勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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第2話 なかまとともだち

「オラア!」

 

「うぉ!はええなおい!」

 

 

こいつは驚いた。これは素人の動きじゃねえぞ。ケンカじゃなくてこれはなにやかってるな・・・

動きを見るに売れないボクサーやレスラーといったところか。動きに正当性がある。売れなくて、志を捨ててこんな雇われをしなきゃならねえってのは悲しいなあ。勝てないほどではないが結構タフだぞこいつ。一撃では沈まない。

リーダー格の女は傍観しており、実質1 VS 7。倒したのは2人だが状況は乱戦。他の3人に危害が及ばないように動く必要があるのでなかなかどうして、好きに戦えない。

 

「ちょこまかと・・・こざかしい真似をせずさっさと死ね!」

 

「7VS1はこざかしくないのかよ・・・・」ドゴッ

 

「うごっ!」ドサッ

 

3人。あと半分かあ・・・

 

「おら、まとめてかかってきやがれよ」

 

 

 

 

「奏也すごい・・・・!」

 

 

恐怖の最中にあるはずの今井さんですが、奏也が戦う姿をみて目を輝かせています。やはりそういうことなんですね、今井さん。奏也は今まで浮いた話が全くなかったので、そう思ってくれる女性が現れたのは素直に喜ぶべきでしょう。・・・当の本人は全く気が付いてないですが。

 

 

「んなしゃらくせえマネしねえでも女とっ捕まえちまえば終わりだろぉ!!」

 

「畜生、待ちやがれ!その子たちに手を出すな!」

 

しかし戦闘中のうちの一人がこちらに視線を向けてそう言い放ちました。

そしてそのまま湊さんのほうへ迫っていったのです。

 

 

「きゃあ!離して!」

 

「友希那!」

 

「湊さん!」

 

 

そしてその男に湊さんは腕を捕まれてしまった。

抵抗するが力が強いようで微動たにしない。

 

 

「い、痛いわ!離して!」

 

「へっへっへ・・・うるせえよ・・・お前はターゲットじゃねえが予想外の収穫だぜ。おいお前らもそこの女捕まえろ!」

 

 

奏也に倒されたのが2人、交戦中が2人。そして残りの三人がターゲットを奏也から私たちに向けてた。

 

 

「おらあ!おとなしくしろ!」

 

「いや!」

 

「今井さん!」

 

 

今井さんまで捕まってしまった・・・・

私のせい・・・?もっと警戒して、もっとちゃんと調査して入れば二人は・・・

いや、今は悔いている場合ではないですね。今この状況をどうするべきか、です。

 

 

「お前は俺だ!おとなしくしろ」グイッ

 

「・・・・・」

 

 

無言の私は腕を掴まれる。その体は脱力している・・・ように相手には見えているでしょう。

 

「ほう、もう諦めてるか。いいねえ」

 

「・・・・らないで」

 

「あ?なんだって?」

 

「汚い手で・・・触らないで!」ドゴッ

 

「ぐおおおお!このガキィ・・・!え・・?ぐあああああ」ドゴドゴ!

 

 

掴む手を翻し、不意打ちの一撃を奴に腹に、そして継続して連続攻撃を繰り出し、黙らせます。

 

 

「え!?おい何やってんだよ!?」

 

「今井さんと湊さんを離しなさい・・・・」

 

「てめえ、このクソガキ・・・!」

 

今井さんを掴む男は私に怒りの表情を向け叫ぶ。

でもそんなものは関係ありません。

 

 

「離せと言っているのが・・・わからないのですかあ!」シュッ

 

「なんだと・・・?ぐおおおおお!」ゴスッ!

 

「えっ・・・?紗夜・・・?」

 

 

驚きの表情を見せる今井さんですが今は湊さんを助けるのが先です。

 

 

「あなたも・・・離しなさい。私の・・・私の”仲間”からその汚い手を…!離せと言っているのが分からないのですかあああああああああああ!」

 

「ふざけんな・・・!なんだこのメチャクチャな・・・・聞いてねえぞ・・・女を一人黙らせるだけの簡単な仕事って・・・・!」

 

「聞いてねえのはその意味不明な言い訳ですよ。さっさと・・・眠りなさい!」

 

「ぎゃああああああああああ」ドゴ!ドゴ!

 

沈む男、そして徐々に冷静さを取り戻る私。いけませんね、思わず本気を・・・

っとそんな場合ではないですね。

 

 

「今井さん、湊さん。申し訳ありません、私のせいで」ペコッ

 

「大丈夫だけど・・・理解が追い付かないわ・・・」

 

「アタシも・・・」

 

「詳しいことはまた後程。それより今は奏也のほうを・・・」

 

「あーそっちはやってくれたみたいだな。こっちも終わったぜ」

 

 

私がやっている間に奏也のほうも終わったみたいですね。

リーダーっぽい女性が立ちすくんでいます。

しかしあの声どこかで聞いたことがあるんですよね・・・

 

 

「さあて、頼みの綱はみんな寝ちゃったぜ?それともほかに秘策でもあんのか?」

 

「くっ・・・!」

 

「何もないみたいですね」

 

「くそっ・・・・聞いてない。こんな知り合いが一緒なのも・・・氷川紗夜がこんなに強いのも・・・聞いてない・・・・くそおおおお」ボフン!

 

 

次の瞬間、白い煙があたりに立ち込める。

 

 

「うお!?煙幕だあ!?時代錯誤も大概にしろ!」

 

「これは…!催涙効果があります!みなさん、目をつむって、衣服で口と鼻を覆ってください!そしてできるだけ地面に近い姿勢を!」

 

「う、うん・・・!」

 

「強烈ね」ケホッケホッ

 

「畜生!逃げんなオラア!」

 

 

しかし煙が明けることには倒した男たちが横たわっているだけで女性の姿はいなくなっていました。

 

 

 

「ぐあああああああああああ」

 

「3人」

 

 

襲い来る敵のうち3人を沈めた私は4人目へと取り掛かろうとしていた。

 

 

「おたえすごい・・・!強い・・・!」

 

「こんなおたえちゃん初めて見た・・・!」

 

「天然で何考えてるかわかんねってときあるけどこれは・・・」

 

「あんな大きな男の人相手に・・・」

 

 

ポピパのみんなが何かをつぶやいている。

でも今は目の前の敵に集中!

 

 

「はあ!」ゴスッ!

 

「うごおおおおおお」

 

「4人。あと・・・1人!」

 

 

しかしその敵は目の前にいなかった。

一体どこに・・・?

 

 

「おい、これ以上動くなあ!」

 

「えっ!?」

 

「きゃあああああああ香澄ちゃん!」

 

「お、おい香澄!」

 

「香澄!」

 

「散々好き放題やってくれやがって・・・!これ以上動くとこのガキの首へし折るぞ!」

 

 

男は香澄の首に自信の腕を巻き付け。こちらを威嚇してきた。

それをみて私は、そのまま歩みを進める。

 

「お、オイコラァ!これが見えねえのか!」

 

「おたえ・・・!私はいいから・・・!」

 

「香澄を離して・・・」

 

「う、うるせえ!とまれ!」

 

「香澄を・・・私の大事な”友達”に・・・!痛いことをするなあ!」シュッ

 

「何!?うおお!」

 

 

突っ込み相手を翻弄し、うまいこと香澄を助け出す。

 

 

「香澄!」

 

「おたえええ!怖かったよぉ・・・・!」

 

「もう、大丈夫。さて」

 

 

あたらめて敵に向き直る。

 

 

「覚悟はできているかな?」

 

 

「ぎゃああああああああああああああああ」

 

 

 

 

 

 

その後、俺の家を舞台にうちし、説明をした。

俺、紗夜、友希那さん、リサ、ポピパメンバー、美咲の総勢10人。この家にはかつてない大所帯だ。

 

「と、いうわけ。悪いのは私たちだよ」

 

「本当に申し訳ありません。みなさんを巻き込むようなことになってしまい」

 

「面目ない・・・」

 

 

説明を終え、おたえ、紗夜、美咲は皆に頭を下げる。

ちなみに悪党狩りのことは言っていない。

話したのは盗撮事件を調べていたこと。それと実は俺たちは格闘技の同門で強いことだけだ。

 

 

「ううん、気にしないよ!それよりもおたえがあんなに強いなんて驚いちゃった!」

 

「修行の成果」

 

 

そんなこと全く気にしないという様子で会話を続ける面々。

あんなことがあった後なのにすげえな。

 

「紗夜も。すごかったわね」

 

「うんうん!それにあの時の紗夜、私の仲間を離せ!って言って怒ってくれたよね。嬉しかったよ」

 

「あ、あれは言葉のはずみで・・・!・・・まあ、間違いではないですが・・・」

 

「紗夜ー!」

 

「い、今井さん!急に抱き着かないでください!」

 

 

こっちはこっちで華やかだ。うーん、女の子同士って美しい。

 

 

「さて、さっき3人が言った通り。君たちを巻き込んでしまったことは本当に申し訳なく思っている。さっきの奴らはバッチリ懲罰しておいたが結局のところ黒幕がまだつかめない。このままではまた無関係な君たちを危険にさらしてしまうわけだが・・・正直手を引くべきなのかとも考えている」

 

「うん。私の見立てが甘かったんだ。もっとちゃんと考えていれば・・・!」

 

 

おたえも悔しそうだ。今回の主導にしてリーダー的存在なのはおたえだ。

何も関係のない人を巻き込んでしまったのが悔しいのはよくわかる。かくいう俺ももっとたくさん手伝ってやればよかったと思っている。

 

 

「そんなことないよ!!」

 

「え?香澄・・・」

 

 

そこで声を上げたのは香澄ちゃんだ。突然の大声におたえはびっくりしている。

 

 

「おたえたちはみんなのために、花咲川のために頑張ってんでしょ?それの何が悪いことなの?」

 

「・・・そーだな。私も当事者のくせに知らないふりしすぎたし。おたえにばっか負担かけてたんだな」

 

「そうだよ。困ってるときはお互い様だよ。こんなの迷惑だなんて思わないよ?」

 

「うんうん、確かに怖かったけどさ。おたえ、ちゃんと助けてくれたじゃん?それ十分だよ」

 

「みんな・・・」

 

「ここまでやったなら気にしないで最後までやろうよ!もちろん私たちできることは手伝うよ!」

 

「香澄・・・ありがとう、その気持ちだけもうれしい」

 

 

おお、なんという美しき友情。

 

 

 

「紗夜も、いつまでもそんな顔してないでさ。危なかったけど、紗夜がアタシたちのこと仲間って言ってくれてうれしかったのも一緒だよ?」

 

「そうね。仲間ならこういう時でも支えあうものよ」

 

「友希那、ほんと丸くなったね~」

 

「り、リサ!ちゃかさないで・・・」

 

「今井さん、湊さん・・・」

 

 

こっちはこっちでいいなあ。これがアニメなら青いバラが周りに咲いてそうだ。

 

 

「なんかいいねこういうの」

「ああ」

 

 

その光景を見ていた俺と美咲はなんだかいい気分になっていた。

各々、友情を再確認したものだろう。

 

 

「さて、手を引くっていうのはなくなったな。ひとまず今日はみんなお疲れだ。後日作戦を練り直す。とりあえず今日は解散だ。各々、気を付けて、人で外出するのは極力控えるようにしてくれ」

 

 

こうして1日が終わった。

各々帰宅し、次に備えるべく休む。はずだったんだが・・・・

 

 

 

 

「リサの家、友希那さんの家に近いんだっけ?」

 

「そ、そうなんだよ!友希那も一緒にくればよかったのにねー!」

 

 

そこはかとなく様子の変なリサと並んで歩く俺。

突然友希那さんにリサを送ってくれないかと頼まれた。なんでも友希那さんは紗夜と用事があるようで、別口で帰ると急いで行ってしまった。

と、いうわけで今に至るわけだ。

 

 

「リサはベース歴長いのか?」

 

「一応ね。でも高校に入ってしばらくはやってなかった。でも友希那がバンドを結成するって言ってね。友希那を支えたくて、ブランクを乗り越えて、やってるんだ」

 

「その話は少し聞いたことがあるな。友希那さん、孤高の歌姫とか呼ばれてたんだっけか?」

 

「そうそう!でもずっと一人で歌い続けていた友希那がバンドを始めるって聞いて。やっぱり友希那の力になりたいなって思って」

 

「本当に好きなんだな」

 

「え!?す、好き!?」

 

「友希那さんのことだ」

 

「あ、あー!友希那ね!友希那、うん。大好き。大事な大事な友達だよ」

 

「リサたち見てるとな、友達っていいなって気になれるよ。こんな心から信頼しあって、お互いでお互いのこと好きでいられる関係ってさ」

 

 

こんなことペラペラしゃべるなんて俺らしくねえな。

リサの明るさに毒を抜かれているのだろうか。

 

 

「奏也は?その、友達っていうと紗夜でしょ、たえちゃんでしょ、あと美咲ちゃん?」

 

「その辺は友達っていうよりなんというか”幼馴染”なんだよなあ。出会ったばかりの頃は友達だったかもしれないが・・・今となってはそのあたりを超えたなんかよくわからんもんだ。まあ特別っちゃ特別だな」

 

 

そう。あいつらは特別も特別。心から信頼できて振り回されてもまあいっかって思えて、そしてずっとずっとこんな関係が続けばいい。そう思える。

 

 

 

「・・・そういう意味ではリサ。お前が俺にとって初めてに友達らしい友達かもな」

 

「え!?あ、アタシ!?」

 

「ああ。あとそういう意味では友希那さんもかな。なんつーか俺ってさ、アイツら以外の女の子との接点、今まで全くなかったからな。今はあいつら経由でバンドメンバーの子たちとも交流ができたけど、その中でもリサと友希那さんだけは何か”違う”って感じがするよ」

 

 

そうだ。リサは初めて素顔を晒した俺を見せた相手(物理的に。)あれから描写がない(メタ発言)だけでところどころ交流がある。

本当にいい奴なんだ。見た目のせいで色眼鏡で見られるかもしれないが、これほど友達想いでいい奴はなかなかいないと思う。

 

 

「そうなんだ。特別・・・ってやつ?」

 

「特別・・・うん。そうかもな」

 

「ふふっ・・・!そうなんだ!」

 

「なんか嬉しそうだな」

 

「えーそうかなー?」

 

「ま、これからもよろしく頼むぜ」

 

「うん!」

 

 

そしてそろそろリサの家に着くころ。当然リサが振り向き、俺の目をまっすぐ見た。

 

 

「・・・ん?どうしたリサ」

 

「えっと・・・奏也・・・あのね。私ね・・・」

 

 

いやにモジモジしている。なんというかいつものリサらしくないな。

もしかして体調でも悪いんだろうか。

 

 

「あの!アタシ、奏也のこと!」

 

 

と決意したかのように見えたリサはまっすぐこちらをみて言葉を出そうとした。

 

 

ブオオオオオオオオオオオン!!

 

 

「あぶね!」

 

 

と、その刹那。この細い道をそれなりのスピードで走るバイクが横切った。

思わずリサを引き寄せてしまった俺は抱き着くような姿勢になっていることに気が付いた。

 

 

「わ、わりぃ」

 

「う、ううん//大丈夫・・・・」

 

「そっか」

 

うーん、ちょっと気まずい。あれ?ぼくったらいつからこんなに大胆になったのかな?参ったなあ、ちょっと恥ずかしくなってきたよ。

 

「そ、それでリサ!さっきなにを言いかけたんだ?」

 

「え!?あー・・・うん。やっぱなんでもない!また今度!じゃあ送ってくれてありがとうね!またあそぼ!じゃあね!」

 

 

そして矢継ぎ早に言葉を重ねたリサは走って家に中に入って行ってしまった。

 

 

「なんだかなあ」

 

 

それを見届けた俺はなんとなーくモヤっとした、よくわかならい思いを抱き、そのまま帰宅したのであった。

 

 

 

 

「たえ、なんかお手紙来てるよ」

 

「あ、うんありがとう」

 

 

翌朝、お母さんから声をかけられた。

差出人は・・・書いてない。

 

 

そして封筒を開ける。するとそこには・・・・

 

 

「本日18:00 花咲川 屋上 決着を 他言無用 言ったら何が起きても責任は持たない」

 

 

向こうから真っ向勝負を仕掛けてきた瞬間だったんだ。

 




なんでわけのわからないラブコメ要素入ってるんですかねえ・・・
リサ姉可愛いからね、仕方ないね。
ま、これも物語の一つということで・・・

そんなこんなで引き続きよろしくお願いします。
ちなみにワタクシ、GWはすべてお仕事です。助けて!
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