勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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第3話 なかよしこよしのアニマル3人組

「待ちな」

 

俺たち3人はクソ共4人の前に立つ。そして無理やり瀬田さんを引き寄せ、奴らから避難させる。

 

「俺たちは君の味方だ。安心してくれ。とりあえず逃げるんだ」

 

「恩に着るよ、すまない・・・」

 

 

そのまま瀬田さんは走って逃走をした。ちなみに薫をハメた女子生徒のうまく逃げおおせたようだ。あいつのことはあとで調べるとしてとりあえず一安心。

さて・・・

 

 

「なんだお前らふざけたカッコしやがって・・・」

 

 

するとずいぶんなご挨拶・・・ってわけでもないか。突然クッソリアルな馬のマスクを被ったなかよしこよしのアニマル三人組(大嘘)が現れたら誰だって動揺するだろう。

 

 

「通りすがりの悪党狩りって言ったところだよ」

 

「あ、おい待てい。それ俺のセリフだゾ」

 

「細かいことはいいんじゃないかな?」

 

「それもそうか」

 

 

まあたまにはおたえにセリフ譲るくらいいいか。

 

 

「おい!!お前から割り込んできて無視して話進めてるんじゃねえ!!」

 

 

はっ、いかんいかん。おたえのペースに巻き込まれていた。って今回は俺も乗っかってたか。

 

 

「ああ、すまんすまん、いくらお前らが存在価値のない生ゴミだとしても失礼だったかな」

 

「ええ・・・結構ひどいこと言うんだね」

 

「うん、スイッチはいるといっつもこんな感じだよ」

 

「昔はこんなに口悪くなかったような・・・・」

 

 

初めて俺たちに同行する美咲に対しておたえはそう返す。

俺ってそんなに口悪いかなあ?(無自覚)

 

 

「ま、今は今だ。そんなことよりゴミ掃除せにゃいかんでしょ。ってんー???お前・・・とお前。どっかで見たような・・・・」

 

 

そう、そのうちの二人はどっかで見たことある。

んー・・・どごだったか。・・・ってあ!そうだ!

 

 

「お前ら五味葛の手下じゃねえか!俺らがカチコミする前に逃がした奴ら!」

 

 

そう、1章のラスボス、五味葛のアジトに突入する寸前。奴のバーから2人逃げるのを見たのだ。

暗かったけど街灯で顔はくっきり見えたので覚えている。

あの時は追いかけてる時間も惜しかったから捨て置いたけどまさかこんなところで再会するとは。

 

 

「たまげたなあ」

 

「なんだと・・・?ってことは五味葛さんが潰されたのはまさか」

 

「お前らが・・・?」

 

「あ、私は新入りなんで知らないですはい」

 

 

とっさに美咲がそんなこというが敵は聞いていないようだ。

 

 

「どっちにせよ俺たちのことを知ってて顔を見られちまっなら生かしちゃいられねえな」スッ

 

 

そして懐から出したのはドス。キラリと刃が光り、切れ味のよさを物語っている。

 

 

「おードスだドスだ」

 

「リーチなら私が勝ってる。今日も銀河を砕く旋律を奏でようかな」

 

「っていうか二人ほんと動じないんだね。私、地味に緊張してるんだけど・・・」

 

ギターの形をした何かを携え、おたえはやる気十分のようだ。

それに対し美咲はこういった相手での実戦は初めてなんだろう。

緊張した面持ちだ(見えないけど)

 

 

「お前なら大丈夫だ。よし、行くぞ。と、その前に。おいそこのお前。今生かしちゃ置けないって言ったよな?」

 

「それが何だってんだ?」

 

「つまり俺を殺す気でいると。そういうことだな。なら、覚悟は決まっているんだろうな?」

 

「あ?なーにが?」

 

 

青筋を立てながらドスを構えに睨みつけてくる男はイライラしながら言う。

 

 

「殺すってこたあ殺されるかもしれないって覚悟をだよ」

 

「んなもんしるか!死ね!」

 

「おっと・・・うお!?」

 

 

回避したが服の袖が少しかすってしまった。

しかしそのかすった袖はスパッと切れてしまったのである。

 

「おお・・・・すげえ切れ味。やりますねえ!」

 

「次はてめえの肉を切ってやるよ。オラア!」

 

「サービスは1回だけだ。2度目はない」ガシッ

 

「なっ!?離せ!」

 

「やだよ。そーい!」

 

 

やつの腕をドスごと掴み、そしてそのまま放り投げた。

勢いよく空中を舞った結果コンクリート製の壁におもいっきりぶつかり、そのまま落下してさらに地面で全身を強打したようだ。

 

「あ・・・っ・・・ガハッ・・・!」

 

そしてそのまま動かなくなる。

一丁上がりだ。

 

「ア、アニキ!てめえ、よくもアニキを!」

 

 

「ふぅん。お前、こいつの舎弟だったのか。しかしお前ら、あの日逃げたということは組を抜けたということだろう?なぜこの町にいる?」

 

「この町は結構好き放題やってもばれにくいからな。そんなこたあどうでもいい。アニキの仇、取らせてもらう!」

 

「仇っておまえ死んでないやんけ」

 

 

 

「これはギターの形をしたなにか。演奏はできないけどすべての部位が鋼でできているの」

 

「何が言いてえ?」

 

「んー・・・どれだけ叩いても壊れないってことかな。叩いた対象以外は」

 

「女に何ができるってんだ?オラ、これドスだ!なんで動じねえ!」

 

「・・・・?なんで動じる必要があるの?」

 

「声はボケっとしてるのに気配が・・・」

 

「さて、と」

 

 

 

「あなたはハナゾノランドの住人にふさわしくないかな」

 

 

 

ドガッ!バキッ!ゴンッ!

 

 

 

 

「うっわー・・・二人とも派手にやってるなあ。まあでも私も聞きたいことあるからいいか・・・ねえ、聞いてもいいですか?」

 

「あ?」

 

「なんでさっきの人狙ったんですか?」

 

「なんでそんなことお前にしゃべる必要があるんだよ」

 

「ま、そーですよね・・・んじゃ、聞き出し方を変えなきゃ」

 

「なんだと・・・?えっ!?ぎゃああああああああああああああああ」

 

「あーうん、痛いですよね、腕が変な方向に曲がってますし」

 

「お前なんなんだ・・・俺たちのことも怖がらねえ、容赦がねえ・・・小柄だしガキなのもわかる・・・なのに何なんだあああ!」

 

「うーん、通りすがりの悪党狩り・・・だっけ?でも私にはそんなの関係ないや」

 

 

 

 

「片付いたか?」

 

「うん」

 

「まあね」

 

 

ひとまず終わらせる。こちらは全員無傷(俺の袖以外)

そして敵は全員ノビている。

 

「うーん・・・奥沢さん、すごいね。強い。こういうこと慣れてるの?」

 

「あー・・・いやそういうわけじゃないんだけど」

 

「おたえ、その辺のことは後で説明する。美咲もそれでいいか?」

 

「奏也がそういうなら」

 

「やっぱそうなるよねー・・・まあ仕方ないか」

 

 

よし、ひとまず幼馴染たちはこれでいい。

おっと、奴らにも話を聞かなきゃな。

 

 

「起きろオイコラ。おい!」バシャッ

 

 

往復ビンタを連続でお見舞いし、顔に水をぶっかける。

するとリーダー格が目を覚ます。

 

 

「・・・あ?おめえらこんなことしてタダですむと・・・・」

 

「タダですまねえのはおめえらのほうじゃねえの?ヤクザ崩れだろうに組のシマで女子高生にシャブ売るなんてよ。お前の元親玉がやったことを忘れたのか?」

 

 

「ま、まさかお前組の制裁・・・・!?」

 

「さあ、それはどうだろうなあ」

 

 

お、勘違いしてくれてるっぽい。これはいいかもしれない。

 

 

「ちょっと聞きたいんだけどいいかな?」

 

 

すると急に美咲が口を開く。

 

 

「あなたたちって誰かに頼まれてやったんですか?別にクスリ売るだけなら欲しい人に売ればいいだけなのに、わざわざ他の女子高生使ってまで薫さ・・・あの女子高生を狙うなんて。それに仕事って言ってましたよね?その辺はどうなんです?」

 

 

確かにそうだ。わざわざあんな回りくどい方法を使って、しかも全く買う気のない瀬田さんを狙った理由。それが不明すぎる。

誰かに頼まれて、何かの思惑があって瀬田さんを狙ったのだとしたら合点がいくし、そうなるとこの件には黒幕がいるはずだ。

 

 

ドゴッ!!!

 

 

「なんというか・・・いったほうが身のためだと思いますけど・・・・」

 

 

口調は無気力だがその表情は違う。そして放たれた拳はコンクリートの壁を砕いた。

 

 

「か、勘弁してくれ・・・!確かにシャブは売ったが組のシマは荒らしてない・・・・!頼まれただけだ!」

 

 

お、これは無駄な力を使わず話は聞けそうだ。ナイスアシストだぜ、美咲。

 

 

「ほう、では誰に頼まれてなんでこんなことをやってるか聞こうか」

 

「依頼人の指示でよ、指定された奴を拉致ってシャブを打つ。そんで依存症にさせて、買わなきゃいけない体にしちまって継続的に売る。それが俺たちの仕事だ」

 

「羽丘女子の生徒ばかりなのはその依頼人の指定ってことだな?」

 

「そうだよ!俺らはただシャブを仕入れてあとは依頼通りこなしただけだ!」

 

「さて・・・じゃあその依頼人の名前を聞かせてもらおうか」

 

「顔や名前は知らねえ・・・」

 

「・・・隠すとお前らのためにならんぞ?」

 

「本当だ!やり取りはいつもメール、報酬も振込だから顔を合わせたことがないんだ!」

 

「なるほどだ・・・ではそれに関する情報一切をこちらに寄越せ」

 

「くっ・・・それは・・・」

 

「どうなっても知らんぞ・・・?」

 

「わかったわかったわかったよもう!渡すから命だけは・・・命だけは!」

 

 

とりあえず奴からやり取りに使ったという携帯をぶんとり、中を確認する。確かに依頼内容が記載されたものが出てきた。

被害者は思いのほか多くない。まだ数人ってところだ。

 

 

「なるほどな、これは有力な情報だな」

 

「それじゃあ!」

 

「ああ、俺たちはお前らを悪いようにしない」

 

「本当か!?」

 

「ああ。その代わり、俺たちが現れたことやかかわったことは他言無用だ。いいな?」

 

「わかったから!」

 

「じゃあそこで伸びている奴を連れてさっさと消えろ」

 

「ひ、ひいいいいいいいいいいい」

 

 

 

 

「・・・よかったの?逃して?」

 

「うん。奏也の判断だから間違いないとは思うけど、結局実行犯だしあの人たち」

 

「うーん、ソウダナー・・・・」

 

 

そこで俺は電話をかける。電話先は蘭だ。

 

 

「もしもし蘭か?支給調べてほしいものがある。ああ、携帯とネットバンキングの口座と・・・あとあヤクザにチクってほしい情報が・・・」

 

 

蘭に依頼を果たした後電話を切ると美咲がこっちを驚いた顔をしていた。

 

 

「ん?どしたの美咲?」

 

「えっ・・・いやーあの悪いようにはしないって言ってたけどさっきの明らかにあいつらをチクるって言ってたよね?」

 

「うん、私もそう聞こえた」

 

 

おたえも同調する。ああ、なんだそんなことか。

 

 

「俺は”俺たちは悪いようにしない”って言っただけだぞ?俺たちが情報を与えたヤクザがどう動くかなんて、俺の知ったこっちゃねーよ。人の人生をダメにした報いは受けてもらわないとな」

 

「・・・・・!」

 

「おいみさきち、そのこいつ・・・屁理屈言ってやがる・・・!みたいな顔やめロッテ」

 

「ソッチこそみさきちはやめんか・・・ああ、でもうん、そうだね。なんというか奏也くんがどんな人なのかがだんだんわかってきたよ」

 

「さすがは奏也」

 

「ま、いいじゃん。後のことはプロの方にお任せしましょう。さて、美咲。今から俺たちのアジトに行く。そこでみんなを紹介して俺たちがやっていることを説明するぞ」

 

「あ、私も奥沢さんのこと気になってた」

 

「まあ私も気になってはいたけどさ・・・

 

 

そして俺は他の幼馴染に集合の連絡をして、そのままアジト・・・まあ俺の家だが。そこへ向かい、美咲に対し、そして幼馴染たちに対して色々説明をするのであった。

 

 




3話に収めたいのについ多くなってしまう・・・

もう1回続きます。

引き続きよろしくお願いいたします!
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