勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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\デデーン 全員 アウトー!/






第6話 絶対に笑ってはいけない神剣家

「奏也ー!今日も来たよー!」

 

 

彩と千聖さんが来た翌日。また日菜と紗夜がやってきた。

 

 

「お前ら連チャンだけど親御さんは大丈夫なのか?」

「その辺は抜かりないよ!バンドの合同合宿っていってあるから!」

 

 

まあそうだわな。特にカタブツな紗夜が許すあたりその辺はちゃんとしているのだろう。

 

 

「ちょっと紗夜!これはどういうこと!?」

「すみません今井さん。でもまあ、いいじゃないですか」

「そうよリサ。せっかくだからこの機会をしっかり生かしなさい」

 

 

そして日菜に続き、後ろからもう3人分の声が聞こえてきた。

 

 

「引き続きお邪魔します」

「こんばんは、奏也くん」

「お、おじゃまします・・・」

 

 

それはリサ、友希那さん、紗夜だった。

なるほど。今日連れてこられたのは二人だったか。

 

 

「また日菜の思い付きか?二人も付き合わされて大変だな」

「えつ!?ま、まあたまにはこういうのもいいかなって・・・?」

「あはは、リサちーあたふたして彩ちゃんみたい!」

「ヒナのせいでしょ!」

「何をもめているかは知らんがまあ入れよ。歓迎する」

「ハァ・・・あなたは相変わらずなのね」

「・・・なんで友希那さんは憐れむような眼で俺を見てるんですかね・・・?」

 

 

 

 

「さあリサちー!この箱から1枚引いて」

 

 

日菜は彩の時と同じ、箱を出した。リサは困惑しながらもその箱からカードを1枚引く。

 

「とはいっても2枚うち1枚は昨日彩ちゃんが引いちゃったから残ってるのは1種類なんだけどね」

「”絶対に笑ってはいけない神剣家”?」

 

 

もはや説明不要。これは年末に大人気なアレだ。

 

 

「え?これをやるの?私も?」

 

 

そこで声を上げたのは友希那さんだ。

どうやら友希那さんは自分まで巻き込まれるのを予想していなかったらしい。

 

 

「くっ・・・リサ・・・と思っていたのに・・・予想外・・・」

 

 

なにやらブツブツいっている。まあ最近こう言ったシンプルな娯楽はなかったしいいか。

紗夜はすでに諦めていてリサはこういうノリが好きなのか結構乗り気のようだ。

 

 

「しかし一晩中やるわけにもいかないでしょう。時間はどうするのですか?」

「そうだねー・・・じゃあとりあえず30分!それで一番多く笑った人が一番少なく笑た人のいうことを1つ聞く罰ゲームもアリってことで!」

「ふむ・・・まあそれくらいペナルティがあったほうが面白いかもしれんな。ただ過激な奴や倫理的にアウトな奴はダメだぞ。みんなもそれでいいか?」

「ダメといってもやるんでしょう?」

「ああ・・・こうなった日菜は止められないだよ・・・友希那さん諦めてくれ」

「ハア・・・わかったわ」

 

 

全員準備はできているようだ。

 

 

「よーし、こころーん!いいよー!」

 

 

日菜がそう叫ぶと持参していたスピーカーからこころの声が流れる。

 

 

「よーし、じゃあいくわね!スタート」

「えっ・・・こころが絡んでるとか嫌な予感しかしてこなくなった・・・」

 

 

しかしそんな俺の心配は無情にも切り捨てられ、スタートしたのであった。

 

 

 

「何も起こらないな」

「何も起こらないね」

「あはは、楽しむためにあたしにも内容は知らされてないんだ」

「あら、日菜そうなの?」

「まあそれはそれでいいと思うわ」

 

 

カチッ・・・ブゥーン

 

 

すると部屋のテレビが突然ついた。

 

 

”えーがおーひーとーしーずーくー”

 

 

「あれ?これは・・・・」

「陽だまりロードナイトだね」

 

 

流れてきたのはRoseliaの曲”陽だまりロードナイト”だ。

そしてテレビにはあこちゃんと燐子さんが映し出される。

・・・なぜか二人はオフィス風の場所で仕事をしているキャリアウーマンみたいな恰好をしていた。

 

 

『うう・・・今日も仕事が終わらないよぉ・・・りんりん・・・』

『あこちゃん・・・もう少しよ・・・』

『もう・・・日が沈んで夜になっちゃう・・・よぉ・・・』

『あこちゃん・・・』

『りんりん・・・』

『『それでは聞いてください』』

 

 

『『陽 だ ま り 労 働 ナ イ ト』』

 

 

「「「ブフッwwwwwww」」」

 

 

\デデーン 湊 今井 紗夜 アウトー!/

 

 

「テンチューです!」

 

「え!?イヴちゃん!?どうしてここに!?」

「イヴちゃん・・・ノリノリで竹刀持ってノリノリで追いかけてくるよ!」

 

 

バシッ!「あひっ!」

バシッ!「きゃあ!」

バシッ!「痛くないです痛く!」

 

「これにてゴメン!」

 

「ひ、陽だまり労働ナイトはずるいよ・・・・!ククッ」

 

\デデーン 今井 アウトー!/

 

「え!?これもダメなの!?」

「オカクゴを!」

バシッ「あんっ!」

 

 

「ふ、不意打ちだったわ・・・」

「何気に宇田川さんも白金さんもノリノリで演技してましたね・・・」

「さて、次の映像がはじまるぞ」

 

・・・・これは

 

 

「あ、これうちの事務所だ」

 

 

ん・・・まてよ・・・ってことは

 

 

「ヤバイ・・・奴が・・・奴がくるぞ・・・!」

 

 

ガチャッ

 

 

『お疲れ様でーす!あれ・・・?誰もいないのかな?』

 

 

でた・・・最強の戦士・・・丸山彩!

 

 

『うーん誰もいないなー。そうだ!せっかくだしMCの練習でもしよっかな!』

「くっwww」

 

\デデーン 神剣 アウトー!/

 

「ブシドー!」

バシッ「ぐお!」

 

「今笑う要素あった?奏也?」

「いや・・・誰もいないのにメチャクチャ喋ってるのでもう・・・」

「続きがある見たいだよ」」

 

 

『うーんMCは練習もいいけど・・・そうだ!この前の日菜ちゃん、紗夜ちゃんの真似してたよね!私だって・・・』

 

 

すでに嫌な予感しかしない。

 

 

『ン゛ン゛(咳払い) フライドポテトォ!(変声)』

 

 

「「「「「「ブフォwwwwwww」」」」」

 

 

\デデーン 神剣 今井 湊 日菜 アウトー!/

 

「セーバイしてくれます!」

バシッ「あ゛!」

バシッ「んぐ!」

バジッ「あひっ!」

バシッ「ああん!」

 

「そんなにポテトポテト言ってないです!丸山さん・・・次に会ったときは・・・ブツブツ」

 

 

うわあ、彩の奴気の毒に・・・

 

 

 

『ふ~、いまの完璧に紗夜ちゃんだったね!そういえば昨日の紗夜ちゃん・・・可愛かったなあ』

 

 

「昨日の紗夜?どういうこと?」

「今井さん、それはあなたが知らなくていいことです」

「えー気になる~」

 

 

『あんな風に言ってもらえて日菜ちゃんも嬉しかったろうな・・・紗夜ちゃんは芋と妹が大好きなんだね!』

 

 

「「「「「もうやめてwwwwww」」」」」

 

 

\デデーン 全員 アウトー!/

 

 

「正義のテッツイです!」

バシッ「ぬごぉ!」

バシッ「んあっ!」

バシッ「ああ!」

バシッ「るんっ♪」

バシッ「痛くない痛くない痛くない」

 

「ま、丸山彩が強すぎる・・・・!」

「しかもこれカメラに気づいていないんでしょ・・・・?」

「すごいわね・・・・」

「あはは、彩ちゃんはすごいなー!」

「笑ってないで!これは危険すぎます!」

 

 

だが無慈悲にも映像は続く。

 

 

『アヤさん!』

『あ、イヴちゃん!お疲れ様!』

『お疲れ様です!』

『実はアヤさんにお願いしたいことがあるのです!』

『えー?なになに?』

『今パスパレでは演技力とリアクション力を鍛えるためにヌキウチでテストをして撮影しているみたいなんです!』

『えっ!?そうなの?』

『これが台本です!』

『えーっと何なに・・・妻:イヴ 夫:彩で、仕事帰りの夫が妻に出迎えられる。妻はアツアツのおでんを夕飯にだし、夫にアーンして食べさせる。それに対するリアクションをせよ』

 

「ふふっw」

 

 

\デデーン 日菜 アウトー!/

 

 

「レッツブシドー♪」

バシッ「るるるんっ!」

 

「細かいっ!彩ちゃん目が点になってるよ!」

 

 

『※なお、おでんは冷めているものを使うため熱いのを想像しリアクションせよ かあ。うん・・・と、とりあえずやってみよう!』

『ワカリマシタ!じゃあカメラを回して・・・ではスタートです!』

『ただいまー!いやー今日も疲れたよ!』

『アナタ、おかえりなさい!』

『イヴ!今日の夕飯はなんだい?』

『アナタの大好きなおでんです!』

『お、それはいいなあ!さっそく持ってきてくれ!』

『はーい!』

 

 

”グツグツグツグツグツグツグツグツ!!!”

 

 

\デデーン 全員 アウトー!/

 

 

「あったかおでんです!」

バシッ「むしろアツアツ!」

バシッ「にゃっ!」

バシッ「あんっ!」

バシッ「るるるるんっ!」

バシッ「いたくないですいたくない!」

 

 

「ヤバイよ!あのおでん明らかにアッツアツだよ!」

「冷めているとは何だったのかしら・・・?」

 

 

『あのぉ・・・イヴちゃん』

『なんでしょう?』

『このおでん・・・湯気、出てない?』

『・・・・!出てますね!』

 

「「ククッ・・・!」」

 

\デデーン 紗夜 アウトー!/

 

 

「ホカホカおでんです!」

バシッ「いったっく・・・ないです!」

 

 

「湯気が出てるって・・・あっけからんといわないで!」

「イヴちゃんの反応が純粋すぎて・・・あーもうだめ!我慢できないよwwww」

 

\デデーン 日菜 アウトー!/

 

 

「出ますね!」

バシッ「るんんんっ!」

 

 

『これって絶対熱いよね・・・・』

『でも台本には冷たいと・・・あっ!アヤさん!これは冷気です!』

『あ!そういうことか!』

『そういうことです!つまり・・・』

『このおでんは・・・』

『『熱くない!』』

 

 

「「「「んふっwwwww」」」」

 

\デデーン 神剣 湊 今井 紗夜  アウトー!/

 

 

「ゴートゥーヘヴンです!」

 

バシッ「ひでぶっ!」

バシッ「にゃにゃあ!」

バシッ「あひんっ!」

バシッ「もう・・・いたいで・・・いいです」

 

「どうみても湯気がモンモンなんですがそれは・・・」

「熱くない!って二人そろってドヤ顔はずるいよ!」

「丸山さん・・・かなりの強敵ね・・・」

「敵に回すとこうも丸山さんが恐ろしいとは・・・・」

 

 

『はい、じゃあアーンです!アーン』

『アーン!』パクッ

 

 

『あふぅい!』

 

\デデーン 神剣 今井 アウトー!/

 

 

「アツゥイ!です!」

バシッ「コボォ!」

 

 

「熱いのは当たり前なんだよなあ!」

「当たり前なのに本人たちはマジメにやってるのがもう・・・!」

 

 

『い、いふひゃん!あふい!あふい!(イ、イヴちゃん!熱い!熱い!)』

『え?アヤさんなんでしょう?あ、そうだ!ここでリアクションです!ブシドーの精神を見せてください!』

『へっ!?あ゛ー!あ゛ー!』

『アヤさん!大丈夫ですか!?』

『だ・・・・・』ゴクンッ

『だ・・・・?』

『だーいーじょーおーぶだよーせなーかはー(はなまるアンダンテ)』

 

 

「「「「「ムリッwwwww」」」」」

 

 

\デデーン 全員 アウトー!/

 

「レッツブシドー♪」

バシッ「アツゥイ!」

バシッ「にゃにゃにゃあ!」

バシッ「あんんっ」

バシッ「るるるるるるんっ!」

バシッ「おしりが・・・・いたい・・・・」

 

『アヤさん!これでいいみたいです!』

『これで終わり!?やったーぁ~うまくできたかな?』

『ハイ!バッチリです!』

 

 

 

そしてテレビは消えた。

 

「テロップ付きは卑怯すぎる・・・・!」

「丸山さんが人気がある理由がわかったわ・・・」

「彩・・・芸能界で頑張ってるんだね・・・」

「彩ちゃん今日もキレッキレだったなぁ~!」

「日菜はいつもアレをみているのかしら・・・?」

 

 

 

「・・・・手ごわい相手であった」

「も、もう終わったのね・・・?」

「あーもうお腹痛いよ!」

「あははは、すごくるんっ♪とする時間だったよ」

「日菜はそればっかりね・・・まあいいけど」

 

「それはどうかしら!?」

「「「「「え?」」」」」

 

 

ゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロゾロ

 

 

「なんっっっっじゃこりゃあああああああああああああ!!!!!!!!」

 

 

こころの声がしたと思ったら・・・

大量のミッシェルが部屋になだれ込んできてそのまま部屋はピンクのクマに埋め尽くされ、カオス・フィールドと化しもはや何が何だかわからない状況になって・・・そのまま気が付いたら夜が明けていたのであった。

 

 

 

さてそんな悪夢が俺を襲ってからさらに1日。俺がオッサンの家で資料を漁っているとき、蘭が掴んだ情報を持ってやってきたのだ。

 

 

「奏也、一つ気になることがある」

「ん・・・?なんだ?」

「この通り魔事件、警察はロクに捜査していない」

「・・・・なんだと?」

「まだわからない・・・でもその答えがその埋もれた資料の中に埋まっているかもしれない」

「なるほどな・・・ってうぉ!?」

 

 

よそ見していたら資料の束を崩してぶちまけてしまった。

 

 

「何やってるの奏也?」

「ワリィ・・・ん?」

「どうしたの?」

 

 

俺は偶然ぶちまけて開いてしまった資料を見ると気になる項目を見つけた。

とある人物について細かくまとめられている。

 

「このファイルは異質だ。今までの資料で特定の人物がまとめられているモノはなかったはず・・・・」

「ええっと・・・名前は”荒神”琢磨・・・!?これは・・・・」

 

 

読み進めていく。するとそこに書いてあるのはオッサンのある種の日記だった。

どうやら荒神琢磨はオッサンの甥っ子のようでそれに対すること綴られている。

 

 

”琢磨が幼少の頃より、周辺で原因不明の傷害事件が起こっていたことは把握していた”

”小学生時代、中学・・・高校・・・そして現代”

”あの子の異常性にはもっと早く気付くべきだった”

”まさか・・・幼少より人を傷つけることで快楽を感じるなどとは・・・!”

”傷害・・・いや、今は殺人か”

”勇馬はダメだ・・・奴は自分の息子の保護、そして自らの保身に走りすぎている”

 

 

勇馬、とはオッサンの弟のようだ。

 

 

”こうなれば、直接俺が動くしかない。俺が止めねば・・・・”

 

 

「荒神勇馬・・・」

「どうした?蘭?」

「・・・・!まさか!」

 

 

そういうと蘭は手に持っていたタブレットを操作し、あるページを開いて声を上げる。

 

 

「あった…!荒神勇馬。警察官僚・・・階級は・・・警視監!」

「なんだと・・・・じゃあ警察がまともに捜査していないのは・・・!」

「・・・もう犯人が分かってるんだろうね。でも官僚の・・・しかも警視監の息子が犯人となるとそうやすやすとは動けない。それにおそらく、本人からの圧力もあるはず。所轄は権力者が関わっている事件について、圧力が掛かったら絶対に逆らえない」

「ってこたぁ・・・捕まった犯人はスケープゴート!」

「だろうね。おそらく何らかの取引があったと考えるべき」

「オッサンはそれが分かってて、自分が動くしかないって思って・・・」

「結果・・・消されたんだろうね」

「自分の弟に・・・甥に・・・なんてこった・・・・」

「・・・ん?奏也、その日記、続きがあるよ」

 

 

”これから勇馬・琢磨に最後の接触をはかる”

”もしこの事実が公表されることなく闇に葬られたのであれば俺はこの世にいないだろう”

”上に残した情報は全くのダミー情報だ。それを掻い潜り、これを発見したのが勇気ある者ならばこの事実を公表し、この町を恐怖に陥れる元凶を断ってほしい。そうでなれば・・・・永遠に闇に葬られるか”

”同時収容してあるファイルは動かぬ証拠だ。これをうまく活用し公表してほしい”

”と、いったが俺はお前に向けてこのメッセージを書いているんだがな。頼んだぞ・・・・奏也”

 

 

「オッサン・・・・」

「・・・・やるよね?」

「ああ、みんなを集めよう」

 

 

さあ、総仕上げだ。

俺は書類を持ち家に戻った。そして皆を集めたのであった。

 

 

 

 

「まさかこんな・・・・」

 

 

紗夜がそう呟き、他のみんなは絶句している。

 

 

「この荒神勇馬って人知ってるわ。お父様のパーティで何度か会ってるもの」

「なに!?」

「話したことはないわ。けどまさか先生の弟とは・・・」

「それで奏也くん、どういう方向性で行くの?」

「そうだな・・・まずは公表する」

「それが一番だね!こういう悪い奴は一気に叩かなきゃ!」

「うんうん、私もそう思う」

「しかし公表するとはいってもどうやってやるのですか?」

 

 

紗夜の質問に俺は答える。そう、この公表の仕方が重要なのだ。

 

 

「これを見てくれ」

「これは・・・よくある三流ゴシップ記事じゃないですか。これがどうしたのです?・・・ああ、これは」

「そうだ。この記者の記事だけやけに警察を憎んでいるだろう?まずはこいつに情報を流す。流すといってもジャブ程度だな。渡す情報はゆさぶりをかける程度でいいんだ」

「でもさ奏也、それだと見逃したりするんじゃないかな?」

「日菜、それはない。奴らはこの事件の真相をもみ消そうと必死だ。三流週刊誌でも真に迫るタイトルで公刊するとなればまず目につく。そこからどう動くかを探るんだ」

 

 

そう、奴らが見逃すはずがない。むしろそういった内容の記事がでいるという話がでたら新聞の1コマでも確認するだろう。

 

 

「じゃあさっそく情報を提供しよう。この記事を書いているのは・・・足立という人みたいだ」

 

 

 

 

「クックック・・・・こいつはすげえ隠し玉だ」

 

 

情報を受け取った記者は不敵な笑いを浮かべていた。

 

 

「こいつを記事にしろといきなりもってこられたときは何事かと思ったが確かにこいつはすげえ・・・まさか警察官僚の息子が殺人犯とはな!」

 

 

そしてその記者はある所に電話をかける。

 

 

「もしもし、わたしゃ週間文夏の足立ってモンですがね、警視監さんにお話があって・・・あー!皆まで言うな!警視監さんには”息子さんの件”っていえばわかりそうなもんですがねえ・・・いいですよ?このまま切っても・・・ええ、へへっ」

 

 

電話をつないだ人間はやむを得ず電話を替わったようだ。

 

 

「もしもし」

「あーどうも荒神警視監殿!わたしゃ週間文夏の足立ってモンですがね」

「ああ、あの文夏砲とか寒いことをやってる三流ゴシップか・・・そんな社会の底辺に蠢くゴキブリ風情が私に何の用だ」

「あれれ?そんな口効いていいんですか?息子さんの件・・・やってることがばれたらヤバイんじゃないですか?」

「・・・なんのことだ」

「おー!あくまでとぼけると!いいですよ?来週の記事を楽しみにしててください!」

「・・・・いくらだ?」

「さっすが警視監殿は話が早い!とりあえず1000万。受け渡し場所は・・・」

 

 

そう、これこそが奏也の誤算。

この足立という記者、正義感から警察をバッシングする記事を書いていたのではない。その本性は強欲で取材には手段を択ばない、最悪の場合今回のように取材対象まで脅すクズだったのである。

 

 

「へっへっへ・・・思いがけないATMが手に入ったぜ。誰か知らねえが感謝しねえとな」

 

 

 

 

 

 

「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

 

 

 

俺は朝起き、朝食をとりながらニュースをつける。

 

 

「今朝未明、●●区の路上で同区内に住む雑誌編集者 足立賢明さん(40)が遺体で発見されました。警察は付近のビルから飛び降り自殺をはかったとみて捜査をしています。次のニュースです・・・・」

 

 

「足立が死んだ・・・・!?」

 

 

自分が全く想定していなかったことを目の当たりにした俺は、正直かなり混乱していたのであった。

 




前半からの温度差よ!
絶対に笑ってはいけない神剣家、いっかいやってみたかったんですよね・・・
少ない脳みそで捻りだしたネタはいかがだったでしょうか?
ダチョウ俱●部が元ネタになっている感じですかね。

そしてだいぶクライマックス感でてきてますかね?


あとなんかランキング入りしてたみたいでめちゃくちゃ嬉しいです!
最後まであと何話になるかわかりませんが走り抜けます!



★評価のお礼★

漆黒の闇さん ★10ありがとうございます!
桜歌787 ★9ありがとうございます!
IT06 ★3ありがとうございます!


引き続きよろしくお願いいたします!
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