ダンジョンにサーヴァントを連れて潜るのは間違いな気がする   作:キョウさん

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7話―怪物の宴―

やはり彼らは……強い。

十階層まで難なく進んできて、改めてそれを再確認した。

私は昨日少しだけ刃を交えた双剣の剣士・エミヤを見る。

あの時、エミヤに自分の剣が届かないことをすぐに悟り、それでもけして遠くない背中だとも思った。

遠くない未来にはあそこにいる、そう決意することができた。

だが今先頭にいる二人の騎士は……もっとずっと遥か彼方にいる。

エミヤを強者だと思っていた、カルデア・ファミリアの中でも上位の存在なのだと思っていた。

でもその推測は大きく外れていた。

アーサーもランスロットも後ろから見ていてまるで隙と呼べるものがない。

ここに来るまでに何度も頭の中で攻撃を行うシミュレートをしてみた。

だが私の思考の内では、全ての攻撃を軽くいなされて私は呆気なく殺されてしまう未来しか想像できなかった。

勝てるビジョンが浮かばない。

特にランスロットは……多分一生を剣に費やしてようやく勝負になるか……と言ったところだろう。

迷宮都市での最強はレベル7のオッタルだ、それは誰でも知っている。

でも……オッタルには彼らほどの凄みを感じたことは無い。

勿論オッタルも勝てない相手であることは分かっているが……それでも、彼らほどではない。

実際に剣を交えてみたい。

自分に足りないものを知りたい。

そんな欲求を抑えるのに私は苦労していた。

いったい彼らはなんなのだろう?

 

 

~~~~~~~~

 

 

「ここは霧が濃いんだね。マスター、僕から離れないように」

 

僕の方に微笑みかけて来るアーサーが眩しい、イケ騎士過ぎて立つ瀬がヤバイ。

強くて優しくてかっこよくて人望もあるとか本当なんなのかな。

僕の男の子魂がキュンキュンしちゃうのでここはアレするしかないよね。

そんなわけで僕は悔しさ紛れにただちに性転換を行うと、隣のエミヤが呆れたように言った。

 

「何故性別を変えた?」

 

「女の子になっちゃうのおほぉ……って奴」

 

「黒ひげの影響を強く受けすぎだ……」

 

黒ひげは良い意味でも悪い意味でも私に近い英霊だからなぁ。

スケベだけど面白くて、悪い所もあるけど男特有の馬鹿な所もある。

親友のようなポジションのおかげで気軽に接することができて助かっていたりもする。

だからこそ影響を濃く受けてしまったんだけれど。

 

「僕にはお前が分からないよ……」

 

孔明先生には受けがあまりよくない。

男の時の私を知っているから気味が悪いのだとか。

自分で言うのもなんだけど、そこそこ可愛いと思うのに。

 

「そうかしら。私なんて分かりやすいくらいだと思うのだけれど」

 

「その気色の悪い喋り方をやめろよ!」

 

「うふふ、照れてるのかしら。うぶな人、可愛いわね」

 

「お前本当なんなんだ!?」

 

反応するのも疲れたと言わんばかりに私を押し退けようとした。

だが待ってほしい……今の私には胸がある。

肩を押そうとしている孔明先生だが、それは甘すぎるんだよなぁ!

 

ぽにょん

 

「きゃっ……」

 

「おいお前今わざとずれただろ!?」

 

「チッ……。でも良いもん胸さわったのは事実だし清姫にあることないこと吹き込んでやる」

 

「基本無いことだろそれ!? やめろよ!」

 

孔明先生はからかいがいがあるなぁ。

面白かったので今日はこのくらいにしておいてあげよう。

 

「………………」

 

おや。アイズたんが目をまんまるくさせて私を見ている、なんだろ?

いやよく考えたら私の性別が変わるのを見るのは初めてか、そりゃ驚く。

 

「あぁごめんね? 私昔から性別を自由に変えれるの」

 

「おかしな話だ」

 

「ほんとにね」

 

エミヤに大きく同意する、実際私もそう思うし。

私にとっては普通のことだったんだけど、流石に幼稚園を卒業する頃には自分が異端であることを自覚した。

同じ性転換仲間のダ・ヴィンチちゃんに聞いてみたけど、そもそも僕の場合いつでも好きなタイミングで変われる上に服装まで今着てるものの異性物に変わるため、「そんな魔術古今東西見回しても無い!」と何故か怒られた。

 

「…………なんで変わったの?」

 

「アーサーがイケメン過ぎたからこっちの方が良いかなと」

 

「どっちが本当の貴方?」

 

「うーん……私にも分からないんだよね。一応生れた時は男の子だったらしいけど、お母さんのお腹の中にいたときに男の子か女の子か判別不明っていう不思議な現象が起こってたみたいだから。だから私はどっちでもあるんだと思ってる」

 

「不便じゃないの?」

 

「別に? 生まれた頃から行ったり来たりしてたから慣れちゃった。勿論両親しか知らないことだったけれどね」

 

そんな話をしながら下に降りる穴を見つけて全員で飛び降りる。

結局十階層ではモンスターに襲われることがなかった。

続く十一階層、十二階層でもモンスターに遭遇しない。

もしかして私たちよりも少し先に誰かがいるのかな。

更に下へ下へと進んで来て十五階層。

降りてすぐにようやくモンスター達に遭

 

「ハァ!」

 

遇するも間も無く全滅していた。

なんだろうね、強くてニューゲームをしてるような感覚だ。

……って、奥から更にゾロゾロとモンスター達が出てきた。

 

「急にヤバくない? なんか物凄い数だけど。ここからはこんな状態が続くの?」

 

「怪物の宴……一匹一匹はそこまで強くない」

 

「つまりモンスターハウスってことか」

 

アイズたんの説明でとあるゲームのトラウマが蘇る。

操作ミスには気を付けようね!

まあ少し時間はかかるかもしれないけど、今回はランスロット達がいるから平気だろう。

 

「ん?」

 

少し遠くの横穴から、数人の男女がこちらへ走ってきた。

よく見ると大柄な男性に背負われた女性に手斧が刺さっており、血まみれになっている。

そして彼らの後ろからこれまた大量のモンスターが追いかけてきていた。

もうすぐそこまで迫っている、まずい!

 

「エミヤ!」

 

「投影、開始」

 

私の合図とほぼ同時に弓と剣を投影し、逃げてきているパーティのすぐ後ろにいたモンスターへと射出した。

 

「壊れた幻想」

 

そして直後に起こった爆発で一気にその数を減らした。

私は爆風で倒れた男女に駆け寄る。

 

「大丈夫!?」

 

「く…………あ、あぁ。ただ仲間が」

 

私は手斧の刺さっている部分を確認する。

傷が深く出血が激しい……手斧を抜いていれば危なかっただろう。

こんなときにジャックか治癒ができるキャスターの誰かがいればあっという間に傷を治せるが、残念ながら孔明先生には無理だ。

くそー、私に魔術の才能があれば……。

苦しそうに呻く少女の頭を撫でる。

 

「大丈夫だよ。すぐに上に戻れるからね」

 

鞄から常備してあった鎮痛剤と水を取り出し、一緒に口に入れて飲ませてあげる。

これで痛みは引くだろう、あとは……。

次から次へと出てくるモンスター達をどうするかだ。

いやなんかもう本当凄い数としか言いようが無い、エリアを埋め尽くす程の夥しい数のモンスター達が殺到してきている。

ランスロットとアーサーが最前線で押し止めてくれているけど、こちらに雪崩れ込んでくるのも時間の問題だろう。

孔明先生があちこちの援護で首が回らなくなってきたのか大声で叫んだ。

 

「いくらなんでも数が多すぎるだろ! ダンジョンってのはいつもこうなのか!?」

 

「こんなこと、今までなかった!」

 

アイズたちが必死に数を減らしているが、圧倒的物量で押し込まれている。

こちらの戦力はサーヴァントの四人にアイズだけ。

いくらサーヴァントとアイズの攻撃が一撃必殺でも、無限のように湧いてくるモンスター達に苦戦を強いられていた。

後から合流したパーティも戦おうとはしたが、足手まといにしかならないことに気づいたのか今は私の側で怪我人の護衛をしていた。

どうしたものか……状況が悪すぎる。

こんな所でアーサーの宝具を使うわけにもいかないしなぁ……。

となるとエミヤなら……そう思った時にエミヤと目が合い、私の所まで下がってくる。

 

「マスター、アレをやるぞ」

 

「うん、お願い」

 

わざわざ許可を取りに来たのか、別に良かったのに。

そして聞きなれたその詠唱に耳を傾け……。

世界が侵食される。

それから敵の殲滅まではあっという間だった。

無限の剣が四方八方から出現しては次々とモンスターを串刺しにしていく。

更にここでならギルガメッシュのような宝具でない限り問題なく使用することができるから。

 

「エクス……カリバーーーッ!」

 

巨大な光線が一直線に放たれた。

光が去った後には何もない、モンスターは跡形もなく消え去っていた。

範囲外だったモンスターも飛んできた剣に貫かれ絶命する。

ついに残りの一匹がランスロットに斬られた所で、世界は元のダンジョンの景色へと戻っていった。

 

「早く上に戻ろう。どうやら今のダンジョンは少しおかしくなっているようだし」

 

ふと見るとこちらの世界の人たちは、今起きた現実をよく理解できていなかったのか硬直していた。

すぐにハッと怪我人のことを思いだしたかのように撤収作業を始める。

その最中……何か、一瞬だけ悪意のようなものを感じた。

でもそれは気にせず私たちはその場を立ち去る。

 

 

~~~~~~~~

 

 

まさか……あれほどとは想定していなかった。

世界をまるごと変化させるスキルなんて聞いたことも見たこともない。

自分よりも高レベルの存在を見るのも初めてのことだ。

それも今日だけで3人も……聞いた話ではこのレベルの相手がごろごろといるらしい。

失っていた熱が再び燃え上がりそうになるが、すぐに己の役割を思い出す。

 

「この辺りのモンスターを全て集めても足りないか」

 

上層、下層から集められるだけ集めてきたのだが、ものの数分で全て片付けられてしまった。

もっと強力なモンスターを集めなければ奴らの実力は測れない。

特にあの紫の鎧を着たあの騎士……。

手加減をしていたわけではない……がまだ実力を出しきっていない事だけは分かる。

例え奇襲をかけたとしても恐らく自分に勝機は無い。

ゾクッ、と背筋を嫌な感覚が走る。

良くないことが起こる前兆だ、これに何度助けられたかもわからない。

一度帰って報告

 

「汝の目的がどうあれ……踏み込み過ぎぬ事だ。もし」

 

反射的に背後へと剣を振り抜いた。

神速の如き刃と謳われたそれはしかし、容易に大剣で払われた。

 

「――――戯れが過ぎれば、貴様の信ずる者の首ごと断たれよう」

 

溶けたかのように骸骨の頭をした……それは、消え失せた。

そして全身から汗が噴出する。

まさか、そんな、なんだこれは?

現実か? 現実であるならば、この世界は何を招き入れたというのだ?

あれは強者などと言う次元ではない。

生物が絶対に抗えないもの……死そのものだ。

そうか、これか。

話に聞いていた髑髏の騎士。

弱者が己を正当化する為に敵の強さを盛って伝えた話なのかと思っていた。

足がガクッと揺れ、その場に崩れ落ちる。

あれはただの警告だった。

だから自分はまだ生きていられている。

もし殺すつもりだったなら……恐らく、俺は死んだことにも気付かぬうちにこの世から去っていただろう。

あんなものを従えているというのか、カルデアという神は。

フレイヤ様に急いで伝えなくてはいけない。

手を出してはいけないと。

 

 

~~~~~~

 

 

地上に帰還した私はロキ神に抱き締められていた。

 

「はー……もうずっとこっちでいればええやん……」

 

「やーそれはちょっと。うちのサーヴァントの一部から不満噴出するんで」

 

どうにも私の容姿はロキ神の合格基準には達していたらしい。

女として軽く自信がついたが、そろそろ離してほしい。

胸に贅肉がついてないせいで骨が当たって痛い。

 

「ロキ様、その辺で。マスターも疲れているからそろそろ帰って休ませてあげたい」

 

白い騎士が笑顔でやんわりと私をロキ神から助けてくれる。

ロキ神が「お、おう」と頬を染める様を見て私の中の男の子の部分が舌打ちをしていたけど、私には気持ちがよくわかるから今はそっとしておく。

それからタケミカヅチという、ダンジョン内で会ったパーティの主神が頭を下げてきた。

 

「今回は本当に助かった。助けてくれてありがとう」

 

「困ったときはお互い様だからね。助けられて良かったよ」

 

「もし何か困ったことがあれば……と言いたいが戦力として助けられることもあまり無さそうだな」

 

タケミカヅチは腕を組んでムムム……と唸りだした。

別に無理してお礼を考えなくても良いのに。

でもこの人、いや神か。良い神だということは伝わったので、私は手を差し出した。

 

「分からないことばっかりだから、よければ友人になってほしいな」

 

「お、おお! うむ、そうだな。困ったことがあればお互い様……こちらも出来る限りのことはする、何かあったら言ってくれ」

 

タケミカヅチ神と固い握手を交わす。

それから眷属の様子が気になる、と走って自分のホームへと帰っていった。

 

「にしてもなんで下まで潜ってったん?」

 

「そういえば説明してなかったね。……でもどう説明すれば良いか分からないからこの話は無かったということに」

 

「お前どっちになっても変わらんなぁ!」

 

「いやぁそれほどでも」

 

テヘヘと照れると頭をスコンと叩かれる。

なんだ褒めてたんじゃないのか。

つまらないなー……と思って私は僕になった。

 

「……いやもう言葉も出んわ」

 

シッシッと野良犬でも追い払うように手を振られた。

それで今日は解散ということになった。

 

「はー疲れた疲れた」

 

「マスター、もしお疲れでしたら私がお運びしましょうか?」

 

ランスロットが何か言い出した。

冗談を言っているような眼じゃない、ランスは本気で僕をお姫様だっこして連れて行こうとしているみたいだ。

僕は即座に距離を取る。

 

「変態!」

 

「何故!?」

 

ガーンとショックを受けるランス。

他のサーヴァントのほとんど全員に言えることだけど、基本善意100%で僕に何かしてくれようとするもんだから対処に困るんだよなぁ。

ただ理不尽な罵倒をしてしまったのはやり過ぎたったな……。

落ち込むランスに謝罪しようとしたとき……。

 

「ん……!?」

 

強い感情を籠められた視線に気付いて咄嗟にそちらを見た。

そこには扇情的な衣服に身を包んだ美人が立っていた。

僕が見ているのに気付いてか、こちらに笑いかけてくる。

む……何か嫌な予感がする。

なんだろう、キアラ感というか迷惑姉妹感というか……。

逃げ出そうか迷っているうちに、女性は僕の目の前まで寄ってきた。

近くにまで来て分かった。この人神様だ。

 

「初めまして」

 

少し身構えていると、普通に挨拶されてしまって面食らう。

まだ嫌な予感は消えないがここは冷静に対応しよう。

 

「初めまして?」

 

「私はフレイヤ、よろしく」

 

手を差し出してきた。

ダメだ、このままここにいると厄介なことになる。

僕はそれを確信したし、周りの皆も全員同じことを思っているみたいだ。

アーサーとランスロットが間に割って入ってこようとする気配を察知した。

なので僕は素早く手を握った。

 

「よろしく!」

 

「マスター!?」

 

そっちの方が面白そうだったしね、是非もないよね。

やーこう近くで見ると本当に美人だ。

サーヴァントの皆も美人揃いだが、フレイヤは少し特別に感じる。

うん凄い好き、滅茶苦茶好きだ。

 

「あーこれ魅了かぁ」

 

無意識に僕の口から出てきた言葉にフレイヤは少し口を開けて驚いていた。

うんこれはあの姉妹に魅了を受けたときに似ている。

フレイヤの為なら何でもしたい、尽くしたい……なんて気持ちが溢れてくる。

が僕はこの気持ちへ蓋をする術を知っていたりする。

 

「皆、ここで争うのはやめてほしい」

 

フレイヤを敵と認識したサーヴァント達が武器を抜こうとしたが、彼女を死なせる訳にはいかないので止めるように指示した。

これが惚れた弱みってやつか、初体験。

 

「えーと……それで僕に魅了をかけて何が目的で?」

 

「……貴方が欲しい、と言ったら貴方は私のものになってくれるかしら?」

 

「うーん……なってあげたいけれど、心の底からフレイヤのお願いを叶えてあげたいけどそれは無理だなー。僕は僕のもので誰のものでも無いから」

 

「じゃあ貴方の眷属が欲しいと言えば?」

 

「それは別に好きにすればいいと思うよ。皆がそれを願うなら僕は許可するつもりだし。……うんでもただ……魅了をかけて本人は望んでないのに眷属にしようとするなら……戦争になるのは覚悟してほしいかな」

 

僕は人の心を無理矢理縛るのはとても嫌いだ。

それはその人の誇りや芯を無理矢理ねじ曲げる行為であり、サーヴァントを尊敬する僕には到底許せることではない。

それは例え愛するフレイヤであろうと変えようの無いことで、もしそんなことをしたなら僕は僕の全てを使ってフレイヤを殺す。

 

「今日は挨拶だけで、喧嘩をしに来た訳では無いの。異世界からの住人が神になるなんて話を聞いて少し興味があっただけよ」

 

「小悪魔のような笑顔も素敵だけど、そんな理由で魅了をかけるのは正直どうかと思うんだなぁ」

 

「……ふふ。確かに魅了はかかっているのに、それを押し込めるなんて……素敵ね。並外れた精神力よ」

 

「お褒めいただき恐悦至極。ところで魅了解除してほしいんだけども」

 

「一度かけたら解けないわ、ごめんなさいね」

 

そんなー。

別にあまり問題ないけどこの胸の失恋感はできるなら解いてほしかったなぁ。

と少しガッカリしていたら、いつの間にか目の前にいたキングハサンが空を切った。

……魅了が完全に解けた。

 

「……いやもうなんていうか……流石キングハサン」

 

流石カルデア最強のチートサーヴァント、やることが一々凄まじい。

まさか魅了を断ち切るなんて思わなかった。

ここでもうひとつアクシデントが起きた。

横から物凄い早さで突っ込んできた人影が、僕とフレイヤの間に素早く潜り込んでそのままフレイヤを連れて大きく距離を取ったのだ。

 

「フレイヤ様! ご無事で!」

 

「オッタル? 何を?」

 

「……申し訳ありません。今は何も聞かずに、塔に戻りましょう」

 

「………………わかったわ。それじゃあね、カルデアくん。貴方は……ええ、すごく良いわ」

 

慌ただしく二人はそのまま去っていってしまった。

一体なんだったんだろうか?

よく分からないけど面倒ごとになるフラグが折れたような気がする。

僕はキングハサンに言った。

 

「そんなこと出来たの?」

 

「人と人には必ず縁が存在する。その縁を一時的に断ち切った」

 

何出来て当たり前みたいな風に言ってるんだろうこの人。

やっぱりキングハサンがいるとつい「もう何も、怖くない」とか言いそうになってしまうなぁ……。

うーむ、これは少し考えなければいけない。

僕の今後のためにも。




いかん、キングハサン強すぎて「もうあいつだけで良くね?」状態になる
なんとかせねば……
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