ありふれた職業と転生者の願い事が世界最強   作:愛川蓮

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決闘~兎と戦車と蝙蝠~


第3話

「ハジメ、問題だ。岩などに擬態しており、豪腕を持つ魔物はなんだ?」

「えっと……『ロックマウント』!」

「正解だ」

 訓練の開始から二週間がたった。

 

 僕と雪兎はクラスで最弱だったけど、天之河君達のフォローのお陰で嫌がらせを受けずにすんでいる。

 

 で、僕達は訓練の休み時間を利用して王立の図書館で『北大陸魔物図鑑』って捻りのないネーミングの本を利用して知識を蓄えているんだ。(冒頭のクイズはその一貫なんだ)

 

 で、二週間訓練して僕達のステータスは……

 

 南雲ハジメ 17歳 男 人間 レベル:2

 天職:錬成師

 筋力:20

 体力:25

 耐性:25

 敏捷:25

 魔力:20

 魔耐:20

 技能:錬成・言語理解・我流格闘術・我流剣術・我流銃格闘術

 加護:&*/の加護・戦友の絆『対象:畑中雪兎・清水幸利・遠藤浩介・天之河光輝・坂上龍太郎・八重樫雫』

 

 畑中雪兎 17歳 女 人間 レベル:2

 天職:錬成師

 筋力:15

 体力:25

 耐性:25

 敏捷:25

 魔力:25

 魔耐:25

 技能:錬成・言語理解・我流格闘術・我流剣術・我流銃格闘術・*&/@魔法

 加護:**への***・@#%の加護・姉妹の絆『対象:畑中愛子』・戦友の絆『対象:南雲ハジメ・清水幸利・遠藤浩介・天之河光輝・坂上龍太郎・八重樫雫』・科学者の絆『対象:桐生戦兎』

 これを見て僕達は同時に突っ込んだ。

 

「「刻みすぎだろ(でしょ)!?」」

 魔法関係の上昇量は一律10でそれ以外は5……本当に刻みすぎでしょ……

 

 因みに天之河君は……

 天之河光輝 17歳 男 レベル:2

 天職:勇者

 筋力:500

 体力:400

 耐性:400

 敏捷:350

 魔力:200

 魔耐:200

 技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・我流剣術・我流格闘術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

 加護:戦友の絆『対象:八重樫雫・坂上龍太郎・南雲ハジメ・畑中雪兎・清水幸利・遠藤浩介』・師弟の絆『対象:万丈龍我・桐生戦兎』・愛の絆『対象:八重樫雫』・@#%からの*%

 ……なんなんだろうね、この理不尽。

 僕は友人とはいえこの理不尽すぎる成長の差に溜め息を吐いた。

 

「あら、南雲君に雪兎。今日も元気にお勉強かしら?」

「今日も頑張ってるな」

「おーす、二人とも」

 そう言いながら近付いてきたのは八重樫さんと天之河君、それから二人の周りを飛ぶキバットだった。

 

「ああ、知識も力だからな」

「確かにな。俺達も南雲達を見習わないとな……」

 そう言って雪兎の側に置いてあったノートを手にとってパラパラとめくり始める天之河君。

 

「……本当に凄いな。王都周辺の魔物から大陸の果てまで……全部調べたのか?」

「まあね。……二週間で調べられたのは習性とか、使ってくる固有魔法とか位だけど」

「南雲達って、本当に凄いよな。南雲は何時も相手を観察して逆転の切っ掛けを作ってくれたし……」

「雪兎は雪兎で此方まで驚くような武器を作ってそれで敵を倒しちゃったしね……」

「あ、あはは……」

「……まあな」

 天之河君と八重樫さんのお世辞なしの称賛に照れる僕と雪兎。本当に天之河君って、ファンガイアとの戦いから変わったよね。以前なら「弱さを理由に図書館にこもっているのは不真面目だ」とか「俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬に充てる」とか言って、最後に「南雲達はもっと努力すべきだ」とか言いそうだったんだけど……今ではこうして僕達に称賛の言葉をくれる。……本当に人は変われるもんだね。

 

「それにしてもこの図書館って凄い本棚の数だな……」

「確かにこの図書館って凄い蔵書の数だよね……謎があるけど」

「ああ……何故魔人族関連の資料が異常に少ないんだ?」

「……そう言えばそうね」

 キバットの言葉に僕が答えると、雪兎が訝しげな顔になり、八重樫さんも顎に手を当てて考え込む。

 

 本来は敵である魔人族の資料を最優先に集めるべきなのに……とりあえずわかった事は1.魔人族はエヒト神とは違う神を奉っていること、2.魔人族の国の名前は『ガーランド魔王国』だということ、3.王国内に七つある大迷宮の1つ『シュネー氷雪洞窟(ひょうせつどうくつ)』があること。

 ……以上、わかったこと終わり。

 

「……少なすぎるでしょ」

「ああ……どう考えても意図的に隠してあるとしか思えない少なさだな……」

 僕と天之河君があまりの情報の少なさに頭を抱えていると……

 

「……3人とも、そろそろ午後の訓練が始まる時間よ。考え込むのも良いけど、遅刻したらメルドさんに怒られるわよ?」

 八重樫さんの言葉のハッとして時計を見ると確かに午後の訓練まで後30分を切っていた。

 

「……それもそうだね」

「急ごう、遅れるとメルドさん直々の模擬戦が待ってるぞ」

 そう言って慌てて僕達は荷物を纏めて図書館から出ていく。……正直、2日目に騎士団の皆さんを見下していた檜山君達四人に怒ったメルドさんが模擬戦でフルボッコにした(曰く「曲がった根性や優越感を砕くのも俺の役目だ!」だそうだよ)のを見てそれを恐れたのもあるんだけどね……滅多なことじゃその模擬戦は起こらないけど。

 

 僕は余りにも少なすぎる情報量に言い知れない胸騒ぎを感じながら……だけど、平和な様子の王国を見てこう思った。

 

「(どうか、魔人族側も勇者を呼び出しませんように。それから偉い人達はともかく、一般人の皆様は平和でいられますように……)」

 と……最も、この願いは最悪な形で粉砕される事になるんだけどね……

 

…………………………

 

「……雫、この決闘。どっちが勝つと思う?」

「光輝……それ、私に聞く? ……十中八九、南雲君と雪兎……それから篠宮君と篠宮さんね」

 此処からは俺『天之河光輝』の視点でいかせてもらおう。

 

 俺と最愛の恋人である雫、それから雫の隣でハラハラしている香織畑中先生。二人とは逆に信頼している表情で南雲達を見ている龍太郎と南雲の妹の継。それから南雲に野次を飛ばす男子達と一部女子。

 そして訓練所の模擬戦用のスペースで腰にビルドドライバーを装着し、手に『ラビットフルボトル』と『タンクフルボトル』を持った殺気だった表情の畑中さんとトランスチームガンと『バットフルボトル』を手にした苦笑いを浮かべる南雲、二人より後方に南雲が錬成した刀(……何故かかなり洗練されている)を持った静かな表情の篠宮君と手に弓を持ってほんわかした雰囲気に静かな怒りを燃やす篠宮さん。彼らの対面にはニヤニヤと不快な笑顔を浮かべる檜山、中野、斎藤、近藤の四人。

 

 ……何故こうなったか、それは30分前に遡る。

 

 あれから俺達は訓練所に着いた。……着いたのは良いんだが、俺はメルドさんに呼び出され、雫は前衛のみんなと集団訓練の打ち合わせ、畑中さんはフルボトルを取りに行って南雲を一人にしてしまった。

 

 ……それがいけなかったのだろう。俺達が用事を終わらせて戻って来ると、何故か南雲がいなかった。

 俺達が疑問に思って途中で合流した香織や龍太郎、篠宮姉弟、継と南雲を捜していたら……鈍い音と、南雲の呻く声が聞こえ、香織と畑中さん、継が同時に南雲の名字(香織)名前(畑中さんと継)を言いながら飛び出し、俺達も遅れて駆けつけると……そこにはボロボロの南雲と『しまった!?』と言いたそうな顔の檜山達四人がいた。

 

 ……俺が事情を知ってそうな南雲に話を聞いたところ(檜山達だとはぐらかしそうな為)始めは一人で俺達を待ちながら剣の素振りをしていたようだが、檜山達に声をかけられ最初は無能だの無駄だの言われても無視していたようなんだが……畑中さんの事や継の事をバカにする発言をされて怒った南雲が人目のつかないところまで追っていったら檜山達が行き止まりの通路の壁に隠れたのを知らずに突っ込んでしまい、そのまま檜山の「弱っちいお前を俺達が鍛えてやるよ!」という声とともにリンチをくらってしまったらしいんだ。

 

 ……本当に見下げ果てた奴だな、檜山。香織に惚れているらしいが、お前には香織は惚れない。よしんば南雲以外に好きな奴が出来るとしたら、それは篠宮君だろう。

 以前香織が言っていたんだが、南雲以外にも気になる人が出来たと言われ、俺が動揺して(雫と付き合う前、俺は香織が好きだった。……今は告白してはっきりフラれた事で断ち切ったけどな)聞いてみたら……「どうしてか篠宮君といると、不思議と皆(俺、龍太郎、雫の事だ)と一緒にいるような安心感があるんだ」ということらしい。……これは篠宮君が他の生徒のように香織を女神の様に扱わず、一人の女性として扱っているからだろう。具体的には他の生徒は香織を遠巻きに見ているが、篠宮君は積極的に香織に話に行く……といった感じだ。

 

 ……話が脱線したな。それで、怒った香織が檜山達に問い詰めようとして……地獄の底から響くような声が南雲の側から響いた。

 

「白崎、どうせそいつらはお前に言われたところで懲りんし、反省もしない。だったら……」

 ゆらりと立ち上がった畑中さんが檜山達や香織、篠宮君達が怯える殺気を出しながらこう言った。

 

「だったらこいつらには、力の差を、本当の圧倒的な力を見せようじゃないか……表に出ろ、戦争(蹂躙)だ」

 俺は本気で檜山達に同情したくなった。……檜山達は大笑いしていたが。

 

 それからトントン拍子に話は進んでいき、「4対2じゃ数的に不利です! 僕も檜山先輩達に言いたいことがありますから一緒に戦いましょう!」と言って篠宮君が、「……正直、彼らのやり方、好きじゃないのよね~……私も1枚噛ませてね~」とにこやかな雰囲気で南雲達を威圧した篠宮さんが加わり、4対4の決闘の様な展開になったんだ。

 

「南雲に畑中~無様に負けて大恥をかく準備は出来たのかよ~?」

「篠宮達も可哀想にな~! そんな雑魚に味方したせいで恥をかくんだからな!」

 ギャハハハと笑う檜山達に益々殺気を強める畑中さん。……いざという時の為にも俺も飛び出る準備をしといた方が良いかな?

 俺は隣でスクラッシュドライバーとロボットスクラッシュゼリーを取り出す龍太郎を見ながら、クローズドラゴンを起動させ、腰にビルドドライバーを装着し、制服のポケットからドラゴンフルボトルを取り出した。

 

「……遺言はそれだけか」

 ……この様子だと本格的に畑中さん、怒ってるな。

 

「……始め!」

 

 ラビット!

 タンク!

 ベストマッチ! Are you ready?

「さあ、実験開始だ! 変身!」

 鋼のムーンサルト! ラビットタンク!

 イエーイ!

 

 Bat(バット)…!

「……蒸血!」

 Mist Match(ミストマッチ)

 Bat...Ba Bat...(バット…バッ バット…)

 FIRE(ファイヤー)

 

 その言葉と共に二人の体が端から見れば異形の存在に変わる。

 畑中さんは右側がウサギの力を宿した『ラビットハーフボディ』に左側が戦車の力を宿した『タンクハーフボディ』を持つ『仮面ライダービルド ラビットタンクフォーム』に、南雲の姿が蝙蝠を擬人化して格好いい姿にしたらこうなるかの様な姿の『ナイトローグ』に姿を変える。

 いきなり姿の変わった二人に騒然となる観客席(香織と畑中先生含む)だけど、俺達とメルドさんは動じない(メルドさん達騎士団には俺達が変身した所を見せたからだ)。

 

 その動揺は対戦相手の檜山達や仲間の篠宮君達もらしい。

 

「……か、格好いい! 格好いいです、南雲先輩、畑中先輩!」

「あら~! 凄い隠し球を持ってたのね二人とも~!」

 ……訂正、味方の方は目を輝かせていた。

 

「な、なんだよあれは!? どうすんだよ、大介!」

「び、ビビるんじゃねえ! あんなの虚仮脅しだ!」

 そう言って南雲の変身したナイトローグに剣を構えて斬りかかる檜山。……虚仮脅しじゃないんだよなぁ。

 

「……さっき雪兎と継を虚仮にした事を後悔させてあげるよ!」

「う、うるせえ! お前こそさっさと無様にやられろ、キモオタ!」

『スチームブレード』で檜山の攻撃を受け止めながらそう言う南雲に叫びながら剣を振るう檜山。

 

「『アイススチーム』!」

「んなぁ!?」

 南雲がスチームブレードに着いたバルブを回すと冷気を帯びた蒸気が刀身を纏い、それと打ち合った檜山の剣が凍り付き破壊された。

 

「く、くそが!? お前ら、援護しろよ!?」

 そう言って檜山が取り巻き達に声をかけるが……

 

「こ、この女……!? なんでこんなに射撃が上手いんだよ!? てか、なんでファンタジー世界に銃が……!?」

「おいおい……さっきまでの勢いはどうした!」

「ぐ……くそぉ!?」

 近藤は槍を構えて畑中さんの変身したビルドに襲い掛かったんだが……『ドリルクラッシャー』のガンモードの銃撃で逆に追いかけ回されていた(因みに射撃が正確なのはタンクハーフボディの能力で射撃精度が上昇しているからだ)。

 

「んなこと言ったって……「余所見は禁物ですよ~? 穿て、水の聖矢(ひじりや)! 『アクア・ブリット』!」うがぁ!?」

 中野は中野で篠宮さんの魔法で滅多撃ちにされていた。

 因みに篠宮さんの天職は『魔弾弓師』。様々な魔法の矢を作り、それを魔力の媒体である弓で射るという職業なんだが……魔法の矢を射るための魔力に耐えきれる弓が無くて伝説上の存在で終わっていた天職だったんだけど、王宮の宝物庫での武器探しの際に突如として現れた赤髪の男(の幻影)が黒い弓を手渡したお陰で使えるようになった曰く付きの天職だ。

 

「こ、この野郎! 後輩の癖に先輩に逆らうんじゃねえよ! ここに風撃を望む、『風球』!」

「先輩扱いしてほしいなら……ちゃんと先輩らしいことをしてください! 風を飲み込み、我が剣となれ! 魔法返剣(マジックカウンターソード)烈風(れっぷう)』!」

「ぐばぁ!?」

 斎藤は篠宮君に叩きのめされていた。

 篠宮君の天職は『魔法剣士』。魔法を剣に纏って戦う天職なんだけど……篠宮君は自分の実家の流派である『篠宮流』の返し技と繋ぎ技を応用することで相手の放った魔法(魔法剣も含む)を剣に纏わせて、そのまま魔法剣とする『魔法返剣』と連続で様々な魔法剣を相手に叩き込む『魔法連剣(マジックチェインソード)』という二つのオリジナルの技を作って騎士団の魔法剣士を卒倒させてしまった型破りな魔法剣士なんだ。

 

「こ、こんな……こんな馬鹿なことが……!?」

「……降伏するんだ、檜山君。今ならまだそんなに恥をかかずにすむよ」

「う、うるせえ! お前なんて、お前なんてそれさえ無かったらただのキモオタだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 そう言って南雲に殴りかかる檜山。南雲は溜め息を吐きながら檜山に……

 

「……はぁ」

 ピン!

「が……はぁ……!?」

 デコピンを食らわせノックアウトした。……まあ、ナイトローグの全力で殴ると檜山が死ぬから正しい判断だけどな。

 

「……ハジメは終わらせたか。それじゃあ、私達も終わらせるとしようか!」

「う、うるせえ! この変人科学者がぁぁぁぁぁ!」

 そう言って近藤は槍を構えて畑中さんに特攻を仕掛けるが……

 

「そっちが突進で来るなら……」

 クジラ!

 

「此方は水流でお相手しよう!」

 ボルテックブレイク!

 

「『ホエールスプラッシュ』!」

「ぐ……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 ガンモードのドリルクラッシャーに『クジラフルボトル』を装填した畑中さんは、そのままドリルクラッシャーの必殺技である『ボルテックブレイク』を放ち近藤を壁まで吹っ飛ばしてノックアウトした。

 とりあえず、命に別状はなさそうだな。骨の一本や二本は折れてるかもしれないけど……

 

「それじゃあ、私達も終わらせますよ~! 放て、魔弾の弓! 『聖王の矢(ディバインアロー)』!」

「ぐ……がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 篠宮さんが中野の足元に必殺(今のところは。……あれ以上の威力の矢を彼女は作る気なのか……?)の矢を受け、空を舞って地面に叩きつけられそうな所をメルドさんに助けられた。

 

「これで……終わりです! 魔法連剣『剛風(ごうふう)』から『柔水(じゅうすい)』まで混成接続技!」

「う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 斎藤は篠宮君の魔法連剣を紙一重で外され、最後の突き技を顔の目前で止められてお漏らしをするという羞恥にさらされることになった(……篠宮君の様子からお漏らしはさせるつもりはなかったんだろうけどね)。

 

「……そこまで!」

 メルドさんの言葉で呆然となっていたクラスメイト達が「あんなのインチキだ!」だの「あんな道具なんて使わずに正々堂々とやりなさいよ!」等の批判が飛び交うが……南雲達は意に介さずそのまま訓練所から出ていった。

 

 ……檜山は篠宮君と何やら話しているらしいが……盗み聞きをするわけにもいかないから俺達はいまだにブーイングを送っているクラスメイトを静めるとしよう。

 

 この後、俺は本気で後悔していた。あの時檜山と篠宮君の話を聞いていたら篠宮君は南雲や畑中さん達と一緒に行方不明にならず、香織に想いを伝えるのがあんなに遅くならずにすんだかもしれず……俺も雫と長い間離ればなれにならずにすんだかもしれないのに……




次回

月下の語らい~三者三様~

雪兎「私はな、ハジメ。怖いんだよ。お前が夢の中の怖いお前になるのが」

ハジメ「約束するよ……僕は雪兎が夢に見たような屑になんてならない! 絶対に雪兎の知っている僕であり続ける!」

楓「……僕は、剣士として腰の刀に誓います。絶対に南雲先輩と八重樫先輩、白崎先輩を守りきることを! 夢の様に白崎先輩を死なせもしませんし、南雲先輩達も遠くにいかせません!」
香織「……ありがとう、篠宮君」

雫「……大好きよ、光輝」
光輝「……俺もだ、雫」

……お楽しみに
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