう二度とこんな機会は
訪れないかもしれない。今なんだ。
「……ダメ…ですか……?」
先輩にはまたあざといと言われるかもしれない
本当に潤んだ瞳を、懇願するように、先輩の目を上目に見つめて呟く。
「……しょうがねぇな。少しだけだぞ」
頭をガシガシと掻きながら、そっぽを向いて先輩は答えてくれた。
あの頃と変わらない仕草と、相も変わらず歳下の女の子には弱いところ、そしてなにより変わらない優しさに、潤んだ瞳から涙の雫がこぼれ落ちそうになる。
ほんっとに変わらないなぁ、先輩は……。
あとから嬉しさがこみ上げてきて
先輩の腕にしがみつくように抱きついた。
もう離さないと言わんばかりに。
それから、めげずに帰宅を提案する先輩を
無理y……説得して小さな居酒屋に入り
今に至るのであった。。
もちろん、道中ずっと腕に抱きついたままねっ。
再会の感動と、ほんの少しのアルコールのお陰で
思い切ったことをしてしまい、腕にしがみつくも
目線はずっと下を向いていた。
生ビール2つを注文して乾杯をして
改めて先輩と再会したんだと思うと
あの頃の、あの時の記憶が蘇ってきてしまい
先輩を放置してしまってた……。
「……ふぅ。一色、お前も飲みもん頼むか?」
「そ、そうですね……じゃあハイボールを」
「はいよ……すみません、生とハイボール」
「はい喜んでぇえ!」
……な、なんか2人きりになると、なんか緊張する……。
カウンターだからすぐ隣だし近いし。
数年ぶりだから? いや、でもさっきはあの頃と同じように振る舞えたのに……。
せっかくだから何か話さなきゃっ……!
「そ、そういえば先輩、スーツ似合わないですね! 就活ですか?」
「唐突にディスるのやめてね……。いや……もう就職してる」
「えっ!? 大学行ってたんですよね?」
「まあ……ある日いまの会社の人に飲み屋で知り合ってな。向こうがえらく気に入ってもらって、今すぐ雇ってやるって強引にヘッドハンティングされたってわけだ。」
「先輩をそんなに必要とする人が……。なんの会社なんですか?」
「…………おもちゃ」
「……えっ?」
「おもちゃだよ。子供向けの玩具の製作や営業」
「……ぷぷッ!」
「なにが面白かったんだよ」
せ、先輩が、子供の……お、おもちゃ……ぷくくッ……。
いやぁ、でも合ってるのかも……。
一人遊びのスペシャリストみたいな人だし。
「い、いえいえ……ふふッ!」
「ちっ、言うんじゃなかった」
そういって先輩は手に持ったジョッキの
ビールを一気に喉へ流し込んだ。
「そういえば、先輩」
「……なんだよ」
「いま────」
いまでもあの二人とは……。
先輩と再会してからずっと、気になっていたことを
聞こうとしたが、言いかけて、止めた。
あの卒業式の日の出来事を思い出すと
おいそれと気軽に聞いていいことでは
ないと
踏み込むことを、憚られた。
「いえ、なんでもないですっ!」
わたしはまた先輩の前でも、一度は脱ぎ捨てた仮面を被っていた。
はい、というわけで第3話でした。
書いているときから思いましたが……
キャラの口調って難しい!!
改めて俺ガイルを読み直してはみましたが。
これ……大丈夫?ちゃんと伝わってますか?
気になる点があればご指摘いただけると
非常にありがたいです……。
感想や評価などもいただけると嬉しいです◎
ではまた第4話で◎