ーーテロリストとの戦闘を終え、奥の部屋を目掛けて進んで行く。
何個かの扉を開いた先には少し広めの部屋があり、その部屋の端には俺の探し求めていた結衣の姿があった。
床に横たわっており、その瞼は閉じている。
まさか……もうやられてしまったのか……?
そして、その結衣に近づいていく一人の人物もいた。
茶髪のロングヘアにゴシックな衣装を身に纏っている女性。一体誰なんだろう……。
「さぁて、可愛い玩具が手に入りそうね。ふふふ」
その女性はデュエルウェポンを結衣に向かって構えている。
まずい……あれはおそらく……"吸収"ってやつだ。
このままじゃ結衣もあの左近っていう人と同じ目に……!
「やめろ!」
俺はそう叫びながら二人の下へと走り出す。
あいつは……身勝手で一人で突っ走り、そしてひねくれた奴だが、大事な俺の仲間だ。
こんなところで仲間を失ってたまるか!
だが、俺が叫んでもその女はこっちに目もくれずにデュエルウェポンを操作し続ける。
くそ! これじゃ間に合わない……。
結衣を守れるのは俺しかいないっていうのに……これじゃ赤見さん達に合わせる顔がない。
「ふふふ……少し遅かったわね……」
「くそっ!」
女性がそう呟くと、彼女のデュエルウェポンから光のようなものが照射される。
ダメなのか……俺には人一人も守れないのかよ……!
一生懸命走っている最中、ふと自分の胸元が光り出していることに気がついた。
俺のペンダントがまた光り出している……? デュエル中でもないのにどうしたというのだ。
「なによこれ! くっ……あなたもしかして……」
その声に結衣の方を見てみると、エメラルド色をした結界のようなものが出現し、デュエルウェポンから放たれる光を弾き飛ばしていた。
あれは一体……まさかこのペンダントの力だというのか。
この好機を逃す手はないな。
俺はすかさずデュエルウェポンにカードをセットする。
「魔法カード【ファイヤー・ボール】!」
「ふっ」
俺の放った火球から避けるようにして、その女性は結衣から遠ざかる。
もちろんその隙を逃さずに俺は結衣へと接近することに成功した。
「おい、結衣。大丈夫か?」
俺は結衣の背中を右手支えながら話かける。
目を閉じていた結衣だが、俺の声が聞こえたのか僅かに瞼を開いた。
どうやらまだ大丈夫みたいだ。
「遊佐……くん……ですか」
「ああ、そうだ。あいつは俺がなんとかする。安心してくれ」
「なんで……きて……」
喋るのも辛そうな状態のようだ。
なんだか今までのデュエルでやられた人たちよりもダメージがひどく大きいみたいだが……。
ひとまず俺は結衣のデュエルウェポンに例の回復用のカードをセットし、再びその場へ寝かせた。
「喋るのも大変なんだろう? 少しそこで休んでてくれ」
俺はそう言い、茶髪の女性の方を見る。
改めてその女性の顔を確認すると……見覚えのある顔だった。
イースト区の襲撃の時に、最後に現れた女性……。
確かリリィとか言われてたか。
「あら、あなた……まさかこんなところにいたなんてね。遊佐 繋吾くんかしら?」
「ああ。俺もお前のことはよく覚えてる。今日こそは覚悟してもらうぞ」
「オリバーを倒したからってさぞ自信があるようね? だけど、私には通用しないわよ。その"守護"のペンダント。渡してもらおうかしら」
「やっぱりお前らの目的はこれなんだな? ならいい。これが目的なら正々堂々ここで戦えるってことだからな……!」
国防軍を襲っただけでなく、結衣を痛みつけたこいつは……許せるものじゃない。
ましてやジェネシスの人間なのは間違いない。
絶対にデュエルで打ち負かせてやる。
「待て、君の出る必要はない」
デュエルウェポンを構えようとすると、入口から数名の人物がこの部屋へ入ってきた。
あれは……魁偉さんか。国防軍の人もさすがに駆けつけてきたみたいだ。
「ちっ。あなたのせいで計画が狂ったじゃない! 遊佐 繋吾!」
「自分のやったことを後悔するんだな」
流石にリリィもこれだけ多くの人を相手にすることは想定外だったみたいだ。
デュエルせずとも、この狭い空間に包囲している状況なら捕縛も可能かもしれない。
「さぁ、SFSの君。そこのお嬢さんを連れて逃げるんだ」
「魁偉さん……ですが俺にはこいつに恨みが……」
「そんなこと言ってる場合ではないだろう? そこのお嬢さんはかなりの重症みたいだが?」
確かに結衣はずっと寝たままな感じだ。
今まで助けた奴は……野薔薇なんかはここまでひどくはなかったと思ったけど……どうしたんだろうか。
「それに君も見たかもしれないが、ここには災いを呼ぶペンダントが保管されていたはずだ。それを守るのは我々の仕事」
「災いを呼ぶペンダント……?」
魁偉さんに言われリリィを見ると、その手元には赤色をした俺のつけているものと似たようなペンダントが握られていた。
なるほど……。ペンダントは俺のやつ一つってわけではなかったのか。
それを狙うために、今回ジェネシスは国防軍に奇襲をかけたと……。
「そうだ。くれぐれもこの件については内密に頼む。さぁ早く逃げるんだSFSの君!」
復讐の相手を目の前に退くのは不本意ではあるが、結衣のこともあるし今回は仕方がないか……。
国防軍の人はざっと10人くらいはいるし、これだけいればリリィも逃げることは困難だろう。
「……わかりました」
俺は渋々了解すると、結衣を運ぶべく持ち上げる。
寝っ転がってる状態だと、背負うのは無理そうだな……。
仕方がない。お姫様抱っこって言うんだっけ。こういうのは。
俺は両手で背中と太ももあたりで結衣を持ち上げた。
「恩にきります。魁偉さん」
「いや、むしろ敵を足止めしてくれた君に感謝するよ。気を付けて撤退するんだ」
「はい。では」
そのやり取りを最後に、俺は鉄格子の部屋から脱出した。
逃げろったってこの施設の中がどういう構造になっているか理解しているわけではない。
あの休憩室の行き方ももう覚えてないところだけど……。
あちこちで聞こえる交戦しているような音を避けるようにして道を選びながら通路を進んでいく。
おそらく国防軍とテロリストが戦っているのだろう。
この音が聞こえなくなる場所まで離れられればとりあえずは安全なはずだ。
走っていると徐々に交戦している音も遠ざかっていく。
だいぶ距離も離れてきたかな? 近場に休めそうなところがあればいいが……。
辺りを見渡すと、倉庫と書かれた部屋があった。
あそこなら身をひそめるにはちょうどいいかもしれない。
すぐさま俺はその部屋の扉を開け、中の様子を確認する。
どうやら誰もいなさそうだ。
正直ずっと結衣を運んでいたからだいぶ疲れたし、俺自身も少し休みたい。
その倉庫の奥の壁にもたかかるように結衣を座らせ、その隣に腰かける。
「大丈夫そうか?」
「……さい……」
結衣に声をかけると、ほとんど聞こえないような声で何かを言っていた。
運んでいる時は気が付かなかったが……こいつ、泣いているのか。
「ごめん……なさい……」
「どうした? 何があったんだ結衣」
「ごめんなさい……私……ごめんなさい……」
泣きながらずっと謝り続けている。
普段の結衣からは想像できない様子に少し驚いた。
とりあえずまずは落ち着いてもらわないと。
「大丈夫だから落ち着けって。ここなら安全だ」
「うぅ……はい……」
思わず結衣の頭を撫でながら落ち着くよう促す。
すると徐々に結衣も落ち着いてきたみたいだった。
「ありがとう……ございます」
「いや、気にするな。随分とひどく重症みたいだったが、何があったんだ?」
「あの女性にデュエルで負けたんですけど……多分赤いペンダントの影響だと思います……」
赤いペンダント。リリィが手に持っていたあれか。
デュエルウェポンでのダメージを増幅するような能力を持っているのかもしれないな。
「それよりも……なんで来てくれたのですか。あれほどあなたには避難するようにと……」
「お前を放っておけないだろう? それにあそこが危険な場所と伝えられれば尚更だ」
「ですけど……私は今まであなたに対してひどいことをたくさん言ってきたんですよ? それに主席という肩書だけを掲げて自分の力を過信したあげく、突っ走ってしまう自分勝手な私なんて放っておいた方がいいはずじゃないですか……」
確かにSFSに入団してから、こいつには色々悩まされては来たが、大事な特殊機動班の仲間だ。
というか、結衣のやつ。自覚あったのか……。
「ああ。お前がひねくれ者っていうのはよくわかっているさ。だけどな、お前は悪いやつじゃないっていうのもよくわかっているつもりだ」
「どういうこと……ですか」
「最初に会った時、俺の事を罵倒しながらも暴走気味だった俺の目を覚ましてくれただろ? 他にもSFSについても教えてくれたし、その時の俺の昔の話も真面目に聞いてくれた。それだけじゃない。今回だってペンダントがあるとはいえ、俺のことを心配して避難するように言ってくれたじゃないか。ま、お前にはそのつもりはなかったとしてもだ。俺にとっては助かってる」
「そんな……都合のいいこと……」
そう口では言っているものの、少し嬉しそうな表情をしていた。
「それにお前の強さは本物だ。野薔薇や坂戸副班長といった人に勝ってるし、今日の襲撃でもかなりの数のテロリストを無力化してるしな」
「ですけど本当に強いと思ってるのなら、助けに来る必要なんかないじゃないですか……」
「違うな。無謀と言える状況だからこそ俺は行ったんだ。奮戦するのと無茶をするのは別物だろう」
「はい……けど、本当なんです。私は強くはない……ずっと弱い人間なんですよ」
そう呟く結衣は少し寂しそうな表情をしていた。
こんなことを言うことですら珍しいのに……彼女の本音ってところだろうか。
「少し……昔の話をしてもいいですか?」
「ああ」
すると、結衣は落ち着いたトーンで喋り始めた。
ーー私の実家は、優れたプロデュエリストの名家で言わばエリートのような家系でした。
家もそれは豪邸で、お金持ちの裕福な暮らしをしていました。
ですけど、親の言うことは絶対。優秀なプロデュエリストの家系を途絶えてはならないため、日々厳しい躾を受けていました。
学校に行っても放課後に遊ぶことは許されず、家まですぐに帰らなくては行けません。
そして、家に帰ったらひたすら勉強です。家にいたとしても遊ぶことは許されません。
ですが、たまにデュエルの練習をする時もありました。それが私にとっては唯一の楽しみでしたね。
カードを眺め、デッキを組み、そして自分の選んだカードで戦うデュエル。そのひと時こそが生き甲斐みたいなものでしたよ。
しかし、デュエルができるのもわずかな時間。ほとんどは勉強の時間です。
どんなに厳しくてもそれが佐倉家の昔からの伝統。そう自分に言い聞かせずっと耐え続けてきました。
テレビに映るプロデュエリストのデュエルを見て……将来は自分も同じようなスターになれるんじゃないかって……。
だけど、歳を重ねるごとに徐々に世間との溝は深まるばかりでした。
学校では他の皆が喋る内容についていけず、一緒に遊ぶことも許されない。
次第に友達と呼べるような人もいなくなり、学校の中では孤立してしまいました。
でも、いつかは……プロデュエリストになった時にはきっとこのような苦しい生活からも解放されるはず。
そう思って耐え続けていました。
じっと……誰とも喋らずに毎日を耐え続け……。楽しそうにはしゃぐ同級生を羨ましそうに眺めながら……。
自分は他の人とはちがう。エリートなのだから。そう思うことでしか自分を保てませんでした。
それでもクラスの中で浮いてしまうと、噂話をされるんですよね。
私のことを裏でこそこそと話しているのが耳に入ってしまう。
耐え続けてきた私の気持ちは次第に憎悪に変わってきました。
そこからの学校生活はというと……他に人に対しては警戒心をむき出しになって……何か授業で対決する機会があれば鬱憤ばらしに容赦なくたたきつぶしてたりしました。
特にクラスではしゃいでいるような人なんかは徹底的に。
すると次第に私に対する噂話は消えていきました。
よかったとは言えますが、私の性格はそこで歪んでしまったのだろうな……。
しかし、結局家に帰っての厳しい勉強の毎日は変わりません。
少しでも遊ぼうとしたり、サボろうとすれば説教。
私に自由な時間なんてなかったんです。それが佐倉家の宿命。
それに耐え続けられるほど私は強い人間ではありませんでした。
ある日、我慢できなくなった私は、親のカードを盗み家出をしました。
縛られた自分の生活を変えようと。歪んでしまった自分を正しい方向へ持っていくために。
だけど、当時の私はまだ学生。何にも考えてなかったんでしょうね。
持っていたのはカードと財布に入った僅かなお金。
そして、名家とはいえ、身元を明かしたところで街の人は助けてくれるわけでもなければ、そもそも私には家族以外に頼れる人なんて一人もいなかった。
行き当たりばったりだったんですよ。
お金も尽きて、食べ物もろくに食べれなくなって……。
しばらく路頭を彷徨っていました。
そんな中私に声をかけてきた複数の男性がいました。
事情を話すと、私を助けてくれると言い、衰弱していた私はその人たちについて行ったんです。
ですけど、結局は連れて行かれた先でその男の人たちは私に襲いかかってきました。
私は他の人よりも成績がよかったですし、さっき話したとおり、体育とかでは他の人をたたきつぶしてたりしてたので、やっぱり自分の力に自信があったんですね。
それで思いっきり反抗しようとしたんですけど、複数の男の人相手ではそれはもうなすすべなくて……。
その時にはっきりと理解したんです。私って弱かったんだなって。いくら優秀なエリートな家系だとしても、一人でできることには限度があるんだなって。
無抵抗なまま男の人たちに襲われ、この人たちを信じたことに後悔しながら、もう生きることを諦め始めたその時、突然大きな爆発音のようなものが聞こえたんです。
それと同時に私の周りにいた男の人たちは大きな竜巻によって宙を浮き、吹き飛んでいきました。
何が起きたのかわからずに混乱していると、目の前には大きなドラゴンと一人の男性がいたんです。
そのドラゴンは【ブラック・フェザー・ドラゴン】。
それが私と赤見班長の出会いでした。
今では思い出したくもないですけど、その男の人たちは犯罪者集団だったみたいで、私を捕らえてどっかに売り飛ばそうとしてたみたいです。奴隷って表現がわかりやすいですかね。
その犯罪者集団を殲滅するべく、たまたま依頼を受けていたSFSの赤見班長が駆けつけてくれた。そんなところです。
そこからはSFSに入って、私は赤見班長から色んなことを教えていただきました。
今までは色んな人を突っぱねて、自分自身も誰も信じないと決めていましたが、その時にはじめて信じれる人っているんだと気づき、この世界もまだ捨てたもんじゃないなと思えたんです。
ーーひと通り話終えた結衣は少しすっきりした表情をしていた。
結衣もかなり過酷な人生を歩んできたんだな……。なんて声をかけたらいいのか……。
すると結衣の方から話を切り出してきた。
「ふふっ……。散々あなたのことをホームレスだって馬鹿にしてたのに、自分も同じだったなんて……笑えてきますね」
「ははは……。だけど、同じ境遇だからこそお前の痛みや苦しみを少しは理解できるつもりだ」
「ありがとうございます……。私の性格が少しおかしいのも……わかってくれると嬉しいです」
「まさか……苗字で呼ばないでって言ったのも、自らの家系から自分を切り離したかったからか?」
「そうですよ。もう私は佐倉家の人間としては生きて行きたくないんです。私は一人の人間として生きていきたいから……」
今までの結衣の発言や行動。
全てが自分の中で繋がった気がした。
もしかしたら俺の昔の話を真剣に聞いてくれたのも、自分の過去と重ねていたのかもしれないな。
「それに……私はこの歪んでしまった自分自身を変えたいんです。赤見班長と出会うことで私は諦めかけていた人生をもう一度生きると決断することができた。だから……もうこんな自分が嫌……。自分の性格のせいで人と距離ができてしまうのがもう嫌なんです……」
「結衣……」
今までのキツイ発言は、不本意ながらの発言だったんだな。
過去の辛い経験から自分を保つために周りとの距離を置き、自分自身が強いと言い聞かせることで心を保ち続けてきた。
比較的周りからちやほやされている野薔薇とかに激しい敵対心をむき出しにしてたのも、きっとそれが原因だろう。
「遊佐くん……私はどうしたらいいんですか……! どんなに変えようと思っても変われない。私は……」
「いいんだよ。無理に変わらなくても」
「え……?」
結衣はきょとんとしたような顔で俺のことを見てくる。
「お前はお前だ。大事なのはお前が自分自身を好きになることじゃないのか?」
「私が……自分を……」
「そうだ。少なくとも俺はお前のことは嫌いだって思ってないし、今回お前の本音も聞けた。人ってのはそう簡単には変われるもんじゃない。お前がそのままだとしても本心が優しければ何も問題ないさ」
「そういう……ものなんですかね……」
「まっ、素直じゃないところは少しは直した方がいいとは思うけどな!」
「……っ! でも……そうですよね……。実は私……あれだけ突っぱねてきたのに嫌がる様子がなかったあなたのことが不思議でしょうがなくて……。ちょっと気になっていたところはありました」
「まぁ……俺もお前と似たようなものだよ。喋る相手がろくにいなかったもんだから、会ってきた人との繋がりは大事にしたいと思ってて」
それに……特殊起動班自体変人ばっかりって聞いてたから少し諦めてたところはあったけどな。
「私もそれができればよかったんですけど……。あの……一つだけいいですか?」
「なんだ?」
結衣は俺から視線を逸らし、倉庫の入口付近を見ながら口を開く。
「遊佐……いや、繋吾くんのことは信用してもいいですか?」
そう言った結衣の表情はほのかに赤っぽくなっていた。
その様子を見ていると思わず俺の方まで緊張してきてしまう。
「あ、あぁ。俺でよければ頼ってくれ。他の奴よりかはお前の気持ちはわかってやれるつもりだ」
「ありがとう……」
結衣はそう呟くと、再び目を閉じた。
まだやっぱり先ほどのデュエルダメージが大きいみたいだ。助かったと思って安堵したのだろう。
しばらくは休ませておかないとな。
とりあえずはSFSに戻るまでは気が抜けない。それまで誰もここに来なければいいんだけど……。
そんなことを考えていると俺の願いをへし折るように倉庫の扉が開く。
俺はデュエルウェポンを構えながら入口の人物に視線を向ける。
相手はどうやら一人のようだ。国防軍でもSFSでもない。おそらく敵だ。
「ここにいたんだね、遊佐 繋吾くん?」
声に気がつき、その人物を見ると……そこには俺の見覚えのある顔が立っていた。
ウェーブのかかった黒髪の青年。そう、俺の探し求めた人物に似た人物だった。