勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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第5章-闇の中にある闇!闇×闇×闇!-
第1話 こ↑こ↓


「ふう・・・授業終わったなあ。早く香澄たちと合流するか」

 

 

少し早めにすべての授業を終えた市ヶ谷有咲はこのあと控えるPoppin'Partyの練習のため、メンバーと合流する前にお手洗いによっていた。

 

「さぁてと、さっさと済ませていくか―ってん・・・?」

 

 

個室のドアを開け、そこに鎮座する洋式便器に向かう有咲であるがある違和感に気が付いた。

 

 

「今何か光って・・・?」

 

 

そう、便器の手間。そこに何か光ったような気がしたのだ。

 

 

「うーん、あんま気が進まねえけど・・・あ、そうだ」

 

 

有咲は何かを思いつき、身を翻し掃除用具入れに向かったのだ。

 

 

「えっと・・・お、あったあった」

 

 

取り出したのは便所ブラシ。有咲はそれを携え再び個室へと向かった。

そしてその光った箇所を目がけて便所ブラシを放ったのだ。

 

 

ボチャンッ!

 

 

すると落水音とともに何かが落ちた。

それは・・・小型の盗撮カメラだったのだ。

 

 

「えっ・・・ウソだろ・・・?」

 

 

有咲は戦慄した。自分が通うこの高校にこんなものが仕掛けられているなんて思っていなかったからだ。

 

 

「やだ・・・・!そんな・・・!」

 

「あれ・・・?有咲?」

 

「おたえ・・・!」

 

 

 

授業が終わって放課後。これからポピパの練習だけど、私はちょっとお手洗いに行きたくなっちゃって向かった。

そして扉を開けると個室のドアが半開きになっていって、誰かの体が出ていた。

どうしたのかな?それにこの後ろ姿は・・・

 

 

「あれ・・・?有咲?」

 

「おたえ・・・!」

 

「どうしたの?そんなとこで」

 

「あのな・・・おたえ!実はこれ・・・!」

 

「・・・これは」

 

 

有咲が指さす先、トイレの中に沈むそれは明らかに小型の盗撮カメラだった。

 

「なにか光ったと思ってそれでつついたら落ちてきて!どうしよう、こんな・・・」

 

「有咲、落ち着いて。私たちで判断するのは危ない。とりあえず先生に言いに行こ?私、呼んでくるからちょっと待ってて。あ、騒ぎを大きくするのもあれだし、落ち着いて待っててね」

 

「わ、わかった」

 

 

 

 

私は職員室に向かう。と、その途中、教頭である東さつき先生に出会った。

 

 

「教頭先生」

 

「あら、どうしたのかしら?えっと・・・」

 

「花園です。1-Aの花園たえです」

 

「花園さんね。それでそうしたのかしら?焦っているみたいだけれど」

 

「実は・・・」

 

そして私はさっきトイレで起こった事態を話した。

すると教頭先生は顔色を変えてすぐに向かおう、といった。

 

「有咲、教頭先生連れてきた」

 

「あなたが発見者の市ヶ谷さんね。モノは?」

 

「ここです」

 

 

こうして私たちは教頭先生にカメラを託し、教頭先生は校長先生に話を通してくれると約束してくれた。

しかしその後、警察が来たわけでもなく盗撮の話が告知されたわけでもない。

私はここで直感したんだ。あ、これもみ消されたなと。そういえば今の校長先生は今年定年だし、教頭先生も大事な時期らしい。

定年間際に問題が起これば退職金は減るし教頭先生も校長になるための推薦ももらえなくなる。

仲のいい先生に聞いてもその話はするなって釘を刺されてしまった。有咲も同じみたいだ。

闇が深いなあ教育の世界って。

 

 

 

「ってことが結構前にあったんだけど」

 

「長い回想お疲れさん」

 

 

おたえから話を聞いた内容はまあこんな感じだ。

さすがに他のメンバーや一般人を巻きこむわけにはいかなかったから俺たちだけに話したということだ。

その話を俺のほかに紗夜、日菜、そしてすっかりここの住人になってしまった美咲が聞いていた。

ちなみにこころはしばらく来られないらしい。家の用事らしいが、美咲によるとハロハピの練習にもあまりこられていないらしい。それをみると忙しいのは本当みたいだ。

 

 

「なるほど・・・そんなことが。しかし腐っているわね」

 

「おねーちゃんの気持ちもわかるけどさ。んー・・・その辺は仕方ないんじゃないかなー。立場や権力に固執する人ってやるときはとことんやるからねー。芸能界でもそういう話珍しくないしさ」

 

 

日菜はこう見えてリアリストだ。率直に意見を述べる。

 

 

「まー確かにねー・・・今に始まった話じゃないけど。それにこの町自体闇の塊みたいなものだし」

 

「美咲が言うこともわかるな・・・闇の中にある闇ってこれもうわかんねえな」

 

 

闇×闇×闇!ヤミづくしで嫌になるぜ。

同じ闇でも金髪ツインテールの闇なら大歓迎だけどよ。

 

 

「で、これを見て。あ、奏也はダメ」

 

するとおたえは持参していたノートパソコンを開き、あるページを開いた。

どうやら動画を再生するサイトのようだ。

 

 

「なんでだよ」

 

「女子高生がおしっこするところ見るのが好きな変態ならあれだけど」

 

「ああ、そういうことか」

 

「そ。」

 

「奏也、花園さん、どういうことかしら?」

 

紗夜は今のやり取りをみて疑問を感じたようだ。

ま、俺とおたえの会話ってわりと具体的な言葉がなくても通じるから他の人からみたら違和感があるかもしれない。

 

 

「これは盗撮動画を見られる有料サイト。これみて」

 

 

『ガチ盗撮!花の女子高生、花びらから放たれる美しき聖水!!』

 

 

「ひどくセンスのないタイトルですね・・・ってこれ、この制服は・・・!」

 

「うちのじゃん・・・」

 

 

タイトルにあきれる紗夜とその後に判明した事実に驚きの顔を隠せない美咲。

 

 

「やっぱそういうことか。犯人は盗撮動画をこ↑こ↓に売って金を儲けているわけだ」

 

「そういうことになるね。バックログも全部見放題だったから全部チェックしてカメラが仕掛けられている場所の周期を予測してみたの。そしたら次にカメラが仕掛けられる可能性がある場所の候補は3箇所だね」

 

「3か所・・・ああん、なるほどね。それで私たちに話したんだ」

 

「あ、そっかおねーちゃんとおたえちゃんと美咲ちゃんで3人。つまりそういうことだね?」

 

「なるほど、そういうことですか」

 

「気づいたみたいだね。とりあえず1週間張ってみよう」

 

「それでよおたえ。なんでお前有料の違法サイト見られるんだよ・・・?」

 

「あ、これ蘭ちゃんに頼んで見られるようにしてもらった。IPを完全に隠匿して課金しなくてもアクセスできる特殊仕様。犯罪サイトに払うお金はないよ」

 

「マジかよ・・・蘭すげえな・・・ま、学内の手伝いはできないけどなんかあったら言ってくれよ。力になるぜ」

 

 

 

あれから3日経つがカメラを仕掛ける人はやってきません。

そもそも相手の目星もつかない。男性教師の仕業なのか、生徒がお小遣い稼ぐのにやっているのか、それとも外部からの侵入者がいるのか。

それすらも実際に捕らえてみないとわからないというのがつらいところです。

 

 

「氷川さん、最近見回りが熱心ね」

 

「委員長。ええ、まあ仕事ですから」

 

 

声をかけてきたのは風紀委員長の津藤美沙先輩です。

 

 

「・・・もしかしてあの噂のせい?」

 

「あの噂、とは?」

 

「ほら・・・なんか盗撮があったとか、この学校で」

 

「・・・そんな噂があったのですか?」

 

「あんまり広がってないけどね。なんか学校側が隠してるんじゃないかって噂になってるよ」

 

 

なんと。私たちが知らないだけで結構噂になっていた・・・?

 

 

「そうなのですが。そのことは知らなかったので違いますよ。すみません、この後バンドの練習があるのでこれにて失礼します」

 

当たり障りのない回答をしたところでそろそろ出ないと練習に間に合わなくなることに気が付いた。

 

 

「あ、Roseliaってやつ?あなたみたいな真面目な人がバンドやるなんて意外ね」

 

「バンドがチャラチャラしているっていうのは偏見ですよ。よかったら今度ライブにご招待します」

 

「そうね、機会があれば」

 

「では、失礼します」

 

 

 

一向に敵は現れない。ま、焦っても仕方ないしそれ以外は日常を謳歌しようかな。奏也も常々それを言ってるしね。

そんなこんなでポピパのスタジオでの練習を終えた私たち。

CiRCLEから出るとタイミングよくRoseliaの面々と出会った。

どうやら白金先輩とあこちゃんはちょうど帰ったみたいでリサ先輩、湊先輩、紗夜さんがいる。

 

「あれー?ポピパのみんなじゃん!」

 

「あ、リサ先輩!Roseliaの皆さんも練習終わりですか?」

 

「香澄は今日も元気だねー!そだよー!」

 

「なんだ、お前たちもいたのか」

 

「え・・・?そ、そそ奏也!?」

 

「なんだよリサ、そんなに大声出して驚いちまうじゃねえか。ま、確かに俺がいるほうが珍しいか・・・」

 

 

奏也はスタジオに向かう途中で偶然捕まえた。

ま、捕まえたのは香澄だけどね。

 

 

「だってその、心の準備が・・・」

 

「・・・?何の準備だよ?」

 

「な、なんでもない!」

 

 

んー・・・これってもしかしてリサ先輩は奏也のこと好きなのかな?

だとしたらリサ先輩可哀そうだなー・・・奏也すごく鈍感だし。ほら、今もわかってない。

 

 

「・・・・」

 

 

と、そんなことを考えていると湊先輩が後ろでニコニコしながらリサ先輩と奏也のやりとりを見ていた。

あ、湊先輩も知ってるんだね。

 

 

「痴話喧嘩は程々に、時間も時間ですしそろそろ帰りましょう」

 

「紗夜!ち、痴話喧嘩だなんて!」

 

「それはさておきそろそろいい時間なのは間違いないな」

 

 

奏也はあっけからんという。ここまで鈍感だと逆に面白いなあ。リサ先輩には悪いけどね。紗夜さんもこの挙動をみて私と同じことを考えているみたいだ。なんだか不思議な表情を浮かべている。

そしてなにも気が付いていない奏也、紗夜さん、リサさん、湊先輩とポピパで別れ、帰ることになった。

 

 

 

 

「リサもっと奏也くんにくっつきなさい」ボソッ

「そ、そんなんムリ!」

「あ、今井さん。やはりそういうことなんですか?」

「さ、紗夜までえ・・・」

 

なにやら後ろで3人が内緒話をしており俺が置いてけぼりになっている。

何を話しているのか気になるところであるがリサは赤面している。ああ見えてリサはぴゅあっぴゅあなので、あの反応を見るに何か卑猥な話でもしているのだろうか?

女性同士だったらそういう話も普通ってよく聞くからね(偏見)

 

prrrrr

 

 

なんてしょーもないことを考えていたら電話が鳴り響いた。発信元は・・・美咲?

 

 

「もしもし?」

 

「奏也くん!無事!?」

 

 

美咲には珍しい慌てた感じの声だ。

 

「どうした美咲?そんなに慌てて」

 

「紗代さんに電話しても出なくて・・・さっき白金さんから紗夜さんは奏也くんと一緒にいるって聞かされたから!」

 

「なるほどな。んで?紗夜に伝言でもすればいいのか?」

 

「違う、もし今紗夜のほかに誰かいるなら逃げて、人の多いところに」

 

「なんでまた」

 

「さっき、襲われたんだよ私。それで襲ったやつ言ってた。最近コソコソ嗅ぎまわってるらしいな、始末させてもらうって」

 

「なんだと・・・?」

 

「戦うのもあれだから私はうまいこと逃げたけど、そっちにもいくかもしれない。もし他に人がいたら―」

 

「・・・・あー美咲。忠告は感謝するのだがもう遅いみたいだ」

 

「え?」

 

 

ここは1本道。その1本道を両サイドから4人ずつくらいに囲まれてしまっていた。

 

 

「また後でかけなおす」ピッ

 

 

「え・・・?なに!?なんなの?」

 

「あまりいい雰囲気ではなさそうね・・・」

 

「奏也、これは一体」

 

「ああ、こいつらは・・・」

 

 

するとそのうちの一人がしゃべりだした。

 

 

「氷川紗夜。お前、最近色々と嗅ぎまわっているらしいな。個人的な恨みはないが始末させてもらう」

 

 

この声・・・女?一人だけ覆面を被っており、こいつがリーダー格っぽい。

しかしその声は女であった。

 

 

「狙いは私ということですか・・・しかしなぜ?・・・まさか」

 

「なぜかは想像に任せる。あと他の奴らも当分喋れないようにしないとねえ。やれ!」

 

「オウ!オラアアア!」

 

 

さて、やるか。少なくとも俺はリサと友希那さんに戦うところを見せてしまっているので心置きなくいけそうだ。

 

 

「紗夜、俺が。リサと友希那さんを頼む」

 

「ええ、わかったわ」

 

「奏也!8人だよ!無理だよ!逃げよう!」

 

「こう退路塞がれちゃそうもいかねえさ。俺がスキを作るから。その間にお前らは逃げな」

 

 

さあ、バトル開始だ。

 

 

 

 

一方その頃。ポピパで帰宅中、知らない間に5人くらいの男の人に囲まれてしまった。

 

 

「花園たえだな。お前、最近余計なことで嗅ぎまわってるみたいだな」

 

「・・・・?なんのこと?」

 

「とぼけても無駄だ。それにそこにいるのは情報に遭った通り市ヶ谷有咲か」

 

「えっ!?私!?」

 

 

有咲を知っている・・・・

それに嗅ぎまわってるって。合点がいった。あれのことかあ。

 

 

「えっ・・・この人たちなんなの・・・?こわいよ香澄ちゃん・・・・」

 

「りみりん、大丈夫だから・・・!あの!おたえが何かしたんですか!?」

 

「何かした、というより何かしようとしているといったほうが正しいか。この件から手を引け。そうすれば勘弁してやる」

 

「んーいやだっていったら?」

 

「お前ら全員裏AV出演コースだ」

 

「えーえぶい・・?AVってあれだよね・・・えっちなやつ・・・」

 

「いやだよぉ!」

 

「おたえ、よくわかんないけど分が悪いよ。手を引いて許してくれるなら・・・・」

 

 

沙綾はそういう、うん、そうだね。普通ならそれが正しい。

でもこれは普通じゃないんだ。こんなことをする奴らが約束を守るなんて思えない。

そしてまさかポピパのみんなを巻き込むことになっちゃうなんてこれは私のミス。奏也なら絶対やらないよね。

 

 

「おたえ!まさかあのこと、あれから一人で・・・?」

 

「うん、ごめん有咲。みんなに相談しておけばよかったよね・・・」

 

「・・・んで?どうすんだ?」

 

 

男の人は継続して私に質問をする。

そんなの決まってるよね。こうなっては仕方ない。

 

「ねえ、みんな。今から見ることは忘れてほしいの」

 

「え・・・?おたえ、それってどういう」

 

「ごめんね。後で説明するよ、香澄」

 

 

今日はギターの形をした何かはないけど大丈夫。

さっさと済ませて奏也に相談に行こう。うん、そうしよう。




ポピパ編をやるといったな、すまん、ありゃ嘘だ。
っていうのはさておき、ポピパ編より前に違う話を思いついたのでこっちを先にやります。
ちょっと趣向を凝らして話の主体を奏也ではなく幼馴染に向けてみました。
今回はおたえが担当です。

引き続きよろしくお願いいたします。
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