そして、弥生のイメージCVですが、私の中で色々と考えた結果……
『能登麻美子』さんに決定しました~! パチパチパチ~!
頭の中で弥生が声付きで話している姿を想像したら、何故か能登さんの声が自然再生されたんですよね~。
他のオリキャラに関してもイメージCVは決まっているので、プロフィールを書く時などに紹介したいと思います。
僕が転入して来て、もう五日が経過して、今は土曜日の放課後。
日本では週休二日制とやらになっている筈なんだけど、このIS学園だけは例外みたいで、土曜日も普通に授業がある。
と言っても、授業があるのは午前だけで、午後からは基本的に自由な時間となっている。
自由なんて、僕には最も縁遠い言葉だけどね……。
「つまりね、一夏がオルコットさんや凰さんに勝つことが出来ないのは、シンプルに射撃武器の特性をちゃんと把握してない事にあると思うんだよ」
「それ、前に弥生にも言われた事があるな~…。俺的にはきちんと理解しているつもりなんだけど……」
自由と言っても、このIS学園では、殆どの生徒達がこの時間を実習に当てている。
下級生、上級生に関わらず、実習を重ねて少しでも腕を向上させることは大切だしね。
「『つもり』じゃダメだよ。上辺だけ知っていても意味無いよ? 実際、さっき僕とやった模擬戦じゃ、殆どと言っていい程に間合いを詰められなかったでしょ?」
「ハイ……ソノトウリデス……」
一応、念の為に彼の実力を測る為に模擬戦を行ってみたが、結果は僕の圧勝。
いくら近接武器だけしか装備していないとは言え、一夏の専用機である『白式』の圧倒的な機動力と運動性があれば、いかようにも攻めることが出来たと思うんだけどなぁ~……。
「こう言っちゃなんだけどさ、僕が攻撃している最中に真正面から突っ込むのはどうかと思うよ?」
「んなこと言っても……。まだ上手く機体を操れないし、瞬時加速の成功率もまだまだ伸びないしな……」
「ん?」
あれ? ちょっと待ってよ……?
「ね…ねぇ……そこにいる皆さん?」
「なによ?」
「なんですの?」
「なんだ?」
ある意味で最も有り得ない事を、僕は後ろで見ている三人に向かって聞いてみた。
「もしかしてさ……一夏って、専用機を受理する前に訓練機を使った実機訓練とか一度もしなかったの?」
「「「あ」」」
ちょっと!? その顔を見ただけで分かっちゃうんですけど!?
「あの頃は訓練機も今みたいに使用出来なかったしな」
「一応、弥生さんに言われて体力トレーニングぐらいはしていたみたいですけど……」
「ぶっちゃけ、アイツが訓練機で練習している姿なんて、一度も目撃してないわね」
「やっぱり!?」
そうハッキリと言われると、流石に驚くよ!?
「え…えっと……訓練機で練習しとかないとヤバいのか……?」
「ヤバいって言うか……」
この場合、なんて説明すればいいのかな……?
「え~っと……。今の一夏は、運転免許を取得してすぐにF-1を運転しているようなもの……って言えば分かるかな?」
「え? マジで?」
「うん」
よかった……理解してくれた。
ちょっと幼稚な説明かもって思ったけど。
「あ…あのさ……鈴やセシリアも専用機の前は訓練機を使って特訓とかしてたのか?」
「「当然」」
「デスヨネ~」
そりゃそうでしょ。
僕だってそうしてたし。
「訓練機でISの操縦に関する基礎的な事を全てマスターして、そこから実力を認められた一握りの人間に専用機が特別に与えられるんだよ」
「うぐ……! そう言われると、途端に罪悪感が……」
「で…でも、一夏のソレは、名目上はデータ取得の為に貸し与えられてるんでしょ?」
「そうだとしても……な……」
一夏の顔色が一気に悪くなった。
なんでかお腹も押えてるし。
「けど……一夏って板垣さんから色々と教わってたんだね」
「ま…まぁな……。弥生からは本当に沢山の事を教わってるよ。あの子がいなかったら、今頃は授業にすらついていけなかったと思う……」
「そこまで言うんだ……」
確か、板垣さんって学年次席になる程に優秀で、学園内でも密かに人気があるって聞いてるけど。
「その板垣さんは今日も来てないんだね?」
「弥生はあまりこう言った訓練には参加しないわよ」
「運動は得意な方じゃないらしいからな。かと言って、決して訓練を怠っているわけじゃないが……」
「時折、ジャージを着てトレーニングルームで運動をしている姿を見かけますわ」
僕の『目的』の一つに、板垣さんと接触して交友関係を持つ事があるけど、今のところは全くと言っていい程に接点が無い。
同じクラスだから、幾らでも話しかける機会はあると思っていたけど、今の彼女には僕と同じ時期に転入してきたドイツの子がいつもピッタリとくっついてるし、なんでかすれ違う事が多い。
一緒に行動する事があっても、その時に限って他の皆も一緒にいるから、どうしても板垣さんと二人っきりで話す事が叶わないし。
「今日は確か、簪さんや本音さん、ラウラさんと一緒に格納庫に向かってましたわ」
「弥生の専用機もかなり特殊だものね。大方、簪や本音に整備の仕方でも教わってるんじゃない?」
「ラウラはその付き添いだろう。最近では完全に弥生に懐いて、後ろからチョコチョコとついていくのが日常風景と化しているからな」
同じ転入生なのに、どうしてこうも違いが出るのかな……?
あの子は板垣さん経由ですっかりクラスにも馴染んでいるし……。
一方の僕は、遠目から色んな人が見ていたり、物珍しげに話しかけてくる人が大多数。
いや……
「え…えっと……なんか話が逸れちゃったね」
そこからは、一夏の白式の事(後付武装が無い事や、単一使用能力の事)を聞いて、使用許可を出した僕のアサルトライフルを使っての射撃訓練を実際にやってみた。
どうやら、白式には本来ある筈のセンサーリンクが存在していないみたいで、徹底的に近接戦だけを考えて造られた事が窺えた。
一夏の射撃の腕はお世辞にもいいとは言えなくて、止まっている的にすら当てるのに一苦労していた。
因みに、単一使用能力の事は既に板垣さんから教わっていたみたいで、僕が聞いた時はスラスラと答えてくれた。
板垣さんは一体どんな風に勉強を教えたんだろう……?
「そう言えば、板垣さんの実力ってどれぐらいなの? 仮にも専用機を持っているって事は、それなりの腕は持っているって事だよね?」
これは『目的』云々に関係無く、僕の純粋な興味だ。
あの大人しそうな彼女に、どれだけの実力が秘められているのか。
僕だって代表候補生の端くれだ。
他の専用機持ちの実力を知りたいって気持ちぐらいはある。
「弥生の実力か……」
「弥生さんが試合をしている場面は一度も見た事がありませんわね……」
「あの弥生が武器を持って戦っている姿なんて、あまり想像出来ないけどね」
「あ、それは俺も思った。弥生には武器よりも、なんつーのかな~……生け花とか似合いそうな気がする」
「「「それ同感」」」
三人が同時に頷いたし……。
そっか~……誰も彼女の実力を知らないのか~……。
ちょっとだけ残念かも。
それから、マガジンの中にある全部の弾を使い切るまで一夏に射撃をさせてあげた。
その後で少しだけ僕の専用機である『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』について説明をした。
「おい。貴様等」
「「「「「ん?」」」」」
いきなり上から声が?
「あ…アイツは……」
よく見ると、ピットからボーデヴィッヒさんが制服姿で顔を覗かせていた。
「いつまでもそうしていていいのか?」
「ど…どういう意味だよ?」
なんだかピリピリとした空気になってきたな……。
「周囲を見ても分からないのか?」
「は?」
あ…あれ? さっきまで僕等と同じように訓練をしていた子達がいなくなっている?
「もうすぐアリーナの使用時間が終わるぞ? 早く撤収準備を開始しろ」
「「「「「ああ!!」」」」」
完全に忘れてた!! 僕としたことが……!
「あまり姫様達を待たせるなよ」
そう言うと、ボーデヴィッヒさんはピットの中へと引っ込んでいった。
「姫様と言う事は……弥生も来ているのか!?」
「い…急ぎましょう! 弥生さんをお待たせするなんて論外ですわ!」
「ほら! アンタ等も急ぎなさい!」
「「は…はい!」」
なんでか、今の彼女達に逆らってはいけないような気がする!
僕等は急いで準備をして、ピットへと急いだ。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ピットから更衣室へと入っていくと、そこには人数分のタオルとスポーツドリンクを持ってきていた板垣さんと更識さん、布仏さんとさっきのボーデヴィッヒさんがいた。
「お…疲れ……さま……」
「皆の分のタオルとスポドリを持って来たよ~!」
「ちゃんと適度な温度にしてあるから」
気が利いてるな~。
「さっすがはアタシの弥生! 気が利いてるわね~!」
あ、同じ事を言われちゃった。
「勿論、皆さんにも感謝してますわ。ありがとうございます」
で、ここでオルコットさんがさりげなくフォローを入れるっと。
「タオルもスポドリも、姫様が態々ご用意してくださったのだ。有り難く使えよ。特に織斑一夏」
「なんで俺だけ名指しなんだよ……」
「ははは……」
理由は不明だけど、一夏って彼女に目の敵にされてるよね。
露骨な敵対意識は持たれてはいないっぽいけど、かと言って親しい訳でもない。
毛嫌いしているって言えばいいのかな?
「あ……」
このタオル……すっごくフワフワでいい匂いがする……。
「あ~! 生き返るわ~!」
「本当だな。弥生が用意してくれたと思うと、猶の事そう感じる」
「このタオル……頂いてもよろしいかしら……?」
なんでオルコットさんはタオルに顔を当てながら真っ赤になってるの?
「さて……と。汗も拭いて水分補給も済んだ事だし、早く着替えましょうか?」
「それがいいな。ならば、我々は向こうの更衣室に行くとしよう」
き…着替えか……。
なんでか一夏って僕と一緒に着替えたがるんだよね……。
しかも、部屋でもだらしなく上半身裸の状態でシャワーから出てくるし……。
本当に心臓に悪いんだよ~……。
「んじゃ、俺等も着替えようぜ」
「えっと……僕はあっちのロッカーで着替えるよ……」
「え~? なんでだよ? 一緒に着替えようぜ~?」
またこれだよ……。
ちょっとは僕の身にもなってよ!
「一夏……」
「弥生?」
板垣さん?
「男……の人…でも……肌を見られる……のが嫌…な人もいる……から……無理強い…はよくない……よ…?」
「その通りですわ。全くこの男は……」
ナイスフォロー!
うぅ……板垣さんって本当に気遣いが出来ていい子だなぁ~……。
よく見れば見た目も可愛いし、凄く魅力的な女の子だよね……。
例え命令されなくても、この子とは普通に友達になりたいよ。
「で…でも……」
「まだ言うか、お前は」
まだ食い下がるの?
一夏もしつこくない?
「日本……とフランス……とでは…文化の違い……もあるし……誰にだって事情……がある…んだよ……?」
「や…弥生にそこまで言われたら、何も言えないな……」
やっとか……。
「貴様はあれだな。『デリバリー』が足りないな」
デリバリー? 何を言ってるの?
「ラウラウ~。それを言うなら『デリバリー』じゃなくって『デリカシー』じゃない?」
「そう! それが足りんのだ!」
「ちゃんと分かってる?」
ボーデヴィッヒさん……完全な天然キャラだ。
そして、板垣さんとセットになってる姿に違和感が無い……。
「なんか悪かったな、シャルル。しつこくてさ」
「べ…別に気にしてないよ」
本当は凄く気にしてます。
これからはもう少し自重してくれると助かるな……。
「それじゃあ、僕はあっちに行くから」
「おう」
板垣さん達がここから去っていってから、僕は一夏が今いる場所から遠く離れた一番端にあるロッカーまで行って着替え始めた。
「はぁ~……」
ほんと、着替えの度に過剰なまでに気を使うよ~…。
下手に無下にすれば学園での生活にも支障が出るし、丁度いい塩梅が見つからないんだよね……。
(今回は本当に板垣さんに助けられたな……。彼女がいなかったら危なかったかもしれない……)
これを切っ掛けにして、板垣さんとお近づきになれたらいいんだけどな~。
一夏の事もそうだけど、板垣さんの事もなんとかしないといけないし……。
僕等が着替え終わったタイミングで、山田先生が更衣室へと入って来て、一夏に大浴場が使用できるようになった事と専用機に関する書類について話して、先生と一緒に一夏は行ってしまった。
先に部屋に戻る旨を伝えてから、僕は一足先に行かせて貰う事にした。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
途中まで板垣さんとボーデヴィッヒさんと一緒に移動して、部屋の前で別れることに。
「それじゃあ、お疲れ様」
「うむ」
「し…っかり休ん…でね……」
部屋に戻ってからは、まずは着替えて、それから……
「……あれ?」
さっき……あの二人、隣の部屋に入っていかなかった?
「ま…まさか……!」
板垣さんって僕達の部屋の隣だったの~!?
「なんで今の今まで気が付かなかったんだよ……僕……」
自分の不甲斐無さ加減に、思わずその場にへたり込んでしまった。
(今思えば、彼女達と僕等っていつも部屋から出る時が全く被ってなかった……。だから、必然的に向こうが部屋から出る瞬間を目撃出来なかったんだ……)
これってもう偶然じゃ片付けられないでしょ……。
だって、もう五日だよ? 五日間もずっと寮内で出会わなかったの?
そんなのって有り得るの?
「もう……考えるのやめよ……」
これ以上考えたら、増々自分が情けなくなる……。
「シャワーでも浴びて、気分転換しよ……」
この時の判断が、僕のこれからの運命を大きく変えることになった。
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・・・
・・
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その後の事を簡単に説明すると、僕がシャワーを浴びている時にボディーソープが無くなっている事に気が付いて、思わず予備の詰め替え用パックを取りに行こうとシャワー室から出ようとすると…………いつの間にか部屋に戻って来ていた一夏に裸を見られました。
僕の人生……最大のピンチ到来です。
板垣さん……もう一回たしゅけて……。
見られちゃいましたね(笑)
弥生はシャルルのピンチを助けられるのか?