なんでこうなるの?   作:とんこつラーメン

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今回は大掃除の後の話。

弥生はどこに、何をしに行くのでしょうか?






酒は飲んでも飲まれるな

 弥生が学園の友達と一緒に家の大掃除を終えた次の日。

 賑やかな朝食を終えた後に、弥生は皆を門の前で見送っていた。

 

「結局、朝食まで御馳走になってしまったな」

「何から何まで、本当に申し訳ありません……」

「気…にして…ませんよ……? 皆…で食べ…るご飯……は楽しかっ…たです…し……」

 

 申し訳なさそうにしている箒と虚に対し、弥生は珍しく笑顔で応えた。

 久し振りに、心から楽しいと思えたなによりの証拠だろう。

 

「やよっちの作ってくれたベーコンエッグ、とっても美味しかったよ~♡」

「うむ。姫様の手に掛かれば、シンプルな料理でさえも美味に変えてしまうんだな」

「あ…りがとう……」

 

 料理を褒められた事なんて滅多に無いので、少しだけ照れくさそうにしている。

 それを見て密かにセシリアが悶絶しているが、ここは敢えて無視。

 

「今度は、大掃除とか関係無しに遊びに来たいわね」

「そうだね。日がな一日を思いっきり遊びに費やすのも悪くないかも」

 

 皆で一緒に笑いながら遊ぶ光景を思い浮かべ、弥生も思わず笑みを浮かべる。

 

「それじゃ、これ以上長居しちゃ悪いし、ここらで失礼するわね」

「今度は学園か、それとも普通に校外で会えるかしら?」

「私なら、いつでも弥生の元に駆け付けるよ」

「お前はいいから」

 

 折角いい感じの別れになりそうだったのに、ロランの余計なひと言でぶち壊しになりそうだったので、急いでダリルが首元を掴んで引っ張っていった。

 去り際にロランが引っ張られながら『愛してるよ~弥生~!』と言っていたが、当の弥生は完全にそれを右から左へと受け流した。

 

「あたし達も行きましょうか?」

「あぁ」

「弥生ちゃん。またねッス」

「姫様。それでは失礼したします」

 

 皆とそれぞれに言葉を交わし、去っていく。

 あっという間に弥生は一人になってしまった。

 

「ふぅ……」

 

 何とも言えない虚しさ。

 まるで、体育祭や学園祭が終わった直後の心境によく似ている。

 

 何も言わずに弥生が踵を返して家に戻ろうとした時、家の前に黒光りの一台の車が停車して、中から誰かが出てきた。

 

「弥生? こんな場所で一体どうしたんじゃ?」

「おじいちゃん……」

 

 皆と入れ違うようにして、板垣総理が帰宅してきた。

 車自体は総理の所有物では無い為、彼が降りた途端にどこかへと走り去っていった。

 

「……本当にどうかしたのか? なにやら寂しそうに見えるが……」

「うん……実…は……」

 

 家に向かって歩きながら、弥生は昨日までの事を総理に話して聞かせた。

 頷きながら真剣に、かつ笑顔を浮かべながら聞いている彼は、とても柔らかな雰囲気を醸し出している。

 

「そうか……弥生の友達が家の掃除を手伝ってくれたか……」

「ん……」

「楽しかったか?」

「ん……♡」

「そうかそうか」

 

 優しく弥生を頭を撫でて、照れくさそうに俯いている彼女を可愛がる。

 その光景は、誰が見てもおかしくない、立派な家族の絵だった。

 

「あ……そう…だ……」

「ん? 今度はどうした?」

「あの…ね……」

 

 家のあがった直後に、昨日の電話の事を思い出し総理に話した。

 

「成る程……彼からそんな電話が……」

「うん……。折角…おじい…ちゃんが帰っ…てき…てくれた…のに……」

「なぁに、気にする事は無いぞい。ワシももう暫くは家にいるつもりじゃからな」

「ほ…ホントっ!?」

「うむ。少し遅めの夏休みと言う奴じゃ」

 

 総理大臣が夏休みとはこれいかに、と思うが、彼だって人間なのだ。

 偶には纏まった休みが無いと、体よりも心の方が先に参ってしまう。

 

「じゃから、家の事はワシに任せて、気にせずに行ってきなさい」

「分かっ…た。ありが…とう……おじいちゃん……♡」

「ほっほっほっ。気にせんでいいぞ。なんせ、弥生のボーイフレンドの頼みじゃからな」

「ボっ……!?」

 

 まさかの言葉に絶句する弥生。

 言葉通りの意味ならば別に気にする必要は無いが、彼は間違いなく『ソッチ』の意味で言っている。

 

(ま…まさか……おじいちゃんは私とアイツをくっつけようと……? いやでも……おじいちゃんには悪いけど、私がアイツを異性として見る事はかなり難しいんだよな~……)

 

 当人達の思惑とは裏腹に、弥生本人の気持ちは冷めていた。

 未だに、自分が異性とくっつくビジョンを想像出来ないでいる。

 

「準備が出来次第、出かけるんじゃろう?」

「うん」

「そうか。お前なら大丈夫とは思うが、あまり千冬君に迷惑を掛けんようにな? もしかしたら、将来的に弥生の義理の姉になるのかもしれんのじゃから」

「おじいちゃん~……」

「はっはっはっ……」

 

 顔を真っ赤にしながらリビングを離れ、自分の部屋などで準備を整えてから、家を後にした。

 これを機に弥生が少しでも『彼』を意識する………かどうかは微妙なところだ。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 学園での仕事をある程度終わらせて、千冬は一人で久し振りに帰路についていた。

 

「この道を歩くのも久し振りだな……」

 

 ここ暫くは非常に忙しく、家に帰る暇など微塵も無かった。

 歩き慣れている道の筈なのに妙な懐かしさを覚えるのは、そのせいだろう。

 

「ん?」

 

 段々と家に近づいていく内に、ちょっとした違和感を感じた。

 

「家に明かりがついている? 一夏は例の特訓とやらで千葉県に行っている筈。もしや、一時的に帰ってきたのか……?」

 

 別にそこまで気にするような事は無い。

 ちゃんと鍵は掛けているし、家にも特に盗まれるような代物は無いから。

 疲れていたせいか、自分の中に生まれた違和感はすぐに払拭され、気が付けば家の前まで来ていた。

 

「さて……風呂でも沸かした後に、ゆっくりと酒でも……」

 

 などと言いながら玄関のドアを開けると、そこには彼女が予想すらもしなかった姿があった。

 

「あ……おかえ…りな…さい……」

「や…弥生っ!?」

 

 千冬の事を出迎えたのは、エプロン姿の弥生だった。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 ふぅ~……間に合ってよかったよ。

 ちゃんと織斑先生を出迎える事が出来て、本当によかった。

 

「な…なんで弥生が私の家にいるんだ……?」

「実は……昨日…一夏…から電話…があって……」

「アイツから電話?」

「はい…。自分…は今…遠く…にいて……すぐ…に帰れそう…にない…から……悪い…けど……適当…でいい……から…家の掃除……とか…をお願い…出来ない…か……って……」

「あのバカは……」

 

 ありゃありゃ。織斑先生が頭を抱えちゃった。

 

「はぁ……本当に済まない。お前も色々とやる事があるだろうに。面倒事を押し付けてしまって……」

「気にし…てない…です…よ……?」

 

 家事自体はそこまで嫌いじゃないし、他の家を合法的に掃除出来る機会って滅多に無いからね。

 割と新鮮な体験が出来ました。

 

「ところで、鍵はどうした? ちゃんと締めてあった筈だが……」

「一夏…に合鍵…の場所…を教えて…貰いま…した……」

「そうか……。まぁ…弥生なら問題無いか」

 

 ちゃんと鍵は元の場所に締まってあるから御安心を。

 

「ならば、ここの住所も一夏に教えて貰ったのか?」

「はい……」

 

 流石に聞いただけじゃ分からなかったから、後でスマホのナビで調べたけどね。

 

「それよ…りも……お疲れ…でしょう…から……上がってくだ…さい……」

「あ…あぁ。そうだな」

 

 少しオドオドしながら先生は家に上がった。

 ぶっちゃけ、緊張してるのはこっちの方なんだけどね。

 

 そのままリビングに入ると、先生の目が急に見開かれた。

 

「おぉ~…! これが本当に我が家か……!?」

 

 床も壁も窓もピッカピカに磨きました。

 大掃除の時に虚さんから沢山の掃除テクを吸収したお蔭だね。

 勿論、廊下や台所のシンク、お風呂も綺麗にしておいた。

 

「一夏でもここまで綺麗には出来んぞ……」

 

 お褒め頂き光栄の至り。

 

「まず…はお風呂…はいかがで…すか?」

「沸いているのか?」

「はい…。時間…を予想…して湯…を張りました…から……」

 

 ま、適当だったけどね。

 

(なんて気遣いが出来る子なんだ……! 一夏には絶対に勿体ない……! 私が本気で嫁にしたい……)

 

 今度は体を震わせてる?

 やっぱ、勝手に家を掃除されて怒ってるのかな?

 

「で…では、遠慮無く風呂に入らせて貰おうか……」

「どう…ぞ……ごゆっくり……」

 

 そう言うと、織斑先生はゆっくりと二階に上がっていった。

 恐らく、自分の部屋に着替えを取りに行ったんだろう。

 ちゃんと先生の部屋も片付けておいたよ?

 勿論、机の上とかは全く触ってないけど。

 床に散らばった服とかを畳んだりするだけでも相当に苦労したなぁ~…。

 まさか、寮の部屋以上に散らかっているとは思わなかった。

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

 

「あ…上がったぞ」

 

 私が台所でおつまみを作っていると、織斑先生がお風呂から上がってきた。

 髪は濡れて艶々になって、体は僅かに赤らんでほっこりとしている。

 それはいい……いいんだけど……。

 

「ん? どうかしたか?」

「いえ……」

 

 タンクトップに半パンって、幾らなんでもラフすぎるだろっ!?

 確かに自分の家かもだけど、私もいるんだし、もうちょっと普通の服でもよかったんじゃっ!?

 

(フフフ……自分でも少しやり過ぎだと思うが、これで弥生に少しでも大人の女の魅力を見せてやれば……)

 

 うぅ~……唯でさえこの人はスタイル抜群なのに、この恰好は破壊力抜群過ぎるよ~!

 

「そう言えば、私の部屋も弥生が片付けたのか?」

「あ……ダメ…でした…か……?」

「い…いや、別にそうじゃないんだ。普通に気になっただけさ」

 

 そ…そうなんだ、よかった……。

 

(ちゃんと服とかだけを片付けて、机の上には一切手が付けられていなかった。こんな気遣いも出来て……弥生、お前はどこまで私を骨抜きにする気だ?)

 

 さて。なんか先生がこっちを見てるけど、気にせずにおつまみでも出しましょうかね。

 

「先生……はテーブル…に座っててくださ…い……」

「そ…そうだな。そうさせて貰おうか」

 

 台所に戻って、お盆に瓶ビールとコップ、おつまみを乗せて先生の元まで行く。

 

「ど…うぞ」

「す…すまないな」

 

 コップを持たせてから、私がビールを注いであげる。

 今回は先生を労うのが目的だし、これぐらいはね?

 

「このつまみは弥生が作ってくれたのか?」

「はい。焼ねぎナムル…です」

 

 短い時間で簡単にできる料理で、あと一品足りない時やお酒のおつまみにピッタリな一品だ。

 家でもよくおじいちゃんに作ってあげている。

 

「では、いただこうか…」

 

 味はどうかな……? ちゃんと出来てるよね?

 

「ん! これは美味い!」

 

 よ…よかった~…。

 

「このねぎのシャキシャキ感がたまらん! しかも、ごま油がいい香りを引き出しているし、この鷹の爪の辛味がまた食欲をそそる! 更に……」

 

 お、ここでビールをいきますか。

 しかも、一気飲みしてるよ。

 

「ぷは~! ビールとよく合う!! 弥生は本当に料理が上手なんだな!」

「そ…それほどでも……」

 

 少しだけ先生に付き合ってから、丁度おつまみが無くなる頃を見計らって台所に戻り、次のおつまみを作る事に。

 

 きゅうりはへたを切ってから乱切りにして、クリームチーズを1cm角に切る…と。

 んでもって、ボールに食べるラー油と醤油と白いりごまを入れて混ぜる。

 お皿に盛りつけてから、最後に糸唐辛子をトッピングして完成!

 

 5分ほどで出来上がったこれを、早速先生の元まで持っていくことに。

 

「次…も出来ま…した」

「もうか!? 早いな……」

 

 さっき作ったきゅうりとクリームチーズの簡単おつまみをテーブルの上に置く。

 

「これもまた美味そうだ……いただきます」

 

 一応、ちゃんと味見はしたけど、お味はいかがかしらん……?

 

「うん! 予想通り、こいつも美味い! きゅうりとチーズの組み合わせも存外バカにはできんな! しかも、このラー油がまたいい味を出している!」

 

 またまたご好評なようでなにより。

 こっちも作った甲斐があったってもんですよ。

 

「こんなに美味いつまみを作ってもらったら、嫌でも酒が進んでしまうな!」

「飲み過ぎ…はダメ…ですよ……?」

「分かっているさ。だが、今日ぐらいはいいだろう?」

「それは……」

 

 疲れて帰ってきた人に対して、そこまで強く言えるような精神は持ち合わせておりません。

 なにより、なんだかんだ言って、この人には本当にお世話になってるから、こんな時ぐらいは好きなようにさせてあげたい。

 

「次の…も作ります…ね……?」

「あぁ! じゃんじゃん持ってきて構わんぞ!」

 

 酒が回ってきたのか、テンションが上がってるな~…。

 念の為に、ここに来る前にスーパーとかで食料品を大量に購入してきて正解だった。

 このままだと、湯水のように消費してしまいそうだ。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 それからも、『枝豆のスパイシーエスニック炒め』や『春巻きの皮で包んだ納豆キムチーズの一口おつまみ』、それから『豚バラとトマト串』とかを出していった。

 そして、『ごぼうの梅おかか和え』を出した頃には、完全に織斑先生は出来上がっていた。

 

「ん~♡ これもまた美味い!! 辛いのも好きだが、酸っぱ美味いのも最高だ!」

 

 もう既に瓶が3本も空いている……。

 ゴメン……一夏。私にはこの人の酒を止める事は出来ないっポイ……。

 

「本当に……弥生はいい子だなぁ~……」

「ふぇ?」

 

 い…いきなりどうしたですか?

 

「弥生……」

「せ…先生……?」

 

 うっとりとした目でこっちを見ないでよ~!

 同性とは言え、すっごくドキドキしちゃうんですよ~!

 

「ここは学園じゃない。私の事は名前で呼んでくれ」

「で…でも……」

「いいから……呼んでくれ」

 

 酔っているこの人に下手に逆らうのは避けた方がよさそうかも……。

 べ…別に、年上の女の人を名前で呼ぶくらい、どうってことない……よね?

 

「ち…千冬さん……?」

「ふふ……それでいい」

 

 ほっ……。これで解放される……と思った私は、とっても甘々でした。

 完全にこっちが油断した隙に、いきなり千冬さんに腕を掴まれて、ギュッと抱きしめられた。

 

「弥生は……いい匂いがするな……」

(く…苦しい……! ギブギブ……!)

 

 大きな胸に顔を押し付けられて、息が出来ないです……。

 

「弥生……私はもう……自分の気持ちを抑えられそうにない……」

(だったら……まずは私の顔を抑えるのを止めてもらえませんかね……)

 

 あ……冗談抜きで意識が朦朧としてきた。

 ヤバイと思い始めた時、少しだけ腕の力が緩んだ瞬間に顔を上げて、思い切り息を吸った。

 

「ぷは~……んんっ!?」

 

 再び油断した。

 顔を上げたら、そこに千冬さんの顔があって、抵抗する時間も与えないままキスされた。

 

「んん……♡」

「んぅぅ……」

 

 舌が……絡まって……なんだか気持ちがよくなって……。

 千冬さんの口に残ったアルコールが私の口に入ってきてるのかな……。

 

「んちゅ……♡」

「ちゅぅぅ……」

 

 あれ……なんで私も舌を動かして……?

 

「………ここでは手狭だな」

「ふぁぁい……?」

 

 私が本気で混乱していると、いきなり体を持ち上げて、どこかに移動を始めた。

 酔っているとは思えない程に足取りはよくて、軽々と階段を上がっていく。

 そのまま、どこかの部屋へと私を連れ込んだ。

 

(ここは……千冬さんの部屋……?)

 

 変な冷静さを発揮して部屋を見渡す私を、千冬さんはベットに押し倒す。

 声を出す事も無くベッドの上に横たわって、その上に覆いかぶさるように千冬さんも倒れ掛かってきた。

 

「あ……の………」

「もう……我慢の限界だ」

「な……にが……」

 

 今度は首筋に舐めるように舌を這わせて、それが段々と下に向かっていく。

 

「心配するな……私も初めてだ(・・・・・・)

「ち……ふゆ……さ………」

 

 私の言葉は最後まで紡がれなかった。

 

 その日の夜は、私が経験した中でも一番長い夜になった。

 

 

 

 

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

 

 

「ん……んん……?」

 

 強烈な頭痛に苛まれながら、私は目が覚めた。

 

「痛っ……!」

 

 二日酔いか……。昨日はかなり飲んだからな……。

 なんせ、途中から記憶が完全に飛んでるぐらいだし。

 

「昨日は確か……家に帰ってきたら弥生が出迎えてくれて……そして……」

 

 昨夜の弥生との一時は最高だった……♡

 あいつが作ってくれた数多くのつまみを食べながら飲む酒は、今までで一番の美酒だったな……。

 

 ふに。

 

「なんだ……?」

 

 手になにやら柔らかい感触が……?

 

「んん~……むにゃむにゃ……」

「んなっ!?」

 

 な…なんで私のベッドに弥生が一緒に寝ているっ!?

 しかも……裸だとっ!?

 って、よく見たら私も裸になっているしっ!?

 

「ま…まさか私は……弥生を………!?」

 

 その瞬間、頭が真っ白になった。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の話、ずっと書きたかったです。

勿論、次々回に続く。

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