そんな時にFGOの新しいイベントの開催……。
私にどうしろと?
因みに、前回のピックアップでライネスちゃんを二連続で引き当てました(ドヤァ)
私の生徒会就任挨拶(正確には私だけじゃないけど)と言う、間違いなく『私の黒歴史ランキング』のトップ5にランクインするような事があった日の放課後。
この日は特別に生徒達だけでのHRが開かれて、そこでクラスごとの催し物を決める為の話し合いが行われていた。
勿論、司会は我等がクラス代表である一夏君がやっていますのです。
「………おい。これはなんなんだ……」
前に立っている一夏が呆れて眉間をピクピクさせているのも無理はない。
なんせ、出された意見が意見だから。
(『織斑一夏のホストクラブ』に『織斑一夏とツイスター』ねぇ……)
後は『織斑一夏とポッキーゲーム』と『織斑一夏と王様ゲーム』。
うん。この辺りは原作と全く一緒だね。
「なんで俺を堂々と矢面に出すんだよ! 普通に考えておかしいだろっ!?」
「そんな事は無い!!」
「全く持ってその通り!!」
「このクラスを象徴する最大の存在を使わないなんて有り得ない!!」
「なんでやねん!!」
思わず関西弁でツッコんでるよ、一夏。
そうそう。このまま一夏ムードにしてしまいなさい。
何故なら………。
【IS学園の母。板垣弥生のお悩み相談室】
【弥生ちゃんの耳かき喫茶】
【弥生ちゃんを愛で隊。緊急特別会合】
なんで私の名前まで出てるんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!?
ここはどう考えても一夏だけをピックアップするべき場面だろぉぉぉぉっ!?
その為に課金するシーンだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?
……混乱のあまり、思わず変な事を口走ってしまった。
「取り敢えず、俺関連の意見は却下な」
「横暴だ~!!」
「だまらっしゃい!! 俺が学園唯一の男子だからって、やっていい事と悪い事があるだろうが!!」
「「「ブー! ブー!」」」
「なんと言われようとも却下なもんは却下だ!! ったく……んな事よりも俺は『弥生ちゃんの耳かき喫茶』を強く推薦する!! あれを一度味わえば、間違いなく皆が極楽浄土に行くのは絶対だ!!」
なんでだよっ!!?
そういや、一夏ってば時々、私にまた耳かきしてほしいって頼んでくることがるんだよな……。
いつもは適当に用事を作って躱すんだけど、前に一回だけそれが出来なくて、仕方なく耳かきをしてやったんだっけ……。
結果として二回目の耳かきになったんだけど、前回以上に幸せそうな顔をしたんだよな……。
二学期になってから、変態度が確実にパワーアップしてませんかね?
「板垣さんの耳かきか……」
「興味が無いと言えば嘘にはなるけど……」
冗談でしょっ!? 私なんかに耳かきをして貰って一体何が楽しいって言うんだっ!?
「板垣さん関係なら、オルコットさんが意見を出した『板垣弥生のお悩み相談室』も気になるんだよね~」
「フッ……当然ですわ」
お前の仕業かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!(血涙)
なんちゅーことを言ってくれトンのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
「ですが……一夏さんの言う『耳かき喫茶』の方が私も興味が惹かれるのもまた事実……!」
「姫様の耳かきは天下一品だからな!」
ラウラ、そこでドヤ顔しながら胸を張るのは止めなさい。
マジで可愛いけどさ。
「私もやよっちの耳かきを体験した事あるけど~……」
「本音もっ!? で、どうだったの?」
「むふふ~…♡ さいこ~に気持ちよかったよ~♡」
「「「ゴ…ゴクリ……」」」
はいそこ! 思わず唾を飲まない!!
「皆さん。ここで私から提案があります」
「えっと……四十院さん? なんだ?」
「まずは私が試験的に板垣さんの耳かきを体験し、その感想を述べてから決めるというのはどうでしょうか?」
「「「賛成!!」」」
すんなよ!! つーか、あの四十院さんってどこかで見た事があるような……?
なんて考えている間にこっちまで来たし!?
「と言う事で、どうかお願いします」
「え……っと……」
今すぐここでしろってかっ!?
どう考えても特殊なプレイじゃないか!!
(よもや……ここで弥生さんの耳かきなんて史上最高の楽園を体験出来ようとは!! お父様……お母様……神楽は今日、嬉しさのあまり、天に召されるかもしれません……♡)
でも、四十院さんは凄く真剣な顔をしてる……。
そうだよね。彼女は学園祭を成功させたくてこうしてるだけであって、本当ならしたくはない筈なんだよね。
そうだ。恥ずかしいのは私だけじゃないんだ。ここはちゃんと、四十院さんの勇気に応えないと!
「分かりま……した……。それ…じゃ……あ……」
専用ケースから耳かき棒を取り出してから四十院さんを手招きする。
「……? このままするのではないのですか?」
「やりや…すい体勢……がある…から……」
「はぁ……」
彼女の机から椅子を持ってこさせてから、私の隣に座って貰う。
そして、そこから四十院さんの頭をそっと掴んでから、膝の上に乗せた。
「なんとっ!?」
「板垣さん……可愛い顔をして意外と大胆な子!」
「だが、それがいい!!」
「だから気にいった!!」
はいはい。外野は黙っててね~。
「弥生の耳かき……! ここで少しだけ躊躇って手を上げなかったのが仇となるとは……!」
「でも、ここで採用されれば僕達も弥生に耳かきをして貰って……♡」
箒、シャルロット。思ってる事が丸聞こえだよ。
(キャ――――――――――♡♡♡ や…弥生さんの膝枕―――――――――!!! そうか……これが天国か……)
さて……と。ではやりますか。
と言っても、時間も余り無いし、するのは右耳だけだけどね。
ちゃんと耳垢を乗せるティッシュも用意して……っと。
「します……ね……」
「い……いつでもどうぞ……」
それじゃ、遠慮無く。
お、かなり綺麗にしてるじゃないですか。
でも、まだ端の方とかに残ってるのがあるな。
普段は一人でしてるのかな?
「まず……は……ここ……」
「はふぅ……♡」
でも、位置がいいから簡単に取れるや。
これなら割とすぐに終わりそう。
「はにゃ……♡」
「ここ……も……」
「あん……♡」
あのさ……変な声を出すのやめてくれないかな?
地味に集中が途切れるんだよね。
「あの気難しそうな四十院さんが、あんなにもトロけてる……」
「板垣さんの耳かきって、そんなにも気持ちいいの……?」
「いいな~……私もして貰いたくなったかも……」
よ……っと。
おぉ? ちょっと奥の方にデカいのがあるぞ?
痛くしちゃ可哀想だし、ここは慎重に……。
「あ……そこ……♡」
「じ……っとし…てて……」
「はいぃぃ……♡」
落とさないように……落とさないように…………取れた!
「よいしょ……っと……」
後は残ったカスをコシコシして……。
(き……気持ちよすぎるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡♡♡ 弥生さんの愛を全身で味わっているような快感……これを独り占めするなんて罰があってしまう!!)
仕上げはフワフワの梵天を使って……コチョコチョコチョ~。
(ダメよ弥生さん!! そんなにも気持ちよくしたら私……私……!)
最後にフ~っとな。
(イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ♡♡♡)
よし……終わり!
「終わりま…した……よ……?」
「………………」
「あの…………?」
もしかして……寝ちゃった?
疲れが溜まってたのかな?
「あの四十院さんが……」
「鼻血と涙を出したまま、満面の笑みを浮かべたままで白目を剥いて天に召されている……」
「谷を守ってくれたのじゃ!!」
「「「誰やねん」」」
どうしよう……このままじゃ動けないんですけど。
「これはもう……文句のつけようがないわね」
「うん……!」
「満場一致……だね」
え? えぇ? 何が満場一致?
「では皆に問おう……。弥生の耳かき喫茶がいいと思う人……挙手!!」
「「「「「はい!!!」」」」」
私以外の全員かよっ!?
って言うか、さっきから黙って話し合いを見ていた山田先生も手を上げてるし!?
「えへへ……私も板垣さんの耳かきを体験したくなっちゃいました……」
貴女だけは味方だと信じていたのに……(泣)
「だがしかし、このままでは弥生一人に負担が掛かってしまうぞ」
箒!! いいこと言った!! 後で耳かきしてあげるよ!!
「それなら、取り敢えずは普通の喫茶店にして、来店したお客さんにくじ的なヤツを引かせてさ、それで当たりが出た人だけが弥生の耳かきを体験できるってすればいいんじゃないか?」
「「「織斑君は神かっ!?」」」
余計な事を言いやがって~~!!
もう頼まれたって耳かきしてやんないぞ!!
「それらなばいっその事『メイド喫茶』にしたらどうだ?」
「「「「それいい!!」」」」
ラウラァ~!? ここで原作通りのセリフを言わなくてもいいんだよ~!?
「可愛いメイド服が着れるのは純粋に嬉しいし……」
「それなら織斑君の執事姿も見れる!!」
「私は板垣さんのメイド姿も気になる~!」
「確かに! スタイルいいし美人だし! 絶対にメイド服が似合うでしょ!!」
な……なんちゅーこっちゃ……!
もう私の一言程度ではどうにもならない所まで来てしまった……!
「でも、メイド服の調達はどうしよう?」
まだ希望はあった!! そうだよ! 服の調達はどうするのさ!?
これだけの人数のメイド服なんて、中々に用意は出来ないんじゃないかな~?
「それらならば私にお任せくださいまし! イギリスにある私の屋敷から、未使用のメイド服を人数分取り寄せますわ!!」
し…しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
ここには正真正銘のメイドさんが実家にいるお嬢様がいるんだったぁぁぁぁぁっ!!
「流石は名家のお嬢様!! 私達に出来ない事を平然とやってのける!!」
「そこに痺れる!! 憧れるぅぅぅぅぅぅ!!」
痺れなくてもいいし、憧れなくてもいい!!
あぁ……これで本当に希望が潰えた……。
「それじゃあ、一組の出し物は『メイド喫茶(当たり付き)』でいいな?」
「「「「はい!!!」」」」
結局、私の意見は完全無視の状態で私が一部のお客さんに耳かきをするメイド喫茶に決定してしまった。
トホホ……大衆には敵わないよ。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
話し合いで決まった事を担任である千冬姉に報告する為に、俺は職員室へと足を運んでいた。
「てな感じに決まりました」
「そうか……」
それだけを言って、千冬姉は黙ってしまった。
ってか、なんか目が血走ってないか?
(運次第とはいえ、弥生の至高の耳かきを再び体験出来るだとっ!? なんだそれはっ!? 私にキュン死しろと言っているのか!?)
物凄く真剣な顔で千冬姉がこっちを向いた。
こんな顔をするのは、大事な試合の時ぐらいだ。
「一つ聞く……」
「なんですか……?」
「これは……私も客として来てもいいのか……?」
「い……いいんじゃないかな?」
ここで敢えて『教師』じゃなくて『私』って言う辺り、心の中で思っている事がバレバレなんだよなぁ~。
普段は隠してるみたいだけど、千冬姉も弥生を可愛がってるのは知ってるし。
しれっと『弥生ちゃんを愛で隊』にも入ってるしな。
「……絶対に行く……!」
「そ…そうっすか……」
こ……怖え~!! でも、気持ちが理解出来るから変に指摘は出来ない!!
「それに……弥生のメイド姿か……」
それな。耳かきと同じぐらいに俺が楽しみな事の一つがそれだ。
あの時、意見を言ってくれたラウラには心からのお礼を言いたい。
「ラウラの奴め……ナイス意見だ……」
千冬姉。顔が思いっきりニヤけてますよ。
(弥生のメイド服……絶対に見たいに決まっている!! あのスタイルだぞ!? 間違いなく可愛らしく着こなしてくれるに違いない!! そんな弥生に『お姉さま』とか『お嬢様』なんて言われた日には………死ぬな。間違いなく。死因は『萌え死』だ)
鼻血、鼻血出てるから。
その後、慌ててティッシュで鼻血を拭いた千冬姉は、事務的な事を言って必要な材料や食材とかを記入する書類を手渡されて、俺は職員室を後にした。
もうさ……威厳もへったくれもないな。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「ハロ~♡ い・ち・か・くん♡」
「あ、更識先輩」
職員室を出た直後、偶然にも通り掛かったと思われる更識先輩と出くわした。
相変わらず飄々とした掴み所のない人だ。
「職員室って事は、先生と話しでもしてたのかしら?」
「はい。今度の学園祭の出し物について」
「それって、さっき中から途切れ途切れに聞こえてきた『喫茶店』とかに関係が?」
「あ~……」
やっぱ聞かれてたか~。
そりゃそっか。あれだけデカい声で千冬姉が話してればな。
「生徒会長なら別にいいか」
どうせ、いずれは話しておく事なんだろうし。
「実は……」
まだ詳しい概要は決めてないので、取り敢えずは話し合いで決まった事だけを軽く報告した。
すると、千冬姉と同じように、途端に先輩の顔つきが変わった。
簡単に言うと、ジョジョ風になった。
「や……弥生ちゃんのメイド服……!? しかも……当たりが出れば耳かきまでして貰えるですって……!」
「まぁ……一応」
うぉっ!? 急に肩を掴まれたっ!?
「絶対行く。絶対にお客として行くから」
「そ…そうですか……」
「絶対だからね!! 弥生ちゃんに耳かきして貰える権利は誰にも渡さないわ!!」
心情は理解出来るけど、必死過ぎだから!!
なんとなくだけど、この人は弥生に耳かきをして貰う為だけに何回も来店してきそうな気がする……。
まるで重課金者みたいだな……。
弥生……今度の文化祭、俺達の想像以上にエラい事になるかもしれないぞ……。
弥生、一夏よりも目立つの巻。
遂にクラスメイト達が弥生の魅力に気が付き始めました。
美少女の魅惑の耳かきに勝てる奴は誰もいませんって……。