ギャラクCハイスクール   作:ハレル家

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 ……いま、気付いた……小説を連投する人の精神力ってすごい。

 今から試運転で《○クラス側》でそのクラスの話になります。


2星:《Cクラス側》日常的平和

 

 入学式から数日後。最初はぎこちない空気だった一学年のクラスも慣れていき、活発に話す生徒が増えてきた。

 学園の校門から校舎まで続く道で赤いカウボーイハットをかぶったリゲルは隣で歩いてる星座術で召喚できる相棒の大型犬ロボットであるシリウスに話しかけてた。

 

「シリウス、目覚まし時計鳴ったなら教えてくれてもいいだろ。五分後に起きたから良かったけどさ……遅刻したらどうすんだよ」

『ふん。それはお前自身の責任だ……俺が見る必要がない』

「そうだけど……」

 

 正論にぐぅの音が出ないリゲルにシリウスはどこか勝ち誇ったような様子を見せ、その様子に納得できない表情を見せると後ろから声をかけられた。

 

「おう、おはようダーリン」

 

 瞬間、バッ、と後ろを勢いよく振り返って構えるとそこには片方の目を藍色の髪で隠していて、後ろは少し逆立て、もう片方からは赤く鋭い瞳が覗く、俗に言うイケメンと言われる容姿をしたヒューマン男性――ゼロール・ドラゴリウスがリゲルの反応を見て少し笑っていた。

 

「……やめてくれゼロール。それで呼ばないでくれよ」

「いや、お前が入学式初日の自己紹介で言ってたじゃねぇか……『リゲル・ベテルギウスです。親しみを込めてダーリンって呼んでくれよ』って」

「その後、野太い声の大合唱で『ダァァァリィィィィィィン』って呼ばれたんだぞ……クラスの空気を和ませようと冗談言ったらまさかの返しに吐き気で落ち込んだからな……」

 

 苦々しい表情で呟くリゲルに話しかけながら歩くゼロール。その様子から少なくとも犬猿の仲ではないことがわかる。校舎に入って教室に向かう最中に見覚えのある後ろ姿を目にする。

 

「あ、おはようゼブラスさん」

 

 リゲルの声に振り向いたのは銀髪のカールのかかったツインテールに赤い結晶で作られた髪飾りをシニョンの様に左右に一つずつ着けているデミート女性――ベール・ゼブラスが二人の姿を目にして、声をかける。

 

「赤き魔犬使い、武具錬成の青き龍人も原初の光を浴びたか」

 

 彼女の言葉にリゲルとゼロールは苦笑を浮かべる……念の為に言うが彼女の家系が持つ独特の言語ではない。現在進行形で絶賛中二病発症中である。クラスではその言動から最初はよく戸惑いの視線を向けられていたが、適応力が高いのか周りは彼女の言動に慣れた。むしろ、彼女の容姿も相まって可愛く見える。

 

「今日の最初の授業ってなんだ?」

「力の化身による魅力についての時間であった」

「えっと、力の化身って……ブラックペンチ先生だから……美術の時間か」

『入学式当日に貴様がお姫様だっこされながら教室に入室した教師だな』

「……やめろ……思い出したくない……!!」

「視界の暴力って言葉がよくわかる瞬間だったな」

 

 今日の授業を教えてもらったと同時にシリウスから入学式当日に起きた事件を思い出して頭を抱えるリゲル。その様子を見て遠い目をするゼロールとベール。

 なんとか思考を変える為に教室に入ると二人の巨漢が机を挟んで何やら椅子に座りながら対峙していた。

 

「クライド、ダマンガ、二人ともおはよう」

「うむ、おはよう」

「(^o^)/」

 

 オールバックの白髪と鋭い赤眼が特徴の190cmはある巨躯のヒューマン男性の青年――クライド・アームストロングが視線をリゲルに向けて挨拶し、砂色(デザート)迷彩柄オンリーのボディに顔はフルフェイスライダーヘルメットに酷似したモノの大部分に液晶を付けたのか真っ黒となり、全体的に細い……というか手足が通常の比率より長いので、一見するとスリムどころではない猫背のギアヒト男性――ダマンガ・ルルガンガが顔の大部分である液晶に顔文字を表して挨拶する。

 

「何やってるんだ?」

「チェスをやっている。CPUより対人の方が良い対局が出来る」

「(; ̄ー ̄」

 

 二人の手元にある白黒チェックのボードに黒い駒と白い駒のゲームで有名なチェスが気になって見つめる。様子から見てダマンガが苦戦してるようだ。

 

「三( ゜Д゜)/」

「……む……そうきたか……ならば……」

「Σ( ゚Д゚ノ)ノ」

 

 会心の一手を出したダマンガをクライドは少しだけ考えて一手を返し、逆転できなかったダマンガは驚いて頭を悩まし始める。

 

「(; ̄ー ̄」

「よければ、後で一局どうだ?」

「やめとくよ。オレだったら数分後に負けそうだし」

「わ、我も小さき正四角形の戦場で指揮するのは少々不得手だ。なりよりも次元が異なる」

『そもそもできん』

 

 ゲームの腕前では勝てないと思ったリゲルとベールは遠慮し、シリウスは自身の手ではできない事を伝えた。ちなみに、諦めなかったダマンガがクライドに逆転勝ちしたのは余談である。

 

 

 

 

 時が進み、美術室。

 

 簡素な作りである大型の机に複数の椅子。しかし、美術関係の資料や道具は豊富にあり、何かの彫刻や絵画がある。

 

「今日はペアを組んで、お互いをスケッチしよう。入学したばかりだからまだ覚えていない人はこの授業で覚えよう」

 

 そこには、筋肉がいた。

 ツルツル頭な色黒マッチョ……しかし、その身体には重量感ある黒光りする筋肉がピクピクと痙攣して存在感を強調していた。

 

 Cクラスの生徒達の目の前にいる筋肉のヒューマン男性――ジョニー・ザ・ブラックペンチはラグーラ太陽系のボディビル大会の覇者……その人物が何故この学園の教師をやっているのかは謎である……

 

「それでは、ペアを組んだ人から始めよう……長針が十二を刺したら交代だよ。レッツトライ!!」

 

 ジョニーがボディビルで主に胸の筋肉をアピールしながらも、体のサイドにある腕や脚の太さ、さらには体の厚みを見せていくポーズ……サイドチェストをしながら言うと同時にクラスの生徒達はペアを探し始めた。

 

「クライドさん、ペアを組みませんか?」

「構わないがうまく描けるのか?」

「大丈夫! 何故ならオレは絵描きの達人だ!」

『画力に関しては期待しない方がいいぞ』

「時の宣告者よ、我と同盟を組まないか?」

「( ̄▽ ̄)ゞ」

 

 着々とペアが決まって作業を始める中、ミディアムの黒髪と鋭い黄色い目が特徴の可愛いというよりも綺麗という印象が強いが、左目に眼帯をつけているヒューマン女性――レティシア・リトンハイムが自身のペアが決まってなくて探していた。

 

「……」

「……良かったら組まないか?」

「……うん」

 

 すると、その様子を見てたゼロールがレティシアに声をかけ、デッサンを始めた。

 

「……」

「……」

 

 黙々とレティシアを描くゼロール。少し重い沈黙が続き、時間が刻々と進む中でレティシアがゼロールに質問した。

 

「……ねぇ……」

「……なんだ?」

 

 描きながらレティシアに返事をするゼロール。

 

「……どうして、私と組んだの?」

 

 その言葉にゼロールの手の動きが止まった。

 

「…………」

「……理由が、ないの?」

 

 その様子にレティシアが声をかける。

 

「……あー……」

 

 レティシアの言葉にゼロールが後頭部を軽く掻いて、何かを言いよどむ。その様子にレティシアは首をかしげた。

 

「……その――」

「さぁ! 交代の時間だよ!」

 

 長い沈黙が続いて、ゼロールが何かを言いかけた瞬間に偶然か、あるいは悪い意味で天の悪戯(いたずら)かボディビルのポージングの一種である頭の後ろで腕を組み、腹筋と脚の大きさや形を強調するポーズ……アミドラブルアンドサイをしたジョニーが生徒達に声をかけた。

 

「……今度は、私が描く」

「……あぁ……」

 

 ゼロールが少し落ち込んだ様子で書かれる側に変わり、今度はレティシアがゼロールを書き始めた。静かに彼女を見る彼の心境を知るものは誰もいない。




レトリバーマン「完成! 一筆入魂!」
銀の中二病「浮世絵!?」
アチャクレス「無駄に迫力があるな……」
電光メッセンジャー『(-_-;)』

ドラゴンボーイ「……言えなかった……」
ナイチンゲール(レベル50)「……?」
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