インフィニット・ストラトス~白き翼~   作:ReiFeL@Ayuru

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今回はトーナメントの前の件まで書きました。あと遅れてすみません。最近は忙しかったので…


では、どうぞ!


エピソード12:一騒動

「シャルロットさん、宜しくね♪」

 

 

 

 

 

「よっしゃあ!。一夏君と同じ班!」

 

 

 

 

 

「セシリアかぁ、よろしくね」

 

 

 

 

 

「凰さん、よろしくね♪」

 

 

 

 

 

「ノーラン君!わからないことがあったら何でも聞いてね!ちなみに私はフリーだよ!……」

 

 

 

 

 

ラ「…………………」

 

 

 

 

 

因みに、会話が一切ない班はボーデヴィッヒさんの班だけである。

 

……怖いなぁ……

 

 

あとややこしくなるので、俺とシャルを名前で呼ぶように頼みました。本当にわかんないので……

 

 

 

 

そして、それから数分後…

 

 

 

 

 

山「ええと、いいですかーみなさん。これから訓練機を一班一体取りに来てください。数は【打鉄(うちがね)】が三機、【リヴァイヴ】が二機です。好きな方を班で決めてくださいね。あ、早い者勝ちですよー」

 

 

 

 

 

「あの、ノーラン君、ISの操縦の仕方、教えてほしいんだけど……」

 

 

 

 

 

「あ、私が先だ!」

 

 

 

 

 

「ずっるーい!」

 

 

 

 

 

「早い者勝ちだよ!」

 

 

 

 

はぁ、大丈夫かなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから午前の授業が終わり、そのままお昼休みになった。俺はなんとか皆に分かりやすく教える事ができたが、途中一夏が女子をお姫様抱っこしてISに乗せたせいで俺もやるはめになった。あぁ恥ずかしかった……

 

因みに次の午後の授業は格納庫との事……。

 

 

 

 

※昼食のシーンは原作にノーランが加わるだけなのでカットします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第三アリーナ

 

 

 

シ「えっとね、一夏君がオルコットさん達に勝てないのは単純に射撃武器の特性を把握していないからなんだよ」

 

 

 

土曜日の今日は一夏、ノーラン、シャルの男子2人組と女子1人が集まって戦闘訓練を行っていた。

 

訓練、とは言ってもその大半はまだ実力不足が目立つ一夏へのレクチャーだった。

 

 

 

一「そうなのか? 分かっているつもりだったんだが……」

 

 

ノ「知識として理解しているって感じかな。さっきの模擬戦闘もほとんど間合いを詰められなかったよね」

 

 

一「むぐっ……まぁ近接武器しか持ってないから仕方ないとは思うけど……」

 

 

シ「だったら尚更だよ、一夏君の白式は接近戦オンリーだからもっと射撃武器の特徴を把握しないと。いかに特徴を捉えて相手の懐に入り込むかを覚えることが第一目標かな」

 

 

 

 

 

シャルの分かりやすい説明のおかげで一夏も徐々に力を伸ばしていった。

 

ちなみにシャルと俺が教える前に指導していた専属コーチ(自称)達は、

 

 

 

箒『こうずばーっとやって、がぎんっ! どがんっ! という感じだ』

 

 

鈴『なんとなくわかるでしょ、感覚よ感覚 ……はぁ? なんでわかんないのよ』

 

 

セ『防御の時は右半身を斜め前方へ五度、回避は後方へ二十度回転ですわ』

 

 

 

それぞれが自分の感性で説明していた為伝わる物も伝わっていなかった。

 

正直、お世辞にもコーチと言う単語には程遠い。

 

 

ノ「ところで、白式には後付武装(イコライザ)が無いんだよね」

 

 

一夏「ああ、調べてもらったんだけど拡張領域バススロットが空いてないみたいなんだ。だから雪片以外はつけられなくてさ」

 

 

シ「うーん……恐らく唯一仕様ワンオフの特殊能力アビリティーに容量を使い切っちゃってるからだと思うんだ」

 

 

一「ワンオフ……って何だっけ?」

 

 

 

一夏は以前聞いた覚えがあるような単語を聞き返した。

 

俺は少し呆れながらも口を開いた。

 

本来自分の機体のことだから把握しといて当然なのだが。

 

 

 

ノ「唯一仕様の特殊能力は、各ISと操縦者の相性が最高潮に達した瞬間自然発生する能力のことよ……この程度は身につけて当然なんだけどなぁ……」

 

 

一「……耳が痛いんだが」

 

 

シ「あはは、でも一夏と白式もすごいよ。本当は唯一仕様の特殊能力は第二形態セカンド・フォームから発現するはずだし、第一形態なのに特殊能力があるってだけで異常事態だし、何より前例がないからね。そんなISに乗っているんだからやっぱり素質があるのかも」

 

 

一「そ、そうなのか? いやぁそれ程でも……」

 

 

ノ「……使いこなせればね」

 

一「うっ!そんな事は分かってるよ!」

 

 

 

持ち上げられていい気分に浸っていたがノーランの一言で浮かれた気分も急降下。

 

しかし、事実として自分の能力で自滅してしまっていることを忘れてはいけない。

 

 

 

シ「それじゃあ射撃の特性を掴んでもらう為に訓練してみようか」

 

 

 

そう言ってシャルが取り出したのはアサルトライフル《ヴェント》

 

 

一「訓練って……それ使うのか?」

 

 

シ「そうだよ、ISの装備武器は所有者が使用許諾アンロックすれば登録してある人全員が使えるんだよ」

 

 

一「へぇ、てことはノーランも使えるのか?」

 

 

ノ「使えない事はないけど、俺は射撃よりも接近戦の方が好きだから使わないよ。」

 

 

シ「それじゃあ構えてみて。ああ脇はちゃんと締めてね、あと左手はこっちに添えて……」

 

 

 

後ろに回り一夏の身体を上手く誘導し、あっと言う間に射撃体勢を整えた。

 

基本に忠実な動きを端的に説明できるあたり、流石は代表候補生と言うべきだろう。

 

そうして一夏の射撃訓練が始まった。

 

火薬の炸裂音が響き、初めて感じる反動や手応えと言った感触に驚く一夏。

 

そんな彼に説明をするシャル、時々口をはさみながら見守るノーランと訓練は順調に進んで行った。

 

そして一夏が丁度マガジンを一つ使い切った時だった。

 

 

 

「ねぇ、ちょっとアレ……」

 

 

「ウソっ、ドイツの第三世代型だ」

 

 

「まだトライアル段階って聞いたけど……」

 

 

 

急にアリーナがざわつき始めた事に気がつくのにはそう時間は掛からなかった。

 

アリーナの上部、自分達を見下ろすような形で鎮座していたボーデヴィッヒさんに俺達は目を向けた。

 

その身には彼女の専用機、『シュヴァルツェア・レーゲン』と言う漆黒のISを纏っていた。

 

 

 

ラ「おい」

 

 

一「……何だよ」

 

 

 

開放回線で会話される一夏とボーデヴィッヒさんのやり取りは、ほんの僅かな言葉であったが不穏な空気を漂わせている。

 

それを一瞬で感じ取り、俺もシャルも身構えた。

 

 

 

ラ「貴様も専用機持ちのようだな、ならば話は早い。

私と戦え」

 

 

一「断る、戦う理由がねぇよ」

 

ラ「貴様に無くとも私にはある」

 

 

一夏は苦い表情を浮かべた。

 

 

ラ「貴様がいなければ教官が大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。だから、私は貴様を――貴様の存在を認めない」

 

 

 

静かな怒りを含めたその言動から、どれだけ織班先生を師として尊敬しているのかが分かる。

 

それ以上に、彼女の強さそのものに惚れ込んでいるような感情さえ見えて来た。

 

故に彼女の経歴に傷をつけた一夏が許せないのだろう。

 

 

 

一「また今度な」

 

ラ「ふん、ならば……戦わざるを得ないようにしてやる!」

 

 

 

その言葉とほぼ同時にボーデヴィッヒさん

はISを戦闘状態へとシフトさせる。

 

刹那、左肩に装備させた大型の実弾砲が火を噴いた。

 

戦闘状態になっていない白式と一夏を守るためシャルが割って入る、

 

 

 

ノ「はぁっ!」

 

 

 

よりも早く、ノーランが【オーラコンバーター】と右腕だけを展開し【オーラソード】の抜刀と同時に弾丸を切り捨てた。

 

放たれた弾丸は、標的を捉える事無く真っ二つに分かれ三人の後ろで爆散した。

 

 

 

ラ「……貴様、邪魔をするな。」

 

 

ノ「友達がやられるのを黙って見ている程、俺は落ちぶれてはいないよ。」

 

 

先程よりも怒気を強めた声でラウラは呟き、立ち塞がったノーランを氷冷のような冷たい目で睨んだ。

 

 

ノーランはそんな状況でも臆する事無く、ラウラに言葉を返す。

 

一触即発の空気が漂う中、その均衡を崩したのは意外にもラウラだった。

 

 

 

ラ「ふっ、やはりな」

 

 

 

不敵な笑みを浮かべながら呟くラウラに一夏、シャル、ノーランは怪訝そうな顔をする。

 

 

ラ「貴様は私と同じだ、強い力を持ち他者に有無を言わせず圧倒できる。どんな者にも負けない力が、そうだろう?」

 

 

ノ「……」

 

 

ラ「なのに何故お前はそれを示さない、何故隠そうとする。どうしてそれを有効に使わないのだ?」

 

 

ラウラの一方的な問いにノーランは何も言わなかった。

 

その理由は何も答えが浮かばなかったからでは無い。

 

とある考えに辿りついたからだ。

 

 

 

やっぱり、この人は……

 

 

 

そう思っていたからだ。

 

そうなれば、自分のすべきことは決まっている。

 

 

 

ノ「その必要性が無いからだよ。それにここでそれを振るっても何の意味も無い」

 

 

ラ「……愚かだな、自分の役割も把握出来ないとは」

 

 

静かに答えたノーランに、ラウラは見下すように言った。

 

 

 

『そこの生徒! 何をやっている! 学年とクラス、出席番号を言え!』

 

 

 

突然アリーナにスピーカーからの声が響く。

 

騒ぎを聞きつけてやって来た教師だろう。

 

ラ「……ふん、今日は引こう」

 

 

横槍を入れられて興が削がれたのだろう。

 

ラウラはあっさりと戦闘状態を解除してアリーナゲートへと去っていった。

 

その姿がゲートの向こうへ完全に消えるのを確認しノーランはISを解除した。

 

 

 

一「サンキューノーラン。助かったぜ」

 

 

シ「大丈夫だった?ラン」

 

 

ノ「大丈夫、心配しないで」

 

 

 

二人が駆け寄りノーランの無事を知ると安堵の表情を浮かべた。

 

しかしノーランの目には、どこか鋭いものが光っている様だった。




ズワウスとヴェルビン、どっちもだしたいなぁ。

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