これは強大な力を持った少年とそれを支える人々の物語

東方Project×戦姫絶唱シンフォギアクロスオーバー


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希望からの脱出

幻想郷 とある森

 

「頑張れ!!あともう少しだ!!」

 

一人の男が少年を背負いながら森を駆ける。駆けるといっても走るのではなく、木々の合間を縫うように素早く飛んでいた。男に背負われた少年は必死に男の服を握りしめ落ちないように踏ん張る。。その少年の背を心配そうに見守りながらも全力で見失わないよう追う少女。

 

やがて森を抜け、開けた広場へと飛び出した。広場の中心には男があらかじめ能力で再現していた幻想郷から脱出できる性能を持つ戦闘機が一機鎮座していた。一見すぐばれそうな場所ではあるが外からは不可視の性質を持った特殊な結界に包まれており、さすがに妖怪の賢者や博麗の巫女と言った実力者相手ではそんなに時間は稼げないがそれでも準備する時間は稼げると男は踏んでいた。

すぐさま機体に駆け寄ろうとした瞬間、濃密な魔力を感じた。

 

「避けろ!!!」

 

男が叫ぶと同時に結界を破り濃密な光の奔流が彼らを襲う。間一髪回避し少年を庇うように地面へ叩き付けられた男はその背に背負った命と回避するときに咄嗟に握りしめた服の先がまだ無事であることを感じると忌々しく空を見つめる。視線の先には箒に乗った少女が自身の得物であるミニ八卦炉をこちらに向け睨みつけていた。

 

「逃がすと思ってんのかマキナァァァ!!!!」

「いい加減しつけぇんだよ魔理沙ぁぁぁぁぁ!!!!」

 

感情が振り切れた叫び声が双方から森に響き渡る。魔理沙と呼ばれた少女は懐から一枚の札を取り出し唱える

 

【恋符「ノンディレクショナルレーザー」】

 

周囲から星型の弾幕が広範囲にばら撒かれつつ自機狙いのレーザーがマキナと呼ばれた男へと迫る。

 

「楓!こいつを持って後ろに隠れろ!」

【妖撃「百火繚乱」】

 

少年を楓と呼ばれた少女に託しマキナもスペルカードを唱える。胸と肩に機械のアーマーを展開、妖力で形作ったミサイルを全弾発射(フルオープンアタック)し、星型弾幕を空中で迎撃する。レーザーはミサイルを貫きそのままマキナの体を貫く、ことはなく彼の体に薄く張られたピンポイントバリアと呼ばれるエネルギー障壁によってかき消された

 

チッと一つ舌打ちを打つ魔理沙。マキナ一行への追撃を行う前に服用した霊薬の効果で弾幕はもちろん、スペルカードもパワーアップしている。もはや弾幕ごっことは言えないような強力な弾幕は致命傷とは言わずとも彼にそれなりのダメージを与えるハズだった。だが実際は想定していたよりも強靭な防御によって軽減されてしまっていた。

 

一方のマキナも予想以上に威力のあったレーザーにもしこれで星型弾幕の迎撃にガトリングまで使用してたらと思うと無傷ではすまないと冷や汗が出た。魔理沙がなにかしらの薬で強化していることは聞いていた(・・・・・)。そのためミサイルだけで星型弾幕を迎撃しほかの力を全部防御に振り分けたためダメージはなかったが、これでただでさえ一発ドデカい山場を潜り抜け身も霊力も妖力も消耗している上に相性的に余裕があった魔理沙との戦力差も縮まっていた。それに魔理沙以外にも彼らを追う者たちはいると考えるとマキナが取る手は限られた。

 

「楓!先に乗りこめ!!」

 

自身を囮に少年と楓を逃がす。時間はかかるが全員が幻想郷から出るためにはその方法が一番だった。マキナは二人を逃がすと意識を集中しアーマーを全パージし、新たな再現を開始する。魔理沙は好機と弾幕を放つがパ―ジされたアーマーが障害物と化しそのことごとくを封殺する。

そして再現された物はまごうことなき“白”を体現したかのな巨大で白く美しいものだった。〈ホワイト・リコリス〉と呼ばれるそれを背中に装着し、その力を使う。

魔理沙の周囲を囲むようにエネルギー障壁が展開され魔理沙の移動を制限する。多少の弾幕ではびくともしないがいつもマキナが使っていたピンポイントバリアよりはもろいと判断した魔理沙はミニ八卦炉を箒の穂にセットすると新たなスペルカードを詠唱する。

 

【彗星「ブレイジングスター」】

 

ミニ八卦炉から出る高出力魔力を用いて彗星のようにきらめきながら障壁へと突撃。その威力は先のピンポイントバリアより下回るものの強固なエネルギー障壁を砕いた。だがそこまではマキナの予定通り、マキナはホワイト・リコリスのコンテナユニットを展開し、再びミサイルを進路上に発射。ミサイルは思ったように魔理沙へ着弾し、地に落とした。

多少は動けないと判断したマキナは先に乗り込んでいた楓たちの元へ行き、コックピットの計器を弄り始めた。これもまた再現していたAIがオートパイロットに移行したことを報告すると楓はすべてを察した。

 

一緒に乗っていた少年がマキナを見つめる。その視線に気づいたマキナが視線を少年に合わせる。

 

数秒なのか数分なのかはわからないが静かに見つめあう二人。口を開いたのはマキナだった。

 

「今からお前らだけで先に幻想郷から逃がす。その先の世界で楓の言うことちゃんと聞いて生きるんだぞ?」

 

少年は幼いながらもその言葉が最期のようなものであると認識してマキナに手を伸ばし、声を出そうとするも喉から出るのはひゅーっひゅーっという空気だけ。その姿にマキナは微笑むと伸ばした手を握りしめこういった。

 

「いいか?その力は確かに使い方によっては幻想郷すら壊せる力だ。でも俺はその力に救われてるんだ。自信を持て。俺はついていけないけどお前には俺たちがついてる。だから生きることを諦めるな」

 

そういうと手を放し機体から離れる。すぐにキャノピーが閉まり機体が動き出す。マキナは離れていく機体に右手でサムズアップを決めると二つのエンジンが火を吹かし加速していき、機体が地面を離れ空に向かって飛び立つ。機体前方に幻想郷から出るゲートが出現しAIがそこに向かってまっすぐに飛んでいく。機体のディスプレイには復帰した魔理沙とマキナが死闘を繰り広げる姿があった。

 

機体がゲートに入る直前、ディスプレイにアイコンが出現し、少年がびっくりした顔でのぞき込むと荒々しい息と共にマキナの声が聞こえてくる

 

「そういえば一つ忘れてた。外の世界で使う名前を言ってなかったな。今までの名前とは決別したお前への最後になるかもしれないプレゼントだ。お前の新たな名は・・・」

 

 

 

 

 

 

「椿。菜乃花 椿だ。明るく楽しく生きろよ椿」

 

機体がゲートから異空間へ突入し、一切声が聞こえなくなる。楓の嗚咽が機内に静かに響く。少年、椿も涙は出ていたがマキナの言葉を思い出す拭う。もう自分を諦めたりしない。彼が言った生きることを諦めない。少年は静かに決意し、機体は異空間の彼方へと飛び去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから10年後。物語は戦姫の歌と共に動き出す。

 

成長した椿は楓と共に外の世界で生きていた。そんな彼が巻き込まれたとあるアイドルユニットのコンサート会場での事故。絶体絶命の中でマキナの言葉を胸に秘め救いたいと願った彼は歌を身に纏い、戦いへと身を投じる。幼馴染とのすれ違い。揺らぐ信念。立ちはだかる強大な敵。それらを乗り越えた時、幻想は再び彼へと牙をむく。

 

「なんで・・・こっちにいるんだ・・・!」

「お前がいなかったらこんなことにはなってないさ。なあ、椿」

 

駆けつける者

 

「マキナさんが救おうとした命を支えちゃダメなんですか!?」

 

明かされる椿の正体

 

「俺は・・・なんなんだ?」

 

突き刺さる人々の想い

 

「てめぇのせいで家が!!」

「消えうせろ!!」

 

揺らぐ歌姫

 

「椿くんを処分することを決定した」

「・・・ちくしょう」

「それしか・・・ないというの・・・・?」

 

 

やがて暴かれる黒幕

 

 

「すべては俺の手のひらの上だったんだよォォォ!!」

 

 

そんな絶望に染まった空にあの男が戻ってくる

 

 

「明るく楽しく生きろって言ったハズだろ。椿」

 

 

全てが開かされたとき歌姫たちは歌う

 

 

「椿が人間じゃないとしても!!私は椿の幼馴染だから!!!」

 

「菜乃花が紡いだ行いは決して間違ってはいない!」

 

「バカと同じレベルでお人好しなアイツを好き勝手に言いやがるんじゃねえ!!」

 

「椿の存在があったからこそ!私たちは今ここにいる!!」

 

「たとえあなたたちが椿さんを認めないと言っても!」

 

「アタシたちがそれ以上に椿さんを認めるデース!!!」

 

「椿がアタシ達を救ってつないだ命!」

 

「それを否定なんかさせません!!」

 

歌姫たちとの絆が椿を支えるとき、彼に奇跡が宿る

 

 

 

 

 

 

「これが二つの世界に響き渡る俺の(ファンタジア)だ!!!」

 

 

 

 

 

 

東方Project×戦姫絶唱シンフォギアクロスオーバー作品

 

少女の歌には、血が流れてる。少年の想いは、(ファンタジア)を奏でる。

 

幻想戦騎シンフォギア/ファンタジア

 

20○○年4月連載開始!!

















































※エイプリルフールネタです^p^

※追記 操作ミスやらかして2日になったけどセーフよね・・・?

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