勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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第2章スタートです!!




第2章-商店街に巣食う悪!Mission:Go to the rescue of 羽沢珈琲店-
第1話 バカのバカげたバカ騒ぎ


「よし、今日も練習終わり!みんなどっかよっていかない?」

 

「お、いいね!りみは?」

 

「私も大丈夫だよ。有咲ちゃんとおたえちゃんは?」

 

「私も大丈夫」

 

「あんま遅くなんねーならいいぞー」

 

 

私はポピパの練習を終えた後、同じメンバーの戸山香澄の寄り道提案に賛同し、同級生の家がやっているカフェに行くことになった。

同行するのはりみこと牛込りみ、沙綾こと山吹沙綾、そして有咲こと市ヶ谷有咲だ。

 

「さーて今日は何食べよっかなー」

 

「でも香澄、少し太ったって言いてなかったー?」

 

「う・・・」

 

「そういえば、新作のチョコレートラテがあるって聞いた」

 

「チョコレートラテ!?私、絶対それにする!」

 

「りみのチョコ好きは相変わらずだなー」

 

 

そんな何気ない会話をしながら歩いていると、どこからか声が聞こえた。

 

「ヘイヘイオタクくん。いいからさっさと小遣いくれよー」

「そうそう、さっさとくれれば痛い目見なくて済むぜー?」

「おいおい、このオタクくん泣きそうじゃん」

 

 

通り道の少し目が付きにくいところで3人のガラの悪そうな男の人たちがカツアゲがをしていた。

 

「やだ・・・カツアゲ」

 

「みんな、早くいこ・・・」

 

 

沙綾とりみが嫌なものをみちゃった、という感じで促す。

 

 

「でもあの人・・・大丈夫かな?」

 

「香澄、私たちじゃなんにもできない。さっさといくぞ」

 

 

香澄は心配そうにそっちを見るが、有咲は早くいくことを促す。

うーん、さすがに真昼間から素顔さらして懲らしめるわけにもいかないからなー

 

 

「ってあれ・・・?」

「ん?どうしたのおたえ?」

「あ、いやなんでもないなんでもない」

 

 

その絡まれている人。

あれは間違いない、奏也だ。いつもの自信にあふれた鋭い目つきではなく、髪の毛はペタペタで眼鏡をかけていて、きょどきょどしてなんというか「俺オタクです!」って感じを醸し出してる。

そういえば高校に上がって学校が分かれてからはアジト(というか奏也の家)以外で奏也をみるの初めてかもしれない。

ま、奏也なら返り討ちにしておしまいかな。

 

「オラ!財布出せ!」ドゴッ

「ひえっ!すみませんすみません、すぐ出すのこれ以上殴らないでください!」

 

 

と、思っていたら情けない声を出して奏也は財布を出す。

 

 

「チッ1万だけか。ま、コーコーセーならこんなもんかよ」

「んじゃ、一人1発で勘弁してやるか」

「そうだな」

「は、話が違います・・・!」

 

ドゴドゴドゴ!

 

「よーし、この金でパチンコいこうぜ」

 

 

そんなことを言って男たちは去っていった。

 

 

「あの!大丈夫ですか!?」

「ちょま、香澄!?」

 

 

その光景を見ていたたまれなくなったのか香澄が奏也に駆け寄る。

 

 

「ああ、大丈夫だよ、君は優しいね」

「ケガとかは・・・・?」

「顔は殴られなかったからヘーキだよ」

「・・・なんでやり返さなかったの?奏也」

 

 

そんな優男を演じる奏也に一言。

 

 

「は?えっ・・・おたえ、お前なんでここに」

「この子たち、バンドメンバー」

「マジかよ・・・」

「え?おたえ知り合い?」

「うん、一応幼馴染」

 

 

うっそー・・・といった感じの表情をみんなしてする。

 

 

「それにその恰好はなに?」

「これは俺の日常生活での格好だ。必要以上に目立つ必要はないだろ」

「あのー・・・一応自己紹介いいですか?」

「あ、ごめんよ置いてけぼりにして」

「いえ!私は戸山香澄!Poppin' Partyのボーカル&ギターです!」

「私は山吹沙綾です。ドラムやってます!」

「あの、牛込りみです・・・ベースやってます」

「市ヶ谷有咲です。担当はキーボードです」

「神剣奏也。おたえとは小さいころからの付き合いでね。あとおたえと同学年ってことは俺と1つしかかわらないし、敬語はいらないよ。おたえもいつもこんなだし」

「こんなとは失礼だよ?」

「しかし俺の日常スタイルをおたえにみられてしまう日がくるとは・・・油断はできんな」

「こころとか日菜とかにみせたら面白そう」カシャ

「写真撮るな!絶対にやめてくれ。お兄さんとの約束だ」

 

 

そのノリは二人がすごく親密な関係にあることが一目瞭然であった。

 

 

「はえー・・・仲いいんだねー・・それよりも大丈夫?殴られてたし、お金まで取られちゃって」

「んー?ああ、お金ってこれのこと?」

 

 

そこにはさっき盗られたハズの財布を持つ手があった。

 

 

「え?なんで?」

 

 

香澄はそれをみて驚く。これには私もびっくりだよ。

 

 

「盗られたあともっかいスった。あとついでにこれ戦利品」

 

 

そしてさらに、懐から財布が3つ出てきた。

 

 

「あ、さっき殴られたとき」

「さすがはおたえ、ご明察。ご丁寧に一人ずつ殴て来たくれたからな、その隙にパクった」

「奏也がタダでやられるわけないとおもったよ」

 

 

そんなやりとりをみて他の4人はなんとも不思議な表情をしていた。

 

「おおー・・・カッコいい」

「この人何者なの・・・?」

「普通じゃないよね・・・」

「すげえ・・・」

「まあでも、盗んだ金使うのも後味わりぃしその辺に捨てとくか。運が良ければ警察に届けられるかもな。んじゃ、俺は帰る」

 

 

じゃあな、と踵を返したところで香澄が一言言い放った。

 

 

「あの!よかったら一緒に来ませんか?おたえの昔を知ってる人珍しいし、いろいろ話を聞かせてください!」

「そうだねえ、ここで会えたのも何かの縁だし」

「わ、私も大丈夫」

「まあ、みんながいいなら・・・」

「と、いうわけ。奏也、そんなに遠くないしどう?」

 

 

 

 

「いらっしゃいませー・・・あ、香澄ちゃん!」

「やっほーつぐ!空いてる?」

「うん!大丈夫だよ!」

 

話に聞くとこの子は羽沢つぐみさん。

実家がこのカフェで、学校で生徒会役員、さらに幼馴染でバンドまでやっているというとても頑張り屋さんだそうだ。

 

「この方は?」

「おたえの幼馴染なんだってー!」

「へーそうなんだ!よし、ご注文聞いちゃおうかな」

 

 

そして注文を取り、羽沢さんは元気に厨房へ戻っていった。

 

「こりゃうまい・・・!」

 

 

出されたコーヒーは今まで飲んだコーヒーの中でも格別だった。

近所にこんなコーヒーを出す店があったとは・・・リサーチ不足だった。覚えておこう。

そして次々とオーダー品が届けられ俺たちは話に花を咲かせたのであった。

 

 

「んん?蘭?」

 

「あれ・・・奏也じゃん」

 

お手洗いに立つと、違うテーブルで見慣れた赤メッシュがいた。蘭だ。

聞くところによる羽沢さんは蘭のいるバンドのメンバーらしくて、ここで他のバンドメンバーと待ち合わせしているとのことだった。

 

「そんなら邪魔しちゃわりぃな。またなんかあったら呼ぶわ」

 

「うん」

 

 

しかし、そんな会話をしていると突然怒号が鳴り響いた。

 

 

「オイゴラァ!水くれえ早くもってこいや!」

「ガキの店員だからって甘えんじゃねえぞ!」

「す、すみません!!ただいま・・・・!」

 

 

そこにはなんともまあイキってる男二人組が。

 

 

「すみませんですみゃー警察はいらねえよ」

「おいおい俺たちがこんなんじゃ警察に捕まる側だっての」

「それもそうか」

「「ひゃっひゃっひゃっひゃ!」」

 

 

バカでかい声で机にきたねー足をのせてバカ笑いしてるバカ二人組は明らかに調子に乗っていた。

まさにバカのバカげたバカ騒ぎ。

その様子を見てほかの客が何組か、早々に会計を済ませて帰ってしまうくらいだ。

 

 

「ひどいね・・・つぐが可哀そう」

 

「ああ、確かにな」

 

「奏也・・・何とかしてあげられない?」

 

「してやりたいのは山々だが・・・今俺は日常モードでな。この格好で目立つわけには・・・」

 

「やっぱその恰好そうだったんだ」

 

すると店長・・・羽沢さんのお父さんが厨房から出てきた。

 

「お客様・・・他のお客様のご迷惑になりますので・・・」

 

「ああん!?なんだジジイ!?」

 

 

そしてそこから始まる理不尽クレーム攻撃。

なんかちょっとムカついてきたぞ。俺はそいつらを横目にいったん外にでて、店の中にも聞こえるようなデカイ大声でいった。

 

 

「おまわりさん!こっちです!男たちが暴れてます!」

 

 

叫んだあと中をうかがう。

 

 

「なにぃ・・・?おいジジイ!てめえかサツを呼びやがったのは!?」

 

「いえ、私はなにも・・・」

 

「サツが来たらだりいぜ。今日はずらかろうぜ」

 

「チッ・・・!今日は勘弁してやる!」

 

 

そしてそそくさとバカどもは立ち去った。

 

 

「あんな感じで大丈夫でした?」

 

そのあと俺は店に戻る。

 

 

「さっきのはあなたが・・・ありがとうございました!」

 

 

話に聞くとさっきのバカどもはここ最近この商店街の飲食店に出没しては因縁をつけ飲食代をタダにさせたり、迷惑料と称して金を巻き上げている小悪党らしい。

 

 

「お助けいただいたお礼に今日のお代は結構です!」

 

「そういうわけにはいきませんよ。そうですね・・・また今度来ますので今日と変わらないおいしいコーヒーを飲ませてくださいよ」

 

「そんなことでよろしければいつでも!」

 

 

そんな感じで店長さんと仲良くなった。

 

 

「さすが奏也、あれはいい手だった。でもそのあとのアレはちょっとクサイかな」

 

「ひでえいいようだな!?」

 

「すごいね~!それとあの後の『今日と変わらないおいしいコーヒーを飲ませてください』のくだりシビれちゃうねえ!」

 

「・・・おれはいじられてんの?」

 

「ごめん奏也。これが香澄なの。からかっているつもりないと思う」

 

 

結局そのあとの話題は俺いじりが中心となってしまったのであった。

 

 

 

「つぐみ、そろそろお店を閉めようか」

 

「うん、お父さん」

 

夜、羽沢珈琲店はクローズ作業をしようとしていた。

 

 

「あ、裏にゴミをだしてくるね!」

 

「ああ、頼むよ」

 

つぐみはゴミを裏に出すため、店外に出た。

今日はいろいろあったなーと思いながらも事なきを得てほっとしていたのだ。

さて、明日からもお店、生徒会、Afterglowと精いっぱい頑張ろう!

そう思っていた時、飛び込んできたのはガラスの割れる音だった。

 

 

ガシャアアアアアアン!

 

「なんだお前たちは・・・!?やめ、やめろおおおおお」

 

「え!?」

 

その声に驚き、つぐみはすぐに店に戻る。

 

そこには・・・・

 

 

立ち去る2人の影。そして割られたガラス。

さらに・・・・・

頭から血を流し、傷を負った父の姿があったのだ。

 

「お父さん!!お父さあああああああああああああああああん!!!!!」

 

 

こうしてまた一つ、この町に涙が流れてしまった。

 

 

 




ここから他のバンドリメンバーもどんどん登場していく予定です!
ご感想や、もっとこうしたほうが読みやすいなどありましたらよろしくお願いいたします!
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