遊戯王Connect   作:ハシン

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Ep81 - 望まれぬ決闘 前編

紅谷 LP4000 手札5

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赤見 LP4000 手札5

 

繋吾と結衣に事前に用意しておいたメッセージを送ったが、このデュエルどうしたものか……。

最悪の場合を想定して、デュエルウェポンに自爆装置を用意しておいてよかった。

 

目標地点へたどり着けなかったとしても、生天目社長の遺言を遂行する。

それが二人を連れてきた私としての使命だろうからな。

 

二人には申し訳ないが、このデュエル勝ったとしても負けたとしても全員が生き残れる可能性は限りなく低いだろう。

仮にレンに勝てたとしても、桂希率いるSFS主力部隊との連戦で我々が耐えきれる見込みは薄いからな。

 

だからこそ私は最後の手段である自爆を選択した。

不意打ちで自爆することで一時的に敵を無力化できれば、その隙に繋吾達は逃げることができる。

 

彼らが生き残ってさえいれば……まだ白瀬の陰謀を止めることができる。

なんといっても……こちらには"エメラルドのペンダント"もあるからな。

 

私はこのデュエルを持って、最後の使命を果たす。

願わくばデュエルモンスターズが本来の"娯楽"という役割を取り戻した未来が見てみたかったが……。これも運命というヤツなのかもしれない。

特殊機動班長としての運命。

レン、そして一樹。あいつらにもちゃんとした別れの挨拶もできないまま……旅立つことになりそうだ。

 

だが、デュエルをするからには手は抜きたくない。それが私の"デュエリスト"としてのプライドだ。

だからこそこのデュエル、勝つ気で最後まで戦う。このデュエルに勝てれば私の命が延命できることにはなるからな。

いずれにしてもここから脱出するには自爆しか方法がないのだろうが……もしかしたら勝ち続けられる可能性もゼロではない。

レンを不本意ながら傷つけることにはなってしまうが……仕方がないと割り切ろう。

 

せっかくだからあがいてあがていあがきまくってできるところまで国防軍に抗う。

最後まで足掻き続けることが……私たち特殊機動班の戦い方だ!

 

「先攻はもらいます! 私のターン。【カッター・シャーク】を召喚!」

 

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【カッター・シャーク】☆4 水 魚 ③

ATK/1500

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先攻はレンだ。

あいつは水属性のエクシーズモンスターを主体としたデッキを使っている。

何度も見ているから戦術はわかるつもりだ。

それゆえに強敵であることも十分理解している。このデュエル、気は抜けないな。

 

「【カッター・シャーク】の効果発動! デッキから【ライトハンド・シャーク】を特殊召喚!」

 

ーーー

【ライトハンド・シャーク】☆4 水 魚 ②

ATK/1500

ーーー

 

レベル4モンスターが2体並んだ。

さっそくエクシーズ召喚が可能になったということだ。

 

「先に行かせてもらいます。私は2体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 来なさい、【バハムート・シャーク】!」

 

ーーー

【バハムート・シャーク】ランク4 水 海竜 ③

ATK/2600

ーーー

 

「【バハムート・シャーク】の効果発動! オーバーレイユニットを一つ使い、EXデッキからランク3以下の水属性エクシーズモンスターを特殊召喚する! 来なさい! 【餅カエル】」

 

ーーー

【餅カエル】ランク2 水 水 ②

ATK/2000

ーーー

 

レンの十八番とも言える序盤の展開札だ。

あの【餅カエル】は見た目が餅をモチーフとしておりふざけた見た目をしているが、あらゆるカード効果を無効にし、それを奪いとる能力がある。

こちらの動きがかなり阻害される厄介なカードだ。

 

「さらにマジックカード【ジェネレーション・フォース】を発動! デッキから【エクシーズ・インポート】を手札に加えます。カードを3枚伏せて……ターンエンド……」

 

紅谷 LP4000 手札1

ー裏裏裏ー

ーエエーー

 ー ー

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赤見 LP4000 手札5

 

今の状況として、【餅カエル】によるカード効果の無力化があり、手札に加わった速攻魔法【エクシーズ・インポート】が伏せられているのは間違いないとみていいだろう。

あの速攻魔法の効果は……どうだったか忘れてしまったが……さて、どう攻略していくか考えねばならないな。

 

「私のターン、ドロー!」

 

【餅カエル】を攻略するには、効果を一切使わずにあの攻撃力2000を超えてしまうのが一番良い戦法だろう。

それであるならば展開力に長けている私の"BF"であれば難しいことではない。さっそく処理させてもらおう。

 

「【BF-上弦のピナーカ】を召喚! さらに"BF"がいることで手札の【BF-黒槍のブラスト】を特殊召喚!」

 

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【BF-上弦のピナーカ】☆3 闇 鳥獣 チューナー ③

ATK/1200

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【BF-黒槍のブラスト】☆4 闇 鳥獣 ④

ATK/1700

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レンは二体のBFモンスターが並ぶ姿を見て、口元を歪ませる。

今の召喚に対して【餅カエル】の効果を挟むタイミングはない。よって、この2体で攻撃力2000以上のシンクロモンスターを出してしまえば【餅カエル】を倒すことができる。それを察した表情だろうか。

だが、問題は3枚の伏せカード。

当然、こちらの攻撃に対するカードくらいは用意しているだろう。

 

「私はレベル4の【ブラスト】にレベル3の【ピナーカ】をチューニング! "吹きすさべ、黒き旋風よ! 金剛不壊なる漆黒纏い、天空を穿て! シンクロ召喚! BF-アーマード・ウィング!"」

 

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【BF-アーマード・ウィング】☆7 闇 鳥獣 ③

ATK/2500

ーーー

 

鋼鉄の鎧を纏う大きな黒き翼を持った人型の鳥モンスターが出現する。

攻撃力は2500。これであれば【餅カエル】を突破できるはずだ。

 

「バトルフェイズだ。【BF-アーマード・ウィング】で【餅カエル】を攻撃! "ブラック・ハリケーン!"」

 

大きな黒き風が渦巻き、その風に乗って【アーマード・ウィング】は滑空しながら拳を振り上げる。

 

「甘い! 速攻魔法【エクシーズ・インポート】を発動! 場のエクシーズモンスターよりも攻撃力の低いモンスターをエクシーズモンスターのオーバーレイユニットとして吸収する! 【バハムート・シャーク】の攻撃力は2600。よってあなたのモンスターはオーバーレイユニットとして吸収される」

 

「なに!?」

 

【アーマード・ウィング】の勢いが止まり、その姿が球体へと変化すると、【バハムート・シャーク】へ取り込まれてしまった。

これでは【餅カエル】を倒せない……。くそ、やられたか。

このターンはあきらめて、次のターンにつなげるしかないか。

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンドだ。そして、エンドフェイズ、【ピナーカ】の効果を発動させる。デッキから"BF"モンスターを手札に加えるが……どうする?」

 

ここで【餅カエル】を使ってくるか否か……。どう来る……レン。

 

「私は……いいでしょう、その効果は無効にしません」

 

「ならば、デッキから【BF-極北のブリザード】を手札に加える。さぁ、お前のターンだ」

 

紅谷 LP4000 手札1

ー裏ー裏ー

ーエエーー

 ー ー

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ー裏裏ーー

赤見 LP4000 手札3

 

「私のターン、ドロー!」

 

伏せカードを警戒してきたのか【餅カエル】の効果は温存したようだ。

現状私の場にはモンスターはいない。伏せカードを警戒するのも無理はないだろう。

 

「再び【バハムート・シャーク】の効果を発動! オーバーレイユニットを一つ使い、EXデッキから【超量機獣グランパルス】を特殊召喚!」

 

ーーー

【超量機獣グランパルス】ランク3 水 機械 ④

DEF/2800

ーーー

 

あの構えは……。いよいよレンの主力モンスターが出てくると見て間違いないだろう。

 

「いかせてもらいます。さらにオーバーレイユニットのないランク3水属性エクシーズモンスターでオーバーレイネットワークを再構築! "漆黒を貫く紅き真槍よ! 深淵なる弾奏と交わりて、牙城を穿つ刃となれ! フルアーマード・エクシーズチェンジ! 現れなさい! FA-ブラック・レイ・ランサー!"」

 

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【FA-ブラック・レイ・ランサー】ランク4 水 獣戦士 EX①

ATK/2100

ーーー

 

あのカードは正規のエクシーズ召喚だけではなく、特殊な方法でエクシーズ召喚ができる。

結衣の使う【ゴーストリックの駄天使】みたいなモンスターだ。

あの鮮烈に煌めく紅き槍を持ったエクシーズモンスターを操るのがレンのデッキ。

つまりこのターンから本格的に攻めてくるということだ……。

 

「さらに私の場の【バハムート・シャーク】と【ブラック・レイ・ランサー】のオーバーレイユニットを一つずつ墓地へ送り、手札から【エクシーズ・リモーラ】を特殊召喚! このカードを特殊召喚した時、墓地からレベル4の魚族モンスターを2体復活させる! 来て、【カッター・シャーク】、【ライトハンド・シャーク】!」

 

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【エクシーズ・リモーラ】☆4 水 魚 ④

DEF/800

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【カッター・シャーク】☆4 水 魚 ⑤

DEF/500

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【ライトハンド・シャーク】☆4 水 魚 ①

DEF/1300

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一気に三体のモンスターが並んだ……。これは"正規の方法"で出してくるつもりか……?

 

「私は3体のレベル4モンスターでオーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! 真の力を得て、降臨せよ! FA-ブラック・レイ・ランサー!」

 

ーーー

【FA-ブラック・レイ・ランサー】ランク4 水 獣戦士 ④

ATK/2100

ーーー

 

今度は3つのオーバーレイユニットを備えて出現する。

これで一気にエクシーズモンスターが4体か……。恐ろしい布陣だな……。

 

「このカードの攻撃力はオーバーレイユニット一つにつき、200ポイントアップします。つまり、攻撃力は2700。さらに【バハムート・シャーク】は効果を使ったターン攻撃できなくなってしまうので、続けてこのカードもオーバーレイネットワークを再構築! エクシーズチェンジ! 旋壊のヴェスペネイト!」

 

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【旋壊のヴェスペネイト】ランク5 地 機械 ③

ATK/2500

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蜂のような姿をしたロボットのようなモンスターが出現する。

デメリットを回避しつつ新たなるモンスターを呼ぶ戦術。やってくれるな……。

 

「……」

 

レンは少し悲しそうな表情をしながらその手を止める。

どうしたのだろうか。ここまでまるで死んだような表情をしながら淡々とエクシーズモンスターを召喚してきたというのに。

 

「……私の場には4体のエクシーズモンスターが並びました。がら空きのフィールドであれば……すぐに決着がつく」

 

「早とちりしてくれるな。お前なら私がこの程度で終わることなどないとわかるはずだろう?」

 

その言葉を聞いて目が覚めたようにレンの表情が変わっていく。

やはり口では冷たいことを言っていても私を傷つけることをためらっているのだろうか。

だが、ここまでモンスターを並べておいて、今更攻撃しないということは桂希達に裏切っていることを示すことになる。

そうなれば私のみならずレンも危険な目に遭うかもしれない。

 

「どうした? 私を刑務所へ叩き込むんじゃなかったのか? 仲間としての情でも抱いたか?」

 

「……ずるいなぁ……」

 

「ん……?」

 

「そんなものないって言ってる! 私は犯罪者に情なんて感じないから! それに……"デュエリスト"として、あなたを正面から叩き潰すまで! バトル!」

 

"デュエリスト"として……か。

その言葉を聞いて安心したよ。お前はこんな状況下でも仮初めの兵隊ではなく、"デュエリスト"としていてくれるのだな。

 

「【餅カエル】でダイレクトアタック!」

 

鏡餅のように重なった白いカエルの頭部にあるみかんが放り出され、私の方へと向かってくる。

相手には合計4体のモンスター。とてもじゃないが全ては受けきれない。

 

「ダイレクトアタック宣言時、手札から【BF-熱風のギブリ】の効果発動! このカードを守備表示で特殊召喚させるが……」

 

「いいよ……いいでしょう! ここは【餅カエル】の効果は使わない。そのまま攻撃するまで!」

 

通してくれたか。それであれば計算通りにいける。

きっとレンは私の2枚の伏せカードを警戒しているのだろうが、その警戒が失敗だったな。

 

「ならば【熱風のギブリ】が特殊召喚された時、トラップ発動! 【ブラック・リターン】! "BF"モンスターが特殊召喚された時、相手モンスター1体を手札に戻し、その攻撃力分ライフを回復する。お前の【FA-ブラック・レイ・ランサー】には消えてもらおうか!」

 

「くっ……なるほどね……。ですが……私は【餅カエル】の効果を発動! 手札の水族モンスター、【海亀壊獣ガメシエル】を墓地へ送ることで、その効果を無効にさせてもらいます」

 

やはりここで【餅カエル】の効果を使ってきたか。

ならば、残りの伏せカードで対処するまでだ。

 

「甘いぞレン。カウンタートラップ、【ブラックバード・クローズ】を発動! 相手のモンスター効果が発動した時、場の"BF"モンスターをリリースすることでそれを無効にし、破壊する! さらに……」

 

「なるほど……そのカードを伏せていたなんて……。さらにあのカードが出てくるってことね……」

 

「あぁ、【ブラックフェザー・ドラゴン】を特殊召喚することができる! "漆黒を引き裂く反逆の咆哮! 紅き翼翻し、鮮烈に轟け! 現れよ、【ブラックフェザー・ドラゴン】!」

 

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【ブラックフェザー・ドラゴン】☆8 闇 ドラゴン ③

ATK/2800

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黒白の翼を羽ばたかせながら、鳥獣のようなクチバシを持ったドラゴンが出現する。

 

「さらに、【ブラック・リターン】の効果は有効! 【FA-ブラック・レイ・ランサー】をEXデッキに戻し、その攻撃力2700を回復させてもらおう!」

 

赤見 LP4000 → LP6700

 

残ったレンのモンスターは攻撃力2500の【旋回のヴェスペネイト】と攻撃力2100の【FA-ブラック・レイ・ランサー】だ。

私の場には攻撃力2800の【ブラックフェザー・ドラゴン】がいる以上、これ以上攻撃は仕掛けられないはず。

 

「ふふっ、さすがは仁くん。想定外のことしてくれるから計算が狂っちゃうね……」

 

レンはそういいながら少し嬉しそうな表情を浮かべる。

元はといえば私とレン、そして一樹の三人で一番デュエルの成績がよかったのはレンだった。

私も一樹も何度やっても全然勝てなかったな……。

彼女が救助護衛班になってからは久しくデュエルはしてこなかったが、やはり対峙してみてよくわかる。

強敵だということが……。

 

「褒め言葉として受け取っておくよ。救助護衛班の活動でデュエルの腕がなまったんじゃないか?」

 

「ふふっ、残念だけどまだまだ私余裕だから。むしろこの程度じゃ私の優勢に変わりはないよ! 【餅カエル】が墓地へ送られたことで、墓地の【カッター・シャーク】を手札に戻す。そして、【FA-ブラック・レイ・ランサー】で【ブラックフェザー・ドラゴン】を攻撃!  "ブラッディ・スピア!"」

 

「なに……?」

 

【FA-ブラック・レイ・ランサー】

ATK/2100

【ブラックフェザー・ドラゴン】

ATK/2800

 

攻撃力は下回っているのに攻撃してきた……?

まだレンには2枚の伏せカードがある。このくらいは余裕で対処できるってことか……!

 

「永続トラップ、【炎舞ー天セン】を発動! 場の獣戦士族モンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで700アップさせ、そしてこのカードが存在する限りさらに300ポイントアップする!」

 

【FA-ブラック・レイ・ランサー】

ATK/2100 → ATK/3100

 

「くっ……上回るか……ぐぅ!」

 

【ブラック・レイ・ランサー】の紅き槍が【ブラックフェザー・ドラゴン】の胸元を貫き、そのまま衝撃が私へと飛んでくる。

少し痛むが、まだこの程度なら大したことはない。

 

赤見 LP6700 → LP6400

 

「続けて、【旋壊のヴェスペネイト】でダイレクトアタック! "アイアン・チャージ"!」

 

さらに大きな蜂型の機械仕掛けモンスターの大きな針が私の体目掛けて襲い掛かる。

 

「ぐおおおおっ!」

 

赤見 LP6400 → LP3900

 

その衝撃で体が地面を滑るように後退していくが、なんとか飛ばされずに耐えることができた。

先ほどライフポイントを回復できたおかげで、まだライフポイントに余裕がある。

厄介なカードもなくなった分、次のターン反撃に出られそうだな。

 

「ふぅ、まだライフがけっこうある……。私の【餅カエル】が消えて安心しているところでしょうが、そう簡単にはいきませんよ。赤見さん」

 

なんだかレンに敬語を使われるとすごく違和感があるな。

さっき思いっきり素が出ていたからもう戻さなくていいのに……と思うのは野暮だろうか。

 

「なにを見せてくる……?」

 

「このターンまだ通常召喚をしていない。なので、【カッター・シャーク】を召喚! その効果でデッキから【ランタン・シャーク】を特殊召喚! この2体のモンスターはエクシーズ素材とする時、レベルを3から5の好きな数値として扱える」

 

まさか……ランク4ではなく、ランク5のモンスターを出してくるつもりか。

 

「私はレベル5扱いで2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築! "漆黒を貫く勇猛果敢な真槍よ! 猛き希望を心に宿し、深淵を統べる牙となれ! ヴァリアント・シャーク・ランサー"!」

 

ーーー

【ヴァリアント・シャーク・ランサー】ランク5 水 獣戦士 ④

ATK/2500 → ATK/2800

ーーー

 

先ほど出た【ブラック・レイ・ランサー】に豪華な装飾が施されたまさに強化版と言えるようなモンスターが現れる。

攻撃力も【炎舞ー天セン】で上がっているため、かなり強力だな……。

 

「このカードはオーバーレイユニットを使うことで場のモンスター1体を破壊できる。この効果は他の水属性エクシーズモンスターがいる場合は相手ターンでも発動できる。私はこれでターンエンド」

 

相変わらず私の行動を封じるようなカードを用意してくるとはさすがだな……。

これは雲行きが怪しくなってきたぞ……。

いくら自爆する覚悟とはいえ、ここまで来たら負けたくはない……。デュエリストとして、このデュエル。最後まで諦めるつもりはない!

次のターンが勝負だ……。

 

紅谷 LP4000 手札0

ー裏ー罠ー

ーーエエー

 エ ー

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赤見 LP3900 手札2

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