なんでこうなるの?   作:とんこつラーメン

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今月……っていうか、今年最大の散財になったであろうクロスフレーム・ガオガイガーをやっとゲットしました。

とっても可愛いので、忙しい私の貴重な癒しになってくれています。

現在は少しずつ組み立ていっていて、取り敢えずはガイガーまで完成しました。

しっかし……あの素体の子はどう見てもFGOのぐだ子にしか見えませんよねぇ……。






みんなおいでよ学園祭

 IS学園の学園祭。

 この一大イベントに際し、生徒達は一枚ずつ外部の人間を招き入れる事が可能な『招待状』が配られる。

 普段は決して部外者が入る事が許されない秘密の花園に一日限定で入る事が許される魔法のチケット。

 巷の噂では、ネット上などで非常に高額で取引されているとかなんとか。

 そんな夢のようなチケットを身内や知り合いなどから貰った者達は、どのような事を思っているのだろうか。今回はそれを覗いてみよう。

 まず最初に見てみるのは……。

 

 

 

 

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 世界のどこかに存在している束専用移動式研究室内。

 

「にゃんと……! やっちゃんがメイド喫茶で耳かきとなっ!? どこの誰が提案したのかは知らないけど、これは間違いなく勲章ものだね!!」

「た…束さま……?」

 

 さっきから興奮しまくりの束の横で、銀髪の少女がなにやら困惑している。

 彼女がどうしてここまでテンションを上げているのか、全く分からないから。

 

「でも、普通に行ったんじゃ私だってすぐバレるのは当たり前だし、やっちゃんやちーちゃん達に迷惑も掛けちゃう……。流石の私でも、それだけは許せない。だとしたら、やっぱり変装するしかないか……?」

「まさかとは思いますが束さま。IS学園の学園祭に行かれるおつもりですか?」

「あったりまえじゃん!! あのやっちゃんの耳かきだよっ!? 是が非でも行かないと一生後悔するでしょ!!」

「し…しかし、お言葉ですが束さま。確かIS学園の学園祭は招待状が無ければ入れない筈では……」

「私はISの開発者だよ? 普通に顔パスでOKでしょ」

「そんなムチャクチャな……」

「それにね、実はちーちゃんから密かに学園祭の招待状を貰っているのだよ」

「はぁっ!? 一体あの人はどこにどうやって招待状を送ってココに届けさせたんですかっ!?」

「そこはまぁ……ちーちゃんだし?」

「絶対にこの案件はその一言だけで納得してはいけないと思います……」

 

 

 

 

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 イギリス オルコット邸

 

「セシリアお嬢様から送って頂いた、学園祭の招待状……か」

「あれ? なんかチケットみたいのを持ってどうしたんですか? チェルシーさん」

「あ……実は……」

 

 メイド達の休憩所にて経緯を話す一人の少女。

 彼女の名は『チェルシー・ブランケット』といい、セシリアの幼馴染であると同時に、若くしてオルコット家のメイド長にまで上り詰めた逸材である。

 そんな彼女がピラピラとしているのは、日本のIS学園にいるセシリアから送られてきた招待状。

 

「へぇ~……お嬢様から頂いた、IS学園の学園祭の招待状……ですか」

「そうなの。興味が無いわけじゃないし、行きたくない訳じゃないんだけど……」

「けど?」

「ここの仕事を放りだして、自分一人だけで日本に行くのもどうかと思って」

「成る程……」

「あの大量に送った予備のメイド服を何に使っているのかも気になるし……」

「なんだか見てられませんね」

「うっさい」

「そんなに行きたいなら、行けばいいじゃないですか」

「それが出来れば苦労しないって話をしてるんじゃない。ちゃんと聞いてた?」

「聞いてましたよ。チェルシーさんは普段から人の何倍も頑張ってるんですから、偶には私達に仕事を任せて、ゆっくりと羽を伸ばしてきてもいいと思います」

「あなた達……」

 

 まだまだ教育すべき所は沢山あると思っていたが、自分が知らない所で大きく成長していたのだと感じ、さっきまで確固たる決意でいた気持ちが少しだけ揺らいだ。

 

「じゃあ……お言葉に甘えてもいいかしら?」

「勿論! ささ、もう仕事は終わって、今からでも準備に取り掛かってください!」

「えぇ……ありがとう」

 

 

 

 

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 台湾 IS専用訓練所内

 

「なんかいきなり招待状なんて物が送られてきたけど……」

 

 鈴とそっくりの顔で、その黒い髪をサイドテールに纏めている少女が、ベンチに座りながら蛍光灯の灯りに送られてきた招待状を透かしていた。

 

「どうしようかな~。行こうかな~。止めようかな~」

 

 少しの間だけ、そのままの体勢で思案した結果、少女は結論を出したらしい。

 

「……行ってみようかな。どうせ、来年辺りには嫌でも政府の連中がIS学園に行けって言ってくるんだろし、入学した時の予行演習とオープンキャンパスを兼ねてると思えば……」

 

 なんて言い訳染みた事を言っているが、彼女の本心は別の所にあった。

 

(向こうに行けば鈴お姉ちゃんとも会えるだろうし、そうしたら色々と案内とかして貰えるかな……。それに、お姉ちゃんがよくメールで言ってくる『弥生』って人の事も気になるし。メールによると弥生さんは『清楚で可憐で可愛くて真面目で超が付くほどのお嬢様』らしいけど、逆に全く想像がつかないのよね……)

 

 いきなり立ち上がり、招待状を丁寧にポケットの中に仕舞い込んでから、どこかに向けて歩き出した。

 

「うだうだと考えるよりも、まずは担当官に許可を貰ってこないと。ま、私には基本的に甘いし、簡単に許可とか貰えるだろうけど」

 

 

 

 

 

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 フランス デュノア社 社長室

 

「で、それが日本にいるシャルロットから学園祭の招待状なのね」

「そうだ。私としては是非とも行きたいのだが……」

「会社の事は私達に任せておいて頂戴。会社もなんとか軌道に乗って安定し始めたし、社員達も私達の想像以上に頑張ってくれている。今更、大切な愛娘に会いに行くために日本に行きたいなんて言っても、誰も文句なんて言わないわ。それどころか、逆に『行ってきてください!』って懇願されるかも」

「はは……実際に有り得そうだな」

「でしょ?」

「まぁ……私が日本に行きたいのは、何もシャルロットに会いに行きたいだけじゃないのだがな」

「と言うと?」

「……今回の事で、我々はミスター板垣の御息女に非常に大きな恩義がある。どうしても、直接彼女に会って礼を言いたいんだ」

「そうね……。私もいつかお礼を言いたいわ」

「だろう? それに、あそこに娘が通っている以上、ミスター板垣自身も必ず来るだろう。彼にも私は感謝の意を述べたい」

「だったら、猶の事、日本に行かないとね」

「そうだな。会社の事、任せてもいいか?」

「夫婦は助け合うものでしょ? 私の分まで親子水入らずの時間を過ごしてきて頂戴」

「分かった。帰ってきたら、今度は夫婦水入らずの時間を共に過ごそう」

「約束よ」

 

 

 

 

 

 

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 ドイツ シュヴァルツェ・ハーゼ隊 基地内

 

「皆聞け!! つい先程、日本にいる隊長から今度開催されるIS学園の学園祭の招待状が届いたぞ!!」

「「「「おぉ~!!」」」」

 

 ISを初めとする数多くの兵器が乱立している格納庫内で、一際大きな声で全員の注目を集めている一人の女性。

 ここにいるのは全てが女性だが、その殆どが未成年者だ。

 そんな中で唯一の成人なのが彼女だった。

 彼女の名は『クラリッサ・ハルフォーフ』。階級は大尉で、ラウラが隊長を務めている『シュヴァルツェ・ハーゼ隊』の副隊長を務めている。

 つまり、ラウラの副官というわけだ。

 因みに、この隊員は全員がラウラに合わせて同じ眼帯を身に着けている。

 この眼帯こそが、彼女達の絆の証なのだ。

 

「しかも、隊長がいる一組で催される事は……なんと! あの日本でも大ブレイクしたと言われている伝説のメイド喫茶らしい!!」

「マジですか!!」

「って事は、あの隊長がメイド服を着るって事……?」

「なにそれ最高過ぎ」

「全員落ち着け!」

 

 騒ぎ出した隊員達を一言で静かにした。

 最年長者だからこそ成せる技だ。

 

「確かにあの可愛らしい隊長のメイド服姿は最高だろう。だがしかし、それとは別に私には気になっている事がある」

「それは?」

「日本にて隊長が護衛を務めている『姫様』の事だ」

「あの……内閣総理大臣の御息女……ですよね?」

「そうだ。隊長から写真付きメールでお顔を拝見したが、とてつもない美少女だった!!」

 

 自分の携帯の壁紙を見せつけながら、クラリッサは鼻血を出していた。

 何気に彼女こそがラウラに間違った日本知識を教え込んだ張本人だったりする。

 中途半端に知識を得ているが故の弊害だった。

 因みに、携帯の壁紙にはラウラと弥生が一緒に並んで笑っている姿が写っていた。

 

「片目が隠れたミステリアス系美少女……」

「けど、そこはかとなく母性も感じるような……」

「なんだろう……。この微笑みを見ていると、不思議と『お母さん』って言いたくなる……」

「そうだろう、そうだろう。お前達の気持ちはよ~く分かる! 私も最初に見た時は、思わず『母上』と言いそうになった」

 

 何かに思いを馳せるように目を瞑るクラリッサ。

 お前は脳内で弥生とラウラに何をしてるんだ。

 

「実はな……隊長たちがするメイド喫茶。唯のメイド喫茶では無いらしい」

「え?」

「どういう事ですか?」

「なんと! このメイド喫茶に行けば、姫様の耳かきを体験出来るらしいのだ!!!」

 

 ド――――――――――――――ン!!!

 

 そんな効果音が出そうな勢いで言い放った。

 

「み……耳かき……だと……!?」

「美少女の耳かき……!」

「我々の業界では最高のご褒美です」

 

 こいつ等が本当に軍人なのか怪しくなってきた。

 会話だけを聞いていると、秋葉原とかに普通に居そうなオタク少女達だ。

 

「私は日本に赴き、隊長のメイド服姿を拝むと同時に、お前達の分まで姫様の耳かきを思う存分に満喫してこようと思う!!」

「羨ましい~~~~!!」

「絶対に感想を聞かせてくださいね!!」

「任せておけ!! では、今から準備をしなくては! ははははは!!!」

 

 無駄に100万ドルの笑顔をしながら、クラリッサはどこかへと走り去っていった。

 今日もドイツは平和です。

 

 

 

 

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 五反田食堂

 

 五反田弾と蘭の兄弟が、二枚の招待状を前にして緊張を隠せないでいた。

 

「まさか……一夏から、こんなドリームチケットが送られてくるとは……!」

「私は箒さんから送られてきた。送る相手が他にいないからって」

「箒って……一夏の最初の幼馴染の子か」

「うん。弥生さんに負けず劣らずのすっごい美人」

「マジか。一夏の奴……そんな男の楽園に一人だけ行きやがって……!」

「うわぁ……本気の血涙流してるし。普通にキモ……」

「お前さ……最近になって増々、俺に容赦しなくなったよね……」

 

 一人で落ち込む弾を余所に、蘭は箒から教えて貰った事を思い出してウキウキしていた。

 

「メイド喫茶か~。間違いなく弥生さんもメイド服を着るんだろうな~。見てみたいな~」

「俺としては、知らない間にあのお嬢様と親しくなってる蘭の方が驚きだぜ……」

「面倒臭がって夏祭りに来なかったお兄がいけないんじゃん」

「あの時の事は本気で後悔してる……。だからこそ! この機会だけは絶対に逃せない! 必ずや学園祭に行き、美少女達のメイド服姿をこの目に収める為に!!」

「割と普通に実の兄にドン引き」

「頼むから兄の事を不審者を見るような目で見るのだけは止めて」

 

 

 

 

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 幕張南高校 野球部部室

 

 明らかに暇そうにしながらスマホでゲームをしている塩田と、その横で招待状をヒラヒラさせている桜井がソファに座っていた。

 

「まさか、弥生からこんな物を貰うとはね~」

「桜井。そりゃなんだ?」

「学園祭の招待状。弥生からの」

「あぁ~……もうそんな時期か」

「幕南って文化祭的なイベントって無いからね~。この招待状に書いてある開催日の日って、こっちは創立記念日で休みなのよね。だから、行ってこようかなって。弥生の制服姿も見てみたいし」

「いいんじゃねぇか? どうせ休みの日なんて暇してるし」

「まぁね。塩田はどうするの? アンタ達6人って、行こうと思えばどこでも『特権』使って入れるじゃない」

「いや、今回は『特権』使わなくても大丈夫だわ」

「なんで?」

「…………IS学園の生徒会長から直々に招待状を貰った。しかも、ちゃんと6人分」

「生徒会長って……あの夏休みにHIROSUEに弥生と一緒にいた簪って子のお姉さん……だっけ」

「ん。更識家と『俺達』にはちょっとした関係があってな。多分、色々と会って話したい事があるんだろうさ」

「ふ~ん……」

「それに、いずれは『元締め』にも会わないといけないだろうし」

「元締めって……。名前知っている上に同級生で、しかも許婚でもあるんだし、普通に呼びなさいよ」

「いや、敢えてぼかした言い方をする事によってネタバレを防いでだな……」

「はいはい」

 

 

 

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 総理官邸 執務室

 

 板垣総理と矢禿の二人が仕事の合間に休憩をしながら茶を飲んでいた。

 

「そういや、もうそろそろじゃないですか? IS学園の学園祭」

「そうじゃな」

「行くんですか? って、総理にその質問は愚問でしたね」

「フッ……。弥生の為ならば、ワシはどんな手段を使ってでも必ず行くぞい」

「そう言うと思いました。スケジュールの方はこっちの方で合わせておきますから、心置きなく行ってきてください」

「いつもいつも助かるぞい」

「言いっこなしですよ。こっちもいつも総理には助けられてばかりですから」

「そうじゃな」

「でも、IS学園の学園祭って、基本的に招待状が無いと入れないんですよね。弥生ちゃんから貰ったんですか?」

「いいや。今回は別の人物から貰っておる」

「誰ですか?」

「轡木十蔵。ワシの昔馴染みであり、今はIS学園で理事長を務めておる」

「これまた、とんでもない人物との交友関係をお持ちで」

「じゃから、弥生には仲のいい誰かに渡すように言っておる。恐らく、桜井君辺りに渡しておるんじゃないかな?」

「でしょうね。二人は中学時代からの親友同士ですし」

「あぁ。今から楽しみじゃな……」

 

 

 

 

 

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「…………………」

「え? 偶には息抜きにどこかに遊びに行きたい?」

「…………………」

「またいきなりですね。姉さま。そのお気持ちは凄くよく分かるんですけど」

「…………………」

「そうですね。最近は本当に忙しかったですし。どこかでゆっくりと羽休めでもしないと、後々の事に支障をきたすかもしれません」

「…………………」

「はいはい。分かりましたよ。ではまずは…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこらに転がっている『死体(ゴミ)』を片付けてしまいましょう」

 

 床には数えるのも億劫になりそうな程に多くの死体が転がっていた。

 頭が無い者や上半身が消し飛んだ者、逆に下半身が消し飛んだ者。

 他にも、右半分が斬り裂かれている者や30以上のパーツに『分解』された者もいる。

 夥しい程の血が周囲にはあり、まるで鮮血の絨毯とも言うべき光景となっていた。

 そんな多くの死体がある中、一人だけ辛うじて息がある者がいた。

 と言っても、息も絶え絶えで、数秒後には息絶える事は明白だが。

 

「ど……して……こ……んな……」

「どうして? これはまた面白い事を聞きますね。私達はただ『必要が無くなった道具』を処分しただけですかが?」

「道具……処分……だと……!?」

「はい。お前達は私達姉妹の事を従えていたつもりのようですが、実際はその逆です」

「な……に……?」

「人は自分の足りない部分を補う為に『道具』を使う。時には同じ同胞すらも道具にする。お前達『人間』もよくやっている事です」

「ま……さか……!」

「えぇ。我々の体勢が整うまでに利用すべき『道具』。でも、もうその必要は無くなった」

「え………?」

「情報収集のつもりで行ってきた『任務』のお蔭で、我々の計画は想像以上に早く進んだ。残念でしたね。まさか、私達に命令した事によって自分達の首を絞めることになるとは。本当に人間とはつくづく救い難い」

「お……まえ……たちは……いったい……!」

「お前如き蛆虫がそれを知る必要はありません。ですよね、姉さま」

「…………………」

 

 グシャ。

 先程まで途切れ途切れに話していた男は、頭を文字通り踏み潰された。

 まるで中から破裂した柘榴のように、周りには骨の欠片や脳漿が飛び散っている。

 

「汚れた体を洗ってから、ここの掃除を済ませてしまいましょうか」

「…………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、第二次世界大戦時から存在し続けていた、裏では最も名の知られている某組織が、本当の意味で完全壊滅した。

 生存者は誰もおらず、後の世にその名が蘇る事は永遠に無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最初はほのぼの系だと思いきや、最後はシリアスに。

フラグ乱立のオンパレードでしたね。




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