ハリー・ポッターと空から降ってきた女の子 作:にゃんこ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
どうかよろしくお願いします!
1週間か2週間に1度という間隔で投稿します!
リンは全てを諦めていた。
私は何をしてもだめ。神様は私に何も与えなかった。続くのは冷たい道。
今日は学校で道を通っているだけで「消えろ!」と言われた。10人ぐらいに。
まぁ、10人を超えたあたりから数えてないから分かんないけど。
私には味方がいない。
昨日は髪の毛をひっぱられて昇降口から教室まで連れて行かれた。一昨日は体育着に落書きされていた。その前の日は男子トイレに無理矢理入らせられた。
そして、明日。明日は私の学校では演奏会をやる。だがしかし…もう演奏会の事を思っただけで嫌になる。
まあ、明日は来ないだろうけど。
学校の屋上のフェンスを乗り越えた。
今、体の重心を前にしたら死ぬ。
だけど私にとって死とは今よりも楽になるということ。
死んだらもう辛い思いをせずにすむ。
今私の目の前はとても綺麗。見晴らしがとてもいいのだこの場所。まあ、高いもんね。
自分が死ぬ前に綺麗な光景を見れたことを、とても光栄に思う。
そのまま飛び降りた。
私はばかだ。
実にばかだ。
本当にばかだ。
結果から言うと自殺失敗。
落ちてる時に足から地面について「あれ?だめじゃね?」って思ってたけど…
1人で無様に、校庭で大の字で倒れてた。
あれ?でもおかしくない?
私が屋上から飛び降りたこの校舎、4階建てだ。
4階から小学生が落ちたら、大怪我をするはず!
「…なんで?!」
私は怪我をしていなかった。
全身をくまなくみつめた。手と足をバタバタして、骨折してないと知り驚く。首も折ってない。頭も大丈夫。
どこも痛くない…。
急に、自分の体が不気味に覚えた。
おかしい、自分は一体なんなのだ?
自分がリンという名前で、灰色の目と茶髪で。足が遅くて勉強が出来なくて…。
分からない…何も分からない…。無気力で不気味な子。こんな自分がたまらなく…嫌だ。
体を起こして、あたりを見回す。
校庭に子供が落ちてきたら、普通は大騒ぎだ。だけどこの校庭は無人だ。5時までには校舎を出なければいけないところを私は5時半にここにいる。
みんながいるところに飛び降りたかったんだけど、小学校低学年の子達が私が死ぬところを見てしまうのと思うと…気が引けた。
「ねぇ、君、今さ空から降ってきたよね?」
「え?」
目の前にいるのはくせっ毛で緑色の目の少年。丸いメガネをかけている。
私はその時、はじめて自分と同類の人と出会えた気がした。
私は、その少年と帰った。
「名前、なに?
「ハリー・ポッター。」
「ふーん、私は
「リン・ブラック」
「え?なんで知ってるの?」
「僕達同じ学年だろ…。きみは、有名だから。」
「そんなに私の名は広がってたのか…。でも、ポッター君は見かけたことある、ダーズリーに追いかけられてんの見た。」
「うん…。でも、僕も君がスミスに髪をひっぱられてるの見た。」
「私達、辛いもの同士だね。」
「うん…」
沈黙。沈黙って静かなんだね。
「ポッター君。」
「ハリーでいい。」
どうしよう、結構緊張してる。だけど今言わないとダメな気がした。
「ハリー。私の人生最初の友達になってくれる?」
「…………いいの?」
「君がよければ!」
「いいよ。僕もリンが人生最初の友達だ!」
こんなどうしようもない私に友達ができました。