ちなみに俺たちは悪党狩り、闇夜に紛れてパトロールをしているとさっき言ったな。
あれは俺たちのやっているのことの一部に過ぎない。
この町で行われている犯罪、今回の女子高生拉致なんてまさにそうだ。
こういったことをやらかす奴らを叩きのめすために計画を立て、実力行使で潰す。
警察がなかなかただし出来ないような奴らを潰すのだ。
一部の悪党は俺たちのことを風のうわさ程度で知っているだろうがまさか女を4人も含む高校生がやっているだなんて想像だにしないだろう。
「ぶっ潰したい奴らがいるの」
話を戻そう。
日菜は怒りに満ちたオーラを出し、そう言い放った。
「日菜、要領を得ないわ。きちんと説明して頂戴」
「うん、わかったよおねーちゃん」
※
「千聖ちゃんはあたしにいろんなものをくれたんだ。それにパスパレもいい方向に進んでいると思う。それをあんな身勝手な理由で壊すのは絶対に許さないよ・・・!」
「なるほどな・・・そう言うと思ってもう手は考えてある。どっちにせよ女子高生使った外道ビジネスなんざ見逃すつもりないしな。さて、そろそろ来る頃だ」
ガチャッ「奏也、いる?」
「あれ?蘭ちゃん」
「こんにちは、日菜さん」
現れたのは協力者である美竹蘭。
普段はフツーの女子高生をやっているが、その正体はこの町トップクラスの情報通。
時間をかければコイツ調べられないことはないんじゃないかって思う。
「美竹さんが来たということはもう掴んでいるのですね」
「さすが、奏也は仕事が早い」
「素晴らしいわ!それで、その不届きモノは一体どこのどいつなのかしら?」
「うーん、昨日の今日で調べたから本体まではたどり着けなかったけど下請けならわかったよ」
「ほんと!?」
「日菜さん、最近日菜さんところの事務所に新しいスタッフ入ってきてない?」
「1か月くらい前に一人入って・・・・まさか」
「うん、そのまさか。そいつが白鷺さんのスケジュールや行動範囲を昨日の奴らに流して指示をしてたみたい。それに、それだけじゃないよ」
「蘭、どういうことだ?」
「んー・・・この人、スケジュールや行動範囲を調べていたの白鷺さんだけじゃない。パステルパレットみんなのことを調べてた」
「ん、ってことはその人たちの狙いってもしかして」
「花園さんは勘がいいね。そ、ターゲットは白鷺さんだけじゃないってこと。白鷺さんからスタートして、丸山さん、若宮さん、大和さん・・・そして日菜さん。パステルパレットを崩した後徐々に、一人ずつ狙っていく算段みたい。つまりこれは白鷺さんだけじゃなくてパステルパレット全体、日菜さんもターゲットに入っているってこと」
「・・・・・」ギリッ!
日菜は何でもっと注意してなかったんだろうといった顔で、拳を握り、歯をかみしめる。
「日菜、体の力を抜きなさい。怒りに任せて無謀に立ち向かっても必ずアラが出るわ」
「紗夜の言うとおりだ。それにそういうことならまだこういうことは続くだろ。ならば早いとこ大元を叩かないと被害が拡大しちまう」
「よっし、次のターゲットは決まりね!どんな作戦でいこうかしら?」
「日菜と同じ事務所にいるってのを使わない手はないよね」
「今回は日菜と俺と・・・そうだな、こころ。このメンバーでいこう」
「えー?私は留守番?」
「私もですか。まあ、奏也のことですからちゃんと考えがあるのでしょうけど」
「まあな。日菜、これを」
「これは?」
「盗聴器だ。これを身に着けて挑んでくれ。作戦は・・・・」
※
「やあ氷川さん、僕に相談って何かな?」
さわやかな顔してスタッフの吉田さんは言う。
こいつが千聖ちゃんを・・・・・
「突然すみません、ちょっといろいろあって・・・」
「ふーん」
仕事の後に相談したいことがある、あなたにしか言えないことなの・・・我ながらいい演技だったと思う。
そして今いるのは吉田さんが人目を盗んで話すならココといって連れてきたバーだ。
ちなみにここの店員が全員グルで、地下室があってここに拉致した女子高生を閉じ込めるのに使っているのも蘭ちゃんの調べで分かっているけどね。
向こうからしたらカモがネギをしょってきたっていう感覚だろうなー。しょってきたのはダイナマイトだけどね!!
見渡してみたら今お客さんはあたしと吉田さんだけ。
向こうに言わせれば絶好の機会というやつだね!
「千聖ちゃん・・・今日も練習来なかったんですけど何か気づいたことないですか?」
「それをなんで僕に聞くのかな?」
「うーん、吉田さん特別みんなのこと見ててくれた気がしたし、なんとなく、かな?」
「ふーん・・・じゃあ教えてあげようか」
ガチャンッ!
「え?なんでカギを閉めるんですか!?」
「教えてあげるためだよ」
「どういうことですか!?」
この演技力、彩ちゃんにも見せてあげたいなあ。
「近頃ここらで起こってる女子高生失踪事件を知ってるかい?」
「うん」
「ありゃ僕・・・俺たちの仕業だ」
「え!?」
「クックック・・・!白鷺は逃がしちまったがオメエはまさにネギをしょったカモ!わざわざそっちから来てくれてご苦労さん!!!!」
うわ、ほんとにネギをしょったカモとか言われちゃったよ。
最初からバレてることをみるのってこんなに面白かったんだね!
「おいお前ら、今夜の仕事は楽だぞ!」
すると周りには店員さんが4人、私を囲っていた。
「ぷっ・・・くく・・・あーっはっはっはっは!おっかしーほんと!」
「恐怖で狂ったか?」ニヤニヤ
「ところで吉田さん、今何時?」
「あ?21時だが?」
「あ、じゃあそろそろか」
「は?」
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!
「華麗に参上したわ!!」
「おい・・・もっと静かに壊せよ!どっからそんなデカイハンマー持ってきたんだよ!!」
「そんなことはどうでもいいじゃない?肝心なのは結果よ?」
「オッサンみてえなこと言いやがって・・・・」
「二人とも時間ぴったりだね!」
時間ぴったりにミッシェルのお面をつけた二人がドアをぶっ壊して入ってきた!
「なんだこのお面ヤロウは・・?こんなやつゲストに呼んだ覚えねーぞ」
「お、日菜。いいタイミングだったろ?」
「これ以上にない最高のタイミングかなー!」
「ま、盗聴器を通じて聞いてたからいいもクソもないけどな」
「あはは、それもそうか!」
「人を無視して話を進めてるんじゃねえ!なんだおめえら!?」
「どうもー通りすがりの悪党狩りでーす。えーっと吉田さん?だっけか。聞きたいことがあるんですがいいですかね?」
「かまわねえ・・・やっちまえ!!!」
「「「「「オラア!」」」」」
店員4人が二人に襲い掛かる。
「オイオイオイオイオイオイ・・・・まだ返事を聞いてないんだが?俺は聞きたいことがあるんですがいいですかね?って聞いたよな?なんで返事もしねえで遊びに来てんだオラァァァァァァ!」
ドゴオオオオオオ!
「グオオオオオオ!」
奏也は近くにあったカウンターチェアをぶん投げ、それは並んでいた二人の顔面に大ヒット!
「おねんねしてろオラァァァ!」
その店員の一人は叫び声をあげながら後方へ吹っ飛び、吹っ飛ばなかったもう一人は奏也から強烈なパンチを顔面にもらい、吹っ飛んだ!
「な、なんだと!?」
それを見た吉田さんは驚愕の声を上げた。
「あら?奏也にスイッチが入ったみたいね!普段はクールにしろって言ってるくせにスイッチが入った奏也が一番タチが悪いから面白いわ!」
「なによそ見して喋ってんだオラッ!」スカッ
「まあ!人が解説してるときに殴りかかるなんて失礼ね!」ドゴォ!
「ふぐおおおおおおお」
そしてさらに二人がこころんに襲い掛かる。でもこころんはすんなりと交わし、カウンターでハンマーを一人のお腹に叩き込んだ。
「てめっ!よくも!」
「きーみのたのしいーツーボはどこだろー?」
「おいお前、なに歌って・・・」
ハンマーを捨て、懐からメリケンサックを取り出し装備したこころんは歌いだした。
「ツン!(ドゴッ!)ツン!(バギッ!)!チュ!(メキメキ!)チュ!(ゴキゴキ!)さーがそうよボークとー♪」ドゴドゴドゴ!
「ぎゃああああああああ」
「これがみんなを笑顔にする魔法!ハピネスっ!ハピィーマジカルっ♪よ!!」
「た、ただのメリケンパンチじゃねえか・・・」ガクッ・・・
「タイトル回収ね♪」
そんなこころんはあっという間に二人を片付けた。
「く、くくく、クソ!お前ら!これがみえねえか!」
すると吉田さんは私の首に手を回し、どこからか取り出したナイフを私に突き付けた。
「ガキどもめ・・・・!人の店を、ビジネスをめちゃくちゃにしやがって・・・!オラ!てめえら武器を捨てろ!」
「はいはい」ドガッ
「しかたないないわね:カラン
奏也は持っていたカウンターチェアを、こころんはメリケンサックを床に放った。
「クックック・・・不意打ちを食らってしてやられたがもうやらせねえ!手始めにてめえらで裏ビデオ撮影だ!そこの男!男優に使ってやるから感謝しやがれ!とりあえず日菜、てめえに俺の如意棒ぶち込んで、めちゃくちゃにして、てめーら全員その筋に売り飛ばしてやる!」
あきれた。ほんとゲス野郎ってやつなんだね!
「日菜」
「いいわよ?」
「はーい!」
二人がアイコンタクトを送ってくる。
「あ?てめえら何言って・・・いででででで!」
「もう遊ぶのは飽きたかなあ」
私は吉田さんが手にを捻り、その手から脱出する。
「よくも・・・」
ドゴッ!バキッ!
そして私は拳を近くのテーブルに振り下ろすと、そのテーブルは大きな音を立てて砕け散った。
「さて、ここで問題です!これからめちゃくちゃになるのは私とあなたどっちでしょう?」
「え、、、あ、、?ウソだろ・・・・?そのテーブル集成材だぞ・・・・?」
※
ジャー!ゴボゴボ・・・
「あばばばばばばばばばばば」
「どうだ、おめえの店のトイレの水はうめえか?もっと飲ませてやるよ」
あのあと一撃で吉田をぶちのめした日菜はすっきりした顔で「よし!尋問しようか!」と笑顔で言い放った。
とりあえず全裸にしてア〇ルに便所ブラシとビール瓶を突っ込んで写真を撮ってやったが口を割らない。多分喉が渇いちゃって言葉が出ないんだね。
とりあえずこいつの店のトイレの便器に顔を突っ込んでお水を飲ませてあげることにした。
「さて、喉は潤ったか?じゃあ喋ってもらおうか」
「だ、だれが・・・」
「そうか、まだ飲み足りないか」
「あばばばばばばばばばばばば」
ジャー!ゴボゴボ・・・
「ゲホッ!ゲホッ!」
「強情を張っても何一つ得はないぞ?」
「奏也、この人の上着から免許証ができたわ!」
「!!!」
「まあ何をするにしても偽名だろうしな。こころ、それをよこしてくれ。名前は・・・好崎誠一ねえ。おめえ「好」「誠」ってポジティブな感じが2つも入ってるくせにゲス野郎じゃねえか!とりあえずもう一杯飲んどけ」
「あばばばばばばばばば」
「はっはっは!そんなにうめーか!よしよし、おかわりもあるぞ。もう3杯目だけどな」
奴の頭を掴み、上にあげにらみつける。
「さてと。あのな本名も割れちまったしおめえはもう終わりだ。元締めの連中にお前も使いッパシリさせられてんだろ?だったおとなしく吐いちまって俺らが潰すの待って自由になったほうがよくねえか?」
「そ、それは・・・」
「あ、選択権はねえよ?いわねえと本名と一緒にさっき撮った写真をばらまいてやる。そうなるとお前、もうこの町にはいられねえよな?これは俺たちなりの譲歩だと思ってくれると話早いんだがなあ」
「わ、分かった・・・いう、いうからもう勘弁してくれ!」
「最初からそうしときゃ3杯も水のまなくて済んだのにね」
「このビジネスをやってるのは畜生組の五味葛(ゴミクズ)ってヤクザだ。だが今は奴はここ最近ノルマが足りないことが続いて、次しくじったらもう後がなくなる。それで上納金を集めるために必死になってんだ」
「ふむ。じゃあそいつも結構崖っぷちってことか。んで?そいつはどこにいる?」
「毎週水曜日に商店街外れのヘルスラッシュっていうバーで報告会をやってる・・・」
「じゃあ近いうちに潰すから、お前はそれまで適当にやっててくれ。裏切ったらわかるな俺たちにはほかにも仲間が大勢いる。俺たちに何かあったり、明らかにお前が裏切っていたことがわかったら・・・わかるよな?」
ま、ハッタリだけど。俺たち5人しかいねえけど。
「わ、わかってる!だからもう帰ってくれ」
「ねえ、吉田さんひとつ聞いてもいいかな?なんでパステルパレットだったの?」
「んなもん、金になるからに決まってるからだ。未成年のアイドルバンドなんて買い手がいくらでもいるし、どうせ業界的にみても変わりはいくらでもいるからよ」
「そっか・・・・」
そして日菜は拳をトイレのタンクに向けて放ち、タンクを破壊した。
「あなたはコレで勘弁してあげる。もう二度ととあたしたちにかかわらないで」
「ひ、ひいいいいいい」
その光景を見た好崎失神したのであった。
※
「まああああああああああたやっちまったああああああ」
「わわっ!奏也!急に叫ばないでよもう」
「なんで俺は・・俺は・・・クールにやりたいのに・・・」
「あっはっは!ムリムリ!だって奏也、仕事の時いっつもあんなんになって抑えたことないじゃん!」
「今日も尊い命が救われてよかったわ!吉田さんのプライドは死んじゃったけど!」
そして、俺たちは家に帰る。
畜生組の五味葛。そいつをぶっ潰す最後の計画を立てるために。
次でこの話は終わります!方式としては2~3話完結のシナリオ方式になりそうですね。
引き続きよろしくお願いいたします!