……モブキャラに本気出しすぎた……そのせいで、本編の中で一番濃いキャラに……
だが後悔しない。個人的に好きなキャラになったし!
今回からBクラス側のお話です! それではどうぞ!
B組教室。いつもなら和気藹々な会話や女子トーク、ふざけながらじゃれあう男子の声が聞こえるが嘘のように静かになっている。それもそのはず、今は授業中である。
教壇には焦げたボサボサ茶髪に160㎝前後という成人男性にしては身長が低いが、片目と右腕にはギアヒトのパーツで造った義眼と義手を着けているこの学園の社会科担当のヒューマン男性――レノン・マーシュが歴史においてこの太陽系の分岐点となった戦争について説明していた。
「みんなも知っての通り、このラグーラ太陽系は元々惑星アランドとヒューマンの種族だけだと思われていた……」
黒板には上手いとも下手とも言えない絵で描かれながら説明していくレノン。
「しかし、実際には惑星アランドの他にも惑星ポンディと惑星カザリアがあったことがわかり、さらにはデミート、アニマジン、ギアヒトの三種族がいたことがわかった……ヒューマンは他にもいた事に驚き、彼らとの接触を心から待ち望んだ」
「では、何故戦争が起きたのですか?」
授業の説明中に疑問を投げたのは水色と白をベースにし、人間と酷似したアンドロイドタイプの無表情なギアヒト女性――メラン・ルーカスだった。
「一番の原因は
メランの質問に答え、黒板に書いて赤のチョークで丸をして重要だと教えるレノン。
「星座術は多くの種族に力を与え、与えられた人々は『自分達の力を持った種族こそが優秀だ!』と張り合うようになった……そして、起こってしまったのが“星統種族戦争”だ」
その言葉に小さく歯軋りの音が聞こえるが、すぐに消えてなくなった。
「そこで真っ先に狙われた種族がある……ヒューマンだ」
「何で狙われたのでしょうか?」
レノンの言葉に今度は色の抜けたような白いセミロングの髪と琥珀色の鋭い目をして、ぴょこんと立っているアホ毛が特徴的な身長が教壇に立っているレノンと同じぐらいのデミートの少女――アルト・ファフニールが質問する。
「わかる人がいるか……自身の考えでも構わない」
「……一番、狙いやすかったではないでしょうか……?」
ただ、答えるだけでは学べないと思ったレノンは周りにも自身の考えを話させようと促す。すると先程質問したメランが呟いた。
「……その通りだ。高度な文明を持たず、デミートのように回転は早いわけではなく、アニマジンのように強い力はなく、ギアヒトのように高い技術の武器を持っていないが資源が豊富にある……ヒューマンが一番最初に狙われた」
三種族がアランドに矢印で攻める様子を描くレノン。絵を見ると四面楚歌とは言えないが、助けがいない絶望的状況だと理解できる。
「三種族による侵略で瞬く間にヒューマンは根絶されると思われていた……だが、予想とは裏腹に生き残っていた。それどころか拮抗していた……何故かわかるか?」
その言葉に教室の生徒全員は首を傾げる。確かにその状況ならあっという間にヒューマンはいなくなるはず……だが、現にヒューマンは種族を絶やすことなく生きている……その疑問に頭を悩ますとレノンが頃合いだと見て正解を言う。
「これはあくまで俺自身の見解だが……ヒューマンには三種族に無いものをそれぞれ持っていたんだと思う……デミート特有の力が弱い者でも人を簡単に投げ飛ばせる技術、アニマジンのように強い力を持っていなくとも補う発想力、ギアヒトのように発達した武器はなくとも根性論のような精神的エネルギー……どれもこれも目を見張るものばかりだった」
その言葉に納得した者とそうでない者に別れたが、言いたいことだけは全員理解した。ヒューマンには弱い力でも大きい人種を投げ飛ばせる柔道や合気道と言った武術、テコの原理や滑車等を使って自分達より重い物を持ち上げたり運んだりする技術、火事場のクソ力とも言える精神的な動きによって脳のリミッターが外れるパワーアップ……それらは当時のヒューマンが持ち得る能力であり、自分達には知らなかった能力でもあった。
「三種族の一部は彼らヒューマンとの交流を通して、根絶させるわけにはいかないと判断し、自分達の星にやめるように説得するんだが……止められなかった」
しかし、これで平和になるには少々虫が良すぎた。今度は黄色のチョークで一部の三種族を描くと赤のチョークで一部の三種族を攻めるような矢印を描いた。
「むしろ裏切り者として扱われて酷い目にあった者もいた……命からがらに逃げた彼らはヒューマンの所に転がり込んで命の保証をしてくれる代わりに力を貸すようになった」
惑星の種族から見てヒューマンに寝返った種族は敵だと判断し、一部が味方になった事で火は勢いを増して戦火は大きな争いの炎となった。
「土地勘があったヒューマンが味方になった三種族とともに襲来した敵のデミート、アニマジン、ギアヒトに罠や奇襲戦法などで翻弄する一方でヒューマンの人口が減っていき、一時期は60%以下になった……何故かわかるか?」
味方になったから減ることはないと思ったら勢いよく減るヒューマンの人口に首を傾げると一人のギアヒトが手を挙げた。
「……ヒューマンが積極的に囮や
赤・青・白とカラフルなカラーリングと両肩から突き出た新幹線のような形が特徴的な男性ギアヒト――トシゾーが答えた。
「そうだ。ヒューマンにとってこの戦争が終われば友好を結べるかもしれないという願いを後の世代に託し、自らを犠牲に
その言葉と同時に学園のチャイムが鳴り響いた。この後は昼食で忙しい用事がない事を思い出すレノンはBクラスに聞こえるように言う。
「今日はここまで、日付は不明だが抜き打ちテストを考えているから忘れないようにな!」
その言葉に不評の言葉を漏らす生徒がいるが、そんなことを知らないふりしてさっさとBクラスを去るレノンに不評だった生徒は渋々諦めて昼食を食べようと準備し始める。
「む? トシゾーはどうした?」
「チャイムと同時に出ていったが、何か用があったのか?」
「いや、少し話を聞こうと思ってたのだが……」
「……話?」
アルトがトシゾーを探す姿に藍色のショートカットに黄色の鋭い目つきで凛々しさを持った顔つきのデミート女性――レオナ・サルシャガは首を傾げた。
「もしかして知らないのか?」
その言葉にさらに疑問符を浮かべるレオナにアルトは口を開いた。
「トシゾーは今回の授業で説明された星統種族戦争にて、ヒューマンの味方として共に戦ったギアヒトだ」
昼食が始まったばかりなのか、今は人が少なくて静かな学園の中庭で静かに佇むトシゾー。彼は脳内データに一枚の画像を引きずり出した。まだ戦争が激化していない時に農作業を手伝い、記念にと撮影して保存したモノだった。
日光に反射したのか黄金色に輝く刈った稲を肩にかついで運ぶ数人のヒューマンの姿が写っていた。
「……拙者が眠っている間に……長い時が経っていたでござる……」
どこか遠くを見るような目でトシゾーは昔を――敵のギアヒトが汎用型侵略兵器を持ち出し、撤退を余儀なくされた戦いの日を思い出した。
『気をしっかりするでござる!』
『大丈夫だトシゾー……それより、なんだあの蜘蛛と蛸を合わせたデカブツは……』
『拙者の国で開発された侵略兵器でござる……資源確保の目的で出さないと思っていたのでござるが……まさか出してくるとは不覚でござる』
『
『ダメでござる! 主の星座術では多勢に無勢、いくらなんでも無茶でござる!』
『バカヤロー! イクラでもししゃもでもやんなきゃいけねぇんだ! まだ可能性があるお前が行かなきゃ、あっという間に全滅だ』
『しかし、拙者達はお主達ヒューマンに返しきれない恩があるでござる! 同族に敵対されて居場所を失い、よそ者である拙者達を嫌な顔一つせずに受け入れ、家族のように接してくれた主達を放っておくのは末代までの恥!! ここは拙者も――』
『トシゾー!!』
『!?』
『……恩があるなら、一つだけ頼む。お前が明日に繋いでくれ……』
『………………ッ! ……御免……!!』
『……それでいい……さて、命を燃やしてあの世の小銭を稼ぐついでに……時間を稼ぐとするか……』
『……さぁさぁ鉄人ども! ご
「……」
必死に走る自身の後ろからでも届く、命を犠牲に立ち向かったヒューマンの心からの叫びが今でも聞こえる……あの後、皆を遠くの地へ逃がして自身が囮として他の勢力を足止めした。
同族であるギアヒトに捕まって軍の上官に色々言われたが断固拒否し、凍結刑を受けさせられた。その後戦争が終わって解凍され、今の世の中を知る為にこの学園へと入学して学び始め……今に至る。
気付けばちらほらと現れ始めた在学生が持参した弁当を開けて昼食を食べていた。一人一人が違う種族だが、その顔には昔の人達が望んだものがあった。
「……見ているでござるか……主の言ってた明日はちゃんと繋がっているでござるよ」
その言葉を呟いたトシゾーは
GTO「……なんか小さいと言われた気がする……」
ワクワクさん[出番なかったけど、彼女がいないよ?]
男装天馬「メタいよ!?」
りゅう座のヒロインA「そういえばどこに行ったんだ」
ゴク女「私も知らないぞ」
妖怪傷を見せなさい「……はやく……速く……」
ブシドー28号「やはり白米は美味でござる!!」
ワクワクさん(どうやって食べてるんだろう……?)