学校の行事やら部活やらで中々小説が手付かずな状態になっていましたがこれからはもう少し早めに投稿をしていきたいと思います。
それでは本編をどうぞ!!
「で、まあ一応女子サッカー部のコーチを務めるのはいいとして、一つ聞いておきたい事があんだけどさ。」
突如やって来た従姉の七瀬唯香から、女子サッカー部のコーチをやってくれ、という衝撃的な依頼を受け、しぶしぶその依頼を引き受けることとなった俺、梅崎蒼也は一つの疑問を全ての元凶の源である我が従姉に思いっきりぶつけてみた。
「ん?どうした?」
間の抜けた様な返事が返ってくる。
「いや、まあ俺も一応は高校生の身分だし中々時間も取りづらい状況にあるわけでさ、さすがに20人近くもの選手を一辺に見るのはキツいと思うんだが、そこんところはどうやってフォローするとかはないのか?」
「20人近く?なんでそんなにたくさんの人数がいる訳よ?」
「えっ?だってアンタ高等部の方の担当だろ?女子の高校サッカーだって男子と同じで11人とサブ要因何名かのはずだから大体20人近くはいるはずじゃないのか...?」
不思議と唯香の口からとぼけた様な返事が返ってきたため俺は一瞬疑問を感じたが、
「...ねえ蒼也、私とアンタが最後に会ったのっていつ頃かな?」
唯香のこの一言で嫌な予感を直感で感じた。この女が俺に対してふっかけて来ることは大抵嫌な事ばかりしか起きないからだ。
「さあ、でも普段から会うこともないし、最後に会ったのは....正月辺りじゃね?」
俺は率直に唯香の質問に答えたが、直後に唯香はやってしまった的な表情を見せると頭を抱え込んだ。
「あー、しまった。ゴメン蒼也、アンタは私の事情とか知らなかったもんね。」
「?」
何を言ってるのかさっぱり分からない俺をよそに唯香はハッキリと言い切った。
「いや実はさ、今年の4月の仕事始めの時に学校内での教員の人事異動があってさ、私今は高等部の方の担当じゃないんだよね。」
慧心学園は小学校から大学までのエスカレータ式の学園で今現在に至るまで唯香は高等部の担当であったがそれが人事異動で変わってしまった。となると残る学年部は初等部と中等部、そして大学の3つになるが俺はこの時、猛烈に嫌な予感を感じ取っていた。
「.....で、アンタは結局どこの学年部に移動になったんだよ?」
恐る恐る唯姉に聞いてみる。
頼む!!今日だけは、今日だけは悪い予感は外れてくれ!!
最悪の事態だけは避けたい、そう心から願っていた俺を待ち受けていたのは
「うん。私、初等部の担当になっちゃった♪つまりアンタがコーチをする相手は高校生じゃなくて小学生。慧心学園初等部女子サッカー部のコーチよ。」
神様があらかじめ用意していたシナリオにしては、とても非情で残酷な現実だった。
「まあ何もアンタだけに無理はさせないよ。私もフォローには入る。まっ、精々頑張ってくれたまえ、期待のロリコンホープ♪」
テメエ殴り飛ばすぞコラ。誰がロリコンホープだ。そもそも期待されてんのかよそれ。
結局、上手いこと唯香に丸められた俺はもはや怒るというより呆れることしかできなかった。
しかし俺のある意味、悪運もよく当たるもんだなあ、こりゃひょっとすると俺、呪われてんじゃねえのか?
つくづく俺はそう思う。じゃなかったらこうも都合良く不幸な出来事が起こったりするもんじゃねえしな。
かくして、俺のサッカーコーチとしての新しいサッカー人生のスタート地点は俺の理想としていた場所とは程遠い場所からのスタートになることとなった。
いかがでしたでしょうか?
次回は女子サッカー部のサッカールールを作品中で少し変えたものをストーリー形式でお送りします。
あくまで物語上での設定なので批判等の感想はあらかじめご了承下さい。
それではまた次回でお会いしましょう!今日はこの辺りで失礼します。