勧善懲悪BanG Dream!   作:光の甘酒

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第3章、Roseliaパートスタートです!


第3章-好きだけではやっていけないこともある。今井リサの苦悩-
第1話 俺、これでもオタクですよ?


「どうだったかしら?私たちの演奏は?」

 

「うーむ、さすが上手いな。ていうか紗夜・・・お前ギター弾くとカッコいいじゃん」

 

「それは褒められてるのかしら?」

 

「あたり前田の缶コーヒーだ」

 

「いちいちネタが古いわね」

 

 

なんで俺がここにいるかというと、紗夜の所属するRoseliaの出演するイベントがあったからだ。

出演者には各1枚、身内用の観覧チケットが配られるということで紗夜から貰った。

ちなみに日菜はパスパレの仕事、おたえはポピパのメンツと遊びに行く、こころはハロハピで水族館に遊びに行ったらしい。

チケットを余らせるのは勿体ないので、ということで俺が呼ばれた次第だ。

 

 

「さすがは注目度No.1の実力派バンドだ」

 

「私たちは常に最高の演奏を求めるだけよ」

 

「ま、紗夜って完璧主義なところあるしなあ」

 

「あれー?紗夜??そちらはどなたさん?」

 

 

すると後ろから明るい声が聞こえてきた。

振り返るとそこにいたのはステージでベースを弾いていた人だ。

同じRoseliaのメンバーだろう。

 

 

「今井さん。コレは一応私の友達よ」

 

「ひでえいいようだな。小学校1年生からの付き合いじゃねえか」

 

「ってことは例の幼馴染の男の子かあ!ってアレ・・・?どっかであったことない?アタシたち?」

 

 

なんかナンパみたいな・・・

アレか?これは逆ナンというやつか!?

 

 

「何を馬鹿な事考えてるの?」

 

「だから心の中読むんじゃねえよ・・・」

 

 

前から思っていたが、幼馴染共はどうも鋭い。

最近は特に思っていることをドンピシャで当てられるので迂闊にへんなこと考えらんねえなと思う。表情でわかるのだろうか?

 

 

「ん?よく見たらコンビニのアルバイトしてる・・・?」

 

「やっぱり!なんか今日はかなり雰囲気違うね。キミが紗夜の幼馴染だったんだ!」

 

 

やはり。学校帰りによく寄るコンビニでアルバイトをしている女の子のようだ。

 

 

「しかしよくわかったな、見てくれ全然違うのに」

 

「まあキミ割と常連だし、声色一緒だし、あとか直観かなー。それにしてもほんと、いつもと随分雰囲気が違うんだね?」

 

 

自分でもこの様変わりに驚いていたところなのに、まったく交流がない状態から見破るとは素晴らしい観察眼だ。

 

 

「ってか紗夜が言ってたほど変な人じゃないじゃん」

 

 

ちなみに今日は以前おたえに指摘されたオタクっぽい恰好ではない。

髪はセットし、眼鏡も変えている。

 

 

「おい、紗夜。普段俺をどんなふうに言ってるんだ・・?」

 

「細かいことはいいじゃないですか」

 

「よくねえ!」

 

「あはは、二人とも仲いいねえ~さすが幼馴染!」

 

 

実は以前、おたえに俺の日常スタイルをみられた後、おたえは何のためらいもなくソレを撮影したものをこころや日菜、そして紗夜にみせやがった。

その時のやり取りはこんな感じだ。

 

 

「普段の奏也はなんだかパッとしないわね!」

 

「うん、なんていうか「オタクです!」みたいな?」

 

「日菜のファンにいそうな恰好ね」

 

「あー!おねーちゃんファンの人馬鹿にしちゃだめだよー?」

 

「馬鹿にしているわけではないわ。気に障ったならごめんなさい」

 

「ううん、全然いいよー!」

 

「で、みんな。コレ、どうしよう?」

 

 

そんなやり取りの後、おたえが邪悪な笑みを壁ながらみんなに問いかける。

 

 

「そんなの決まってるわ!」

 

「うん!改造しちゃお!うーん、るんっ♪ってしてきたよ!!」

 

「確かに、必要以上に目立つ必要はないけど・・・こんなオタク男子が幼馴染なんてイヤね」

 

「紗夜さんめっちゃ辛辣なんですけど!?」

 

 

今に始まったことじゃないけど俺の幼馴染に遠慮がなさすぎる・・・

まあ、それが仲のいい信頼の証ともとらえることができるわけだが。

 

 

「と、いうわけでー・・・・」

 

 

こころがキラキラした目をして近づいてくる。

 

 

「奏也、逃げちゃダメだからね?」

 

 

ニッコニコの日菜も同様だ。

 

 

「大丈夫、おとなしくしていれば痛くしない」

 

「痛いの!?」

 

「奏也、あきらめなさい」

 

 

「あの、拒否権というものは・・・」

 

 

「ないわ」

「ないよ」

「ないね」

「ないわよ」

 

 

「やめたくなりますよぉ~幼馴染ぃ・・・」

 

 

ガシッ!

 

 

「ギャアアアアア」

 

「暴れないで・・・暴れないで・・・・」

 

 

おたえがそんなことを呟きながら俺の拘束を強める。

 

 

「4人に勝てるわけないでしょう?」

 

「馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!」

 

「縛らなきゃ(使命感)」

 

「あれ?ひ、日菜お前縄なんてどっから持ってきて・・・」

 

「私たちが奏也を芸術品に仕立て上げてやるわ!」

 

「フザケンナヤメロバカ!」

 

どこかで見たようなやり取りが繰り広げられた後、さんざん遊ばれた。

俺で遊ぶのに満足した4人はボロ雑巾のようになりながらピクピク痙攣しながらたわってる俺を放置し、モンスター●ンターに勤しんでいた。

 

 

「あら?そういえば奏也はなんであそこに横たわっているのかしら?」

 

「・・・あ」

 

「そうしたの?おたえちゃん?」

 

「そういえば、当初の目的忘れてた」

 

「そういえ奏也の日常スタイルをもっとマシにするとか言ってたような」

 

「まあ大変!それをやるのを忘れていたわ」

 

「モウ・・・カンベンシテ」

 

 

とまあこんなやりとりをした後出来上がったのが今の俺。

 

 

「いいわね!奏也、いい感じよー!」

 

「うん、バッチリだね」

 

「なんか頭よさそう!」

 

「思いのほかマシになったわね。さすが私たちだわ」

 

 

鏡をみると驚いた。

 

 

「え?マジ??これ、ほんとに俺??」

 

 

ビックリ、そこにはインテリ系のお兄チャンがいた。

 

「私たちが慣れちゃってただけで奏也って素材は悪くないからね」

 

「マジ?俺自信もっていいの??」

 

 

中学の頃は基本こいつらと一緒いたせいもあって女子に声を掛けられるなんてことはなかったし、高校に入ってからはこいつらが言うオタクっぽさのせいかまさに皆無だ。

とまあ、こんな感じで俺の見た目は劇的ビフォーアフターしたわけである。

さて、回想はこの辺にして本編に戻りましょうかね。

 

 

「リサ?紗夜?何をしているの」

 

「リサ姉、紗夜さん!早くファミレスいこっ!」

 

「あこちゃん、友希那さん、待ってぇ」

 

「おー!友希那、あこ、燐子!」

 

「紗夜と・・・失礼、どなたかしら?」

 

「おおー頭よさそうなイケメンだー」

 

「確かになんか雰囲気のいい人だね、あこちゃん」

 

 

違う女の子が3人合流する。

さっきステージで見た同じRoseliaのメンバーだ。

 

 

「あ、この人がいつも紗夜のいってる幼馴染の男の子!」

 

「どうも、神剣奏也っていいます」

 

「ご丁寧にどうも。紗夜の幼馴染ってことは同年代かしら?敬語はなくて結構よ。私は湊友希那。Roseliaのボーカルよ」

 

「次アタシー!えっと、改めまして今井リサ!ベースだよ。いちお、友希那とは幼馴染!奏也くんと紗夜みたいな感じかな!」

 

 

いきなり名前呼びか。まあ今井さんいい人そうだしコミュ力の塊っぽいしいっか。

 

 

「えっと、俺もリサさん・・・でいいのかな?」

 

「さんなんていらないよーリサでいいよー」

 

「じゃあ俺もくんいらねえや」

 

「了解!奏也ね!」

 

 

あっという間に距離が縮んだ気がする。

これはリサだからなせる技かもしれない。

 

 

「はーい!次あこ!宇田川あこです!ドラムやってまーす!」

 

「あれ?宇田川ってもしかしてAfterglowの・・・?」

 

 

聞いたことのある名字が飛び出して、気になったので思わず聞いてしまった。

 

 

「えっ!?お姉ちゃんのこと知ってるんですか?」

 

「Afterglowのボーカルと知り合いでね。そのツテで知り合ったんだ。なるほど、姉妹でドドラマーか。カッコいいね」

 

「へー!蘭さんと!ありがとうございます!私のことはあこって呼んでください」

 

 

「じゃあ俺も好きに呼んでいいよ」

 

「じゃあ奏也さんで!」

 

 

しかしRoseliaすげえな・・・コミュ力のお化けかよって思う。

 

 

「あの、白金燐子です。その、キーボードを少々・・・」

 

 

と思っていたらこっちは打って変わっておしとやかだ。

それでいてきれいで繊細なまるでガラス細工のような美しさを持つ美少女がそこにいた。

ま、俺の目線はその豊満なおっぱいにくぎ付けなわけだが。

変態幼馴染軍団のお乳はそんなに立派じゃないからね、仕方ないね。

 

 

ゴスッ!!

 

 

「痛え!?紗夜、いきなり何しやがる!」

 

「いえ、今何かすごく失礼なことを思われてる予感がしたものですから」

 

 

やべえ、紗夜さんの第六感やべえ・・・

 

 

「奏也は参加者枠で私たちのライブを見に来てくれたんですよ」

 

「お、みててくれたんだ!どうだった?ケッコーイケてるでしょ、アタシたち」

 

「ああ、みんなケッコーイケてたよ」

 

「お、ノリいいねえ!」

 

「それに普段の紗夜から想像できない姿も見られたしな」

 

「え?紗夜って普段からあんな風にカッコよくないんですか」

 

「ああ、普段の紗夜は・・・・って、いででででででで!コラつねるんじゃねえ!」

 

 

発言をしようとしたところで紗夜にものすごいパワーで腕をつねられた。

プラスターボードやドアを片腕で粉砕してしまうパワーから放たれるそれは俺じゃなかったら肉がちぎれているだろう(適当)

 

 

「え?奏也?なんのことですか?(すっとぼけ)」

 

 

こんなことを言いやがる。

見てろ・・・こうなりゃ意地でも普段の紗夜を暴露してやるぜって・・・

 

 

「いでええええええええ」

 

 

思いっきり足を踏まれた。

 

 

「まだ何も言っていなんだが!?」

 

「先手必勝というやつよ」

 

「理不尽だ・・・」

 

 

ダメだ、本当にこれは言っちゃダメな奴だ。俺の直感がそう告げている。

 

 

「わーったよ・・・・」

 

「わかればいいのです」

 

「えっとーほんと奏也さんと紗夜さん、仲いいんすね!えっと・・・もしかして付き合っていたり・・・?」

 

 

「「あ゛?」」

 

 

突然あこから飛び出たとんでもない言葉に俺と紗夜はドスの利いた声で思わず返してしまう。

 

 

「うわっ、怖っ・・・!でも息ピッタリじゃん」

 

「ぐぬ、偶然です。コレはただの幼馴染、それ以上でもそれ以下でもないわ」

 

「ああそうだぞ、リサ。冗談はよしてくれ」

 

「はいはい、そういうことにしておきますよー。あ!そうだ、私たち、この後ファミレスで打ち上げやるんだけどさ、せっかくなら奏也もこない?」

 

 

マジか、どんだけコミュ力の塊なんだよリサって。

 

 

「そうですね。これも何かの縁です。他の人はどうかしら?」

 

 

紗夜が他のメンバーに問いかける。

特に嫌な顔をしているメンバーはいないようだ。

 

 

「私は構わないわ」

 

「あこも!」

 

「みんがそういうなら・・・それにいい人そう」

 

「よし、決まりっ!じゃあ早速行こっか!」

 

 

こうしてRoselia+俺という異色のメンバーでファミレスに向かうことと相成ったのであった。

 

 

 

ファミレスにつき難なく着席をする。

そして各々が注文するものを決めるところだ。

 

 

「あこはハンバーグセット!」

 

「わたしはドリアにしようかな・・・」

 

「んーアタシは今日家でごはん食べるからケーキセットかなー。友希那は?」

 

「私も友希那と同じでいいわ」

 

「私もそれで」

 

「あれ?紗夜ポテト食わなくていいの?」

 

「えっ!?あ、そんな産地も分からなくて添加物たっぷりのもの・・・!」

 

 

あーなるほどね。外での紗夜の立ち振る舞いが何となくわかってきた。

仕方ねえな。

 

 

「じゃ、俺頼むわ。ちょっと多いかもしれないしそん時は手伝ってくれ」

 

「し、仕方ありませんね!ちょっとだけですよ!」

 

顔を赤くさせツンデレのように言い切る紗夜。普段ではなかなか見ることができないので新鮮な感じがする。

なかなかどうして、可愛いじゃねえか。本性は別だが。

 

 

「っていてえ!足!足踏んでる!」

 

「あ、すみません。気づきませんでした」

 

 

また失礼なこと考えてたでしょ!って感じの顔してる。

スミマセン、考えてました。

その後、注文したものがどんどん運ばれてきて、談笑に花を咲かすのであった。

ちなみに俺の頼んだポテトは結局半分以上紗夜に食われてしまったことを付け加えておく。

 

 

「あ、ごめん。私ちょっとお花積んでくる」

 

 

話の途中、そういってリサが離席した。

 

 

「いやーでも奏也さん、イケメンな雰囲気に反して結構面白い人ですね!」

 

「え?俺?イケメン?マジで?」

 

カタコトになってしまった。

変態幼馴染軍団が魔改造してくれたこの外見は思いの外ウケがいいみたいで俺自身も驚いてる。

 

 

「確かに。それに紗夜が心から信頼しているのがわかるわ」

 

「湊さん、目が節穴になっているのではないですか?」

 

「ふふっ、そういうことにしておいてあげるわ」

 

「へー、じゃあ燐子さんもやってるんだ。武器は?」

 

「私は弓です」

 

「マジで?俺もそうなんだよねー。ちなみに竜の一矢を何回も使うやつは即蹴る」

 

「あ・・・私もです。まともに弓を運用してたら一矢なんて打つタイミングほぼないのに、横からとか距離・タイミング関係なしに打つ人下手な人多くて・・・」

 

 

そんな三人を横目に俺は白金さんとモン●ン談議に花を咲かせていた。

紗夜がさっきからこちらをチラチラ見ている。

多分今紗夜に話をもっていっても「みてないです」と返されるだろう。嘘つけ絶対見てたゾ。

おそらくあいつはイメージを守るためゲームをやっていること自体みんなに秘密にしているのだろう。

同じグループ内で共通の趣味があるのに残念なことだ。

 

 

「と、ごめん。俺もお手洗い」

 

 

ドリンクバーを飲みすぎたか尿意がやってきた。

席を立ち、お手洗いへ向かう。

トイレのある通路に入るためドアを開けると、出てきた人とぶつかってしまった。

 

「すみません!あれ?リサ?」

 

「あ、奏也」

 

ぶつかったのはリサだ。それになぜか浮かない顔をしているように見える。

さらにぶつかった拍子でリサの持っていた携帯が床に落ちてしまう。

その画面は着信中であることを示す表示に代わっていた。

 

 

「着信来てるぞ・・・非通知?」

 

 

そして間もなくその着信は切れる。

そしてその後。画面が切り替わるわけだが俺はそこでとんでもないものを見てしまった。

 

 

【不在着信810件】

 

 

「・・・・なあリサ、この携帯バグってないよな?」

 

「えっと・・・その」

 

 

珍しく歯切れが悪くなる。これは普通じゃない。

 

 

「良かったらこの後、話聞こうか?Roseliaの面々には秘密でさ」

 

 

俺は直感した。あの着信数、そしてあの顔。

おそらくリサはなにか厄介なことに巻き込まれている。

そして恐らく、リサの性格からしてRoseliaのみんなに心配かけまいと秘密にして、気丈に振舞っているのだろう。

そうであればリサの身に何かあってからでは遅い。俺はその後、リサと話す約束を取り付け解散後にまた会うことにしたのであった。

 

 

 

「単刀直入に聞くぞ。リサ、誰かに嫌がらせを受けているな?」

 

「・・・・うん」

 

 

解散後、帰宅するふりをして解散した後場所を移してリサと合流し話を聞いていた。

 

 

「心当たりはあるのか?」

 

「実は・・・」

 

 

そして、俺はリサから今リサの身に起こっていることを聞いたのであった。

 

 

 




第3章はリサ姉ヒロイン回!
頑張って書き上げていきます!

★評価のお礼★


ボーマンダたかゆきさん、★10ありがとうございます!
励みになります!


★元ネタ解説★

●竜の一矢
モンスターハンターワールドで使える弓の大技。
発射前の硬直時間が長いうえに適正距離で敵の頭からケツまで全段ヒットさせないとただのカス技に成り下がる諸刃の剣で、弓をまともに運用していたら使う機会はほぼない。適正距離も敵の向きも関係なしに打つゴミハンターは†悔い改めて†

●着信数810件
やけに多くないですかね・・・?いくらなんでもそこまでたまる前に不在着信リセットすると思うんですがそれは・・・・
数字の元ネタは言うまでもなく野獣(810)


引き続きよろしくお願いいたします!
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