勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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ちなみにこの作品、プロットとか特になく、なんとなくの方向性だけ先に決めておいて1話1話その場で考えて勢いで書ききってしまってます。
故に誤字脱字が多かったりガバガバ展開だったりしますのその辺は大目に見てください、何でもしますから!





第4章-守るものには笑顔も入っている。奥沢美咲の想うコト-
第1話 スポンジボ●の思い出


俺の名前は神剣奏也!どこにでもいる普通の高校生さ!ちょっと違うとしたらちょっとケンカに強いくらいかな!

 

・・・とかいうこの後公園のベンチに座る青いツナギの男に遭遇しそうなノリはこれくらいにしておこう。

俺は今公園のベンチではなくイベントスペースにいる。

イベントスペースといっても小さなステージがあるくららいでキャパも20~30人くらいの小さいものだ。ヒーローショーに使うようなものをかなり小さくしたものといえばわかりやすいだろうか。

 

 

「さあ!みんなを笑顔にするわよ!ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!」

 

 

そう、今回はこころが所属する「ハロー、ハッピーワールド!」、通称:ハロハピのライブが行われるということで声がかかり、観に来たのだ。

 

 

「じゃあいくわよ!えがおのオーケストラっ!」

 

 

そして奏でられる音楽。なるほど、これは楽しい。Roseliaは肌で感じる本格的な演奏、パスパレはかわいらしさ満点な華やかな演奏だ。

それに対しハロハピは盛り上げ、みんなを楽しませる、笑顔にすることを重視にした演奏だ。

ボーカルのこころ、ベースは商店街の肉屋の娘さんか?肉を買いに行くとたまに見る気がする。そしてドラムの人は控えめそうな印象とは裏腹に力強い音を奏でる。ギターの人は確か山吹さんと商店街のブライタルイベントに出演し、天才高校生役者としても有名な瀬田薫さんか。そしてミッシェル。あれってマジですげーな・・・中の人大変だろうに。

っていうかこれだけの人材を集めたこころってやっぱすげーわ。

 

 

「みんな順調に笑顔になっているわね!じゃあ次は・・・・」

 

 

こころがMCをする。しかしそこで変なのが乱入してきたのだ。

 

 

「おうおうおうおう公園でうるせーぞおめーら!」

 

「そうだそうだ、公共の場で騒音はやめてよ!」

 

 

そういって乱入してきたのは若いカップル。いかにもDQNという風貌で手もつのは大量の酒が詰まったコンビニ袋。そしてこいつら自身も酔っぱらっているように見受けられる。

なんというか足取りがおぼつかない。ちょっと足を引っかければ間違いなくコケそうだ。

推察するに日曜なのをいいことに近くでDQN仲間と集まって昼間から酒盛りをしていたのだろう。女性もいるのをみると乱パかもしれないが今の俺には関係ない。

それで酒が足りなくなり買い出しに出た帰り、酔っぱらっているのが災いして取り掛かった公園でライブをやっているこころたちを疎ましく思って因縁をつけ始めたと。

 

 

「あら!あなたたちも混ざりたいのかしら?」

 

「ああ、なるほど!私たちの奏でる音色は異世界の人まで引き寄せてしまうんだね!ああ、儚い・・・」

 

 

うーん、このひとおかしい(確信)

えっ何いってんだあの人???

というかDQNを異世界人に例えるとは・・・

確かにああいった人種は女子高に通っている人からするとそう見えるかもしれない。

ううむ、例えが言いえて妙すぎる。

・・・そんな場合じゃなくない?これ?

子供とかすんごい怖がってるよ?観客も「えっ・・やだどうしよう」って感じになってるし。

 

 

「こころん、薫くん、その人たちはそういうんじゃなくて・・・」

 

 

MCでは結構はちゃけていた肉屋の娘がまっとうなこという。確かにそういうんじゃない、ナイス突込みだ。

ドラムの人は目が点になってあわあわおりどうしていいかわからない状態だ。

そしてミッシェルは・・・

 

 

「みんなー安心してー。怖い人はミッシェルがやっつけちゃうよー」

 

 

キヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアシャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

とまあ一昔前に流行った某ハンバーガー屋のCMの真似事は置いておこう。

女の子の声でそういうとミッシェルが男たちの前に立ちふさがったてところから再開再開!

 

 

「ミッシェルーがんばれー!」

「わるものやっつけてー!」

 

 

その様はまるでヒーローショーだ。

さっきまで怖がっていた子供たちだけでなく、その場にいた主婦の方、女子高生などみんなが一斉にミッシェルを応援しだしたのだ。

 

 

「ああ?なんだこのクマ?やっつけるだと・・・?やれるもんならやってみろコラ!」

 

 

想像以上の声援にいたたまれなくなったのかそういって殴り掛かる男だが、足を引っかけられたみたいでコケてしまった。

顔面から顔に突っ込む男はものすごく痛そうだ。俺だったら絶対に嫌だね、無様だし痛いし。

 

 

「ちょっとーはやくそのキモイクマやっちゃってよー?なに遊んでんのー?」

 

「チッ・・・!酒が回りすぎてんのかよ」

 

 

そんなことを呟いて言い訳をする男。正気を失って暴れまわると面倒だし・・・しゃーないここらで助け舟を出すか。

 

 

「コラー!ライブの邪魔をするなー!かーえーれ!かーえーれ!」

 

 

ここで始まるは俺渾身の帰れコール。

予想通りみんなそれに乗ってくれた。こういうとき女性子供の一体感は素晴らしいと思う。

 

 

「かーえーれ!かーえーれ!」

 

「う、うるせえお前ら・・・黙れ!」

 

「かーえーれ!かーえーれ!」

 

「ねえ、こいつらキモイ。もういいよ、みんな待ってるしいこ!」

 

「クッソ・・・今日は勘弁してやらあ」

 

 

そんな捨て台詞を言って男たちは逃げるようにその場を後にした。

いやあカッコわりぃなあ・・・・

 

 

「さっすがミッシェル素晴らしいわー!さて、悪い子もいなくなったところでライブの続きをするわよ!」

 

そんな感じでライブは続き、大盛況で終わった。

後片付けをし、こころたちと合流すべくそっちへ向かう。

 

 

「あら奏也!どうだったかしら?私たちのライブは?」

 

「ああ、いいものを見させてもらったよ。アクシデントもばっちり乗り越えてさすがだった」

 

「あれはミッシェルのおかげね!それと、最初声を上げてくれたの奏也よね?助かったわ!」

 

「ああ、帰れ帰れコールのことか。お役に立ったなら何よりだ」

 

「さて、じゃあ奏也にハロハピのメンバーを紹介するわ!みんな!」

 

 

ここでようやく自己紹介だ。こころの他に4人の女の子がいる。それぞれが話し出すのを俺は聞くことにした。

 

 

「私は瀬田薫。2年生、ギター担当さ!君の今日の活躍は素晴らしいものだったよ」

 

「お褒めにあずかり光栄だ。俺も2年だからタメか。俺は神剣奏也。こころの幼馴染でな、その縁でここにいる」

 

「幼馴染という縁が奏也を呼び込み、その結果起きたのが今日の奇跡ということか!運命とは必然、こうなることは最初から決まっていたんだね!ああ、儚い・・・」

 

「あの、何が儚いのかわからないのだがどういうことか教えてもらってもいいか?」

 

「つまり・・・そういうことさ」

 

「あっ・・・(察し)」

 

 

あ、ダメだ。この人も頭ハッピーワールドだわ・・・

なんでこう、才能のある人間ってのは変態が多いんだ?

 

 

「えーっとそっちの人は・・・肉屋の」

 

「あ!?知ってるの!?はぐみはね、北沢はぐみっていうんだ!ウチのコロッケはおいしいよ!はい、これお裾分け!」

 

 

そういって出されたのはコロッケだ。一口食べるとサクッサクの衣と肉汁が広がり、それを受け止めるポテトの風味と舌ざわり。控えめに言ってもうますぎるコロッケだった。

 

 

「なんだこれ・・・・ありえねえ・・・」

 

「え・・・?おいしくなかった・・・?」

 

 

シュンッって顔をする。

おいお可愛いぞこの子。っとそんなこと言ってる場合じゃない。

 

 

「逆だ逆、そうじゃなくて美味すぎるってことだ」

 

「ほんと!?よかったら買いに来てね!サービスするから!」

 

「ああ、よろしくな」

 

「次は花音ね!」

 

 

そして次に紹介されるのはドラムの子。

 

 

「えっと松原花音です。ハロハピではドラムをやってて・・・その今日はありがとうございました。ああいうのに慣れてないからどうしていいかわからなくて・・・」

 

 

ものすごく控えめな子だ。この部分は燐子さんに通ずるところがあるかもしれない。

しかしその表情とは裏腹に、彼女の叩くドラムは自信にあふれてて力強いものだったのを覚えている。

 

 

「よろしく。自信にあふれた力強くていいドラムだったよ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

そう言ってあげると安堵し、ほほ笑んだ。

うーん、この子も可愛い。なんというか俺が知っている女の子って全体的にかわいい気がする。

 

 

「それで・・・美咲!」

 

「あーはいはい。えっと、奥沢美咲です。ハロハピでの役割は・・・・うーんなんていったものか・・・」

 

 

そこにいたのは無気力系の美少女。奥沢美咲と名乗るこの子の声、間違いなくミッシェルのものだ。この子がミッシェルの中の人か。

そう考えるとすごい度胸だ。TDN女子高生とは思えない。

 

 

「美咲はね!ミッシェルの代理人よ!ミッシェルのスケジュールを調整したり、呼んできてくれるの!」

 

 

奥沢さんの言葉を遮りこころが声を上げる。

そこで違和感を感じた俺の感性は狂っていないと思う。故に俺も声を上げた。

 

 

「・・・・え?ミッシェルってこの」

 

「あー神剣さん神剣さん。いいんです、このまま話合わせてくれれば」

 

 

奥沢さんでしょ?って言おうとしたところで奥沢さんから直々にストップが入った。

 

 

「どういうことだ・・・・?」

 

「あの3人、ミッシェルの正体が美咲ちゃんって気づいてないの」

 

「・・・・は?」

 

 

松原さんから聞いた内容はこころ、瀬田さん、北沢さんは色々あってミッシェルの正体に気が付いていないと。

頭ハッピーワールドすぎやしませんかね・・・?

 

 

「これが私たち、ハロー、ハッピーワールド!よ!」

 

 

ということらしい。なんだよこころ、普段ぶっ飛んでるくせにいいバンドやってんじゃねえか。

一通り自己紹介が終わった後、みんなでカフェでお茶を飲んだ後解散となった。

 

しかし・・・俺は覚えていた。

ライブ中に乱入してきた奴が去り際に。

 

「ちくしょう・・・覚えてろよ・・・今夜・・・」

 

とつぶやいていたのを。

そしてさっきから気づかれないように俺たちの後をつけている奴らがいることを。

・・・まあ俺に気づかれているわけどね。

 

 

 

 

「じゃあ私はこっちね!美咲、花音、奏也!また今度会いましょう!」

 

 

解散の流れになり、瀬田さんと北沢さんはすでにわかれた。そして分かれ道になったこころが離脱する。

 

 

「じゃあ俺もこのあたりで。気を付けてな」

 

「あ、はい。今日はありがとうございました」

 

「ドラムほめてもらってうれしかったです。またお願いします」

 

 

ま、ここで俺も後ろからついていくんですけどね。

当然、奥沢さんたちをつけている奴らの後ろをだ。うん、今日いた酔っ払いの男1人と他2人、計3人か。3人・・・空手部の部員とかじゃねえよなあいつら。

そんなことを考えていると、一人が声を荒げる。

 

 

「おい!待ちやがれ!」

 

「・・・え?あ、今日の・・・」

 

 

それを見て奥沢さんが今日のライブを妨害した奴だと認識する。

しかしどういうことか、特に焦る様子は見受けられない。

 

 

「テメエ今日のクマの中身だろ?お礼に来たぜ」

 

「み、美咲ちゃん・・・・」

 

 

松原さんがおびえた様子で奥沢さんの袖をキュッと掴む。

 

 

「あーはいはいなるほど。お酒の力で気が大きくなって、イキって乱入したのはいいけど得体のしれないクマに転ばされて恥をかいたからそれとは無関係なお仲間を連れて女子高生にお礼参りに来たってことですかーすごいですねーわーぱちぱち」

 

「え・・・・!?美咲ちゃん!?」

 

 

っておいマジかよ。奥沢さんメッチャクチャ挑発してんじゃねえか・・・・

あ?俺もいつもしてる?しらんがな。

しかしそんなこと言ったら・・・

 

 

「テメエクソガキィ!もうシラフだからどうなっても知らねえぞ・・・?」

 

 

こうなるに決まってるってそれ一番言われてるから。

そしてまずい、殴りかかった。俺もいかねば・・・!

 

 

「別に酔っぱらってなくてもあなたそんなに強くないですよ」ドゴッ!

 

「うぐっ・・・ガハッ・・・!」ドサッ

 

「なんだと・・・・?」

 

 

無気力な言葉とは裏腹に放たれる強烈な一撃。

優しい暴力とか中途半端なシメ技とかそんなちゃちなもんじゃねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・

 

 

「おい、女子高生だからってそんなふうに遊ばなくていいんだぜ?おい?」

 

「あのーそっちのお二人さんはこの件に関係ないと思うんですけど・・・やります?」

 

 

ひきつった笑顔で対応する奥沢さん。

できればやりたくねえなあという雰囲気がひしひしと伝わってくる。

 

 

「酒抜けたばっかでまだカンが鈍っただけだろ!オラア!」

 

「ものごとに対していいわけばっかする人って決まって強くなれないんですよ」

 

 

ゴカッ!バキッ!

 

 

強い。助けに行こうとしていた俺の足は止まり、その立ち振る舞いに見とれていた。

そして俺や幼馴染たちと変わらぬ速さで敵を撃沈したのであった。

 

 

「美咲ちゃん・・・?」

 

「花音さんごめんなさい、怖いとこ見せちゃいましたね。もう大丈夫ですから」

 

「でも美咲ちゃん、どうして・・・?」

 

「ちょっと昔から格闘技習ってるだけですよ。深く聞いてくれないと助かるんですけど・・・」

 

 

格闘技。空手でもなく格闘技という言葉を使った。

普通、格闘技をやっている人間は空手ならからて、テコンドーならテコンドーと固有名称を用いるのが普通だ。それをぼかして格闘技っていうのは「名称がない」からだろう。

名称がないケンカに勝つための格闘技・・・・どっかで聞いたことありませんかね?

すぐさま俺は出ていく。あの身のこなし、動き、クセこれはまさか・・・・

 

 

「ん?まだ仲間が・・・って神剣さん?」

 

「奥沢さん・・・」

 

「あー・・・もしかして見てました?」

 

「ああ。なあ、もしかして君は・・・」

 

 

俺は確信を持つ。そして言葉をつづけようとしたところで奥沢さんが俺の言葉を上書きした。

 

 

「やっと思い出したんだ。久しぶりだね、奏也くん」

 

 

そこにいたのはハロー、ハッピーワールド!の奥沢美咲ではなく、俺の昔の記憶が呼び起こした中にいた少女。

幼き頃に出会い、そしてともに鍛錬したことがある少女だったのだ。

 




★元ネタ解説★

●青いつなぎの男

ご存知くそみそテクニックに登場する阿部さん。
「やらないか」という名台詞で表したほうが分かりやすいかもしれない。
元ネタも知らないのに使う奴は†悔い改めて†

●キヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアシャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

一時期マクドナルドのハッピーセットではスポンジボブが喋るストローだのコップだのおもちゃだのが配布されていた。
それを聞いて喜ぶ子供の画を取りたかったのだろうが、実際CMで放映されたのは、おもちゃが喋るのをみて大騒ぎしている・・・どころか発狂しているという言葉がふさわしい子供たちの姿であった。
『キヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアシャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』と叫びながら目ん玉をひん剥いて暴れ、アヘ顔で顔をブンブン振るうのを全国のお茶の間に晒した子供たちはこれを自身の黒歴史にしているに違いない(確信)
まさにハッピーセットではなくハッキョーセットといえるだろう。


ハロハピ編のヒロインは美咲に決まりました!
しかもこの美咲さん、今までとはちょっと違いますね。
引き続きよろしくお願いいたします。
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