ふっふっふ。私よ。
最近何かとこの島に入ろうとしてくる海賊と海軍、はたまた何かと黒いスーツを着たがる政府の関係者なる者が来る。
私としては気が散るから海賊は駆除。海軍、政府は遠い海に飛ばしている。飛ばしながら思ったのが、食料を全部無くしたらもう来ないんじゃないかと思ったけど、今度は食料を別々に分けて来ることがあるから少々面倒に思ってきた。
あ、そうそう久しぶりに薬の研究が一つまた終わったから優曇華と一緒に浜辺に行ったら漂流したであろう男とボロボロな船の様な残骸があった。優曇華は「スキマで遠い海に捨てましょう」と言っているが私的には困ってるなら助けると言う選択しかなかった。東方の永琳も結構良心で治療とかしてたしね。
私はまず病院であろう建物が有ったので一度それを解体、再建し、今では現代的な病院の見た目だが中身は殆ど誰もいないし現代医療機器もまだ無い。作ろうと思えば作れるが今はまだ手が届くので気にしない。
で、建造が終わったから優曇華には浜で男を見てもらっていたため残ってもらっていたので、スキマでまず、男を病院の一室のベットに送還。私達もその部屋にスキマダイブ。
その後私が見た結果、男は目を覚まし、ボロボロになっていた経緯を聞いた。
「さて、先ずはその怪我の経緯を聞きましょうか?切り傷、打撲、内臓出血、さらに骨折も。普通なら死んでるような傷だけど。普通ならここまで成らないでしょ。渦にでも飲まれたのかしら?」
「・・・いいや、俺達は嵐の中、海賊同士で戦っていたがその余波で船が津波に転覆してその後の記憶がない。」
「‥‥そう。分かったわ。一応貴方の傷は軽い物から重い物もあるから全治・・・3週間ね。毎日早寝早起き、3食食べればすぐに良くなるわ。因みに、ここでも喧嘩は禁止。静かにしないと私の実験だからね。」
「ああ、分かった。船医の指示には従わないとすぐ戦闘出来ないしな。俺も昔よく無茶をしたもんだ。ハハッ。」
「じゃぁ、今日のご飯少し後にしてベットで横になってなさい。今は貴方一人でもまた一人、さらに一人と増えてくかもしれないんだから。安静第一よ、変な気を起こさないこと。女だからって見くびらないでね。」
「分かった。それじゃぁ、名前を聞いとこうか。俺はザボン。ザボン・アールだ。」
「ザボン・アールね。分かったわ。サボン、私は此処、ヤゴコロ病院の医院長的な八意永琳。こっちは助手をして貰ってる優曇華よ。」
「鈴仙・優曇華院・イナバよ。気安く呼ばないで。」
「あらら、まぁ、仕方ないことかしら。さ、早く寝なさい。起きたら左の肘置きにボタンがあるからそれで教えて頂戴。何か痛みがあってお押すのよ。それ以外は定期的に私か優曇華が行くから。じゃぁ、お休みなさ~い。」
「ああ、お休みなさい。」
「・・・・」
私達はあの男、ザボン・アールについて話していた。
「師匠、何であんな奴の世話をしなくては行けないのですか?」
「‥…それはね、優曇華。」
「・・・はい。」
「私は貴女の事を思って彼をここに連れてきたの。まぁ、私の私事も込みだけどね。」
「どういう事ですか?」
「貴女は私としか生活してないから、他人との距離感が分かってないのよ。貴女が海賊に対して良く思ってないのも私から見てよ~く分かるわ。だから、先ずは彼を受け入れ貴女の他人との距離感を知る機会且つ、私の薬を試してくれる実験体オホン!病人が居る機会だからね。」
「師匠・・・。」
「ま、まぁ、私の良心は広いって事と、優曇華。貴女には注意しなければ成らない事があるのよ。」
「・・・な、なんですか?」
「貴女は他人との距離感を知るって思ってるけど、深入りしちゃだめよ?人ってのは口から出まかせを言う事があるのよ。貴女の心を深くつかみ、さらに奥深くまで引きずり込む。そんな人がいるのよ。外見は優しく見えるけど内心は何を考えているか分からない人もいることを知って置いてね。」
「は、はい!師匠!」
「うん。良い子。は~、可愛いわぁ~。ナデナデ」
「ちょっ!師匠。そんな撫で方したら・・ひゃぅ!」
「あら可愛い鳴き声・・・その前にこれを終わらしちゃいましょうか。」
「し、師匠・・・」
私は彼のレポートを確認しながら今後の彼の食事の問題をどうしようか悩む中、優曇華は地面にペタンと座り込んで顔を真っ赤にして涙目でこちらを見ている。
可愛いわ~。このと・ろ・け・が・お。皆に見せられないのが悔しいわ~。
っく。殴りたい。でも殴りたくない、この笑顔。ビクンビクン。