シメの構想まではできているのですがいかんせん文章がまとまらない・・・まとまらなくない?
俺が所属する組織。
その組織は表向きは民間企業ではあるが、実態は某国の直轄下にある裏組織(警察で言う公安のようなもの)で国や警察が表立って処理できない事件やテロリストの対応、要人の警護などをする会社である。
中には特定の人物の機密調査や、場合によっては身柄確保なども仕事として存在する。そしてそれは各有力国それぞれに設置されており、つながりがある。
俺はこれで利用し、外国でテロリストとなった荒神と対決することを決意し、そして勝利した、というわけだ。
そして弦巻さんが社長を務める日本支部に転勤を願い出て、受理されたのが俺の帰国の経緯である。
肝心の連絡が弦巻さんに言ってなかったのは向こうのクソ上司のせいであるが・・・・
「彩を狙っていた奴らが本部に依頼してきましたか」
「そのようだ」
そして突然の本部指令。名の知れた芸能人である彩を捕縛、ということは間違いなく利権が絡んでるのだろう。それに裏組織である俺たちの本部に依頼できるということはそれなりの権力を持っており、何か悪いことをしたわけではない彩を狙う依頼が通るということは、請け負った人間も本部である程度の力を持っているのは想像に難くない。
「こりゃ敵と味方が繋がっていますね。ならば社長の狙いは・・・・」
「うむ。私が情報を集め、君に指令を出す。君は逃走しながらその内通者暴き、処理してもらいたい」
「これってもしかして俺が敵に内通した裏切り者扱いになってるってところですかね?」
「・・・うむ。君は我々の敵対組織に内通したということになっている。おそらく敵の計画を邪魔したことで目をつけられたのだろう」
なるほどなー。邪魔した責任をとってスケープゴートになれってか?
死んでもゴメンだな。
「ふうん・・・ん?ってことはこれからはこの前の正体不明の襲撃者に加えて味方の追手も加わるってことですか・・・うわぁ・・・」
「そういうことだ。もうこれしか君が助かる道はないともいえるな。とにかく時間がない、すぐに丸山さんと逃げるんだ。私も秘密裏に、できるだけ支援はさせてもらう」
「かしこまりました。ではこれより作戦を開始します。」
「奏也君、死ぬなよ。幸運を祈る」
※
「と、いうわけだ。彩、今から俺と逃げるぞ」
「えええええええええ!?」
翌日、身支度を終えた俺は彩が匿われている日菜の部屋に赴いた。
「だっていきなり”俺たちぃ、命狙われてっから逃げんべ?”って近所に買い物行こうみたいなノリでいうから!!」
「おおう、モノマネツッコミとは彩も成長しているんだね・・・お兄さん嬉しいよ」
「そーうーやーくーん?」
「うわっこわ!アイドルがしちゃいかん顔してるから!うーん、要点を掻い摘んで話したつもりなんだがなあ・・・・」
「奏也・・・あたしはなんとなく察したけど、彩ちゃんは何も知らないんだしさ。一応説明してあげたほうがいいと思うな」
そんなことを言う日菜だがその目は怒りと困惑に満ちている。
そりゃそうだ。昨日あんなことがあっただけでなく、自分の仲間が2人も狙われているとなるとこんな顔にもなるだろう。
怒り狂って暴れないだけ日菜も成長したってもんだ。
「アヤ、狙われてる。オレ、裏切り者扱い。OK?」
「わっかんないよ!」
「あらやだ彩ちゃんったらいつの間にこんなキレのいいツッコミを手に入れたのかしら?・・・なんて戯言はさておきそろそろ真面目に話すか」
俺はやむを得ず、俺がどういう仕事をやる人間なのか。
そしてどんな話で今の流れになっているのかを要約して話した。
これから苦楽を共にするんだ。隠し事をしておくのは信頼性が失われるし、何より今の彩なら・・・芸能界を通じて色々な闇を見てきてここまで成長した彩なら大丈夫だと思ったわけだ。
「と、いうわけだ。敵の目的は俺の始末と彩の身柄確保。目的はまだ不明だ。そして俺が属する組織の本部の誰かとどこかの組織が絡んでいる。ひとまず相手の情報が分かるまで逃げる。そして正体がわかったら解決に動く。シンプルにいえばこんな感じだ」
「そんな・・・・」
彩は信じられないといった顔になる。
「しかしわっかんないなあー・・・危ない橋を渡ってきた奏也だけならまだしもなんで彩ちゃんまで?彩ちゃん、なんか心当たりない?」
「うーん・・・思いつかないなあ・・・あの、宮野さんが首謀者ってことは・・・?」
「それはない。宮野も駒の一つにしか過ぎなかった」
宮野が死んだことは彩に言っていない。これから何があるかわからないのにショックを与えたくないからだ。宮野は再び警察に捕まったということにしてある。
「とにかく時間がない。彩の事務所には病気で療養と発表してもらうように弦巻さんが手配した。今回弦巻さん、表面上は俺たちの敵ってことになっているし、行方不明とか大きな騒ぎにするのは依頼人が望んでいないとのことだ。俺たちとしても大事にならないほうがいいからこの辺は助かる。彩、移動しながら追々説明はするから・・・今は一緒に頼む」
俺は本気だ、という目で彩を見つめる。それが伝わったのか彩はわかった、といって支度を始めるべく家に戻るとのこと。
弦巻さんによるとまだ追手は来ていないからそれくらいの時間はあるだろう。
「日菜。俺たちがいない間、頼んだ」
「・・・ちゃんと戻ってくるよね?せっかくまた会えたのに、これで終わりなんてことないよね?」
「当たり前だ。俺を信じろ。黒幕をぶん殴って土下座させて、またすぐ戻ってくる」
そういうと日菜は笑って一言、言い放った。
「信じるよ」
こうして俺は氷川家を後にし、丸山家へ向かった。
※
・・・のであるが俺は少し懸念していた。
彩に出した指示は、着替えと身の回りの物をいくつか。加えて変装。
しかし考えてみろ。さっきは焦っていたから何も考えずに変装を指示したがあの彩だぞ?
変なメガネやバレバレな変装で出てくる気がしてならなかった。
「奏也くん、お待たせ!」
「おう」
意を決して彩の方を見る。
「あれ・・・・?」
「どうしたの?」
そこにいたのは一目では確実に彩だとわからない完璧な変装を施した彩がいた。
「え?え?変なメガネは?バレバレの変装は?」
「どれだけ昔の話してるの~~~~~~!」
話を聞くに高校生で駆け出しの頃と違い、さすがに有名になりすぎたから千聖さんに教えてもらってこの完璧な変装を身に着けたらしい。すごい(小並感)
「そういう奏也くんも・・・もはや別人?」
「むこうじゃ変装して潜入なんてザラだったからな」
かくいう俺も変装でかなり様変わりしている。俺を見抜けるやつなんざ余程勘の鋭い奴か向こうで一緒に仕事をした仲間くらいのもんだろう。
しかしこれならば逃亡劇の見た目的な難易度が思ったより低そうだ。
まあ相手もプロなのでもちろん油断はできないが・・・・
「じゃあこれに荷物を積んで乗ってくれ」
「おお、車・・・」
そういう俺は乗ってきた車を彩に見せる。
見た目は普通の5人乗り乗用車だ。もちろん名義は別人名義である。
「とりあえずひたすら県をまたいで走る。宿泊は適当に宿を見つけよう」
「うん」
車を発進させると彩はどことなく落ち着いた雰囲気であった。
「なんか思ったより怖がっていないようで安心した」
「あ、そうかな?やっぱ奏也くんと一緒だから・・・かな。不謹慎かもしれないけど二人きりで逃亡劇なんて映画みたいで」
えへへ、と笑う彩。
命狙われてる(命までは俺だけかもしれないが)のに暢気なものだ・・・といいたいところだが彩のこの明るさには救われる部分もある。
絶対に守らなきゃ。俺はそう決意し、ハンドルを握ったのであった。
「正直・・・昨日から現実離れしすぎてハイになってるのかも。本当はすっごく怖いはずなのに・・・でも私は奏也くんを信じる。今まで奏也くんを信じて裏切られたこと一度もないから。昔攫われたときだって、病院で襲われたときだって・・・いつだって奏也くんは私を助けてくれた。だから、今回も信じるしかないかなって」
「彩・・・」
「奏也くん、私も奏也くんのこと聞いてもいいかな?」
「・・・そうだな。彩には聞く権利があると思う」
そういって俺は高校卒業をしてから向こうでやっていたことを話した。
弦巻さんの紹介で今の組織にバイトで入り、そのまま社員になったこと。
オッサンと親の仇である荒神が目的であり、そしてその目的を達したこと。
職務上守秘義務は発生しないことはすべて彩に話した。
「とまあこんなわけだ」
「そっか・・・色々大変だったんだね」
「確かに大変ではあったが・・・まあ今こうして帰ってこれたしな。荒神の野郎もとっ捕まえて国に叩き出したし」
とまあこんな感じで話をしながらひたすら道を往く。そして今日の目的である、とりあえず県外に出ることを、走行中に見た県境の看板で確認にした俺たちは、適当な宿に入ったのであった。
彩のアフターは今までの話とは結構タイプが違ってスケールも大きくなってるのかなあと。
そのおかげで結構難産気味です・・・・
描き切るんで引き続きよろしくお願いいたします!