なんとか俺たちの物語はこれからだぜ!エンドを迎えたい   作:お家が恋しい

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時代は大魔法時代。


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それはライザーが十一歳の誕生日を迎えた頃だった。一通の手紙がフェニックス家に届いた。

 

 

──マジでパない校長より。ホグワーツマジパないから。魔法とか学べるしマジオススメ。入学待ってるから。マジ卍。

 

 

有り体に言えばそう書いてあった内容に家族の誰もが首を傾げた。ホグワーツという名前の学校は誰も耳にしたことがない上に、フェニックス家のような上級悪魔にとって魔法についての学習は家庭教師に頼ることが常である。

しかし、ライザーはどうしてかこの学校に通ってみたくなった。未知の魔法、未知の世界はこの歳の男子にとって甘美な響きなのである。

 

もちろん両親は反対した。大事な息子を何処の馬の骨とも分からない者に預ける訳にはいかない。馬の骨がどうなってるのか知らないけどね。

そしてここで両親は一つ大切なことを失念していた。

 

ライザーは普通の男の子ではなかった。甲子園の魔物を退治すべく厳しい練習に耐えてきた前世のある彼が、両親の目を盗みイギリスに行くことなど彼らは想像もしていなかったに違いない。

 

ある日使用人がライザーの部屋の扉を開けたとき、彼が居るはずのベッドには等身大のゴーゴーゴジラまついくん人形が佇んでいた。

 

 

──あるびーばっく

 

 

謎の書き置きと共に。

母は気を失った。

 

 

 

 

 

***

 

 

スリザリンは嫌だスリザリンは嫌だスリザリンは嫌だ……。

ライザーは強く訴える。

 

 

「ふむ、それならば。グリフィンドォォォォォル!!!」

 

「ほあ、ほあぁぁぁぁぁ!」

 

 

ライザーはほっちゃんが好きであった。口癖は「盛るぜぇ、超盛るぜぇ」である。

ホッとしたほっちゃん──失礼、ライザーは組み分け帽子を取ると椅子を降りた。グリフィンドールのテーブルにたどり着くと上級生たちが笑顔で出迎えてくれる。

 

 

「俺はくぎゅうの方が好きなんだ」

 

 

なるほど、ライザーは膝を打った。グリフィンドールは勇敢な姿勢が求められる。例え異なる派閥があったとして、いがみ合う訳でもなく、しかし自ら信じる教祖を大切にし、またお互いを尊重する。

きっとゴドリック・グリフィンドールも笑顔に違いない。

ライザーは安心した。ここでなら上手くやっていけそうである。

 

 

「ねえ、隣り良いかしら」

 

 

次にグリフィンドール寮に選ばれた一年生が来たようだ。ライザーは笑顔で頷く。

ありがとう、と女の子は腰を下ろした。ウェーブかかった長い髪、幼さの中にある整った容姿は将来美人になることは約束されているようだ。

 

「私、ハーマイオニー。SOS団に所属しているわ。ただの人間には興味がないの。あなた良かったら一緒にこの世の不思議を探しに行かない?」

 

 

何だかよく分からないが彼女は宗教家のようだ。あまり関わらないようにしておこう。ライザーはにっこりと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

スネイプ先生はグリフィンドール生に特に厳しいとは先輩の言葉だ。スリザリン生には甘く、だから授業の時は注意した方が良い。

スリザリン生との合同授業はまさにその通りであった。

 

 

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じた物を加えると何になるか?」

 

「……分かりません」

 

「残念ながらポッターは答えられないようだ。……では、フェニックス?」

 

「大変なことになります。めっちゃ大変なことになります。大事なことなので二度(ry」

 

「……グリフィンドール10点減点。ポッターもう1つ聞こう。ベゾアール石を見つけて来いと言われたらどこを探すかね?」

 

「……分かりません」

 

「グレンジャー?」

 

「そうね、とりあえず宇宙人の胃の中にありそうね。いえ、もしかしたら異世界人かしら」

 

 

スネイプ先生はグリフィンドール生に当てることを止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリット先生の授業はまさに魔法の授業という感じだ。きっとフリット先生は身長を犠牲に魔法を習得したのだろう。

 

「ピューンと来てヒョイです」

 

みんなは言われた通りに手首を動かす。正確には約一人を除いてであるが。

 

「ウィンガーディアム・レヴィオーサ。やってご覧なさい」

 

 

──ウィンガーディアム・レヴィオーサ。

 

「ウィンガーディアム・レヴィオサー!」

 

「闇の力を秘めし鍵よ 真の姿を我の前に示せ 契約のもと、ハーマイオニーが命じる。レリーズ!」

 

「呪文が違いますよ、ミス・グレンジャー? そしてあなたの杖は少し独特ですね?」

 

「はい、フリット先生。私の杖は日本から取り寄せたものです」

 

「ほお、日本から! 私は日本については歴史で学んだくらいなのですが、今の日本は昔と異なりだいぶ派手な杖を使うようになったのですね」

 

 

1メートル程の全体的にピンク色のフォルム、鳥?の頭のようなものをモチーフにしたハーマイオニーのそれは他の生徒たちとは一線を画したものだ。

ライザーは知っている。あれはカードをキャプチャーする少女が主人公のアニメに出てくる杖であると。

台詞もさくらたんが紡いでいたものだ。さくらたんのせいで大きなお友達が量産されてしまったのは記憶に新しい。

 

別にライザーがそのアニメを好んで観ていた訳ではない。妹のレイヴェルが好きで、付き合いで観ていただけである。嘘ではない。

 

閑話休題。

 

つまり何が言いたいかというと、あの杖はプラスチック製で決して呪文を唱えても何も起きないということだ。

 

 

「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」

 

 

……何も起きないはずなのだ。ライザーは目の前で起こっている事象を否定しようと目を瞑った。

一つ呼吸をして目を開けると羽だけでなくフリット先生を浮かしている光景が目に入った。もう意味が分からない。

ライザーは教科書を閉じて保健室へ行くことにした。

 

 




馬の骨がどうなってるのか知らないけどね。
→桃さんを留年にはさせないよ!

ゴーゴーゴジラまついくん
→そういえば最終回を知らないや

盛るぜぇ、超盛るぜぇ
→バケツプリンを食べるみのりん可愛い

くぎゅう
→バカバカバカ!

SOS団
→ハーマイオニーは魔法使い枠で所属

レリーズ!
→初恋はさくらたんです(マテ
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